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kan-haruの日記

大森町界隈あれこれ(P32) 京浜急行の高架化 京急蒲田駅付近(第1回その1)

2006年12月22日 | 大森町界隈あれこれ 京急関連
現在、京浜急行電鉄では、大田区内の平和島駅から六郷土手駅までの本線と京急蒲田駅から糀谷までの空港線が高架化(「大森町界隈あれこれ(P30) 京浜急行 京浜急行の高架化(その1)」参照)工事が行われております。
住まいの近くの大森町駅付近の高架化工事も進んでおり、線路に隣接している住宅も、移転(「大森町界隈あれこれ(M32) 大森町商店街 京急高架化で大変貌 ラーメン屋さん閉店第一号」参照)したり、住居の建て替えが行われております。
高架化に伴い、わが大森町界隈の京急線沿いと高架化工事に絡む沿線に沿った町並みは、大きく変貌して行くこととなり、その移り変わりの断片的な記録を継続して残しておきたいと考えております。

京急蒲田駅の運行
この記録は、京浜急行電鉄高架化の最大工事個所である京急蒲田駅の進捗に伴い、11月26日から実施した既設線路移動の下り仮線路使用開始状況を見てきました。
京急蒲田駅は、本線の上り線(3番線)ホームと下り線(2番線)ホームの2本のホームで構成された駅で、下り線ホームの対面側には支線の空港線の単線(1番線)ホームがあるという、本線の品川方面と横浜方面の両方から空港に直通乗入運転を行っている駅としては、非常に単純な構造の駅(11月25日以前の京急蒲田駅付近地図参照)です。

1901年(明治34年)2月1日開通当初は、道路上の停留所でしたが、現在の構造の蒲田1駅は1923年(大正12年)4月1日の路線変更の際に設けられました。
1902年(明治35年)6月28日開通の支線の空港線(元穴守線)は、蒲田と稲荷橋間で運転されましたが、その後穴守まで延長されました。その後は、羽田空港駅まで伸延し、1993年(平成5年)には都心から直通乗り入れが開始され、1998年(平成10年)には横浜方面からも直通運転が開始されました。
直通乗り入れの電車は、都営、京成電鉄、北総鉄道、芝山鉄道と相互乗り入れしておりますので、成田空港と羽田空港間を結ぶ快速長距離電車も運行しております。

このような単純なホーム構成の駅なのに、羽田空港への蒲田駅始発と終着の単線運転電車と共に、都心と横浜方面から直通電車の乗り入れるために、複雑な線路が設けられました。
現在の京急のピーク時の運行ダイヤは、10分間に本線の上り・下り(空港線乗り入れを含む)にそれぞれ快速特急、特急、急行および普通電車の各1本が走る他、空港への乗り入れ以外にも蒲田発着の電車が動いておりますので、75秒に1本以上の割り合いで何れかのホームに電車が停車します。

空港から都心方面への乗り入れの電車は、蒲田駅を出ると本線の下り線路を跨いで上り線路へと進入します。また、横浜方面からの空港駅行きの乗り入れの電車は、本線の下り線路を跨いで空港線の1番ホームへと入ります。それと、支線の空港線のホームは単線ですので、上りまたは下り電車が停車している場合には、出て行くまで待っている必要があります。ラッシュの時間帯には、混雑で乗り降りに時間を要し遅延がちになります。このように電車の運転は、時間的にみると非同期で走るので、上り・下り電車が線路を交差しながらの運行は、当に神業的なダイヤと云えます。

さらに、空港線は、駅を出ると急カーブをして、京急本線に並行して通る、第一京浜国道上を踏み切りで通過します。この踏み切りは、正月2、3日の箱根駅伝が通る第一京浜国道の問題の箇所なのです。

蒲田駅の下り仮線路使用開始
記述したように、蒲田駅のダイヤは神業的なところに、電車を止めることなく高架化を進めるのは非常に難事です。しかも、近くを通る交通量の多い環八通りを、仮の立体交差を儲けながらの工事です。
高架化工事を進めるため、運行の線路を移動しながら行います。先ず、最初の線路の移動は、2005年05月に空港線の1番線ホームを線路の外側に仮設ホームを新設して、第一京浜国道側に約16m移設しました。元の線路上は、2番線ホームと接続した幅の広い仮ホームとなりました。

・・・・左写真クリックで拡大・・・・中写真クリックで拡大・・・・右写真クリックで拡大
左写真:使用終了した元下り2番線ホーム
中写真:上り1番線ホームから見た元下り2番線ホーム
右写真:呑川「だんじょうばし」上から見た元下り2番線ホーム

そして、2度目の今回は、11月25日に本線の下り線を、2005年05月に空港線の旧線路跡に約16m移設し、元の2番線ホームは切り離されました。新たな2番線ホームは、本線下りの12両編成の電車が停車しますので、ホームは伸延されたため、空港線と本線を結ぶ横浜側の線路はそれぞれ引き直しとなり、特に上り線からの接続は下り線を交差した形態となり、旧多摩堤通りの京急蒲田第2踏み切り道までかかることになりました。これにより、第2踏み切りの横浜寄りにあった本線の、上りから下りへの交換線路は使用しなくなりました。

・・左写真クリックで拡大・・・・・中写真クリックで拡大・・・・・・・・右写真クリックで拡大
左写真:新下り2番線ホームから見た高架化工事風景
中写真:新下り2番線ホームから品川方面を展望(左は旧下り2番線ホーム)
右写真:新下り2番線ホームから横浜方面を展望

空港線1番線ホームと移動した下り2番線ホームの幅は、2005年05月の時と同様の幅で狭くなりました。

・・左写真クリックで拡大・・中写真クリックで拡大・・・・・・右写真クリックで拡大
左写真:空港線入線を待つ1番線ホームの乗客(左側下り2番線)
中写真:1番線ホームに入線した羽田空港行きの電車
右写真:窓の外側に見えるカーブした羽田行きの線路と直線の横浜方面の線路

品川側の下り線路は、第一京浜国道側に約16m移設したため、多摩堤通りの梅屋敷第4踏み切りから深くカーブして2番線ホームに入り、空港線にはその先で分岐して1番線ホームに入ります。空港線からの上り線への交換は、今まで通りの第4踏み切りの品川寄りで交換します。

左写真クリックで拡大・・・中写真クリックで拡大・・・・・・右写真クリックで拡大
左写真:多摩堤通りの梅屋敷第4踏み切りから品川方面を望む
中写真:本線都心方面と空港線を乗り入れる直通電車
右写真:多摩堤通りの梅屋敷第4踏み切りから見た下り2番線ホーム(右)と空港1番線ホーム(左)

毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております。(11月分掲載Index前へIndex後へ)
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1 コメント

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横浜マンション周辺情報 (横浜 住まい)
2006-12-29 12:53:38
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