内科検診の結果、さほどの問題はなかった。
医師が、「次の目標は米寿ですね」と、明るい口調で言った。
「………………?」 私は口籠もった。
現在84歳の私に対し、「88歳を目標にして頑張りましょう」では、少し低過ぎないかと思った。せめて、「次は90代を目指しましょう!」のほうが、気合い的には乗りやすい。医師も気付いたらしく、「当分のところ、問題は全くなしです」と言い替えてお茶を濁した。
実のところ、私にとってはそんなことはどうでも良くて、「現在、重大な疾患を抱えていないか?」、ということが肝腎だったのだ。
「ここのところの1,2ヶ月の間、あなたの胃袋に癌の心配はなさそうです」という結果があれば、それで十分だ。
さしむきの目処は百歳新松子 ひよどり 一平
(さしむきのめどはひゃくさいしんちぢり)
「百歳が目標だよ~」という句だが、自信もないし、百歳まで生きたいと思っているわけでもない。
それよりも、脳の劣化や老化のほうが心配だ。先頃、「大切な気遣い」の劣化に気付き、愕然としている。思案中だ。
以前の私に、そんなことは無かったように思っているが、どうだろうか。
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