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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅・下り線高架化(第2回その1)

2012年10月29日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2012 2008年2月に移設時の蒲田駅西口        

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京急蒲田駅の変遷
京急蒲田駅は、1901年(明治34年)2月の開通時には、京浜国道(現第1京浜国道)の道路上に蒲田駅が開業し、翌年の6月に蒲田と穴守間の穴守線(現空港線)が開通した時には、大森と穴守間の直通運転が行われましたが、同年9月には穴守線用の折り返し用のループ線が設けられました。
1923年(大正12年)4月に専用軌道となり、本線上り線ホームと本線下り線・穴守線終点ホームの2本のホームが造られて、駅舎は品川方下り線ホーム側に設けられ構内踏切で上り線ホームと連絡していました。なお、穴守線の複線線路は、上下線の2本の線路が京浜国道の踏切を通り、構内で穴守線終点ホームへの分岐と、上下本線へのわたり線路で合流が行われました。また、蒲田駅の駅名は、1925年(大正14年)11月に京浜蒲田駅に改称されました。
1945年(昭和20年)4月の大戦の空襲で京浜蒲田駅は戦災で被災し、駅舎を川崎方に移設し、線路の構内配線を単純化して、穴守線終点ホームと穴守線下り線路が接続し、わたり線路は穴守線上り線路と本線上り線路が接続し、穴守線の上下線路は京浜国道の東側に同上り線路から下り線路への分岐線路が設けられました。なお、本線の上下線路間の分岐は、1923年当時に設けられた川崎方に向けた上り線から下り線の分岐線路を使用しました。

 京浜蒲田駅配置図1946年

1965年(昭和40年)11月に本線の8輌編成の運行によりホームを伸延し、空港線との渡り線を品川方に移設し、構内踏切を廃して跨線橋が新設しました。

 京浜蒲田駅配置図1966年

1987年(昭和62年)6月に、京浜蒲田駅を京急蒲田駅に改称しました。1993年(平成5年)4月の羽田(現天空橋)開業により、空港線列車は本線直通となり1番線ホームを8輌編成に延伸し、上下線列車を1番線ホームの1本で対処の上、本線上り列車は下り線を横断するという、大変なダイヤ編成(「大森町界隈あれこれ 京浜急行ダイヤ 京急蒲田駅の神業運行」参照)となりました。1995年(平成7年)7月には、京急蒲田第1踏切を廃し、地下道として本線上下線ホームを12輌編成に延伸しました。
1998年(平成10年)11月には、羽田空港駅が開業して、横浜方面からの空港線乗り入れが開始しました。(京急の駅 今昔・昭和の面影 100余年間に存在した全駅を紹介 佐藤良介 JTBキャンボックス 2006年3月1日2刷発行から)

 京急蒲田第1踏切が廃止され地下道に変わる(:京急蒲田地下道西口入り口、:京急蒲田地下道通路、:京急蒲田地下道東口入り口20121020)

下り線高架化前まで使用の1、2番地上ホーム
京急蒲田駅の1、2番線下り地上ホームは、京急蒲田高架駅の築造のため、2005年05月に空港線の新1番線ホームを第一京浜国道側際の現在位置に設置し、先ずは空港線の線路のみを新ホームへ移設されました。当初は、移設前ホームの2番線は移設せず、新旧ホーム間は板張りで連結され幅広のホームとなりました。次いで、2006年11月には、ホーム間の板張を外して、2番線下り線も新ホーム側に移設され(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第1回その1)」参照)ました。ホーム間の連絡通路は上り線ホームと下り線ホームとの中央部では跨線橋で連絡して東口改札口は跨線橋上に設けられ、また両ホームの南方にも地下道連絡通路も設けられて、西口改札口は上りホームから出入りし、東口改札口は跨線橋上に設けられています。

 京急蒲田駅の地上ホームの移設(2006年11月)(再掲)

2007年12月には高架化工事により旧2番ホームは撤去され、上り3番新ホームが第1京浜国道方に仮設され、上り線線路が仮設ホームに移設しました。これにより、ホーム間連絡通路が変更となり、跨線橋と旧3番ホームの地下通路は廃止となり、跨線橋の北方に東口改札口を設けた地下通路が新ホーム間に築造され、両ホームにはエレベータが新設されました。また、2本目のホーム間通路として、跨線橋の南方に新地下通路が設置されました。

 京急蒲田駅の地上ホームの移設(2006年11月)(再掲)

2007年12月2日に京急蒲田駅の高架化工事に備えて旧3番上りホームを撤去した、1、2番線ホーム上から見て(「大森町界隈あれこれ 京浜急行高架化 京急蒲田駅仮上り線ホーム移設(第4回その1)」)参照撮った当時の写真を再録します。


 2007年12月2日に京急蒲田駅1、2番線ホーム上で撮影の当時の写真(左上:ホーム南端から横浜方面を望む、中上:ホーム中央から3番ホームを望む、右上:ホーム北端から呑川橋梁上のホームを見る、左下:品川方設置の地下道通路への階段、中下:横浜側設置の地下道通路への階段、右下:地下道への工事中のエレベータ20071202)(再掲)

連絡通路は、1、2番ホームと3番ホーム間を、2本の新設地下道通路で連絡し、北方の1本の地下道通路は京急蒲田駅東口改札口に接続した連絡通路が設けられました。また、旧3番ホームにある京急蒲田駅西口改札口との連絡通路は、新旧の3番ホーム間に連絡橋を設けて結ばれました。


 当時の上下線ホームと東西改札口間の連絡通路(左上:東口改札出口に直結した地下道通路、中上:東口改札出口、右上:京急蒲田駅東口出口、左下:新旧3番ホーム間は連絡橋で結ばれる、中下:西口改札口は在来の改札口利用、右下:在来の京急蒲田駅西口20071202)(再掲)

・蒲田駅西口
京急蒲田駅西口は、連続立体交差化工事の進捗に伴い、2008年2月24日から元西口改札から約15m北方に移設(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第7回)」参照)されました。

 京急蒲田駅西口移設

新西口改札は、京急蒲田高架駅を建設するために、元本線3番線ホームを撤去する必要上、本線移設3番線ホームから直接に西口改札に出られるように新設されました。

 京急蒲田駅新西口(:構内から改札出口を見る、:西口改札入り口を見る、右:閉鎖された旧改札口20080227)

京急蒲田駅付近の高架化工事
2008年5月18日に、京急蒲田第2踏切南ほうから同第9踏切北方までの間に上り線仮高架橋の環八通り立体交差高架橋が開通し(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第9回その2)」参照)、環8通りをはじめとしてこの間の4か所の踏切が下り線のみとなり交通渋滞を緩和しました。これに伴い、先だって京急蒲田駅の南(川崎)方の上下線と空港線ホームを西側に湾曲させて移設され(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第9回その1)」参照)ました。


 京急蒲田駅上下線ホーム南方の湾曲移設(左上:移設前の下りホーム、中上右上:移設後の下りホーム、左下:移設前の上りホーム、中下右下:移設後の上りホーム20080518)

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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(10月分掲Indexへ)
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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅・下り線高架化(第3回その2)

2012年10月26日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連

kan-haru blog 2012誤記訂正20130219 上り線先頭車窓から見た下り線通過列車(大森町駅から)  更新動画を追加Ⅱ版2014.8.7      

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内川付近新旧高架橋の接続替工事
10月21日の下り線高架化に備えて、内川付近の在来下り線線路と下り線高架橋線路の接続切り替えポイント付近の工事準備の状況を、同15日に見てきました。
内川方向から見ると、平和島第2架橋の付近の下り線高架橋線路上に、列車信号装置を付けた取付台が仮設してあります。その先の、区道が線路から曲がって離れていく部分に、見学者用の構台が建てられております。その先の在来高架橋部上り線側の架橋の手前に、平和島上り作業構台が建てられています。

 内川付近新旧高架橋の接続替工事の準備が進む1(左上:平和島第2架橋付近の高架橋切り替えで列車信号装置が仮設、中上:在来線と高架橋線路の切り替え工事ポイントの説明図、右上左下:高架橋切り替え接続工事現場に設けられた見学構台、中下右下:平和島上り線側に設けられた作業構台1015)

在来高架橋部の架橋を潜り反対の下り線側の環7通り手前に、平和島上り作業構台が建てられており、接続替工事のための構台は3基設営されています。

 内川付近新旧高架橋の接続替工事の準備が進む2(:平和島上り線側に設けられた作業構台1015)

新旧高架橋の接続替工事の準備は、9月から昼夜間の工事が行われています。夜間工事の模様を、9月29日の終電車通過後に見てきました。

 新旧高架橋の接続替準備の夜間工事風景(左上中上右上:平和島第4踏切が高架橋工事資材搬入口、左下:平和島第2架橋脇のヤードに夜間工事作業者が集結、中下:、右下:新旧高架橋の接続替工事現場の夜間作業風景0929)

同日の終電車の終了後に、在来線旧高架橋の新高架橋の切り替え部の架橋のジャッキアップのテストが行われました。

 終電車終了後に在来下り線高架橋のジャッキアップテスト(写真拡大0929)

10月16日に、下り線走行列車の先頭車窓から、在来下り線線路と下り線新高架橋の線路を見て、新旧線路の切り替え接続のために要する、在来高架橋のジャッキアップの高さの調整量と新旧線路接続のための線路の移動量を見て確認しました。

 在来下り線路から見た新旧線路の切替え接続場所(左・中・右写真拡大1016)

10月21日の下り線高架化移設当日の終電通過後に、見学者用の構台には一杯の見学者が見る前で、在来線旧高架橋をジャッキアップし、線路の道床を整えて、100人以上の作業員の人海戦術で在来線路を、枕木の付いたまま鉄棒による手漕ぎで新高架橋方向に曲げていき、仮置きの新高架橋の線路を同様に旧高架橋線路方向に曲げて、新旧線路の結合を始発電車の前までに完成させます。

 始発電車までの制約下の在来高架橋のジャッキアップ工事と新旧線路移動による接続工事(左上中上右上:在来高架橋を新高架橋の高さに合わせるジャッキアップ工事、左下中下右下:100人以上の人海戦術で新旧高架橋線路の接続切換工事1021)

終電から始発までの短時間に、平和島南方の下り線旧高架橋をジャッキアップして、新旧線路の接続点の線路を人海戦術で線路を曲げて接続し、下り線の高架化を予定通りに完成した、工事技術力の高さを誇れる下り線高架橋工事の完成物を10月26日に見てきました。

 在来高架橋をジャッキアップして新旧線路を接続して下り線高架橋が開通(左上中上:西側区道から見たジャッキアップされた旧高架橋(奥)、右上左下:東側区道から見たジャッキアップされた旧高架橋、中下:旧高架橋のジャッキアップと新旧線路の接続完了で完成の下り線高架橋(上り線先頭車窓から)1026、右下:ジャッキアップによる線路の段差を見る(下り線座席車窓から)1024)

下り線高架化開通により、大森町下り線ホームに平和島駅から到着する列車の2風景と、大森町駅ホームから見た発着・通過列車の4風景を動画撮影しました。動画上のボタンをクリックすると見られます。

下り線高架化完成の大森町駅発着・通過・走行風景


動画をご覧頂けない方は、「下り線高架化完成の大森町駅発着・通過・走行風景」(←をクリック)すると別画面で掲示されている動画でご覧いただけます。Ⅱ版2014.8.7

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下り線高架化完成の大森町駅発着・通過・走行風景

2012年10月26日 | ようこそ kan-haru日記へ

kan-haru blog 2014

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動画の「スタート」ボタンを押すと、動画が見られます。

下り線高架化完成の大森町駅発着・通過・走行風景

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅・下り線高架化(第3回その1)

2012年10月23日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2012 大森町駅上下線高架ホーム      

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大森町駅構内下り線高架化準備工事
京急下り線は10月21日の始発から高架化移行に備え、高架化準備工事が20日の終電車が出た後から始発電車までの間に、改札口仮通路から下り高架ホームへの仮通路の設置の工事が行われました。下りホームへの仮通路は2本の通路があり、1つは上りホームへの仮通路のエスカレータとエレベータとの間から下りホーム側のエスカレータとエレベータとの間までの仮通路と、もう一つは高架ホームへの階段の踊り場間を連絡する仮通路の築造です。

 大森町駅上下線高架ホーム連絡通路説明図(再掲)

20日の終電車の通過前に、連絡通路の工事開始前の大森町下り線地上ホームを見に行きました。

 終電車通過前の地上下り大森町駅ホームを見る(左上:大森町第1踏切から地上下りホームを見る、中上:下り線エスカレータとエレベータ間との連絡通路口、右上:下り線階段踊り場との連絡通路口、左下中下右下:大森町駅下り線地上ホーム1020) 

終電車の通過前の下り線地上ホームから、上り線高架ホームに昇り、下り線高架ホームを見ると、工事作業員が工事の準備を整えていました。

 終電車通過前の下り高架ホームから上り高架ホームを見る(写真拡大1020)

21日の終電車が通過した後は、始発までの制約時間内の大森町駅の改札口から下り高架ホームへの連絡通路設置の突貫工事が行われました。

 大森町第1踏切から見た上下線高架ホーム間の連絡通路設置の工事(左上中上右上左下中下右下:1021)

さらに、地上下りホームの遮断壁板の取付や案内板の交換および、踏切警報機や遮断機の撤去が必要です。

 改札口からの連絡通路関係の変更工事(写真拡大1021)

21日始発電車が通った後、大森町第1踏切を見ると、踏切警報機と遮断機が撤去され、踏切道の南北には金網により閉鎖されていました。また、地上ホーム跡には上下線の連絡通路が見え、手前にはエスカレータとエレベータとの間の通路が出来ており、奥側は1段高い階段踊り場の通路が出来ています。

 警報器・遮断機が撤去された大森町第1踏切(:警報器・遮断機が撤去された大森町第1踏切、:閉鎖された地上下り線線路の踏切道、:設置された下り線高架ホームへの2本の連絡通路1021)

・高架ホームへの連絡通路
下り線の高架化が完成して、初めての下り線高架ホームの使用です。改札口に、高架ホームへの案内が掲示されており、地上ホームへの通路は閉鎖されて、下り線高架ホームへの連絡通路は突貫工事で完成したものです。

 大森町駅の高架ホームへの連絡通路(:下り線高架ホームへの通路案内、:閉鎖された地上下り線ホームへの通路跡、:改札を入り30メートル進むと上下線への階段通路1021)

上下線高架ホーム連絡通路説明図」に示す様に、30メートルほど進むと最初の連絡通路を曲がると、エスカレータとエレベータに通じる通路で、手前が上り線高架ホームの連絡用で、突き当りまで進むと下り線高架ホームに連絡します。

 下り線高架ホームへの連絡通路下り線高架ホームへの連絡通路(左上:階段通路を昇らず曲がると高架ホームへのエスカレータとエレベータ通路、中上:直通すると下り線ホームへのエスカレータとエレベータ通路、右上:下り線高架ホームへの通路はホームを設断して設置、左下:突き当りまで直行すると下りホームへのエスカレータとエレベータ通路、中下:下り線高架ホームへのエスカレータ、右下:下り線高架ホームへのエレベータ1021)

階段の連絡通路は、改札口からの通路を直行して階段を昇り踊り場に出るので、上下線間の階段の踊り場を結んだ連絡通路を、手前の階段から上りホームへ通じ、奥の階段から下り線ホームに通じます。

 大森町駅の階段連絡通路(左上:階段を踊り場をあがると階段連絡通路、中上:手前の階段は上り高架ホーム連絡階段、右上:上り高架ホーム通路階段、左下:通路を進むと下り高架ホーム階段、中下:下りホーム通路階段、右下:下りホーム階段1021)

10月21日は、下り高架化完成です。

 下り高架ホームの駅設備

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅・さよなら地上ホーム(第2回)

2012年10月18日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連

kan-haru blog 2012 改札口と下り線地上ホームとの連絡通路  更新動画を追加Ⅱ版2014.8.7     

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大森町駅の変遷
10月21日からの上下線の高架化により、1901年に開業した山谷(大森町)駅の地上ホームが消えます。大森山谷駅は、1945年(昭和20年)4月15日の世界大戦の空襲で被災し営業を停止して、1952年(昭和27年)12月に駅舎を下り線の東口側に設け、上り線への通路は構内踏切で連絡して大森町駅として営業を再開しました。1998年(平成10年)に上り線ホームに西口改札口が設けられ、2007年(平成19年)4月に構内踏切が撤去されました。構内踏切の撤去により、大森町第1踏切の混雑が発生し、同5月に上り線ホーム中央に臨時改札口が開設され、7時から9時までの運用がはじまりました。

 2007年頃の高架化工事前の大森町駅(左:構内踏切があった大森町駅、中:2007年構内踏切が撤去される、右:高架工事前の大森町駅地上ホーム)

2007年6月に高架化工事に伴い、大森町駅付近の下り線線路を東側に1.5m移動のため、下り線ホームの幅員1.5mの切り取りを行い、架線電柱の建替えなどをして大森町駅の大工事始めとなりました。同7月に、上り線線路を東側に1.5m移動し、上り線ホームの幅員1.5mの拡幅と架線の移動が行われました。同8月には、大森第1踏切道の拡幅が行われました。

 2008年の地上の大森町駅構内図

2009年7月には、大森町駅上には高架橋の築造が完成して、高架橋ホームの築造が開始されました。同12月には、高架橋上の上り線線路の敷設工事が始まりました。
2010年1月には屋根葺き工事が終わり、大森町高架駅ホーム本体が完成しました。また、電力線電柱が建立され、電力線トロリー線が吊架されました。同2月には上り線ホームの階段とエレベータの取り付け工事が着手されました。
同4月には、大森町駅上り線高架ホームへの仮通路の建屋の建築が始まりました。同5月には、高架ホームへの仮通路の建屋建設のため臨時改札口が閉鎖され、高架ホームへの仮通路の建屋には大森町駅西口改札口を入り、左側に曲がると仮通路と通じています。
2010年5月16日には、大森町上り線高架駅が開通し、それまでの上り線地上ホームが閉鎖され、西口改札口から地上ホームへの通路は閉鎖されました。ただし、上り線高架ホームへのエスカレータは未完成です。また、大森町第1踏切道長は半減されました。

 上り線高架化開通時の駅構内図

同6月には、地上の上り線線路が撤去されました。同8月には、旧上り線地上ホームの撤去工事が開始されました。
2011年2月には、下り線高架駅橋ホームの階段、エレベータおよびエスカレータを取り付けのため、下り線地上ホームを撤去する必要上、旧上り線地上線路跡に仮下り線地上ホームの築造が始まりました。また、上下高架駅ホームへの出入り口用の仮駅舎の建屋を、高架ホームへの仮通路の建屋の前に築造を開始しました。同3月には、上り線高架ホームへのエスカレータの取り付け工事が始まりました。

さよなら地上ホーム
同5月には、上り高架ホームへの改札口を、旧西口改札口から新設の仮駅舎改札口へ移設しました。同6月には、1952年(昭和27年)営業再開して以来の使用してきた在来下り線地上ホームから、旧旧上り線線路跡上に築造の仮下り線地上ホームに移設しました。仮駅舎改札口から仮下り線地上ホームへの連絡通路は、改札口を入り右へ曲がりその先を左に進むとホームです。これにより、中央口改札口と共に、下り線地上ホームは消えていきます。同7月には、閉鎖した東口の下り線ホームの撤去が始まりました。同10月には、下り線高架駅ホームに階段の取り付けが始まりました。

 上り線跡に移設の10月20日までの下り線ホームの駅構内図

2012年7月には、下り線高架駅ホームにエレベータとエスカレータの取り付け工事が進展しています。同9月には、下り線高架橋の敷設線路や、電力架線の整備作業が行われています。
10月21日からの、仮駅舎改札口から下り線高架駅ホームへの通路は、同20日の終電車が出た後に、地上下り線線路と地上上り線ホームの一部を撤去して、上下線高架ホーム下のエレベータとエスカレータの間および、上下線の階段踊り場の間に、突貫工事で仮連絡通路が設けられます。

 下り高架ホームと改札口との連絡通路を設ける工事待ちの位置

これにより、大森町の仮駅舎改札口から上下線の高架駅ホーム間の連絡通路は完成です。

 大森町駅上下線高架ホーム連絡通路説明図

10月13日に、消えゆく仮地上下り線ホームの写真を撮っておきました。

 10月20日までで見られなくなる大森町下り線地上ホーム風景(左上中上右上左下中下右下写真拡大1017)

また、同21日以降は見られなくなる、平和島発下り普通列車先頭車窓からの大森町地上下り線ホーム到着までと、同ホームに到着して発車する普通列車を同15、17日に撮影しました。動画上のボタンをクリックすると見られます。

平和島ー大森町下り線普通列車200121016


動画をご覧頂けない方は、「平和島ー大森町下り線普通列車200121016」(←をクリック)すると別画面で掲示されている動画でご覧いただけます。Ⅱ版2014.8.7

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平和島ー大森町下り線普通列車200121016

2012年10月18日 | ようこそ kan-haru日記へ

kan-haru blog 2014

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平和島ー大森町下り線普通列車200121016

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kan-haru日記 大森町界隈あれこれ 京浜急行関連総目次 2012年後期(2)版

2012年10月18日 | INDEX
kan-haru blog 2012 12月22日18版

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  大森町界隈あれこれ 京浜急行関連 カテゴリー総目次 2012年後期(2)版



2010年後期 大森町界隈あれこれ 京浜急行関連 INDEX 参照



2011年前期 大森町界隈あれこれ 京浜急行関連 INDEX 参照



2011年後期 大森町界隈あれこれ 京浜急行関連 INDEX 参照



2012年前期 大森町界隈あれこれ 京浜急行関連 INDEX 参照



346~365項INDEXは、大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 全工区下り線工事 Sub INDEX 2012年後期版 参照 (ここをクリックして下さい)

366 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅下り線高架ホーム(第1回その1)9月20日
367 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編雑色駅下り線高架ホーム(第1回)9月22日
368 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編糀谷駅下り線高架ホーム(第1回)9月22日
369 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編糀谷駅下り線高架ホーム(第2回その1)10月9日
370 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編糀谷駅下り線高架ホーム(第2回その2)10月11日



371 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅・さよなら地上ホーム(第2回)10月18日
372 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅・下り線高架化(第3回その1)10月23日
373 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅・下り線高架化(第3回その2)10月26日
374 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅・下り線高架化(第2回その1)10月29日
375 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅・下り線高架化(第2回その2)11月3日
376 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅・下り線高架化(第2回その3)11月5日
377 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅・下り線高架化(第2回その4)11月7日
378 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編駅梅屋敷駅・下り線高架化(第1回その1)11月10日
379 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編駅梅屋敷駅・下り線高架化(第1回その2)11月12日
380 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編駅梅屋敷駅・下り線高架化(第1回その3)11月14日
381 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編駅梅屋敷駅・下り線高架化(第1回その4)11月16日
382 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編雑色駅・下り線高架化(第1回その1)12月13日
383 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編雑色駅・下り線高架化(第1回その2)12月15日
384 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編雑色駅・下り線高架化(第1回その3)12月17日
385 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編雑色駅・下り線高架化(第1回その4)12月19日
386 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編雑色駅・下り線高架化(第1回その5)12月21日

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イベント 大田の商い・観光・匠 ONもOFFも、おおた、おもしろい「おおた商い観光展2012」

2012年10月15日 | 大森町界隈あれこれ イベント
kan-haru blog 2012 大ホールステージのイベントショー     

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昨年は蒲田が「外客受入戦略拠点」に選ばれ、大田区の町工場を描いた池井戸潤氏の「下町ロケット」が直木賞を受賞され、今年は蒲田が舞台のNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が放映されるなど、大田区に高い関心が集まっています(大田区)。


おおた商い(AKINAI)観光展2012
「おおた商い(AKINAI)観光展2012」は、こうした好機をとらえて、おいしい食材・工芸品などの販売、観光情報の発信を通して、ご来場の方々に様々な大田区の魅力をご紹介する場となることを目指して開催されます。今年は第5回目の「おおた商い観光展2012」で、大田区産業プラザPiO(大田区南蒲田1-20-20)で10月13、14日に開催されましたので、14日に見に行きました。
おおた商い(AKINAI)観光展2012の主催は、大田区・(公財)大田区産業振興協会他4団体で、後援が国土交通省観光庁・経済産業省関東経済産業局・東京都・日本政府観光局他1団体で、協賛が京浜急行電鉄(株)・(株)はとバスなど3団体等の数多くの団体、企業などによるイベントです。

 おおた商い観光展2012会場入り口>(写真拡大)

・テント会場
産業プラザPiO会場入り口の前のテントスペースには、例年の様に東京大田汐焼きそば、ニーハオ食品(株)の羽根付き餃子などの食品売り場と、13日のみJR東日本のえきからのハイキングのコーナーが並び、羽根付き餃子のテントでは多数の客が並んで購入していました。

 テント会場(写真拡大)

・大ホール展示会場の出展店舗
1階の大ホールのメイン会場では、8コーナーの展示出展コーナーに食べ物を初めとして大田区の特産の商品が並び、「パネル展示」コーナーでは大田区の風景写真や、大田区のものづくり優秀技能者の紹介、グルメの表彰店舗の紹介、神輿の展示およびステージでイベントが行われます。

 大ホール会場マップ

「味」のコーナーでは、26店の地元産の食品が一堂に会して出品し近隣住民が買い出しに出向き、昨年の入場者は10,391人で人気のイベントです。
また、「大田区商店連合会」のコーナーでも17社が出展し、食品が盛り沢山に販売しています。
「おしゃれ」のコーナーでは、9店が出品して、おしゃれな製品を販売しています。

 出展店舗1(左上・中上:「味」コーナー、右上・左下:「大田区商店連合会」コーナー、中下・右下:「おしゃれ」のコーナー)

「匠」のコーナーでは、10店が品物を揃え、手書き友禅、蒲田切子などの匠の技の品質を誇っています。
「にぎわい」のコーナーでは、9社が展示しており、神輿・纏い・伝統芸能などを展示しています。
「がんばれ東日本」では、7団体が参加し宮城県と三陸石巻、岩手県、福島県、茨城県の特産品が出されていました。

 出展店舗2(左:「匠」コーナー、中:「にぎわい」コーナー、右:神輿)

「おおたから世界へ」では、7団体が出展しインドネシア日本家族の会では文化や観光地の魅力を紹介し、京浜急行電鉄ではパネルやグッズなどを展示し、在日本大韓民国民団東京大田支部では韓国文化を紹介し、トルコのオリーブオイル ドアルではトルコ食材を、またトルコフードdedeではトルコ雑貨の販売をしており、はとバスではバスグッズを販売し、羽田エクセルホテル東急ではチーズパイを販売していました。
「ふるさと」では、6団体が出品し秋田県美郷町、山形県置賜、沼津杉長水産、長野県東御市、鳥取県特産品を出品を販売し、山形県白鷹町では観光案内コーナーを開設してます。
「パネル展示」では、大田ユネスコ協会が大田区内の区民が撮影した観光名所写真を展示し、大田の工匠では大田区ものづくり優秀技能者を紹介し、OTA!いちおしグルメでは表彰店舗を紹介してます。

 出展店舗3(左・中:「おおたから世界へ」コーナー、右:「パネル展示」コーナー)

大ホールのステージでは、なぎら健一、平田奈津美(はとばすイメージガール)、大田区観光ボランティアガイドなどによる「達人に聞く!大田区の魅力」のトークショーや、みさ&ひろし(歌・三線とギターの和み系アコースティックユニット)のライブが行われていました。

 大ホールステージのイベントショー(:なぎら健一他によるトークショー、:みさ&ひろし)

・「たのし区、おもしろ区、なつかし区」観光スポット紹介展
2階の小展示ホールでは、「たのし区、おもしろ区、なつかし区」大田区の魅力ある観光スポットを紹介する会場マップは、入口手前から区内ホテル紹介コーナーから始まり、右側の壁面を手前から奥に向かい蒲田モダン、OPEN FACTORYコーナー、ミュージアム コーナー、羽田空港エリアで、左側の壁面を奥から手前に向かい銭湯コーナー、水辺エリア紹介コーナー、大森・山王・馬込エリアの展示コーナーが並んでいます。

 観光スポット紹介展1(左上:観光スポット紹介展入口、中上:銭湯コーナー展示パネル、右上:水辺エリア紹介コーナー、左下:大森紹介コーナー、中下:馬込紹介コーナー、右下:池上紹介コーナー)

中央の奥から手前に向かい航空写真、伝統工芸コーナー1、池上エリア、伝統工芸コーナー2、多摩川スピードウェイ コーナーの展示があり、出口にまち歩きコンシェルジのコーナーがあります。

 伝統工芸コーナー(左上:畳職人、中上:草履・保収納具、右上:しおり・数楽アート、左下:釣竿、右下:三弦師)

・「もっともっといらっしゃい大田」パネル展
4階コンベンションホールでは、六郷用水の会「逆川紹介&聞き書き」、NPO馬込文士村継承会「馬込文士村絵巻パネル展」、呑川の会「呑川で会える生物たち」のパネル展が行われていました。

 六郷用水の会・馬込文士村継承会・呑川の会のパネル展(:六郷用水の会「逆川紹介&聞き書き」パネル展、:NPO馬込文士村継承会「馬込文士村絵巻パネル展」、:呑川の会「呑川で会える生物たち」パネル展)

・「多摩川スピードウェイ&田園コロシアム」パネル展
2階特別会議室前の壁面では、「多摩川スピードウェイ&田園コロシアム」のパネル展が展示されていました。

 多摩川スピードウェイ&田園コロシアムのパネル展(写真拡大)

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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(10月分掲Indexへ)
カテゴリー別Index 大森町界隈あれこれ イベント総目次2011~2012年版イベント総目次2010年版イベント総目次2006~2009年版
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次回 大森町界隈あれこれ 秋のイベント 第26回大田区老人クラブ連合会文芸作品展と大寿会第一クラブ10月期例会
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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編糀谷駅下り線高架ホーム(第2回その2)

2012年10月11日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連

kan-haru blog 2012 2番線ホームは北側から南側高架駅に移設
         
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糀谷駅高架ホーム(続)
・移設の2番線南側高架ホームへの通路
10月7日には、糀谷駅南口改札がオープンして、2番線高架ホームは北側高架ホームから南側高架ホームに移設されました。当日より、1、2番線ホーム間の内部での通路連絡路は無くなり、1番線地上ホームへは中央改札から入り、2番線高架ホームへは南口改札から入ります。

 糀谷第1踏切高架橋下から入る南口改札(写真拡大1007)

糀谷駅の行き先駅の列車の発着は、1、2番線ホームのどちらに付くかは発車時刻表によります。それにより、同21日までの入場口は、改札口入り口にある1、2番線発車案内表示装置を見て南口か中央口からの入場かを選びます。

 糀谷改札口の発車案内標示装置(:南口改札、:中央口改札、:発車案内標示装置1007)

使用開始した糀谷駅仮南口改札から、2番線高架ホームへの通路を辿ると、改札を入った通路は21日までの仮通路で、一部はトイレ設置のため幅員が狭くなっています。

 南口改札から2番線高架ホームへの通路1(:ホーム方の通路方から見た南口改札機、:改札口を入った仮通路(トイレ通路から見る)、:トイレ設置により仮通路は狭くなる(ホーム方から見る)1007)

糀谷駅仮南口改札からの仮通路を進むと、他駅と異なり走行中の列車線路が高架橋下には無いので本駅舎の工事が行え、同7日の時点では本駅舎の南側半分の本工事が完成しました。本駅舎の区道沿いの南面には、将来の糀谷南口のシャッターが見られます。

 南口改札から2番線高架ホームへの通路2(:ホームへの通路とトイレ入り口の合流点(ホーム方から見る)、:合流点の先は本駅舎で将来の南口シャッター、:区道から見た将来の糀谷駅南口シャッター1007)

本駅舎の側面は、天井から腰床までの大きな透明ガラス窓で駅舎内の通路が明るく、省エネのモダンな設計です。

 南口改札から2番線高架ホームへの通路3(:本駅舎のホームへの通路、:糀谷駅駅舎壁面は壁一面の大きなガラス窓1007)

高架ホームへの通路は、ホーム東方から西方に向かって、最初が他駅と異なりホーム幅員の関係により単独の下りエスカレータで、次がエレベータ、3番目が単独上りエスカレータ、最後が階段で構造は下段の階段は踊り場までで、踊り場を南に進み上りエスカレータの後ろ側でホームに昇ります。将来踊り場は、北側2階ホームへ接続して、2階ホーム階段と結ばれます。

 南口改札から2番線高架ホームへの通路4(左上中上:最初のホームへの通路は単独下りエスカレータ、右上左下:次のホームへの通路はエレベータです、中下: 3番目のホームへの通路は上りエスカレータ、右下:最後のホームへの通路は階段です1007)

・移設2番線南側高架ホーム
7日に移設の2番線南側高架ホームの駅設備を見ると、本線の他駅と比べるとホームの幅員が狭く、そのため駅設備の設置は昇り降りエスカレータが並列設置では無く、単独に設置されています。

 移設2番線南側高架ホーム(左上:下り単独エスカレータ、中上:待合室、右上:エレベータ、左下:上り単独エスカレータ、中下:階段、右下:2番線北側高架ホームの京急蒲田方先端部1007)

なお、2番線北側高架ホームの仮板張りのホームは完全に撤去され、1番線地上ホームの階段とエレベータは閉鎖されました。

 2階北側高架ホーム仮板張撤去、1階ホーム階段・エレべーた閉鎖(:2階北側ホームの仮板張りホームは撤去される、:1階地上ホームの階段は閉鎖される、:1階地上ホームのエレベータは閉鎖される1007)

10月7日に糀谷駅2番線高架ホームは、北側高架橋ホームから南側高架ホームに移設しました。移設後の列車運行の模様を動画撮影しました。動画は、(1)京急蒲田駅2階高架橋から出発する羽田空港行き急行列車下り線の糀谷駅南側の移設高架ホーム到着まで、(2) 下り線同列車の南側仮の移設高架ホームよりの出発風景を収めてあります。動画上のボタンをクリックすると見られます。

移設後の糀谷駅2番南高架ホーム20121007


動画をご覧頂けない方は、「移設後の糀谷駅2番南高架ホーム20121007」(←をクリック)すると別画面で掲示されている動画でご覧いただけます。Ⅱ版2014.8.7

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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(10月分掲Indexへ)
・カテゴリー別Index 大森町界隈あれこれ 京浜急行関連総目次 : 2011年前期版2011年後期版2012年前期版2012年後期版
・ サブ・カテゴリー別Index : 高架化全工区下り線工事2011年前期版、・高架化全工区下り線工事2011年後期版高架化全工区下り線工事2012年前期版高架化全工区下り線工事2012年後期版 へ
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移設後の糀谷駅2番南高架ホーム20121007

2012年10月11日 | ようこそ kan-haru日記へ

kan-haru blog 2014

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動画の「スタート」ボタンを押すと、動画が見られます。

移設後の糀谷駅2番南高架ホーム20121007

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編糀谷駅下り線高架ホーム(第2回その1)

2012年10月09日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連

kan-haru blog 2012 左は7日からの移行ホーム、右は仮板張高架ホーム        

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糀谷駅高架ホーム
・2番線仮北側高架ホーム
京急の高架化工事は、現在地上を走っている下り線が10月21日に高架化されます。糀谷駅の2番線高架ホームは、同20日までは仮使用であり品川方面行き上り線と、横浜方面発の下り線の両方向運転で使用しており、しかも同6日までの2番線ホームは21日から下り線高架ホームとなる北側ホームを板張拡幅して使用していました。なお、地上1番線ホームは、横浜方面行き上り線と品川方面発下り線の両方向運転で使用しています。

 10月6日まで使用の2番線北側高架駅ホーム(1005写真拡大)

糀谷駅2番線仮北側高架ホームに発着する上下線列車を、10月5日に動画撮影しました。動画は、(1)京急蒲田駅2階高架橋から出発する羽田空港行き急行列車下り線の糀谷駅北側仮板張高架ホーム到着まで、(2) 下り線同列車の北側仮板張高架ホームよりの出発風景、(3)大鳥居を発車した羽田空港発急行列車上り線の糀谷駅北側仮板張高架ホーム到着まで、(4)上り線同列車の北側仮板張高架ホームよりの出発風景を収めてあります。動画上のボタンをクリックすると見られます。

移設前の糀谷駅2番北高架ホーム20121005


動画をご覧頂けない方は、「移設前の糀谷駅2番北高架ホーム20121005」(←をクリック)すると別画面で掲示されている動画でご覧いただけます。Ⅱ版2014.8.7

・2番線南側高架ホームへ移設

10月21日からの空港線の上下線が高架化されると、糀谷駅高架ホームの2番線(南側)ホームは上り線ホームとなり、品川方面および横浜方面行きの列車が発着し、1番線(北側)ホームは下り線ホームとなり、品川方面および横浜方面発の列車が発着します。そのためには、仮使用の1番線(北側)ホームの拡張板張りを撤去して、2番線(南側)ホームの階段、エスカレータおよびエレベータの設置を完了させて、糀谷駅高架上下線ホームを完備させる工事が必要です。そのため、10月5日に見ると南側ホームの最終整備作業が行われ、エレベータの運転調整、ホーム案内板の取付や待合室ベンチの設置などが準備されていました。

 2番線南側高架ホームの整備作業(左上中上右上左下:高架ホームの整備作業、中下:発車案内表示板、右下:ベンチが置かれ広告も見える待合室1005)

同5日には総動員で終日、2番線南側高架ホームへの移設使用にあたり万全を期し、整備点検が行われていました。

 10月7日から使用に備える2番線南側高架駅ホーム(:10月7日から使用の2番線南側高架駅ホーム、:ホームの点検作業1005)

同7日に移設される2番線南側高架ホームへの改札口は、糀谷第1踏切道から入る南口改札が20日まで開設され、中央改札口も使用が変わり、朝(6時30分~10時)だけ開けていた臨時改札も、出口専用となります。

 10月7日から20日まで使用の糀谷駅改札口説明図

高架ホームの移設で改札口の変更により、中央改札口では同5日に改札機の整備が行われていました。

 糀谷駅中央改札口(:整備中の中央改札口1005、:整備完了の中央改札口1006)

糀谷駅南口改札口は、7日に移設される2番線南側高架ホームへの出入り口で、21日の下り線高架化までの仮の改札口であり、20日の終電車後に閉鎖されます。

 仮設置の糀谷南口改札口の準備(:仮設置の南口改札機の整備作業1005、:10月7日のオープンを待つ南口改札口1006)

南口改札口から2番線南側高架ホームへの通路は、5日には整備作業が見られ、6日には案内板が取り付けられていました。

 南口改札口から2番線南側高架ホームへの仮通路整備(:高架ホームへの通路整備1005、:南口改札から高架ホームへの通路1006)

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移設前の糀谷駅2番北高架ホーム20121005

2012年10月09日 | ようこそ kan-haru日記へ

kan-haru blog 2014

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移設前の糀谷駅2番北高架ホーム20121005

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イベント 神奈川県立歴史博物館 馬車道に聳える元横浜正金銀行の重要文化財の建物に魅せられる博物館その2

2012年10月07日 | イベント
kan-haru blog 2012 特別展「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」図録表紙    

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神奈川県立歴史博物館(続)
・「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」展
特別展「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」は、主催が神奈川県立博物館で、協力が臨済宗大本山建長寺、臨済宗大本山円覚寺、公益財団法人文化研究所、臨済宗妙心寺派東京禅センター。後援が神奈川新聞社他、朝日・毎日・読売・産経・東京・日本経済の各新聞社の横浜総/支局および、NHK横浜放送局、テレビ神奈川の9社です。
特別展の展示は、1階の特別展示室で9月1日から28日まで開催していましたので、同12日に見てきました。入館料は、常設展観覧券で見られます。

 夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化パンフレット

「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」の展示作品は、国指定重要文化財が18作品、神奈川県指定文化財が2作品、千葉県指定文化財が1作品の他、神奈川県が貯蔵の夢窓関係作品が27作品が展示(展示目録参照)されています。

特別展の夢窓疎石(1275~1351)は、鎌倉幕府が滅び、新政権が京都に樹立された激動の時代に活躍した禅僧です。夢窓は伊勢に生まれ、甲斐に移り宗教者として修養を積み、鎌倉幕府の時代に一山一寧*が来日して建長寺、円覚寺に住持(住職)すると、同寺に参禅しました。
一山一寧 鎌倉幕府の北条貞時が、1293年(永仁元年)の火災により衰退した建長寺を再建し、一山を住職に迎え日本における禅宗の発展になくてはならぬ人となり、円覚寺、浄智寺の住職を経て、1313年(正和2年)には後宇多上皇の懇請により上洛して南禅寺3世となった。学識人物に傑出し広い層に尊崇されたが、来日から18年後の文保元年(1317年)10月に南禅寺で病没した。

 円覚寺と夢窓疎石(左:一山一寧書下 鎌倉時代 重要文化財 円覚寺蔵、右:円覚寺200812)

その後1300年(正安2年)26歳の時高峰顕日* (無学祖元*の弟子)を慕って那須の雲巌寺に滞留し、1303年(乾元2年、嘉元元年)29歳の時高峰が鎌倉の万寿寺、浄智寺に住持すると、それに参じて1305年(嘉元3年)31歳で悟達者として認められ、高峰の弟子になりました。そして、東北地方や茨城県などの数か所に仮寓しながら鎌倉の諸師に参じていました。
高峰顕日(1241~1316) 鎌倉時代後期の臨済宗の僧。後嵯峨天皇の第二皇子。幕府執権北条貞時・高時父子の帰依を受け、鎌倉万寿寺・浄妙寺・浄智寺・建長寺の住持を歴任。関東における禅林の主流を形成した。
無学祖元(1226~1286) 中国明州慶元府(浙江省)出身の鎌倉時代の臨済宗の僧侶。日本に帰化して無学派(仏光派)の祖となる。字は子元。建長寺・円覚寺に兼住して日本の臨済宗に影響を与える。

 浄智寺と夢想

この後、自らを修業する場所を求めて、1309年(延慶2年)35歳の時甲斐淨居寺で日々を送り、1311年(応長元年)37歳の時甲斐龍山庵(浄居寺) に一時隠棲し、西遊して美濃虎渓山永保寺を開きました。また、覚海円成(北条高時の母)からしきりに鎌倉へ招請され、1319年(元応元年)に鎌倉の勝栄寺に滞在しました。

 夢窓疎石像(左:無等周位筆 南北朝時代 重要文化財 妙智院蔵、右:月江正印賛 南北朝時代 重要文化財 光明寺蔵)

さらにこの後、1325年(正中2年)の51歳の時、倒幕前の後醍醐天皇から、京都南禅寺の住持に請われました。1326年(正中3年、嘉暦元年)の52歳の時、北条高時に招かれ、伊勢国で善応寺を開き、鎌倉へ赴き円覚寺に滞在。1327年(嘉暦2年)の53歳の時、鎌倉幕府の重臣であった二階堂道蘊が二階堂の地の南芳庵を仮住まいとして、瑞泉院を創建しました。後に足利尊氏の四男で、初代鎌倉公方の足利基氏は夢窓疎石に帰依して当寺を中興し、寺号を瑞泉寺と改めて、鎌倉公方足利家の菩提寺となる。

 夢窓疎石と瑞巌寺(左:夢窓疎石坐像 南北朝時代 重要文化財 瑞泉寺蔵、右:瑞泉寺庭園 夢窓疎石の作庭による方丈書院の庭園)

1330年(元徳2年) 56歳の時、甲斐守護の二階堂貞藤に招かれ牧庄内に恵林寺を創建し、さらに土佐吸江庵、相模三浦泊船庵、上総千町荘退耕庵などの場所を求めて転々としました。

 華厳塔図 (南北朝時代 重要文化財 黄梅院蔵)

1333年(正慶2年、元弘3年) 59歳の時、鎌倉幕府が滅亡、建武の新政を開始、後醍醐天皇の請により上洛して臨川寺に住む。1334年(建武元年) 60歳の時、後醍醐天皇の招請により南禅寺に再住。1335年(建武2年) 61歳の時、臨川寺・西芳寺の開山に迎えられ、国師号を授けられる。1336年(建武3年) 62歳の時、後醍醐天皇の勅命で夢窓を開山とした臨川寺に戻る。1339年(歴応2年) 65歳の時、行基が開基した西方寺を復興、枯山水と回遊式池泉で禅意を巧みに表現する禅宗庭園を造園し、「西芳寺」と号した。
1351年(正平6年) 病に陥った夢窓は世良親王の菩提寺・臨川寺に隠棲後、77歳で示寂。

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毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(10月分掲Indexへ)
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イベント 神奈川県立歴史博物館 馬車道に聳える元横浜正金銀行の重要文化財の建物に魅せられる博物館その1

2012年10月04日 | イベント
kan-haru blog 2012 旧横浜正金銀行跡の県立歴史博物館旧館(県立歴史博物館絵葉書)   

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神奈川県立歴史博物館
馬車道に建立の下岡蓮杖顕彰碑を撮影に出かけると、その顕著碑の手前の反対側にドームが聳える歴史的な建造物が見え、そこが神奈川県立歴史博物館の国の史跡に指定された、旧横浜正金銀行本店建物跡の歴史博物館旧館です。

 神奈川県立歴史博物館地図

・国の重要文化財の博物館旧館
横浜正金銀行は、1880年(明治13年)に国立銀行条例により開業し、1899年(明治32年)に本店の新築工事に着手し、1904年(明治37年)に落成しました。

 明治時代末期(1910年)頃の旧横浜正金銀行(県立歴史博物館絵葉書)

現在の歴史博物館のドームは、関東大震災により建物の倒壊はなかったものの、火災のため焼け落ちたので、明治期の横浜を代表する建築物であり、神奈川県は県立博物館の施設とするために、1964年(昭和39年)に竣工当時の写真を資料として、造形的にできるだけ正確なドームを復元しました。

 旧横浜正金銀行建物跡の神奈川県立歴史博物館馬車道玄関(写真拡大)

神奈川県立歴史博物館(横浜市中区南仲通5-60)の建物の構造は、博物館旧館部の旧横浜正金銀行はネオ・バロック様式の西洋建築で、設計者は明治時代を代表する建築家の一人である工学博士妻木頼黄があたり、国の重要文化財・史跡に指定されています。博物館通りに面した正面玄関の博物館新館は、1967年(昭和42年)に建設されました。

 旧横浜正金銀行本店本館(:旧横浜正金銀行本店本館玄関、:国指定重要文化財の碑、:旧横浜正金銀行本店の説明版)

ドームの上には高さ9.2メートルの尖塔飾り(マル1)が聳えており、ドームは不等辺の八角形で直径が12メートル、高さが9.5メートルで丸窓(マル2)とイルカのドルフィン(マル3)で装飾されています。ドームの下の玄関の最上部には彫刻が施された三角破風(マル4)が置かれています。建物の骨格として1階から3階を貫く柱(マル5)が外壁を飾っており、柱の頭にはアカンサスの葉とツルをあしらった飾り(マル6)があります。地下部分と歩道間には表面が粗い石を積み上げた石壁(マル7)が見られます。窓は地下から3階の各階にありますが、2階部の窓が一番装飾的な窓になっています。馬車道玄関上の2階の窓(マル9)は、柱飾りを持つ角柱4本の上部は櫛形破風で、他の2階の窓(マル8)は単純な三角破風です。玄関の上には横浜正金銀行の紋章(マル10)が付けられています。

 旧横浜正金銀行建築の構造

・博物館鑑賞
下岡蓮杖顕彰碑を撮影のため馬車道を訪れた9月12日に、歴史博物館旧館の歴史的建造物を撮影した後、博物館の催しものの看板を見ると特別展「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」を開催していましたので鑑賞しました。博物館には、旧館の馬車道玄関からも入れますが、1967年に建設の博物館新館も見たくて、博物館を一周して博物館通りの正面玄関から入りました。
歴史博物館の開館は午前9時30分~午後5時で、休館日は毎週月曜日と、年末年始(12/28~1/4)および資料整理休館日(6/26, 10/2, 10/3,1/29 )です。

 神奈川県立歴史博物館正面玄関(写真拡大)

観覧料は、20歳以上の方が300円、学生の方および20歳未満の方が200円、高校生の方 および65歳以上の方が100円、中学生以下の方および障がい者手帳をお持ちの方は無料です。

 神奈川県立歴史博物館入場券(65歳以上)

・総合テーマ展示
歴史博物館の展示場は、1階の中央にある会場が特別展示室で特別展の「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」を、9月1日~28日まで開催しており、本ブログその2に掲載してあります。その他1階の特別展示室の周囲には、コレクション展示室(観覧無料)とミュージアムライブラリーおよび喫茶ともしびなどがあり、馬車道玄関と結ばれています。

 歴史博物館1階展示フロアー(:特別展「夢窓疎石と鎌倉の禅宗文化」案内板、:歴史博物館1階展示フロアー)

先ずは、歴史博物館の総合テーマ展示(常設展示、定期的に一部の展示替えがあります)から見ます。総合テーマ展示フロアーは、2、3階展示場で、エスカレータで3階会場のテーマ1「古代 さがみの古代に生きた人びと」(←クリックで博物館の展示案内)から鑑賞します。テーマ1の展示品には、旧石器時代ではナイフ形石器が、縄文時代では人面把手、弥生時代では貝庖丁、古墳時代では馬形埴輪、奈良・平安時代では白磁四耳壷などが展示されています。
次の展示コーナーはテーマ2「中世 都市鎌倉と中世びと」(←クリックで博物館の展示案内)の鑑賞で、展示品には鎌倉・相模・東国では男衾三郎絵詞、源頼朝と東国武士団では伝源頼朝坐像、戦国大名後北条氏では北条早雲像、掘り起こされた鎌倉では鶴岡八幡宮出土漆器、唐物とその影響では青磁管耳花生、民衆と仏教では円覚寺舎利殿などが展示されています。
次の展示コーナーは2階に降りてテーマ3「近世 近世の街道と庶民文化」(←クリックで博物館の展示案内) の鑑賞で、宿場と関所では旅道具、庶民信仰と名所めぐりでは東海道五十三次細見図会、村の支配と生活では四季耕作図、相武の産物と江戸では東都名所日本橋真景并魚市場全図などが展示されています。

 神奈川を描いた浮世絵 朝比奈切通しの図 歌川広重(初代)(歴史博物館)

次の展示コーナーはテーマ4「近代 横浜開港と近代化」(←クリックで博物館の展示案内) の鑑賞で、展示品には蒸気船が導いた新たな時代、世界へ開かれたみなと YOKOHAMA、横浜浮世絵に見る神奈川、文明開化の音、近代化と神奈川、横浜正金銀行などが展示されています。
最後の展示コーナーはテーマ5「現代と民族 現代の神奈川と伝統文化」の鑑賞で、「現代(歴史)」(←クリックで博物館の展示案内)は、関東大震災を越えて、昭和恐慌と社会変化、戦時体制と敗戦、占領から講和へ、高度経済成長と環境の変化、メディアコミュニケーションなどで、「民族」(←クリックで博物館の展示案内)は、変貌する町と村、イエと暮らし、くらしの中の祈り、なりわいと儀礼、伝承される技術と芸能などが展示されています。

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番外編カテゴリー別ブログ記事の検索と見方 10月INDEX

2012年10月01日 | INDEX

kan-haru blog 2012 10月1日50版

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kan-haruの日記の月間INDEXは、毎月1日付けで掲載しており前月の登録記事検索のほか、カテゴリー別の登録記事の2006年3月から最新までの検索ができます。

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  大森町界隈あれこれ カテゴリー別目次
■印覧の12年9月掲載項目以外の目次は、下記の項番に付記された下線付きのカテゴリー項目を選択すると、当該カテゴリーの掲載当初から現在日時点までの目次が見られます。

 1 大森町界隈あれこれ 大森町に住んで65年!
 2 大森町界隈あれこれ 空襲編若山武義氏手記 総目次
  2-1 大森町界隈あれこれ 鎮魂! 大森町大空襲 (第1編)
      付 東京大空襲 ~あれから61年~
  2-2 大森町界隈あれこれ 手記第2編 戦災日誌中野編
  2-3 大森町界隈あれこれ 手記第3編 戦前戦後目黒にて
 3 大森町界隈あれこれ 戦後編若山武義氏手記 総目次
  3-1 大森町界隈あれこれ 戦後史編手記 第1~4編総目次
 4 大森町界隈あれこれ 大森町の社寺
 5 大森町界隈あれこれ 大森町商店街
 6 大森町界隈あれこれ 大森海苔
 7 大森町界隈あれこれ 京浜急行関連
  ◇ 2006・2007年版2008年前期版2008年中期版2008年後期版2009年前期版2009年中期版2009年中Ⅱ期版2009年後期版2010年前期版2010年前Ⅱ期版2010年中期版2010年後期版2011年前期版2011年後期版2012年前期版2012年後期版
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 9 大森町界隈あれこれ イベント 目次
  ◇ 2006~2009年期版2010年版2011~2012年版 
 ■ 大森町界隈あれこれ 区民とつくる地場演劇の会 朗読会「戦争と震災で失われたまち」 9月4日
10 大森町界隈あれこれ 大森町学びや

  大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 サブ・カテゴリー別目次

11 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 Sub INDEX
  ◇ 関連側道高架化 全工区下り線工事2012年後期版高架化全工区下り線工事2012年前期版高架化全工区下り線工事2011年後期版高架化全工区下り線工事2011年前期版高架化全工区下り線工事2010年版全工区統合2009年版全工区統合2010年版、大森町付近工区:2006・2007年版2008年版2009年版梅屋敷付近工区、京急蒲田付近工区:2006~2008年版2009年版雑色付近工区糀谷付近工区
 ■ 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅見学会(第1回その1) 9月13日
 ■ 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅見学会(第1回その2) 9月15日
 ■ 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編京急蒲田駅見学会(第1回その3) 9月17日
 ■ 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編大森町駅下り線高架ホーム(第1回) 9月20日
 ■ 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編雑色駅下り線高架ホーム(第1回) 9月22日
 ■ 大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 下り線高架化工事編糀谷駅下り線高架ホーム(第1回) 9月24日

  一般 カテゴリー別目次

21 風景・風物詩 総目次
  ◇ 2006・2007年版2007・2008年版2008~2010年版2010~2012年版 
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  ◇ 2006~2009年版2009~2011年版
23 旅ものがたり 総目次
24 秋葉原界隈 総目次
25 イベント 総目次
  ◇ 2006・2007年版2008年版2009・2010年版2011年版2012年版
 ■ イベント ピアノコンサート2012 異業種交流会メンバーのホテル・メトロポリタンでのピアノ演奏会 9月7日
 ■ イベント 「電車道」~日本の路面電車今昔~ 日本全国のさまざまな都市を走っていた路面電車写真展 9月10日
 ■ イベント 営業写真の開祖 1862(文久2)年に野毛に写真店を開いた下岡蓮杖の150年を遡る古写真展 9月27日
 ■ イベント 日本カメラ博物館 展示古カメラを見て高校生で初めて手にした蛇腹式カメラを思い出す 9月30日
26 ITと技術 総目次
◇ 2006~2011年版2012年版
27 Weblog 総目次

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