以前、病気をしながらも、癌疾なんぞを背負い込まなかった頃、
酒二合わがはらわたの処方箋
という川柳を作った。「二合程度を限度にしたい」という願望の川柳だ。
その川柳に因んで、光栄にも仲間たちとの飲み会を、「はらわたの会」と称している。
その後、いろいろと厄介な病歴を重ねた。
10年ほど前、医師から、「お酒は一合、塩分は六グラム」というお達しを受けた。
それ以降、私はその決まりを守った。今も守っているつもりだ。
「守った」と「守っているつもり」はだいぶ異なるが、私は「一合」にこだわっている。
しかし、呑み仲間の中には、「今夜くらいはいいではないか」という勧め上手もいる。
その点、カミさんは、「自分の問題なのですからネ」と、至極割り切った言い方。
「一合以上はぜったいにダメ」と、厳しい姿勢の知人もいる。ありがたいことだ。
一合を限度とするか、少しゆるやかにするか。
私の性格を考えると、「たまにはいいじゃないか」となれば、きっと際限がなくなる。
再びあの、「ほろ酔い」の極楽を味わえば、一合の決まりは破られるに違いない。
ほろ酔い状態で女性を口説く気分こそ、まさに「ほろ酔い気分」の醍醐味だ。
私はそんな駄目なヤツ。
川柳を修正することにしたい。
酒一合わがはらわたの処方箋 ひよどり 一平
懸命な句ですよね。
自分にはうんとアマアマになりたいものですが、
痛いことには負けますからねぇ。
守りましょう・・・・・
老いてくると尚更です。
百まで生きたいと思っているわけえはないのですが、
まだ、「さあ、殺せ」の心境には遠いです。