「あらっ、初雪だわ」
ほんのいっとき、そんな声があがった。でも、それだけのことで、直ぐに雪は止んだ。
「どうせ降るなら、もうちょっと降ってくれればいいのに………」
そんな大胆なことは言わない。私は大の寒がりなのだから。
持たされた女傘を小脇に手挟んで、小走りで帰るなんざァ、確かに繪になるよねぇ。
もっともそれは三十台半ばまでのこと。八十を過ぎれば、徘徊人の手配を受けます。
初雪や傘を差さずに戻りけり ひよどり 一平
(はつゆきやかさをささずにもどりけり)
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どうせ降るならドカンとと思いますが
降られても実は困るのですね♪
さほどのことはなく、語り草にもなりませんでした。