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新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

私の不明と誤った先入観

2007年12月09日 10時49分13秒 | 日記・エッセイ・コラム

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黄水仙  2007.3.16

 紅葉やら落葉では、それが今の季節感とは言っても、やはり華やかな花も見て頂きたくなった。今年の早春に咲いていた水仙である。

 風の強い朝だったが、レンズのほうを見てくれた一瞬を捉えたつもり。少しブレたかな。


 先入観は恐ろしい。とんでもない事実誤認をしでかすことがある。

 昨日の夕方、都内の私鉄車内でのこと。

 土曜日だったのだが、夕方だったせいか少し混んでいた。

 池上駅から鎌田駅までの2区間だったし、私にはもともと座りたいと思っていなかった。

 でもまあ、優先席付近に乗り込んだ。ホームの都合上、乗り込みやすかったのだ。

 案に違わず座れなかった。若い人や老人たちが、すでに座っていた。

 座れなかったことが不満だったわけではない。念のため。

 このブログは、またもや携帯電話の問題。

 その私鉄の優先席は、4人掛けの向かい合った椅子だから、8人が座っていた。

 座っている8人のうち、3人がケイタイを手にしてなにやら操作をしていた。

 ケイタイを見せ合って操作をしていたのは、絶対に60歳を越えているはずの2人の老女。

 白髪婆が霜降り薄毛婆に操作を教えている様子なのだ。メールのことが課題だったのだろうか。しきりにお互いのケイタイを覗きあいながら、なにやら熱心に話している。

 もう1人は50代女性。こちらもメールだ。やはり、ピコピコと操作している。

 ヤレヤレ、若ものだけが非常識と思っていたのは、私の大きな思い違いであった。

 白髪婆も霜降り婆も婆候補も、なんの躊躇いもなくケイタイメール操作をしているのだ。

 白髪婆と霜降り婆にいたっては、メール操作を説明しあっている。罪の意識も遠慮の雰囲気もない。

 つまり彼女たちは、「優先席付近では、携帯電話の電源を切って下さい」という注意事項を知らないでいるらしい。知っていたら、あのように堂々としてはいられない。

 分別ある年代なのだ。しかも、いい加減に生きてきた人生を持っているとも見えない。

 車内では再三再四放送している。電車に乗るたびに聞いている。

 しかし、「そのほかのところでは、マナーモードに切り替えて下さい」だけを聞いて、「話をしなければ迷惑かからないわ」と思い込んでいるのではないか。

 私に十分な知識があるわけではないが、ペースメーカーは微弱な電波によっても誤動作をする。

 メースメーカーを埋め込んだ人は、電磁波を使うMRI検査は受けられないと聞いている。

 だから、そのような人が乗り合わせているかも知れない「優先席」では、携帯電話を使ってはいけないのだ。音を出さないメールでも、やってはいけないのだ。

 音の迷惑とは違う。電波によりペースメーカーが誤動作し、健康障害を起こすのだ。

 多くの人はそれを知らない。だから、マナー問題だとだけ思っている。メールは音をださないのだから、迷惑をかけていないと思い込んでいる。

 放送内容が不十分なのだろうか。

 それとも聞く側の理解不足なのだろうか。

 それとも、知りながら平気でやっている間なのだろうか。

 若者の携帯電話使用を、無礼、非礼、傍若無人とばかり思っていたが、昨日の私鉄車内の模様から、私の不明を知った。

 不明に基づいた誤った先入観で、若者を批判していた。

 申し訳ないと思う。お詫びをしたい。

 だが、悩みはさらに深くなった。

 どうなっているんだろうねえ。

 このようなハンチクな人が、息子・娘、時には孫にも影響を与えるのだから、いい世の中は期待できないなあ。

 万事が万事なのでしょうから……。 

 

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もう一つの電車風景

2007年12月08日 08時06分13秒 | 日記・エッセイ・コラム

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井の頭公園の紅葉  2007.12.1

 12月1日に撮った井の頭公園の紅葉です。

 日の光がまともだったので、輝き過ぎです。カメラマンの腕前に疑問を感じます。ゴメン!

 電車の中は、さながら街頭の縮図。社会の縮図とも言える。

 車内で騒がしい種族がいる。

 まずは男子高校生と女子高校生。

 彼や彼女だけだったらそれほどでもないが、近傍に異性の高校生がいると、ヒートアップする。でもこれは仕方がない。自然な行為だ。

 次は、アルコールが入っている3~4人の中年サラリーマンだ。

 上司の批判やら同僚に対する侮蔑的評論が多い。酔っているから大声になる。

 さきほどの高校生とは異なり、大人なのでみっともない。

 サラリーマンのストレス解消法に、「酒を呑んで上司の悪口を言う」というのがある。

 酒場でやってきたのに、まだ不足だったので、車内延長戦に持ち込んだケースだ。

 私もやっていたに違いない。周囲の乗客には迷惑を掛けたと思う。いまさら詫びても遅い。

 3番目は40代以下くらいの女性グループで、仕事の研修会かナントカ会の帰り。

 あちこちに話は飛ぶが、行き着くところはファッション談義にはいる。

 とにかく仲間を褒めちぎる。「あなたのその花柄がかわいいわねえ」とか、「スカートがスッキリしてるわね」、といった按配だ。本当はもっと具体的なのだが、私には知識がないので、再現できない。

 どこで買ったのかという点も云々される。もちろん価格は重要な課題だ。

 恐ろしいのは、前回の会合でどんな洋服を着ていたかが、立派な話題となることだ。よくよく見ているらしい。

 早く降りようものなら、すぐに批判の的にされる。欠席裁判めいてくる。

 50代~60代の女性も、負けず劣らず騒々しい。

 席が空いていようものなら、まず誰かを座らせるための騒動が起きる。自分は座ろうとしない。

 先日、6人が乗ってきた。席が2つ空いていた。

「○○さん、どうぞ」、と、これはスンナリ決まった。○○さんは杖を使用していた。

 もう一つがなかなか決まらない。

「▲▲さん、どうぞ!」

「いいえ、私は大丈夫よ!」

「××さんだわねっ」

「なぜ?▲▲さんが座らないのに、私が座れないわ!」

 とにかく延々とやっていて、騒がしい。

 彼女たちの「着席順位基準」があるらしい。前回とか前々回の貸し借りもあるかも知れない。

 かく言う私はどうだろうか。

 この頃は一人で乗るか、またはカミサンと二人連れだ。もはや人陰でヒッソリとしていて、弱々しい存在だ。声も出せないでいる。

 それはそれで情けない。この頃遠慮っぽくなった弱い自分を感じて、少し淋しい気分だ。

 それにしても、このようなブログを書いてはいけないなあ。

 もっと男性の悪い例を挙げるべきだった!

 キット袋叩きに遭うね。

   

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電車風景の一つ

2007年12月07日 07時38分21秒 | 日記・エッセイ・コラム

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日比谷公園の紅葉  2007.11.27

 写真は11月27日の日比谷公園。また出しの風景です。この赤はあまり変化なしです

 昨日出会ったJR電車のシーンです。

 少し甘えて、「優先席」に座りました。

 隣には、私より年下の老人。競馬か競輪の新聞記事を読んでおりました。

 3人掛けのその隣の席には、20代前半の男性が座りました。座る前から、携帯電話で話をしていたケシカラン君でした。

 私は、チラリとケシカラン君を見ました。でも、注意する気にはなりません。注意するのは厭です。いい結果にはならない予感があったからです。

 年下老人もケシカラン君に目を向けましたが、黙したままです。

 ケシカラン君の電話は、遠慮しながらの小声でした。でも、辺りには聞こえます。

 やがて電話が終わりました。ヤレヤレです。

 ところが再び電話をかける仕草をしました。つまり、指先でピコピコ始めたのです。

 年下老人が怒りました。

「止めろ!」と、一喝です。

「………?」 

 ケシカラン君の顔に、怪訝そうな表情が浮かびました。怒鳴られた意味が、理解できなかったのでしょうか。

「ここは優先席だ。ケイタイの電源を切れって書いてあるじゃないかっ!」

「………?」 

 ケシカラン君は黙ったまま、年下老人を見つめていました。まだ状況理解に達していない様子でした。

「オレの胸にはキカイが入っているんだ。ケイタイを使うと、オレは死ぬぞ。オマエ殺人だぞ!」

 年下老人の言葉は、簡潔で単刀直入でした。

「あっ、ゴメンナサイ」

 ケシカラン君は小さい声で詫びました。理解出来たのでしょう。そしてコソコソと消えました。

 やはり、見た目には気分のいいものではありません。

 しかし、年下老人の勇気には感心しました。

 私にはそんな勇気はありません。どうせ結果は知れているので、注意しません。いえ、正直に言えば、注意する気持ちになれません。こちらが不愉快になるのがオチです。

 かつては私も注意したことが幾度かありました。結果は良くなかったのです。イヤな気分になっただけでした。

 それからの私は、見て見ない振りを決め込むことにしたのです。

 そんな私だったので、年下老人の言動には驚きました。

 有無を言わさない断固たる姿勢でした。ギャンブル新聞を読んでいる人とも思えない。

 ではありますが、やはり釈然としない感じは残りました。

 スゴスゴ消えた若者が気の毒にも思えたのです。

 携帯電話についての注意事項は、繰り返し車内放送で流れています。

 優先席の窓には、はっきり書いてあります。

 しかし、なぜか従わない乗客が沢山おります。

 もはや日本語が通用しない有様です。

 日本国中で色々なものが毀れ始めています。

 こんなこともその一つかも知れません。

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大連立構想の怪

2007年12月06日 07時50分18秒 | 日記・エッセイ・コラム

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井の頭公園の初冬 2007.12.1

 福田首相と小沢代表の会談が行われた。

 どちらから言い出したのかは不明だが、大連立の話だった。

 あとで聞こえてきた話では、読売グループ会長の渡辺恒雄氏の求めだったとか。

 現在の日本政治の状況は、まったくお寒い話で、小沢の政局好きに振り回されていて道筋が見えていない。

 その小沢も、政局の一つの形態として、大連立の話に乗ったのだろう。

 党内の反対に遭ってつぶされたら、またもや何でも反対の姿勢に戻っていった。

 その大連立が、ナベツネの提案だと言うから、おかしな話だ。

 ナベツネはマスメデイアの総帥。本来マスメデイアは政治的に色があっては好ましくないはず。

 そのナベツネが大連立を提唱し、のこのこと総理や代表が乗っかった。

 こんなことってありか!

 評論家の三宅なんとやらが、「大連立はナベさんの真意」などと、雑誌で書いているのだからお笑いだ。

 数年前、日本プロ野球が揉めたことがあった。選手会と経営側が対立した。

 選手会の代表が当時の古田捕手だった。

 ナベツネは対立に苛立って、「たかが野球選手の分際で……」と言って、古田会長の行動を批判した。

 「たかが……の分際で」という発言はあるまい。蔑視発言だ。

 そんな「たかが読売グループ会長の分際」で、大連立構想はあるまい。

 大連立そのものについては、私は賛成。

 今の閉塞状況を打破しなければ、日本は前進できない。

 しかし、民主党は乗ってはこない。

 彼らには、政権交代しか見えていない。

 厄介な政界。シャレですよ!

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和の國の崩壊

2007年12月05日 11時04分29秒 | 日記・エッセイ・コラム

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山茶花 2007.11.25

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山茶花  2007.11.25

 散策の折りに撮影した山茶花。

 大部分は日陰になっていたが、一部の枝や花に陽が当たっていた。

 陽を浴びている花は、至極上機嫌に咲いていた。

 
 日本は和の國であった。

 十七条憲法を持ち出すまでもなく、農耕民族としては、「和」によって社会を構成していたのだろう。

 「和」をもって発展してきた國であった。

 その日本が、今、大きく揺らいでいる。

 社会は殺伐としてきており、目を覆いたくなる悲惨な事件も多発している。

 総中流化と言われていた社会が崩れ、格差社会と言われ始めて久しい。

 閉塞感が社会を覆っていて、なんとなく息苦しい感じだ。

 和の國が崩れ始めているのだ。

 経済至上主義や競争原理主義が、かつての日本の麗しい国柄を、無惨に破壊し始めているのではなかろうか。

 市場競争の結果を「善」とした考え方は、日本の國に相応しい「哲学」ではなかったのかも知れない。

 この状況を無策のまま放置していたのでは、社会はどんどん崩壊し、とんでもない國になって行くのではなかろうか。

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