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kan-haruの日記

ITと技術 情報通信研究機構(NICT) 国の情報通信研究所で電波時計の設備を見る

2008年05月31日 | ITと技術
kan-haru blog 2008 
 
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所属している会の情報化研究会にて5月21日の午後開催の「独立行政法人・情報通信研究機構」の本部見学会に参加して研究所を見てきました。

情報通信研究機構
情報通信研究機構(NICT)は、旧通信総合研究所(CRL)と旧通信・放送機構(TAO)が統合して2001年4月に発足したもので、施設は本部、横須賀などの3研究所と、大手町などの4か所のリサーチセンター、鹿島などの観測・技術センターが3か所と、2つの標準電波送信所を擁しています。

・研究機構沿革
旧通信総合研究所の主な沿革は、1896年(明治29年)10月逓信省電気試験所において無線電信の研究を開始し、1940年検見川で標準電波の発射業務が開始され、1952年郵政省電波研究所が発足して1988年に通信総合研究所に改称し、2001年1月には総務省に再編し同4月には独立行政法人となりました。
旧通信・放送機構は、1979年に通信・放送衛星機構を設立し衛星管制業務や、高度通信・放送研究を開始して、1990年に通信・放送機構に改称して、2001年に総務省通信総合研究所に再編され民間基盤技術研究促進業務を開始し、衛星管制業務を終了しました。

情報通信研究機構本部(東京都小金井市貫井北町4-2-1 地図参照)は、東京学芸大学に隣接の元通信総合研究所にあり、JR中央線武蔵小金井駅から京王バスで「小平団地」行きに乗車し、乗車約15分で「情報通信研究機構」バス亭を下車して徒歩1分で本部受付です。

・研究機構の概要
見学の初めに視聴室で広報室の栗原さんから、見学会のために制作された「研究機構の概要」についてプロジェクターで詳しく説明して頂きました。
説明によると研究機構は、平成20年度の予算規模が約474億円で、情報の電磁的流通と電波利用技術の研究・開発、高度通信・放送研究開発の支援、通信・放送事業の振興を主たる業務として常勤・非常勤要員が907名で研究業務を行っています。

活動拠点は、本部、横須賀などの3研究所に、大手町などの4か所のリサーチセンター、鹿島などの観測・技術センターが3か所と、2つの標準電波送信所を擁しています。
主な業務は3つの定常業務があり、1つは2千万台を超える電波時計の標準時通報電波を「はがね山」と「おおたかど山」長波局から発射しており、その2の宇宙天気予報センターの業務では電波の伝わり方の観測・予報・警報の送信・通報を行い、3つ目はアンテナ標準較正システムでは無線設備の機器試験・較正を行っております。
研究部門は、新世代ネットワーク、ユニバーサルコミュニケーション、安心・安全のためのICTの領域における研究を行う第一から第三の3つの研究部門があります。

本日の研究施設見学
・日本標準時の研究を見る
最初の研究施設見学は、先ず第一研究部門光・時空標準グループの日本標準時プロジェクトで、日本標準時をつくるのを見ました。

 日本標準時を設定・維持・供給のシステム(左写真拡大)

日本標準時をつくるのは、温湿度管理と電磁界シールドを施した原器室に設置された、18台のセシウム原子時計と4台の水素メーザから作られます。標準時の生成は、原子時計と水素メーザを計測システムによって計測し、時刻を1日1回平均・合成して協定世界時UTCを生成して、それを9時間進めた日本標準時JSTをつくります。
 
 日本標準時送出装置(写真拡大) 標準電波施設監視装置(写真拡大) 1990年代のセシウム原子時計

日本標準時の供給は、1999年に福島県のおおたかど山の国内初の長波帯標準電波送信所から40kHzの標準電波を発射し、2001年には佐賀県のはがね山から運用バックアップの60kHzの標準電波を発射しました。標準時刻電波は現在、電波時計だけでなく家電製品、計測器、通信機器などに広く活用されています。

日本標準時であなたのパソコンの時計を合わせまてみましょう
Windows XPパソコンの場合  
1 [スタート]ボタン[設定]-[コントロールパネル]でコントロールパネルを開きます。
2 [日付と時刻]アイコンをダブルクリックして、日付と時刻のプロパティを開きます。
3 [インターネット時刻]タブで、[サーバ]に ntp.nict.jp と入力します。
4 [いますぐ更新]ボタンを押して、しばらく経過すると日本標準時に同期がとれます。
5 同期がとれると、「時刻は正常に......ntp.nict.jpと同期しました。」と表示されますので[OK]ボタンを押して終了です。

   日付と時刻のプロパティ(画面拡大)      情報通信機構日本標準時(画面拡大)

NICT日本標準時(ここをクリック)を開くと、あなたのパソコン内蔵時計と日本標準時との時間の差が見られます。

・次世代衛星通信技術を見る
次の宇宙通信ネットワークグループ研究施設では、次世代の移動体と高速衛星通信技術の開発を見ました。ここでは、各種地球局技術や教育・医療・防災などの衛星通信応用技術の開発と将来に向けた先端的な衛星通信技術の研究の動向が窺えました。
WINDS高速衛星通信システムでは、固定マルチビームアンテナで日本国内9地区とアジア10都市との伝送が可能で、家庭用小規模アンテナでも大規模ユーザ用の直径5m程度のアンテナで超高速通信が可能で、宇宙開発機構(JAXA)と共同で開発を進めています。

宇宙通信ネットワークグループ研究室  衛星携帯電話端末     アクティブフェーズドアレイアンテナ

・宇宙天気予報研究活動を見る
国際宇宙ステーションを代表として人類活動が宇宙まで広がり、宇宙利用が生活と切り離せなくなりました。ここの研究部門では、太陽活動や宇宙環境の変化を調べる宇宙天気研究と、衛星の故障・障害や宇宙飛行士の被爆に影響を被る宇宙環境じょう乱(宇宙天気予報)を行っています。宇宙天気予報センターでは、各種の観測収集データを記録して天気予報の情報とした多数の実資料を目の当たりで見学してきました。

 宇宙天気予報センター研究室  宇宙天気予報情報(写真拡大)   宇宙天気予報収集記録データ

情報通信研究機構では、Webによる宇宙天気情報サービスを提供しておりますので、「今日の宇宙天気予報」(宇宙天気情報センター宇宙天気ニュースここをクリック)をご覧ください。

・NICT展示室
見学の最後にNICT研究活動への理解促進を、子供たちと地域住民に図ることを目的として作られたNICT展示室を覗いて見学を解散しました。

 NICT展示室

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 雑色駅付近(第4回)

2008年05月29日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008 
 
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第6工区の工事区分
雑色駅付近の高架化工事は、第6工区(工事工区図再掲参照)の分担で京急蒲田第9踏切から六郷土手高架駅までを受け持って工事をしております。
この区間での工事は3パートに分けて行われており、このうち2パートは地上線路部分の高架化工事で、基礎杭工事用の1号工事機と、高架橋架設用の2号工事機の工事機を2組使用して工事を行い、1組は高架化工区北部の京急蒲田第9踏切(地図再掲参照)から南方に向けて工事を進め、もう1組は同工区南部の雑色第4踏切(地図再掲参照)から北方に向けて工事を進めております。
他の1パートの工事は、雑色第4踏切の地上から南の六郷土手高架駅までの傾斜高架橋部分の高架化付け替えの工事部分があります。

* 2パートの工事は工事が進捗すると工事機同士が接近し、その記述説明では区分けが必要となりますので、以降の記述には工事個所に合わせ、高架化工区北部の工事機を1・2号(北)工事機と呼び、同工区南部の機械を1・2号(南)工事機と呼びます。

雑色駅ホームに1号(北)工事機移設
雑色駅付近(第3回)の記述時では、1号(北)工事機が蒲田第13踏切の北側で工事を行っていましたが、環八通り先行立体交差高架橋が開通した5月18日には同踏切を南側に越えて、雑色駅の出入口からホームに掛かる駅構内に移設されており、今後は雑色高架橋駅用の基礎杭工事が進められます。

 雑色駅構内に移設した1号(北)工事機(右写真拡大)

2号(北)工事機は雑色駅付近(第3回)の記述時と同一位置で工事が行われており、高架橋の架設は進捗しており、京急蒲田第12踏切から見ると築造の10脚柱の高架橋のスラブ工事も進んでいます。

 2号(北)工事機による架設高架橋(右写真:第12踏切から見た架設工事状況)

雑色駅施設の地下連絡道改造工事
雑色駅ホームには、上り・下りホーム間連絡の地下通路があります。この地下通路の階段の位置が、高架橋駅の橋脚部に重なるため、階段の幅員を段階的に狭くする工事が行われます。

 地下連絡通路工事(左写真:上りホームで閉鎖の地下通路階段、右:8月下旬完了後の地下通路)

地下通路工事は5月27日から開始され、先ず上りホームの品川寄りの地下階段を閉鎖して、下りホームの階段の幅員が2.5mに縮小されます。次いで7月上旬からは、下りホームの京急川崎寄りの地下階段が閉鎖され、品川寄りの階段の幅員が1.5mに縮小されます。

 地下通路工事は2期に分けて実施(1期工事:5月27日~6月下旬、2期工事:7月上旬~8月下旬)

1号(南)工事機の基礎杭工事
1号(南)工事機の基礎杭工事は、雑色駅付近(第3回)の記述時の雑色第2踏切北側に接した場所から、28日に見た時には橋脚柱間隔1本分が移設され下り側の基礎杭工事の最終工程の工事を日中に行っていました。

 雑色第2踏切付近での基礎杭日中工事(右写真:下り側の基礎杭最終工程工事)

2号(南)工事機の高架橋築造工事
2号(南)工事機の高架橋築造工事は、28日には雑色第3踏切の北方で雑色駅付近(第3回)の記述時からは、工事機が移設され新たな高架橋が築造中でした。

 雑色第3踏切北方の2号(南)工事機高架橋築造工事(中写真:高架橋築造工事28日撮影)

傾斜高架橋付近の高架橋架設準備工事
28日に見た傾斜高架橋付近の高架橋架設工事は、雑色第4踏切の南付近では傾斜仮線高架橋脚工事の準備を進めており、六郷土手駅付近の傾斜高架橋の海側では高架橋築造の基礎準備工事が行われており、同山側では仮線敷設工事の準備が始められていました。

 傾斜高架橋付近の高架橋架設準備(左写真:雑色第4踏切付近の仮線敷設準備、中写真:山側の仮線敷設準備、右写真:海側の高架橋築造の基礎準備工事) 

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イベント 日本科学未来館 企画展「エイリアン展-モシモシ、応答ネガイマス。」と常設館を見る

2008年05月27日 | イベント
kan-haru blog 2008
 
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かねてから一度は行きたいと思っていた日本科学未来館で、5月17日の午後に同館7階の「みらいCANホール」で催しの会に参加の機会があり、午前中の空き時間を利用して開催中の企画展「エイリアン展-モシモシ、応答ネガイマス。」と常設館を、スピードの駆け足で覗いてきました。

日本科学未来館
日本科学未来館(東京都江東区青海2-41 地図参照)は、科学技術振興機構(旧科学技術振興事業団)が「国際研究交流大学村」内に科学技術創造立国を目指し、科学技術への理解を深めるための拠点として、最先端の科学技術の展示、展示方法の開発、研究者の交流等を通じて、科学技術の情報を発信していく施設を整備することとなり建てられて、2001年7月に開館しました。
・企画展
未来館では、3月20日から6月16日の期間に企画展「エイリアン展-モシモシ、応答ネガイマス。」が1階 企画展示ゾーンbで開催中でした。
自宅からは、新橋経由で新交通ゆりかもめで船の科学館(「イベント 船に関する知識の宝庫 「船の科学館」」参照)下車で、未来館に着いたのは10時半でしたが、入場料は一般大人が900円、18歳以下が350円で常設展示見学可なので、見学時間の不足を承知で入場券を購入しました。

 エイリアン展会場入口

先ずは、企画展の見学はエントランスホールを先に進み、奥が企画展示ゾーンです。
エイリアン展のZone1では、「空想としてのエイリアン」で人が創造したエイリアンの例を映画や昔話から集めたものを見るコーナーで、Zone2では「科学としてのエイリアン」で地球の深海の過酷な条件下で生息する生命を観察し、進化の足跡をたどり生命がいる惑星を探している科学者たちに迫るコーナーです。
Zone3では「エイリアンの世界」で科学者たちが最新の研究結果と想像力を駆使して作り出した、地球外生命が存在する架空の2つの星「オーレリア」と「ブルームーン」を紹介し、その環境条件下で存在するであろう生物の姿を観察したり、生き物に指示を与えて、動かしたりすることで学ぶコーナーです。Zone4では「エイリアンとの交信」で世界各地ではさまざまな方法で宇宙からの信号を検知しようと取り組み中で、どのように宇宙からのシグナルを受信するのか、またどうやって地球外文明との交信を試みてるかを紹介するコーナーです。

 エイリアン展示会場

・常設展
エイリアン展は11時少し前に見を終え、常設展示の見学に進みました。
常設展示の構成テーマは、これからどんな方向を目指せばよいのかを考えるために、宇宙、地球、人間という大きな視野で科学技術を捉え、「地球環境とフロンティア(EX5展示スペース)」「技術革新と未来(EX2展示スペース)」「情報科学技術と社会(EX3展示スペース)」「生命の科学と人間(EX4展示スペース)」というテーマに分けて展示されています。
常設展示の内容については、日本科学未来館の「展示ガイド」に4分野のテーマと「その他」のスペースの全展示品の解説が掲載してあります。

 常設展エントランスホール

常設展の見学は、先ずエントランスホールのエスカレータで3階に上がり、「技術革新と未来(EX2展示スペース)」から見ました。ここでは、人はさまざまな“道具”を生み出し社会を発展させ生活を便利にし、社会や人間の考え方にも影響を与えました。未来の暮らしをより豊かで便利にする新しい道具のひとつのヒューマノイドロボット(「イベント 国立科学博物館 大ロボット博~からくりから最新ロボットまで~ その1」参照)のASIMO(アシモ)は、人間の生活空間で活動することを想定して開発され、その展示実演のアシモの行動を通し、人間の姿勢や仕草の意味を理解して自律的に行動できる知能化技術を理解します。

 常設展展示ヒューマノイドロボット

次のフロアでは、「情報科学技術と社会(EX3展示スペース)」で今日情報科学技術を基盤とした情報空間の中で、経済活動や社会活動、文化的な活動などの活動を行っており、人間の知的活動を豊かするのに情報科学技術という道具は不可欠であり、その基盤の情報技術・ネットワーク技術を知るコーナーです。
このコーナーで「ボールの動きで見るインターネットの仕組み」の展示に興味がありましたが、残念ながら装置が休止中で見られませんでした。

3階から5階への移動には、未来館のシンボルゾーンの1階から5階までの吹き抜けの空間の周囲に架けられている、円のスロープのオーバルブリッジで行くことができます。この吹き抜けの空間に浮かんでいるGeo-Cosmos(ジオ・コスモス)は、約100万個のLED(発光ダイオード)が貼り込まれた直径6.5mの球体で、複数の気象衛星がとらえた地球上の雲を合成して映し出された画像が見られます。

 オーバルブリッジから見るジオ・コスモス

5階のフロアは、「生命の科学と人間(EX4展示スペース)」と「地球環境とフロンティア(EX5展示スペース)」で、EX4では「ヒトゲノム」など「生命」をどのように捉えようとしているかを探ります。

 EX4展示の生命とEX5展示の宇宙

EX5では毛利館長の関係が深いテーマでの展示コーナーで、巨大なシステムを作り深海底から宇宙の果てまでも探る人間の活動を知るため、地球、宇宙や空間を探る展示があります。

 EX5展示のしんかい

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第9回その3)

2008年05月25日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008 京急蒲田第8踏切を通過する上下線列車 
 
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環八通り立体交差高架橋開通
電車を運行しながらの高架橋工事には、大変に長い時間を要しました。5月18日開通の「環八通り先行立体交差高架橋」の工事は、本高架化工事の第5工区の大林建設と五洋建設株式会社の共同体で着手しており、仮高架橋建設現場に掲示してある工事案内(左写真参照)には建設開始が平成14年4月と示されており、工事期間の長さが実感できます。
ブログの投稿を開始した2006年には、環八通り立体交差橋はまだ架設されていませんでした。

 仮高架橋建設工事の推移(写真:仮高架橋開通現場で見た工事掲示板、写真:06年11月の環8通りの仮高架橋建設現場)

・京急蒲田第5踏切
環八通りの京急蒲田第5踏切は、踏切の東側の先には第1京浜国道が直交して交わっており、都内随一の交通渋滞の難所です。現在の第1京浜国道と環八通りの平面交差点は、南蒲田立体交差事業(「大田区界隈 第1京浜国道立体交差工事 南蒲田立体交差事業現場見学会 その1~3」参照)により第1京浜国道が環八通りの下を潜る立体工事を進めております。


 環八通り京急蒲田第5踏切は交通渋滞の難所(写真:踏切の先はすぐ第1京浜国道、写真:第1京浜国道から見た下り電車が通過の第5踏切)

現在の環八通りの第5踏切の交通量は、羽田空港方向が約1万8千台/日で渋滞が1980mの24分待ちで、高井戸方向が約1万3千台/日で渋滞が560mの18分待ちです。羽田空港方向に進む場合、第5踏切が開いていても第1京浜国道と踏切間が車で渋滞していると、踏切には進入することができません。
環八通り先行立体交差高架橋が完成して踏切の閉鎖時間が4割減少しても、環八と第1京浜の交差点が立体化されるまでは、高井戸方向に行く車が多少の渋滞緩和が期待できる程度と思われます。
踏切上の上り線路が撤去された後は、6月7日の予定で遮断機を移設して、踏切横断幅が8.7 mから7.6mに変わります。

 上り線が仮高架に移設した環8通り踏切(写真:東側から第5踏切を見る、写真:京急蒲田方を見る閉鎖の上り線、写真:川崎方を見る閉鎖の上り線)

・京急蒲田第6踏切
京急蒲田第6踏切は、環8通りから南へ約50mの所にある幅員7.2mの踏切道です。
踏切上の上り線路が撤去された後は、6月3日の予定で遮断機を移設して、踏切横断幅が8.2mから5.7mに変わります。

 京急蒲田第6踏切(写真:東側から踏切を見る、写真:京急蒲田方を見る閉鎖の上り線、写真:川崎方を見る閉鎖の上り線)

・京急蒲田第8踏切
京急蒲田第8踏切は、蒲田消防署脇の道路にある幅員5.6mの踏切道で、隣の同第9踏切で地上に降りるため高架橋の橋桁は低く3.2mしかありません。
この踏切道の北側には出村駅が存在し、戦災で休止となり1949年(昭和24年)に廃止されました。
踏切上の上り線路が撤去された後は、5月22日の予定で遮断機を移設して、踏切横断幅が9.1mから4.8mに変わります。

 京急蒲田第8踏切(写真:東側から踏切を見る新1000型車が高架橋を走る、写真:京急蒲田方を見る閉鎖の上り線、写真:川崎方を見る閉鎖の上り線)

・京急蒲田第9踏切
京急蒲田第9踏切は環八通りの約600m南にあり、ここから環八通り立体交差高架橋が開始します。
また、この踏切が高架化工事区間境で、ここから北の京急蒲田駅南までが第5工区の分担で、踏切南から六郷土手駅までが第6工区の分担です。
この踏切は、立体交差高架橋開通直前の5月15日から遮断機を移設して、踏切横断幅が高架橋仮線のため9.7mから15.5mに広く拡張されました。

 京急蒲田第9踏切(写真:この踏切からの仮線で立体高架橋に進む新上り電車、写真:京急蒲田方を見る新上り線、写真:京急蒲田方を見る閉鎖の上り線) 

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第9回その2)

2008年05月23日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008 環八通り先行立体交差高架橋の上り電車
 
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京急蒲田第2踏切付近の線路移設
環八通り先行立体交差高架橋上り線開通により京急第2踏切上での線路の移設は、上下線共に線路幅の1本分の間隔を西方向に移動し、同踏切上の移設(新)上り線路は立体交差高架橋からやや東方向にカーブして降りて来て、旧上り線路の1本分の間隔を移動した山(西)側を通り(右写真参照)蒲田駅ホームに至ります。
下り線の移設線路は、踏切上では新上り線と平行した旧上り線の線路上を走り、踏切を過ぎると進行を左にカーブして、従来の下り線路に接続(右写真拡大で見えます)します。

 環八通り立体交差開通後の京急蒲田第2踏切(写真:立体交差開通後の第2踏切、写真:移設による廃止の旧下り線路、写真:移設後の踏切南側の上下線線路)

線路の移設により同第2踏切道は旧下り線の線路が遮断(中写真参照)され、ここの部分の線路を撤去すると踏切道は旧上り線まで移動します。山(西)側の踏切道は、新上り線として移設された仮高架橋の接続線路(右写真参照)までが踏切道となります。
上下線線路が移設された踏切は、踏切道の変更により遮断機を5月27日の予定で移動して、踏切横断幅が8.4mと狭くなります。

 京急蒲田第2踏切道(写真:踏切北端側を山側から見る、写真:遮断された旧下り線路、写真:移設前の新上り線路)

・移設線路を走る電車
環八通り立体交差高架橋の5月18日開通により、京急蒲田第2踏切の移設した本線上下線と横浜方面直通の空港引込み線上での運行を開始しました。

 第2踏切移設線路を運行する列車(写真:上り普通電車、写真:下り快特電車、写真:羽田直通特急電車)

環八通り先行立体交差高架橋
環八通り先行立体交差高架橋(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第8回)」参照)は、京急蒲田第4踏切から同第8踏切間の本線上り線の4か所の踏切を先行して高架で跨ぎ、環八通りの同第5踏切が立体交差して、踏切の閉鎖時間を4割へらして交通渋滞を緩和するものです。第4から第9の踏切をみてきました。

 環状8号線付近上り本線仮高架化実施説明図(再掲)

・京急蒲田第4踏切
京急蒲田第4踏切は、同第2踏切から約120mほど南にあり、環八通りの同第5踏切までは約60mの距離があります。ここの踏切上に架かる高架橋は、環八通り鉄橋から下り始めて橋桁が低いうえ、本高架化の高架橋も架設が進んでおり薄暗い環境の踏切です。
踏切上の上り線路が撤去された後の5月31日の予定で遮断機を移設して、踏切横断幅が9.5 mから6mに変わります。

 京急蒲田第4踏(写真:西側から第1京浜国道方を見る、写真:京急蒲田方を見る、写真:川崎方を見る)

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第9回その1)

2008年05月21日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008 環八通り立体交差橋上からの車窓風景
 
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環八通り先行立体交差高架橋開通
予定通り5月18日に環八通り先行立体交差高架橋が開通しましたので、見てきました。
環八通り先行立体交差高架橋開通に伴い、京急蒲田駅ホーム付近では仮高架橋への接続のため、本線上下線と空港線への引込み線路の移設と、それによる駅ホーム南川崎方の移設が行われました。
また、仮高架橋南側の京急蒲田第9踏切では、上り線路の高架橋への接続の移設が行われました。同第9踏切から第2踏切の上り線路が閉鎖され、今後は線路の撤去と各踏切遮断機位置の移設が行われる予定です。

・京急蒲田駅南川崎方ホームの移設
仮高架橋開通による本線上下線と空港引込み線路移設により、駅ホーム南の川崎方が西側に湾曲形状に移動して移設されました。
下りホームの移設理由は、本線上り線から空港線への乗り入れの引き込み線接続のため、本線下り線もそれに引き連れて西側への移設が必要のため、それに合わせてホームを湾曲形にして移設されました。

 京急蒲田駅本線下りホーム(左写真:移設前のホーム、写真:移設後のホーム)

上りホームの移設は、仮設高架橋からの接続線路の移設によりホームを西側に湾曲させて移動されました。

 京急蒲田駅本線上りホーム(左写真:移設前のホーム、中写真:移設後のホーム、右写真:移設後のホーム南端)

・京急蒲田駅南から京急蒲田第2踏切までの線路移設
環八通り先行立体交差高架橋上り線開通により、それに合わせて本線上下線と空港引込み線路を一体で移設し、京急蒲田第2踏切から駅ホーム南端位置までの直線の線路部分は、旧線路位置から線路幅1本分の距離を西側へ直通に並行移動をします。

 環八通り高架橋開設で移設準備中の本線線路(写真:ホーム側から見る移設準備中の線路、写真:第2踏切側から見る移設準備中の線路)

この間の移設の線路並行移動は、これまで運行の上下線路と引込み線の全体を下部に縦梁の橋を設けて固定し、その固定梁の橋下には多数の形鋼鉄の横梁を線路移動のレールとして挿入し移動を行います。線路の移動の動力は、各移動レール上の端にウインチを取り付けて、ワイヤーで引いて動かします。

 上下線路同時移動の形鋼レールとウインチ(左写真:ホーム側から見る移設設備、中写真:踏切側から見る移設設備、右写真:側面から見る移設設備)

環八通り高架橋上り線の開通での線路移設は、新設の仮高架橋の位置に合わせた本線上下線と空港線引込み線の線路を合わせての一体並行移動の方式により終了しました。

 本線ホーム南端から踏切間移設後の線路(写真:下りホームから見る移設後の線路、写真:上りホームから見る移設後の線路、写真:第2踏切から見る移設後の線路)

・京急蒲田駅ホーム南端部の線路移設
京急蒲田駅ホーム南端部での移設線路の形状は、線路を上下線共に移設ホーム形状に従いカーブして、その先の従来の直線ホーム部と接続されます。空港線への引込み線路は、移設により削られた下りホームの裏側をカーブして、従来の空港線ホームに接続されます。

 ホーム南端部の線路移設(写真:第2踏切から見るホーム南端、写真:下りホームから見る南端部線路、写真:空港線と分岐線路)

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イベント 首都圏外郭放水路 地底に巨大な龍が横たわる洪水防御施設見学会

2008年05月19日 | イベント
kan-haru blog 2008
 
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5月14日の午後、所属している東京都異業種交流会H11の見学会で、埼玉県春日部の地底に巨大な龍が横たわる伝説の、世界最大規模の洪水防御施設の首都圏外郭放水路のメカニズムを見てきました。
見学会の参加は7名で、JR平井駅と京橋「宝くじドリーム館」の2班に別れて車に分乗して13時に出発しました。当日の朝は、雨天模様で見学ができるか心配しましたが、午後は持ち直して14時過ぎには見学先の地底探検ミュージアム「龍Q館」に着きました。


龍Q館
古くから洪水で悩まされていた埼玉県、東京都が流域の中川と綾瀬川一帯を、浸水被害の解消のため平成5年3月から首都圏外郭放水路の建設が始まり、一部が完成した同14年6月から運用が始まり、同18年6月の完成時には200㎥/sの排水が可能で、江戸川に排水する首都圏外郭放水路庄和排水機場に、地底探検ミュージアム「龍Q館」(埼玉県春日部市上金崎720 地図参照)があります。

洪水防御施設の見学は、毎週火~金曜日の午前10時と午後14時30分の2回実施で予め申し込みをして、龍Q館2F(首都圏外郭放水路インフォメーション)の集合です。
龍Q館には、首都圏外郭放水路施設関連の資料が展示してあり、1階から2階への階段フロアーには工事中に地下25mの地層を切り取った地層タワーや、地域の歴史や文化、江戸川に暮す生きもの達の姿などが見られます。

 龍Q館2F展示室

・首都圏外郭放水路施設概要
見学の所要時間は1時間半で最初に、龍Q館の展示施設を利用して首都圏外郭放水路施設の概要説明を聞きます。先ずは、ビデオによる首都圏外郭放水路の事業内容を見てから、首都圏外郭放水路のメカニズムと、排水機場模型を使用して地下トンネルから流れ出た水をためるプールの調圧水槽とジェット機用のガスタービンエンジン(1万4千馬力)を改造したエンジン4台で回転させる排水ポンプの構造と仕組みなどの説明を聞き、隣室にある操作室を見ます。

 見学施設の概要説明

・首都圏外郭放水路排水機場の外観展望
首都圏外郭放水路施設を理解してから、龍Q館の屋上に上がり排水機場周辺を展望して排水する江戸川周辺の地形や、地底に構築されている調圧水槽の大きさと、調圧水槽に隣接して設けられている放水路の第1立抗の太さと、国道16号下の地下トンネルを切削した用済みのシールドマシンを加工して作った時計の直径などを見て、施設の巨大さを把握して実感します。

 龍Q館屋上からの展望(左写真:シールドマシンの時計と江戸川、右写真:調圧水槽の地上)

地下調圧水槽の見学
首都圏外郭放水路施設を説明や屋上からの展望で見た概要を把握してから、いよいよ調圧水槽の入口まで約200m歩いて、107段の階段を降りて「巨大神殿」の実物の見学です。

 調圧水槽見学の階段入口に向かう

階段の上り下りは危険なため写真の撮影は禁止されています。厚さが5mのコンクリートの天井を下ると調圧水槽が一望でき、まさに写真で見る神殿の威厳が漂い幻想の世界に迷い込みます。

 巨大な神殿を思わせる調圧水槽

調圧水槽の大きさは、長さが177m、幅が78m、高さが25.4mもあり、水槽を支える柱は長さが7m、幅が2m、高さが18mで59本もあります。映画やTVの絶好の撮影場所として人気の場所です。
調圧水槽の柱に、水位のマークが付けてあり、柱下部の水位線以下の場合にはポンプの羽位置より水位が下のため排水が行えず、柱の上部の水位線はここまで川からの地下河川トンネルからの流入した水を貯めて置くことが出来、首都圏外郭放水路全体の貯水量は67万㎥です。

 調圧水槽を支える巨大な柱

神殿の見学可能の範囲は、ポンプ設備は調圧水槽からは見えないので、柱位置が4本目位の所にマークがあり、それより奥には行くことが禁止されています。
水が貯留していない時には、調圧水槽の床に僅かな水溜まりがある程度で、床は河川流入水が運んでくる汚泥が全く無く綺麗な状況です。これには理由があり、普段の見学のため汚泥は清掃車で除去をしているのです。除去した汚泥は、調圧水槽の天井の一部に開口部があり、クレーンで揚げ降ろしをしているとの事でした。

 調圧水槽内に出し入れする開口入口

第1立抗
第1立抗は、階段を降りた調圧水槽に接した左手にあり、内径が31.6m、深さが71mで第2立抗との間を内径が10.6m、延長が1396m、深さが70mの第1工区トンネルで結ばれています。この立抗に通ずる斜面の前には石が並べられており、これより先には通行止めで、かつ清掃車の滑落防止の止め石です。

 放水路施設に5個ある立抗の中の第1立抗(ここから地下河川の水が調圧水槽に流入する)

見学を終えて地底体感ホールで、バーチャル映像を見てから2班に分かれて車で京橋に戻り、後からの参加者を含めて「うおや一丁銀座店」にて懇親会で喉を潤おして解散しました。施設に感激した見学会でした。

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 梅屋敷付近(第8回)

2008年05月17日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008 5月18日第2版
 
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3月で閉館となった梅屋敷公園前の大田区体育館は、周囲を白い塀で囲い改築工事が行われ平成23年度の開館予定ですので、京急高架化工事完成より早くお目見えします。

梅屋敷付近の高架橋築造
・梅屋敷第3-4踏切間の高架橋工事
梅屋敷付近第2工区の高架化工事は、京浜急行立体交差縦断図(再掲)に見られる通り、大森町第3踏切の南側から多摩堤通りの梅屋敷第4踏切の北側までが分担です。
高架化梅屋敷付近(第7回)記述以降の4月22、26日、5月9、16日にわたり工事の進捗を見てきました。


 京浜急行立体交差縦断図(再掲)

この区間の高架橋建設工事は、梅屋敷第4踏切北側から北方向に進んで行われ、以前から2層3階建ての高架橋がかなり完成に近い状況で進んでおりました。


ただ、梅屋敷公園南側の梅屋敷第3踏切南に直面した高架橋築造が残り、5月に入ってから、この区間最後の高架橋としてピッチを上げて建て始められました。

 梅屋敷第3踏切南の最終高架橋築造(左写真:9日には横梁のみであったが、右写真:16日には縦梁が付く)

・梅屋敷第2-3踏切間の高架橋工事
梅屋敷第3踏切の北から同第2踏切南まで(地図参照)の梅屋敷公園隣接の高架橋の築造も、公園の敷地を工事基地として使用して進めており、京急蒲田高架駅の2層3階高架橋から、2階の梅屋敷駅高架橋へと坂を緩やかに降り始める傾斜構造の高架橋で、その骨格も大分姿を現してきました。

 梅屋敷公園横の下り線が2層3階の高架橋(写真拡大)

・梅屋敷第1-2踏切間の高架橋工事
梅屋敷公園北方の梅屋敷第2踏切の北から、4両編成列車がやっと停車できる梅屋敷駅の短いホーム南端に位置したところの同第1踏切間(地図参照)には、第2号工事機が設置され高架橋が築造されています。この区間の高架橋脚の特徴は、鉄筋コンクリートで補強された四角形の脚で、同第2踏切北側直面高架橋と踏切以南の高架橋の丸型鋼鉄鋼管の脚とは異なっています。

 2層3階高架から2階におりる高架橋(写真拡大)

梅屋敷駅上の高架駅橋工事
梅屋敷駅上のホームで基礎杭工事をしている第1号工事機は、昨年の11月23日に京急蒲田方から北上し駅に上陸して、5月16日現在では工事機が梅屋敷駅ホームの最北端に移設されています。

 梅屋敷駅ホームの最北端に移設(写真拡大)

大森町第踏切第3-4間の高架化工事
この区間では、京急本線線路西側と道路の間の空間を利用して、高架橋脚基礎杭の箇所をクレーンなどの工事機械を使用して工事を進めております。

 大森町第1、3踏切間の高架化工事(写真拡大)

都市高速鉄道京浜急行電鉄本線付属街路第2号線(5月18日第2版)
都市高速鉄道京浜急行電鉄本線付属街路第2号線(略称:鉄京本付2)は、京急本線西側に沿って大森町第3踏切(補助34号)から梅屋敷第4踏切(補助36号)間の815mに幅員6~13mの道路を拡幅または新設により整備する事業で、このうち大森町第3踏切から梅屋敷第1踏切間の193m(地図参照)は、大田区が事業者として整備します。この間の京急高架化工事のベンチャー担当区が、第2工区となります。
大田区が整備する大森町第3-4踏切間の既存道路沿いには、白い塀が建てられていて工事中の様子が外部から見えません。

なお、鉄京本付2道路の北側は、大森町第3踏切から同第1踏切を経て内川の南岸までの904mは都市高速鉄道京浜急行電鉄本線付属街路第1号線(略称:鉄京本付1)により整備され、このうち大森町駅周辺の144mの区間(地図再掲参照)は大田区が事業者として整備します。
本文中の大森町第1、3踏切間の高架化工事の写真は、大森町第3-4踏切間の写真が撮れませんので、隣接の第1工区の写真で代替え掲載しました。

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イベント 子供の日東京ドーム 巨人―阪神戦観戦

2008年05月15日 | イベント
kan-haru blog 2008
 
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5月6日の子供の日振替休日に、秋葉原の万世で親子孫の3世代でランチを楽しみ、午後は後楽園で久し振りの野球観戦をしました。
肉の万世のコマーシャルでお馴染みの秋葉原万世は、秋葉原方面に出かけた時にランチタイムでよく利用するお店です。最近では、秋葉原周辺のビル群の上階にはグルメのお店がひしめいていますが、青果市場があった頃には近辺で昼食が取れる食事処が無かったので、万世本店へ足を延ばしておりました。

万世本店
大戦後の須田町界隈は電気部品店がたち並んで発展していました。その電気部品商から1949年(昭和24年)に統制が外れた食肉業へ転業し、万世橋から名前をとった「肉の万世」を現在の本店地に開いたのが創業者の鹿野ご夫妻です。
当時の日本人が抱いた「おいしいもの」のあこがれで食生活の洋風化が進み、独創商品の「万かつサンド」の人気と、黒毛和牛を中心とした郊外型のお店が広がり本店の他に33店舗と食材センターが1店あります。
最近ではサービスを変え夜のお店で昼の一時を気軽に過ごせる様になり、以前は子供から年配までお馴染みの3、4階の「洋食の万世」がランチの定番でしたが、土日祭の11時半から15時までのランチメニューのサービスには万世のすべてのお店でお得に味わえる様になりました。

 万世本店の雰囲気の良い10階「千代田」

そこで6日の休日には、10階の眺望が素晴らしく食卓のムードが良い「万世千代田」に初めて入ってみました。、黒毛和牛ステーキ鉄板焼きを目の前の大きな鉄板で料理人が、華麗な包丁さばきで一品一品食材を焼き上げていくのを見ながら、赤ワインのグラスを傾けおいしさいっぱいのリッチな雰囲気を手軽に楽しめました。

東京ドームで巨神戦の観戦
昼食後、秋葉原から東京ドームへタクシーで駆けつけると試合は開始しており、1回裏の巨人の攻撃中でした。席は、バックグランドからやや3塁側よりの上段階で、ユニフォームを纏った阪神ファンの真っただ中の席です。

 1塁側の巨人応援席

孫は野球が好きでよく野球を見ているようですが、巨人・阪神のどちらのファンでもなくパリーグの方のファンのようであり、周囲に合わせて阪神の応援のタクトを振って観戦していました。私は、野球の熱烈なファンでないので応援はどちらでも良く、かなり昔にはアンチ巨人でいた時もありましたので、今年の阪神には勢いがあり今日の試合も勝てばいいなという気持ちで観戦しました。

 3塁側の阪神応援席

・東京ドーム
東京ドーム(文京区後楽1-3-61)は、1988年開場の球場の広さが、左右両翼が100m、中堅が122mのグランド面積1万3千㎡で、収容人員が45,600の株式会社東京ドームが所有の球場です。

球場の屋根は、空気膜構造と呼ばれる構造でドーム内の空気圧を、送風ファン36台を設置して外部より0.3%高くして膨らませています。球場の出入口は、手動式回転ドアとエアロックにより圧力差を維持しています。帰りに試しにエアロックから出てみましたが、出口では後ろから突き飛ばされる勢いを感じました。
屋根は、28本のワイヤを縦横に張り、その間をガラスクロスの表面をフッ素樹脂でコーティングした素材で、厚さは外膜が0.8m、内膜が0.35mのクロスを張り合わせた構造です。

 東京ドーム

・応援規制
私設応援団が指定・許可された太鼓、カネ、笛とトランペット以外のドーム内持ち込みは禁止されており、巨人、阪神応援団が共に太鼓を持ち込んで応援合戦を繰り広げておりました。横断幕等は、一般客では縦・横600mmを超えるものの持ち込み禁止で、これ以上のものは指定・許可された私設応援団のみ持ち込みが可能です。
また、優勝決定時以外でのジェット風船、紙吹雪、紙テープの使用が禁止されています。応援の規制は、寂しい観戦となり応援の雰囲気が盛り上がりません。

 東京ドームでは派手な応援合戦は見られない

たまの素人応援には、7回の攻防を盛り上げて、また勝利時にも飛ばす風船の印象は見る者を魅了します。特に甲子園での阪神ファンの風船飛ばしは、応援の代名詞です。
2006年の福岡Yahoo! JAPANドーム(「旅ものがたり 夏の想い出 九州旅行 その1(博多・唐津)」参照)で見た、7回のホークス攻撃前の『いざゆけ若鷹軍団』演奏後に黄色のジェット風船を飛ばし、逆転勝利した9回には「白星」にかけて白いジェット風船を飛ばす応援風景はなかなかの魅力でした。

・巨神戦の戦績

 得点結果 (打率・投手成績ここをクリック)

45,660人の超満員の観衆を集めての対戦で3連勝中の巨人は、先発高橋尚が不調で中継ぎの投手陣も振るわず、阪神は2回に今岡の本塁打で先制し、4回には中堅方向や流し打ちの集中打により5点を挙げました。12球団中最少の14本塁打とリーグ3位の打率で、リーグ最多の得点数で楽勝してます。この試合で、5点をリードされた巨人が、その裏に3点を入れて2点差に追い詰めたところまでが見られる試合でしたが、阪神の4投手の継投で逃げきられ4,500勝を達成させて、対戦成績が4500勝4183敗267分けの伝統の一戦でした。

 阪神5勝2敗の伝統の一戦

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第18回その4)

2008年05月13日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008 版(06/02)
 
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大森町付近(第18回その1~3)では、4月12日に前の回の工事機移設が行われてから、同30日に実施の移設までの間の第1号工事機の間近な工事作業の観察を主体として記述してきました。これからは、1号工事機の北面側はまだ近くに見えますのでその観察と、他の工区と同様に工事作業が進んでいく状況を記述していきます。

2号工事機の高架橋築造工事
2号工事機は、3月26日の移設以来移動せずに高架橋の築造工事が続けられ、4月29日には大森町駅ホーム北端に接した高架橋のスラブ工事も進み、平和島第5踏切から南の大森町駅までの平坦部の高架橋の築造は、完成へと近ずいてきました。

 大森町駅北側平坦部の高架橋築造(写真拡大)

また同日には、大森町駅の上下線ホーム上に初めての高架橋駅の橋脚がお目見えしました。高架駅を支える橋脚は、これまでに築造の高架橋脚より一回り太く、梁を構築する橋脚構造もがっちりとしたものに見えます。

 4月29日にお目見えした大森町高架駅橋脚(写真拡大)

その橋脚に、5月2日には太い横梁が付けられ、いよいよ高架駅の建設の開始に向けての高架橋脚の築造が進みます。

 横梁が付けられた高架駅橋梁(写真拡大)

環7鉄橋から平和島第5踏切間の高架橋築造工事
京浜急行電鉄では、新馬場駅から平和島駅までが1990年(内青物横丁までは1976年)に完成して高架化されており、環7通り鉄橋から平和島第5踏切のまでは傾斜の高架橋により平地に下っています。
この間を新たな高架橋を築造するには、電車を通すための仮線を脇に敷設しての工事となり、平和島第5踏切から内川南岸までは、京急本線の西側に沿って幅員6mの道路(京浜急行電鉄本線付属街路第1号線内川―放射34号線道路間)が新設されますので、既に民家の立退きの済んだ新設道路予定地を利用して仮線が設けられます。

 平和島第5踏切北側新設道路予定地に仮線が敷設される

内川北岸の仮線の敷設は、北岸から北に延びる道路にかかりますので、ここを車両通行止めの規制をかけて工事が行われます。

内川北岸の仮線敷設個所(写真拡大)

現在の工事の状況は、内川の上には仮線橋梁を設けるための鋼鉄の横桁と、南岸には仮線橋脚の一部が建てられました。

 内川上の仮線橋梁桁と仮線橋脚(写真拡大)

また、内川近辺の既存傾斜高架橋の下部では、以前から継続して新高架橋脚の基礎工事が行われています。

 内川近辺傾斜高架橋下部の新高架橋脚の基礎工事(写真拡大)

1号工事機移設後の工事作業
4月30日に移設した後の1号工事機では、運搬車で運ばれた基礎杭鉄筋筒枠を5月1日と3日にそれぞれ2本ずつ荷揚げして、工事機に格納しました。
5月4日には、1号工事機上に保管の基礎杭鋼管を、上りホーム作業窓から挿入作業を行いました。

 基礎杭鉄筋筒枠荷揚げと基礎杭鋼管上りホーム挿入

5月9日には、下りホームの基礎杭鋼管内に、4本の基礎杭鉄筋筒枠が挿入され、同10、11日には計4本の基礎杭鉄筋筒枠を荷揚げして保管しました。

同13日の日中には、大森町駅下りホームの南端では、作業囲い箱を設置して日中も工事が行われました。また、駅西側の工事基地には、コンクリートミキサー車が頻繁に生コンを搬入して、基礎杭工事の仕上げを進めております。

 大森町駅下りホームの日中工事と駅西側工事基地

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第18回その3)

2008年05月11日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008
 
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第1号工事機が3月17日の移設により作業の観察が近くで見られる位置に接近し、4月12日の移設では工事機の全体が見られるようになりました。今回は前回のその2に引続き、4月下旬から5月1日の、1号工事機が観察視野から去って行くまでの工事状況をまとめてみました。ただし、高架橋脚築造の基礎杭工事は、橋脚穴位置毎に同じ繰り返しパターン工程の作業ですので、記述が重複してますが普段には見られない目前の工事記録ですのでご了承ください。

第1号工事機の移設前作業
1号工事機が4月12日の大森町駅ホーム上移設後での、作業窓下の基礎杭作業工事作業は、下りホームが18日までで作業が終わり、上りホームも同26日には完了しました。その翌27日には、工事機を次の工事場所への移設の準備作業が始まり、その作業では工事加工機や機材の移動整備が行われました。

 工事機移動に伴い加工機・機材などの機上整備(中写真拡大)

次いで準備作業は、立退き跡地に保管中であった大小基礎杭鋼管を、荷揚げして工事機上に移設の整備が行われました。

 立退き跡地保管の大小基礎杭交換の荷揚げ(中写真拡大)

4月29日の移設準備作業では、下りホームの作業窓から橋脚1間隔分先の基礎杭位置(目視観察範囲外)での、埋め込み済み基礎杭鋼管内に加工機を搬送して穴加工作業が行われました。

 橋脚1間隔分先の基礎杭位置に穴あけ加工機材の搬送(中写真拡大)

第1号工事機の移設
1号工事機の移設作業が4月30日の終電後に始まり、以前の移設時と同様に多勢の作業員が集まり大森町駅の仮屋根板の取外し、仮ホーム板の取外しと、工事機を使用利用している電車架線吊りの張替えなど、その他各種の作業が行われました。

  ホーム仮屋根取外し作業      仮ホーム板取外し作業      架線吊りの張替え作業 

今回の1号工事機の移設は、大森町駅ホーム最南端に移動しますので、駅入口付近では複数の工事作業車が出動して各種の関連準備作業が行われました。

 工事機移設前の駅入口付近準備工事(中写真拡大)

工事機移設の準備作業が整い、工事作業車の2台が工事機の牽引車となり、ゆっくりと工事機を引っ張って移動が行われました。移動が終了してから、駅ホーム仮屋根、仮ホーム板と架線の張りなどを復元して移設作業が完了です。

 1号工事機の移設移動の作業(左写真拡大)

1号工事機の移設により大森町駅ホーム南端の仮屋根の下部が、次の高架橋脚工事の作業窓の位置となります。1号工事機が大森町駅のホームに上陸して工事を開始したのは、平成19年10月からで、ホーム南端にたどり着くまでにおよそ10回ほど移設を繰り返してきました。
一方の2号工事機の大森町駅のホーム上への移設は、今年の3月2日が最初で、その後同27日に南下してからは移動が行われておりません。

 移設の1号工事機(左写真拡大)

第1号工事機は、移設により近接のビルの陰に入り、かろうじて工事機北側作業窓が見える位置に移動しましたので、これまでの様に目前観察が行えなくなりました。2号機は、3月27日の移設以来移動せずに、高架橋築造工事を行っていますので、1、2号工事機の間隔は開きました。

移設で視野から消えた1号工事機  1、2号工事機の間隔が離れる    2号工事機(右写真拡大)

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第18回その2)

2008年05月09日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008
 
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13日以降4月中旬の大森町駅第1号工事機による高架化工事作業
大森町駅上の4月中旬の13日から26日にかけての第1号工事機による主な高架化の工事作業は、工事機を目の前にして高架橋脚を建てるための基礎杭関連工事が行われましたので詳細に纏めました。
・ホーム仮屋根修復作業
4月13、16と17日に1号工事機の移設に伴い、取り外された仮ホーム屋根の復元の作業(作業H1-1)を、屋根板を元に戻して張り付けて修復が行われました。

 仮ホーム屋根復元作業 (写真拡大)

・基礎杭鉄筋筒枠の荷揚げ作業
12日に引き続いて13日に、運搬車で運ばれた新たな基礎杭鉄筋筒枠2本を荷揚げして、工事機に格納(作業C1-1)して、前日の2本と合わせて計4本を保存し、17日に使用しました。

20、21日に、運搬車で運ばれた新たな基礎杭鉄筋筒枠をそれぞれ2本ずつ荷揚げして、工事機に格納(作業C1-2)して保存しました。

 基礎杭鉄筋筒枠荷揚げ・保存 (写真拡大)

・基礎杭鋼管の保存作業
15日に、1号工事機上に保管していた基礎杭鋼管を、大森町駅ホーム東側の家屋立ち退きの跡地に移動(作業C3-1)して保管しました。

 工事機上保管の基礎杭鋼管を立退き跡地に移設 (写真拡大)

運搬車で運ばれた新たな基礎杭鋼管を荷揚げして、一端工事機に格納(作業C1-1)した後、ホーム東側の家屋立ち退きの跡地に移動(作業C3-2)して18日に保管しました。

ホーム東側の家屋立ち退きの跡地に保存中の大小各1本の基礎杭鋼管を、1号工事機上に荷揚げして27日に保管しました。

・下りホーム基礎杭鋼管内の穴加工工事
1号工事機の作業窓では、下りホームに長尺の鋼棒と加工機を埋め込み済みの鋼管内に挿入し、基礎杭穴加工工事の自動作業(作業D2)が、12日から毎日継続して行われました。

     基礎杭穴加工工事(写真拡大)       基礎杭鉄筋筒枠挿入(写真拡大)

1号工事機上に保管の基礎杭鉄筋筒枠の4本を、下りホームの作業窓から加工作業が終了した鋼管内へ17日に挿入(作業D3-1)しました。

18日には、1号工事機の下りホームの作業窓で、基礎杭鋼管内に挿入された4本の基礎杭鉄筋筒枠内の穴加工(作業D4)を開始しました。この穴加工は基礎杭工事の最終工程であり、加工棒をクレーンで吊るし、日中もかけて1日中の工事が行われますので、ホーム上の工事個所には工事安全囲箱で覆いをして作業をします。

 基礎杭穴加工最終工事(写真拡大)

下りホームの作業窓から橋脚1間隔分先の基礎杭位置(目視観察範囲外)に、埋め込み済み基礎杭鋼管内に加工機を搬入して穴加工が20日から25日にかけて行われました。

 1間隔先の基礎杭穴加工(写真拡大)

・上りホーム基礎杭鋼管内の穴加工工事
大森町駅ホーム東側の家屋立ち退きの跡地に保管中の基礎杭鋼管(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第16回その1)」参照)を、13日に荷揚げして1号工事機南面作業窓から上りホームへの埋め込み作業(作業U1-1)が行われました。

 立ち退き跡地保存の基礎杭鋼管を上りホームへ挿入 (写真拡大)

15日から22日にかけての毎日、上りホームで長尺の鋼棒と加工機を鋼管内に挿入し基礎杭穴加工工事を自動(作業U2)で行われました。

 上りホーム基礎杭穴加工工事(写真拡大)

24日には、1号工事機上に保管の基礎杭鉄筋筒枠の4本を、上りホームの作業窓から加工作業が終了した鋼管内へ挿入(作業U3-1)しました。

 基礎杭鉄筋筒枠挿入(写真拡大)

上りホームの穴加工は基礎杭工事の最終工程作業を、26日の1日中かけての工事が行われました。

 基礎杭穴加工最終工事(写真拡大)

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第18回その1)

2008年05月07日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008
 
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1号工事機の工事作業記録
前回(「京浜急行の高架化 大森町駅付近(第17回その2)」参照)に記述した、第1号工事機が4月11日の移設により、工事機の基礎杭作業を行う南端面作業窓が、隣接ビルの寸前まで移動したので、工事模様の観察を行える最後の機会となりました。
工事の記録は貴長な情報となりますので、できる限りの記述をしてみます。しかし、工事の時間は終電通過から初電までの時間帯のため、終夜を通しては見られませんので、工事記録は断片的となります。また、工事個所の周囲は幕の囲いがあり、詳細な作業状態は見られず一部が推定の説明となります。なお、記載の工事名や工事資材名および機械名などの名称は、記事の説明のための仮名称で、正式名称ではありませんのでご了承ください。

 1号工事機の作業観察視野南面(作業C2-1)    1号工事機の作業観察視野北面

・1号工事機の工事作業範囲
高架化工事の1号工事機は、高架橋の基礎杭工事を受け持ち、工事機の南北面のそれぞれに、上り・下り線の基礎杭工事作業を行う作業窓が計4か所備えた対照的な構造で、基礎杭工事を行う作業窓は工事機の移動方向の窓で行います。大森町駅の高架化工事は品川方の北側から、川崎方の南へと工事が進められており、工事機の南面側の作業窓で工事をします。

 1号工事機上の工事機材類 (写真拡大)         (写真拡大)

第1工区1号工事機のクレーンの作業稼働範囲は、工事機南面が基礎杭の工事作業を行う側であり、行動可能半径は現工事機基礎杭工事位置の作業窓から、1間隔先の基礎杭打込み箇所までが作業範囲です。工事機外の北面では、重量物運搬車で運ばれた工事資材の基礎杭鋼管や基礎杭鉄筋筒枠など必要な資材を荷揚げして保管や運搬(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第16回その1)」参照)を行います。

 1間隔先の基礎杭打込み(D1)      重量物運搬車からの工事資材荷揚げ(C1)

4月12日工事機移設後の工事作業
・1号工事機の工事作業
工事作業の工程は、工事機移設前から続行して進んでおり、工事ステップは以前からの工程が継続して行われます。12日の工事機の移設時点では、下り線作業窓の基礎杭は既に基礎杭鋼管の挿入(作業D1)(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第17回その1)」参照)が終了しており、これの後行程作業から行われます。

終電終了後の最初の作業は、先ず基礎杭位置上部の駅仮板張りホームの板を外し、ホーム上部の仮屋根を外す作業が行われます。また、取り外した仮ホーム板と仮屋根は、初電の前までに復旧が行われ、この作業は毎日繰り返して行われます。
継続の作業は、下りホーム埋め込み鋼管内部に基礎杭鉄筋筒枠を挿入するための準備として、長尺の鋼棒と加工機を鋼管内に挿入し、工作機取付枠を工事機上部に据え付けて基礎杭穴加工工事を自動(作業D2)で行います。

 穴加工鋼棒の挿入       穴加工鋼棒の設定          穴加工の自動作業(D2)

続いてこの日の作業では、工事資材の搬送(作業C2-1)の他、重量物運搬車が運んできた基礎杭鉄筋筒枠2本を荷揚げして、工事機上北側の格納場所に保存(作業C1-1)を行いました。

                基礎杭鉄筋筒枠荷揚げ保存(C1-1)

・2号工事機の工事作業
2号工事機は、3月26日に移設(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第16回その1)」参照)後の高架橋架設作業は、大森町駅北側のホームに接触した駅外最後の橋脚の高架橋工事(作業B1-1)で縦横の梁の取り付けが終了し、橋板の張り付け待ちの状態です。

            大森町駅外北側の高架橋架設工事(B1-1)   

・内川南岸仮線高架橋の基礎橋脚工事
大森町第5踏切から平和島高架駅に至るまでの傾斜高架部の高架化工事に伴い、仮線敷設の工事が進められており、内川南岸の本線線路西側の立ち退き地では、仮線の基礎橋脚部の築造工事(作業N1-1)が行われています。

            内川南岸の仮線橋脚築造工事(N1-1)

・内川橋梁仮線橋梁工事
本線の内川傾斜橋梁部の高架化工事に伴い、仮線橋梁工事が行われており、仮橋梁の基礎桁の敷設(作業N2-1)が済んでいます。

                内川仮線橋梁工事(N2-1)

・内川北側傾斜高架部の高架化工事
内川北側傾斜高架部の高架化工事は、内川橋梁近くの傾斜高架部下で高架橋脚の基礎工事(作業N3-1)が行われています。

               傾斜高架部下の橋脚基礎工事(N3-1)   

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風景・風物誌 つつじと森林浴 神木山等覚院(つつじ寺)と県立東高根森林公園

2008年05月05日 | 風景・風物詩
kan-haru blog 2008

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つつじ寺の満開のつつじをテレビの放映(4月25日)で見て、その素晴らしさに近くの従兄夫妻を誘い、同30日にJR川埼駅で待ち合わせて見に行きました。

神木山等覚院
通称つつじ寺は、神木山(しぼくさん)等覚院長徳寺(川崎市宮前区神木本町1-8-1 地図参照)と称し、山門からの石段脇左右の斜面に丸く刈られた、オオムラサキやキリシマツツジなど樹齢100年を超すつつじは見事で真っ赤に染まり、「神奈川の花の名所100選」に選ばれています。
等覚院は、比叡山延暦寺天台宗の末寺で関東36不動霊場第6番の札所です。本尊は不動明王(1尺5寸)の秘仏と、童子の計子爾(けいしに)童子が祀られております。
また、関東薬師91霊場第16番の札所でもあり、室町時代の木造薬師如来坐像は川崎市の重要歴史記念物で本堂に合祀されています。


・縁起
昔、日本武尊、東夷(えにし)征伐のおり、疲労困ぱいし激しき渇きを覚えたり。とき、たまたま鶴の舞い降りるを見たまえり。鶴は水辺を好むものなれば、とき、探ねて、その冷水を飲む。疲労忽ちに癒えて、英気まことに漲りたりと。
武尊は、深く神助の霊水ならんと感じ、一本の木を植えたしと云う。代々その木を神木と崇めたり。後に、智証大師円珍(814~891年)その神木を以って、当本尊不動明王を刻みたりと云う。通称、この地を神木と云うは、以上の因縁によるものなり。

等覚院へのアクセス
待ち合わせのJR川埼駅から南部線にて武蔵溝口駅南口で下車して、バスの行き先は何れでもよく、乗車約10分で神木本町バス停(地図参照)にて下車し、バス通りを進んで四つ角を右に曲がり東名高速道路を潜ると、徒歩10分ほどで「つつじ寺」の立札があるので右に曲がります。

等覚院の入口には、明治10年代に建立の幾多の風雨に耐えてきて古色蒼然としたわびしさが漂う山門が建ち、山門の両脇には仁王様が鎮座しています。

 古色蒼然の山門(写真拡大)

山門を潜り、三十段の石段の両脇は満開のつつじで、境内を華やかに彩り埋めつくしています。

 境内石段両側のつつじ(写真拡大)

石段の上には、宝形の屋根の本堂があり、不動明王像写経奉安法要のご開帳で、平成19年4月に入仏開眼奉修した新刻木彫りの不動明王像が安置され、拝観自由で公開されていました。

 等覚院本堂(写真拡大)

色鮮やかなつつじに別れを告げ、裏参道の坂道を下り次の行先の県立森林公園へ向かいました。

 等覚院を後に(写真拡大)

県立東高根森林公園
県立東高根森林公園(川崎市宮前区神木本町2-10-1 地図参照)は、広さが10.6ヘクタールもあり、弥生時代の集落跡が発見された公園です。県指定史跡の「東高根遺跡」(1.3ヘクタール)の周囲2.8ヘクタールのシラカシ林(樹齢約150年と推定)は県指定天然記念物に指定されている他、湿生植物園、古代植物園、ピクニック広場、芝生広場、自然観察広場、子供広場やビジターセンターなどの施設があります。

 森林浴に絶好の東高根森林公園(写真拡大)

丁度、ゴールデンウィークの森林公園は、木立の緑が若草色で目の写りに良く、陽光を遮る若葉の下での森林浴には絶好の時期でしたので、公園のベンチで持参の弁当で昼食を取り、公園の見学は次の機会としてたっぷりと森林浴を浴びて、バスで武蔵溝口駅から帰途につきました。

 公園風景                                ビジターセンター                          

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大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 雑色駅付近(第3回)

2008年05月03日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
kan-haru blog 2008
 
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蒲田第13踏切北部付近の工事機
雑色駅北側の蒲田第13踏切北部で工事を行っている第1、2号の工事機は、雑色駅付近(第1回)記述の時からはかなり南下し、1号工事機は同踏切北側直前まで移動しており、2号工事機も1号工事機に接近して雑色のオーケーディスカウントサガン店まで来ています。

  蒲田第13踏切の1号工事機    1号機に接近の2号工事機   第13踏切から蒲田方向を見る

蒲田第13踏切北側の高架橋の架橋は、高架化雑色駅付近(第1回)記述の時点では同第12踏切の北側までの架設でしたが、4月22日には2号工事機のあるサガン店の北側付近までの築造が進んでいます。

 蒲田第12踏切南側の高架橋架設   第12踏切南の高架橋築造はサガン店近くまで接近

第6工区(工事工区図参照)の北端の蒲田第9踏切付近の高架橋の構造は、雑色駅付近(第1回)に記述の通り、環八通り先行立体交差高架化のため上り本線の仮線分岐のため、高架橋の幅員を一部膨らませて築造してあります。先行立体の実施予定は、5月18日から運行(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第8回)参照」されますので、仮線の準備が進められています。

 環8先行仮線分岐高架橋構造    環8先行仮線分岐の準備   環8先行仮線の第9踏切第5工区側

六郷土手駅傾斜架橋付近の高架化工事
六郷土手駅傾斜架橋付近の高架化工事は、駅北の海側にあった駐車場を4月から閉鎖して、地上走行型の工事機を導入して高架橋の築造が始められました。
また、傾斜架橋山側の道路幅員を減少して、平成26年3月まで24時から0時までの時間帯に高架化工事が行われます。
雑色第4踏切と傾斜架橋までの山側平坦部線路際には、工事のため緑色のヘンスが設けられました。

 地上走行型工事機で高架橋工事 山側道路幅員を減少しての工事 緑色ヘンスが張られた工事現場

雑色第3踏切北側の高架橋築造
雑色第4踏切北側から同第3踏切南側までの高架橋の築造はほぼ完了しております。同第3踏切北側の高架化は、雑色駅付近(第1回)記述の4脚鋼鉄丸柱の高架橋が完成し、その北部に8脚鉄筋の四角柱の高架橋が築造中で、高架橋の先に第2号工事機が工事中です。

                   雑色第3踏切北側の高架橋築造

第1号工事機は、雑色第2踏切北側で基礎杭工事を行っており、5月2日には基礎杭鋼管の埋め込み準備が進められていました。

                     1号工事機の基礎杭工事

雑色駅設備工事
雑色駅は、高架化工事のため雑色駅付近(第1回)記述後の3月18日から、上下線とも列車の停止位置が約10m川崎方に移設となりました。
また、上りホームの改札が変わりホーム北側が短縮され、スロープが付け替えられました。

   ホームが川崎方に移設      上りホーム改札変更       改札変更図拡大

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