新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

忘れません

2008年12月10日 07時21分37秒 | 写真俳句・エッセー

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開戦日老耄の日の過ぎ行けり

 大東亜戦争が始まったのは、昭和16年12月8日。67年前の一昨日だった。

 国民学校の一年生であった私は、戦いの意味も必然性も、まったく知らない話でした。

 きっと、ラジオから流れるニュースに、興奮と不安を感じていたに違いありません。

 その日の朝、親たちや先生がどんな話をしたのか、まったく記憶にないのですから、いかに迂闊な私であったかが分かります。

 戦争が始まった頃は、連日のように、大戦果の模様を聞かされました。熱に浮かされたような日々だったでしょう。

 しかし、2~3年過ぎた頃は、本土が爆撃される話になっていました。子供心には、何が真実で何が嘘なのか、分かるはずもありません。先生や親の話に納得させられていたのです。

 昭和19年から昭和20年となると、やはり子供でも不利な戦況を感じることが出来ました。

 なにしろ、「一億一心」とか、「本土決戦」が叫ばれ始めたのです。

 沖縄戦争、本土空襲、原子爆弾と続き、昭和20年(1945年)8月15日の敗戦へと流れました。

 戦争って何だ?

 子供の私たちは、意味の分からない幾年かを過ごしました。

 親たちも同じだったと思います。

 今になって見れば、その後の状況の推移から考え、さまざまな意味合いを感じることが出来ます。

 このままの日本でいいのかどうか、議論の余地はありそうです。

 しかし、今の日本人には、原点に立ち戻って議論する気力はなさそうに思います。

 流された多くの血潮を無駄にしていいのでしょうか。

 とても残念です。

 でも私は、決して忘れません。たとえ老耄となろうとも!

    開戦日老耄の日の過ぎ行けり   鵯 一平

 これから、久しぶりに故郷へ行ってきます。弟の家に一泊します。

 野口雨情生家に寄ってみようと思っております。

 また、旧友たちとの歓談も、大きな楽しみです。

 別館として、写真俳句ブログ「いのちの囁き」を開設しております。

 どうぞお立ち寄り下さい。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
12月8日は義理の妹の誕生日です。 名前は靖子です。 (nakapa)
2008-12-10 09:06:48
12月8日は義理の妹の誕生日です。 名前は靖子です。
当時の世相を反映した名です。 ズバリ靖国という名の人もいます。流された多くの血潮を無駄にしてはいけないと思います。

故郷が野口雨情生家があるのですか。 これもご縁ですね。
と申しますのは、今 住んでいる札幌の山鼻地域では、
かって野口雨情が住んでいた山鼻に、「赤い靴」の像を
立てろと運動している人がいるのです。
実現性は薄いのですが。 アチコチに立っていますからね。
返信する
お早うございます (ひろこーぼ)
2008-12-10 09:22:02
お早うございます
なつかしい故郷へお出かけですか
ゆっくりと時間を過ごされますよう
たっぷりと空気を吸ってきてください

野口雨情生家のいろいろなお土産話も待ってます

返信する
ひよどりさん、行ってらっしゃ~い。 (ウッシー)
2008-12-10 12:14:21
ひよどりさん、行ってらっしゃ~い。
お土産話がたのしみです。
返信する
 どんなに悲惨なことでも少しずつ忘れられていく... (太郎ママ)
2008-12-10 17:18:24
 どんなに悲惨なことでも少しずつ忘れられていくのは仕方のないことかも知れませんが、国民が大きなうねりの中で信じて戦った戦争の意義はなんだったのか? 疑問を持ちつつ、日々うかれて暮らしています。
 だんだん先の戦争体験者が少なくなってきます。ときどき、語り続けることは大切だと思いますね。
返信する
今頃は、ほろ酔い気分でしょうね。 (桑畑)
2008-12-10 18:11:29
今頃は、ほろ酔い気分でしょうね。
ふるさとの空気 味 友
ゆっくりとのんびり味わって来てください。

またお土産話を待ってます。

開戦日すっかり忘れていました。
今の子供たち(成人した我々の子)はどの位意識してたかしら?
語り続けないと風化していきますね。
反省です。

返信する
私達団塊の世代と、貴方様の世代とは思い出の質の... (霧の中の散歩)
2008-12-10 21:40:34
私達団塊の世代と、貴方様の世代とは思い出の質の重さが全然違うと悟らされます。
私達の時代は「甘え」の時代の始まりなのでしょうね。
思い出といっても、センチメントがかなり入っているようです。
私は故郷に住んでいますので分かりませんが、時に訪ねる故郷は本当にいいものでしょうね。
返信する
戦後ぎりぎりの生まれですが、戦争中の話は母から (おーりーおばさん)
2008-12-11 13:33:47
戦後ぎりぎりの生まれですが、戦争中の話は母から
よく聞きました。
戦争のなかに過ごした青春時代を思うと、たまらない
気持ちになります。
戦後の苦労も聞きました。戦争を伝える方が
少なくなっていくのはこわいです。
返信する
nakapaさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-12-11 20:05:39
nakapaさん、今晩は。
12月8日生まれの靖子さん。
時代背景を感じさせるお名前とも思いますが、いいお名前ですね。
野口雨情は広く足跡があるようですね。
だから歌碑も沢山あるように聞いております。
山鼻で「赤い靴」を作詞したのでしょうね。
返信する
ひろこーぼさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-12-11 20:07:49
ひろこーぼさん、今晩は。
揺ったりでもなく、慌ただしい帰郷となってしまいました。
私の性格のなせる技です。
欲張りだったため、かなり草臥れました。
追々ご報告します。
返信する
ウッシーさん、今晩は。 (ひよどり)
2008-12-11 20:09:20
ウッシーさん、今晩は。
草臥れた「ボヤキ報告」になりそうです。
旧友とも会えたので、楽しい帰郷でした。
返信する

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