新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

泣きぼくろ

2015年08月26日 18時46分25秒 | 写真俳句・エッセー

 昭和20年8月15日の玉音放送の時は、男も女も泣いた。

 男のほうが、激しく泣いたように記憶している。

 女も泣いたが、控え目だった。

 子供だった私たちも泣いた。大人につられて泣いたのだ。子供たちは、深刻に考えていたわけではなかった。

 一般的に、男は泣かないものとされている。泣けば、「女々しい」などと言われた。

 やはり涙は女の特権だ。美徳とすら思えることもある。つまり、男の心をくすぐるのだなァ。

 もちろん、泣き方にも形があるのかもしれぬ。

 ちなみに私は、残念なことだが、女の涙によってくすぐられたことはない。

    底紅や泣かぬ女の泣きぼくろ   ひよどり

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太郎ママ)
2015-08-27 07:19:47
流石ですねぇ。
今回も唸っています。

泣きぼくろ・・・・同じ女性が見ても、愛おしくなるようですよ。
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太郎ママさんへ (ひよどり)
2015-08-27 20:43:05
唸って頂いて光栄です。
「泣きぼくろ」
なんとも言えませんね。
泣かないときは、とても複雑な気分です。
返信する

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