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kan-haruの日記

ITと技術 東芝未来科学館 ブラウン管発祥の元「東芝・堀川町工場」の地に2014年開館の未来科学館を見る

2014年10月20日 | ITと技術

kan-haru blog 2012 「家の未来へ」コーナー

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東芝未来科学館
東芝未来科学館(川崎市幸区堀川町72番地34)は、JR川崎駅西口の元「東芝・堀川町工場」跡地のラゾーナ川崎プラザに、隣接するスマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)2階に、2014年(平成26年)1月31日に開館した東芝が設置科学教育施設の、企業博物館です。

 東芝未来科学館所在地

東芝未来科学館は、祝日を除いた月曜日が休館で、開館が平日は10時から18時まで、土・日・祝日は19時まで開館し、入館料は無料です。JR川崎駅西口に開館した東芝未来科学館を、9月19日に見に行きました。

 川崎駅西口から東芝未来科学館へと進む
(:東芝未来科学館へはラゾーナ川崎3階通路を進む、:東芝未来科学館へは通路の先を2階に降りる、:東芝未来科学館玄関0919)

・東芝未来科学館の歴史
元「東芝・堀川町工場」跡地は、1908年(明治41年)に 東芝の前身である「東京電気株式会社」の川崎工場が設立され、1924年(大正13年)に同研究所にてブラウン管の最初の試作が完成しました。その後の 1945年(昭和20年)には「東芝・堀川町工場」と改称され、電球・蛍光ランプ・ブラウン管・半導体などの製品の開発・製造が行われてきて、 東芝の登記上の本社でもありましたが、2000年(平成12年)に「東芝・堀川町工場」を終息し、2006年9月に「ラゾーナ川崎」として生まれ変わりました。
東芝未来科学館の前身は、東芝小向工場(「現・東芝研究開発センター」)内に1961年(昭和36年)11月に東芝創業85周年を記念して設置された東芝科学館で、2013年(平成25年)9月に閉館するまでに、来館者が800万人を達成しました。

 東芝未来科学館のフロアマップ

・ヒストリサイエンス
東芝のあゆみには、「からくり儀右衛門」と呼ばれた田中久重が興した重電機製造の流れと、日本のエジソンとしてその名を知られた藤岡市助によるエレクトロニクス分野の2つの流れがあります。田中久重は1850年(嘉永3年)から翌年にかけて万年時計を制作し、1875年(明治8年) に現在の東京・銀座8丁目に、「万般の機械考案の依頼に応ず」との看板を掲げた工場兼店舗を構えました。

 創業者のへや(:東芝の歩み、:からくり儀右衛門、:万年時計)

一方の藤岡市助は、1890年(明治23年)に「白熱舎」を創設し、竹フィラメントの炭素電球製造に着手して、1911年(明治44年)には、タングステン電球「マツダランプ」を発売しました。また、1890年(明治23年)、市助を中心としたスタッフは、「第三回内国勧業博覧会」の会場にレールを敷設して、公衆を乗せた電車は見事に動き観衆の喝采を浴びました。さらに、日本初の高層建築物の「凌雲閣(浅草十二階)」には、10人乗りのかご2基が1階から8階を昇降する電動式エレベーターを設計・設置して、我で国最初の路面電車が走った瞬間です。

 東芝の歴史
(:竹フィラメントの炭素電球、:マツダランプ、:浅草十二階設置のエレベータと我が国初の路面電車)

東芝が日本ではじめて製品化した電化製品の1号機を見てみましょう。電気扇風機は1894年(明治27年)に芝浦製作所は直流エジソン式電動機の頭部に電球をつけたものです。芝浦製作所は、1930年(昭和5年)に撹拌式電気洗濯機“ソーラー(Solar)”を、翌1931年に電気掃除機VC-Aの製作を開始し、同1933年に純国産電気冷蔵庫を発売し始めました。また、1940年にラジオ41型の発売を始め、東芝が蛍光ランプを売り出したのは1941年(昭和16年)です。

 電化製品の1号機ものがたり1(:扇風機・洗濯機、:洗濯気・冷蔵庫・掃除機、:蛍光ランプ)

東芝の白黒テレビ74Aは1953年(昭和28年)に発売が始められ、カラーテレビは1961年(昭和36年)には国産カラー受像管純国産カラーテレビ17型17WGが開発されました。ブラウン管メモリーによる日本初の計数形電子計算機は、1959年(昭和34年) に完成しました。

 電化製品の1号機ものがたり2(:白黒テレビとブラウン管メモリー、:マイクロプログラミングコンピュータとカラーテレビ)

・フューチャーゾーン
フューチャーゾーンの「エネルギーの未来へ」のコーナーでは、発電方法を回転運動、化学反応、半導体などのさまざまな装置を使い、それぞれのエネルギーの特徴や違いに触れることができます。「まちの未来へ」のコーナーでは、限られたエネルギーを無駄にしないための工夫された電気を再利用するモーターや、何度でも利用できる電池などが展示されています。「ビルの未来へ」のコーナーでは、省エネのために、人の動きを検知して照明をコントロールしたり、エネルギーの効率的な使い方を自分で考えたりするシステムを示してあります。

 フューチャーゾーンコーナー1
(:エネルギーの未来へ.、:まちの未来へ、:ビルの未来へ)

「家の未来へ」コーナーでは、スマートホームの中心となる技術「HEMS(ヘムス)」と呼ばれる家庭用エネルギー管理システムのほか、家庭用太陽光発電システム、家庭用燃料電池、エコマンションをご紹介します。「じょうほうの未来へ」コーナーでは、道路に飛び出す人や車を感知して事故を防ぐクルマや、図書館ひとつ分の書籍を保存できるフラッシュメモリーなどが見られます。
・サイエンスゾーン
50万ボルトの電気を通じたボールに触れながら、静電気の不思議を体験することができます。

 フューチャーゾーンとサイエンスゾーン
(:家の未来へ、:じょうほうの未来へ、:サイエンスゾーン)

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ITと技術 クラウド活用 ITの個人情報データファイルの多重保存による信頼化とデータの共有化第3回

2012年02月13日 | ITと技術

kan-haru blog 2012 Yahoo!ボックスファイル一覧 

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Yahoo!ボックス
昨年10月7日からYahoo! JAPAN のYahoo!ボックスは、オンラインストレージサービスを開始して、一般では無料で5GBのサイズのストレージと、Yahoo!フォトおよびYahoo!ブリーフケース使用のYahoo!プレミアム会員は50GBのサイズのストレージにより、写真、書類、共有、連携ファイルが使用できるようになりました。将来はYahoo!プレミアム会員は、月額料金300円の負担で、1000 GBのサイズのストレージのサービスが受けられるようになります。これにより、Yahoo!フォトおよびYahoo!ブリーフケースのデータはYahoo!ボックスに移行されることとなり、現在はアップロードの使用はできず、移行の連絡待ちの状況です。
現在、Yahoo!プレミアム会員ですので、50GBのサイズのYahoo!ボックスが使えますので、二重化ファイル用のストレージに使用して見ました。

 Yahoo!ボックス(再掲)

・Yahoo!ボックスWindows版パソコン用アプリのインストール
Yahoo!ボックスを使用するには、Windows版パソコン用アプリのインストールが必要で、「Yahoo!ボックス パソコン用アプリ(Windows版)のインストール方法」(←ここをクリック)を開きます。Windows版パソコン用アプリの対応 OS は、日本語版のWindows 7、Windows Vista、Windows XP SP3以降が利用環境です。

 パソコン用アプリのインストール画面

1) Yahoo!ボックスのインストールは、「パソコン用アプリをインストール」ボタンを押し、「実行または保存しますか?」の画面で「実行」ボタンを押すと、インストールプログラムが実行され、「Yahoo!ボックスのインストール」画面のYahoo! JAPAN利用規約(ソフトウエアガイドラインを含む)を確認し、「規約に同意してインストール」ボタンを押すとインストールが始まり、途中で表示の「ユーザーアカウント制御」確認画面で内容を確認して、「はい」ボタンを押すとインストールを継続します。

 Yahoo!ボックスのインストール

2) インストールが完了すると、「インストールの完了」が表示されるので、「完了」ボタンを押すことによりYahoo!ボックスプログラムがローディングが完了します。

 Yahoo!ボックスのインストールの完了

3) Windows 32bit版では、「Yahoo! JAPANのおすすめ」画面が表示されるので、おすすめのソフトウエアを選択し「OK」ボタンを押すと、再起動が促す画面が表示ますので、「はい」ボタンを押すとパソコンが再起動します。なお、Windows 64bit版では、「Yahoo! JAPANのおすすめ」画面が表示されず、再起動画面が表示されます。

 Yahoo! JAPANのおすすめ(Windows 32bit版)

4) パソコンの再起動後に「Yahoo!ボックスのセットアップ画面」が表示されるので、Yahoo! JAPAN IDとパスワードを入力して、「ログイン」ボタンを押します。
注) Yahoo! JAPAN IDを取得していない場合には、「Yahoo! JAPAN IDを取得」をクリックして、「Yahoo! JAPAN ID登録」画面でID、パスワード、お客様情報などの項目を入力して登録します。

 Yahoo!ボックスのセットアップ

5) 続いて同上セットアップ画面ボックスに、「Yahoo!ボックスの利用登録」の画面が表示されるので、指定事項を確認して「Yahoo!ボックスの利用登録」ボタンを押します。
 
 Yahoo!ボックスの利用登録

6) 続いて同上セットアップ画面ボックスに、「基本設定」の画面が表示されるので、「表示するコンピューター名」を入力し、Yahoo!ボックスフォルダーの設定項目を確認して「次へ」ボタンを押すと、「セットアップが完了しました」の画面が表示されるので、完了したことを確認したら「完了」ボタンを押します。

 基本設定

7) Yahoo!ボックスフォルダーが自動的に開き、Yahoo!ボックスのアイコンがデスクトップに表示されるので、 開いたYahoo!ボックスフォルダーにファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップで保存できます。Yahoo!ボックスの2回目以降からの起動は、デスクトップに表示されているYahoo!ボックスのアイコンをダブルクリックし、Yahoo!ボックスフォルダーを開きます。

 Yahoo!ボックスフォルダーを開く

9) ファイルをYahoo!ボックスフォルダーにドラッグ&ドロップするだけで簡単にアップロードできます。ただし、ドラッグ&ドロップしたファイルは、Yahoo!ボックスフォルダーに移動されアップロードされますが、移動したファイルは元のフォルダーには残りません。元のファイルを残したままアップロードしたい場合は、ドラッグ&ドロップせずに、ファイルをコピー&ペーストします。なお、Yahoo!ボックスフォルダーのファイルは、パソコン版Yahoo!ボックスから削除すると、ご利用のパソコンからも削除されます。

 ドラッグ&ドロップでファイルのアップロード

HDDファイルの二重ストレージ
パソコンのHDDファイルのデータを、インストールが完成したYahoo!ボックスのフォルダーにアップロードを行うと、各種のデータファイルを二重化して保存することが出来ます。
また、Yahoo!ボックスのフォルダーのファイルを、Webに接続されたパソコンにダウンロードすると、ファイルの共有が行えます。ファイルの共有は、Webに接続されたどこのパソコンとも共有化ができ、いつでも、必要とする者とがファイル単位に行うことができます。

 二重化ストレージの概念図

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ITと技術 クラウド活用 ITの個人情報データファイルの多重保存による信頼化とデータの共有化第2回

2012年02月10日 | ITと技術
kan-haru blog 2012 クラウドコンピュティング

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データファイルの二重保存
個人クライアントのパソコンのデータファイルを二重保存するには、データファイル用のHDDの他に別のストレージを必要とします。ユーザーがデスクトップとノートの2台のパソコンを有していれば、それぞれのパソコンのHDDに同じデータを持てば二重化となりますが、一般にノートパソコンの内蔵HDDはシステム用で、データ用には外付きのHDDが必要で、実現性としてあまり効果的な構成ではありません。
個人用としてデータファイルの二重保存するには、最近のクラウドサービスにより、オンラインストレージサービスが普及してきましたので、Webストレージを利用してデータファイルの二重保存が出来るようになってきました。

 Webストレージを利用してデータファイルの二重化

・Webストレージ
昨年10月7日にサービスを開始した、Yahoo! JAPAN のYahoo!ボックスは、無料で5GBのサイズのオンラインストレージサービスを開始して、写真、書類、共有、連携ファイルが使用できるようになりました。

 Yahoo!ボックス フォルダ

Yahoo! JAPAN では、Yahoo!ボックスのサービス開始前には、Yahoo!フォト(1GB)とYahoo!ブリーフケース(1GB)のサービスを行っており、現在は、それらのストレージは、データのアップロード機能は提供を終了しており、それらのデータはYahoo!ボックスへ自動的に移行されて、移行完了後にYahoo!ボックスで利用することになります。
Yahoo!フォトでのストレージ構造
Yahoo!フォトでの二重化ファイルのフォルダおよびファイルの構造は、HDDデータのファイルと同様な構成です。

 Yahoo!フォト

写真フォルダ内の写真データ格納の一覧表を示す。

 写真フォルダ内の格納データ一覧

格納写真データの「Gotenba1」をスクリーンサイズで表示する。

 写真 Gotenba1 スクリーンサイズ表示

Yahoo!ブリーフケースのストレージ構造
Yahoo!ブリーフケースでの二重化ファイルのフォルダおよびファイルの構造は、HDDデータのファイルと同様な構成です。

 Yahoo!ブリーフケース

ブリーフケースのフォルダは、HDDと同様に階層構造にとることができます。

 ブリーフケースのフォルダ一覧例

ブリーフケースのフォルダ内のファイルは、HDDと同様な構造になっています。

 ブリーフケースフォルダのファイル一覧表

Yahoo!ボックスのストレージ構造
Yahoo!フォトとYahoo!ブリーフケースが、Yahoo!ボックスのストレージに移行されると、Yahoo!ボックスでの「写真」と「書類」二重化ファイルのフォルダおよびファイルの構造は、図に示す構造となります。

 Yahoo!ブリーフケース ファイルフォルダ

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ITと技術 クラウド活用 ITの個人情報データファイルの多重保存による信頼化とデータの共有化第1回

2012年02月08日 | ITと技術
kan-haru blog 2012 クラウド活用

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クラウド活用の記事として、2010年3月25日投稿の「ITと技術 プライベ-トクラウド ブログ機能で簡易なクラウド的活用の個人情報共有の試み第2回」で、雲の中の情報スペースとしてマイクロソフトのSkyDriveとGoogleドキュメントの活用例を記述しました。

 雲の中の情報スペース(再掲) 

ストレージ
前回記述の雲の中の情報スペースも、その後新たなサービスが誕生し、2011年末にYahooがオンラインストレージサービス“Yahoo!ボックス”が公開されました。
・Webストレージ
オンラインストレージサービスとは、インターネット上のファイル保管用のディスクスペースにデータを保存することができるサービスを云います。このオンラインストレージサービスでは、様々な形式のファイルをインターネット経由で雲の中の情報スペースに保存することができ、利用したいときに読み出すことができます。Webのインターネットベースであるので、パソコンの機種などに依存せず、またインターネットに接続可能な環境であればスマートフォンなどの端末でも使用でき、さらに、どこでも、いつでも、誰でも利用することができます。

 オンラインストレージサービス

・補助記憶装置
パソコン固定のハードディスクHDDは、初期のパソコン内でデータやプログラムを記憶する装置であり、以前のパソコンでは、フロッピーディスク、MO、CD-R、磁気テープなど共にHDDをストレージ(補助記憶装置)と称していましたが、最近では、DVD-Rなどへと変わってきています。
近年ではメーカー製PCのHDD の実装は、200GB、300GB標準搭載は当たり前になっており、外付けのHDDには、1TB(1000GB)以上の容量を持つものが一般に販売されています。このように、HDDの容量が増大する傾向は、従来のパソコンでは、テキストや文章・画像を主体にしたビジネス文書などの利用が主体でしたが、最近でははるかに大容量の音楽、映像を扱うことが増加し、通信回線の高速・大容量化の普及などにより大容量のリッチなコンテンツが増えたことなどにより、ストレージの拡張が必要です。

 補助記憶装置(Western_Digitalから)

Yahoo!ボックス
Yahoo!ボックスは、従来のサービスであった写真共有サービス“Yahoo!フォト”と老舗のオンラインストレージサービス“Yahoo!ブリーフケース”を統合した新しいオンラインストレージサービスです。このYahoo!ボックスは、5GBまで無償で利用できるほか、有償サービス“Yahoo!プレミアム”会員(月額346円)に加入していれば50GBまで無償で利用できる他、今後の提供サービスの予定では、300円の月額利用料金で1000 GB(1TB)が使用できると発表しています。

 Yahoo!ボックス

補助記憶装置の二重化
最近の傾向としてパソコンの補助記憶装置は、2台のHDDを準備して、1台は300GBの標準搭載のHDDにはパソコンシステムやプログラム用に使用して、1台はUSB外付きの1TBをデータ用に使い分けして使用しています。
パソコンのハードディスクのHDDは、機械構造の部品ですので使用期間が経過すると故障したり、寿命で損傷が発生します。そこで、大切な重要データの紛失を防ぐために、データファイルを別のストレージに保存してデータの二重保存をしておきます。HDDが損傷した場合には、保存データから復元してシステムを復元します。
個人使用のクライアントパソコンでは、経済性からデータの二重化はDVDなどに保存しておくケースが多いようですが、信頼性の面からはUSB外付きの1TBの予備のHDDを用意して二重化に備えると、短時間にシステムを復元できて万全です。

 HDDの二重化の例(PC onlineから参照)

しかし、今後はHDD と共に、1TBのYahoo!ボックスを二重化のストレージとして使用できるようになると、データ保存の安全性の確保と、オンラインストレージのデータは、インターネットに接続している、どこのパソコンやスマートフォンなどとデータを共有でき、パソコンの使用運用環境が増大します。
次回は、Yahoo! ブリーフケースの使用例を通して、データの二重化運用について見ていきます。

 Yahoo! ブリーフケースの使用例

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ITと技術 2011国際ロボット展 隔年開催のロボット展で第4回ロボット大賞の受賞ロボットが合同展示その3

2011年11月26日 | ITと技術
kan-haru blog 2011 映画「トランスフォーマー」のオプティマス・プライムとバンブルビーのロボット   

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・サービスロボットゾーン(続)
2011国際ロボット展会場の東1ホール入り口から入り、「ロボットシミュレーション&ビジョンシステムゾーン」から「産業用ロボットゾーン」を経て、反時計廻りに会場を進み「サービスロボットゾーン」の「ロボット大賞」ブースを抜けると「RT交流ブラザ」ブースです。
・・RT交流ブラザ
「RT交流ブラザ」ブースは、ロボット産業がこれまでの製造分野のかかわりから、清掃、警備、医療、福祉などの幅広い分野において、RT(ロボットテクノロジー)を用いた産業創生の可能性が期待されており、大学や公的研究機関が保有する技術シーズを発信するブースで、22大学と3公的機関が展示・実演しています。

 RT交流ブラザ出展大学・団体

香川大学工学部知能機械システム工学科澤田研究室では、人と機械・システムを結ぶ技術のヒューマンインターフェースと情報通信の中から、自律的発話の発話ロボットと触覚ディスプレイの実機展示をしていました。東京大学IRT研究機構では、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いたロボット用の3軸触覚センサ、気流センサ、気圧センサ、液体可変焦点レンズなどを出展していました。明治大学理工学部武野研究室では、未知の世界を学習できるロボットと経験を学習して出来事を予期するロボットの発展について発表していました。

 RT交流ブラザブース1(:香川大学工学部、:東京大学、:明治大学工学部武野研究室)

海洋研究開発機構では、ハイビジョンカメラ、深海現場調査用実態顕微鏡を搭載して、プランクトンなどの深海生物を高解像度で撮影できる生物調査の小型無人探査機ロボット「PICASSO」を出展していました。宇宙航空研究開発機構では、設計コンテスト「JAXA月面ロボットチャレンジ」により月面ロボットの技術課題の研究を進めており、試作機や資料を出展していました。豊橋技術科学大学では、液体を扱う作業プロセスの自動化・高機能化技術研究結果の、ビール注ぎ時の泡生成量制御ロボットアームと卓上を走行する二輪型液体搬送ロボットおよび、快適な操作性・乗り心地を提供する全方向移動車いす・パーソナル二輪ピクル開発の実機実演を行っていました。

 RT交流ブラザブース2(:海洋研究開発機構、:宇宙航空研究開発機構、:豊橋技術科学大学)

・・ロボットビジネス推進協議
「RT交流ブラザ」ブースの前には、「ロボットビジネス推進協議」のブースがあり、そこでは、会員企業のうちから17企業・団体が出展しています。ロボットビジネス推進協議は、産業・研究分野の壁を越えて、RTの開発とそこれを活用したソリューションビジネスの開拓を促進し、RT開発の成果を社会に還元し豊かな生活とよりよい社会を実現することを目的としています。大和ハウス工業では、床下を走行して点検する「moogle」ロボットや高齢者の脚力・歩行機能を自律支援する「ロボットスーツHAL福祉用」と自閉症・認知症
者にセラピー効果があるメンタルコミット「パル」が展示してあります。富士通研究所では、生き物のようなふるまいで「人に優しい端末」を目指し介護、教育、生活情報支援を提供する小熊型ソーシャルロボットが出展してあります。

 ロボットビジネス推進協議ブース(:大和ハウス工業コーナー、:富士通研究所コーナー)

・サービスロボットゾーン
「ロボットビジネス推進協議」のブースの右隣のサービスロボットゾーンには、ストーブリコーナーがあり、食品加工、太陽電池製造、製薬・製剤、塗装などの用途に適した過酸化水素ガス対応ロボット、顔料で絵を描くロボット、太陽電池セルを高速に搬送し続けるロボットなどを展示しています。さらに右隣の住友商事/富士重工業コーナーには、オフィス専用部清掃ロボットと、連結式搬送ロボットおよび製薬注入ロボットが出展しています。また、「ロボットビジネス推進協議」のブースの左隣には、「韓国ロボット産業協会」ブースがあり、韓国のロボット関連6企業が出展しています。

 サービスロボットゾーン1(:ストーブリ、:住友商事/富士重工業コーナー、:韓国ロボット産業協会ブース)

「韓国ロボット産業協会」ブースの左隣には「大阪都市型産業振興センター」ブースがあり、そこのピップコーナーには、はなしかける人の言葉に反応して、うなずきながらメッセージを返す、スマイルサプリメントロボット「うなずきかぼちゃん」を展示しています。マッスルコーナーには、5mのはしごを昇り降りする「夢ROBO」が出展しており、上海万博で注目されました。

 大阪都市型産業振興センターゾーン(:ロボットラボラトリーのコーナ-、:ピップコーナー、:マッスルコーナー)

サービスロボットゾーンの入り口付近の左手には、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)コーナーがあり、警備・清掃・装着型・登乗型の各種ロボットと、RTミドルウェアを搭載した多数のロボット・センサーなどを展示しています。隣のつくば市/つくば研究支援センターでは、7企業・団体が出展しており、CYBERDYNEコーナーでは身体機能を拡張・増幅・支援する際ボーク型ロボットスーツHALを展示しています。パナソニックコーナーでは、薬剤・検体搬送の自立型ロボット「HOSPI」とコミュニケーション支援ロボット「HOSPI-Rimo」を展示しています。とやまロボット技術研究ネットワークブースでは、マスコットの「きときと君」や3軸卓上搬送ロボット「RakuRobo」などを出展しています。UR都市機構では、全国の大都市圏の都心部から郊外・地方のニュータウンまでの様々な事業用地を選べる「URビジネス・ロケーション」を出展しています。

 サービスロボットゾーン2(左上:NEDO、中上:つくば、右上:CYBERDYNEロボットスーツHAL、左下:パナソニック、中下:とやまロボット技術研究ネットワーク、右下:UR都市機構)

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ITと技術 2011国際ロボット展 隔年開催のロボット展で第4回ロボット大賞の受賞ロボットが合同展示その2

2011年11月24日 | ITと技術
kan-haru blog 2011 ロボット大賞ガイドブック  

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・産業用ロボットゾーン(続)
安川電機の手前のアイエイアイコーナーには、1986年より販売している単軸・直交ロボットの他ロボシリンダー等を展示しています。隣の三菱電機コーナーでは、ロボットによるセル生産システムをテーマにして小型垂直・水平多関節ロボットや電気電子組立セルなどを出品しています。安川電機左隣のKUKAロボスティクジャパンコーナーでは、Automation becomes easyとThink Greenのコンセプトを軸にドイツの技術を結集した次世代ロボットと制御コントローラを出展しています。

 産業用ロボットゾーン展示コーナー3(:アイエイアイコーナー、:三菱電機コーナー、:KUKAロボスティクジャパンコーナー)

・サービスロボットゾーン
産業用ロボットゾーンの大きなブースを廻りましたが、東2ホール手前にはコンパクトなブースが75小間が集中して展示しており、限られた時間で全コーナーを廻れませんので、東ホールのサービスロボットゾーンへ進みました。製造業の発展に貢献してきた産業用ロボット技術は、安全安心、医療福祉などの分野でもロボット技術が進み、サービスロボットの実用化が近づいています。サービスロボットゾーンでは126企業46小間が出展しており、ゾーンに入ると最初の展示コーナーはロボット大賞のブースです。
・・ロボット大賞
ロボット大賞は、わが国のロボット技術の革新と用途拡大、需要喚起のため、活躍したロボットの貢献度や期待度の高いロボット・部品・ソフトウェアを表彰する制度で2006年に創設され、これまでに4回実施され、2011国際ロボット展に合同展示は2010年に募集した「第4回ロボット大賞」(主催:経済産業省、日本機械工業連合会)の展示です。

 ロボット大賞パンフレット

第4回ロボット大賞(経済産業大臣賞)の受賞ロボットは、トヨタ自動車/オチアイネクサス名古屋工業大学/首都大学東京企業の「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」で、可搬重量25kgのロボットで低出力モーターと低出力ハイブリッド駆動機構を開発した産業用ロボットで、2010年1月よりトヨタ自動車高岡工場のカローラ組立ラインにスペアタイヤ自動搭載ロボットを導入しました。最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業長官賞) の受賞ロボットは、前川電気の「ハムダスアール 豚もも部位自動除骨ロボット」で、骨が付いた豚もも肉からナイフで骨に沿って切る行程を自動化し、除骨を自動化した産業用ロボットで、右・左脚をランダムに供給して時間当たり最大500本のもも部位を処理する能力があります。

 ロボット大賞ゾーンコーナー1(左:ロボット大賞ゾーン、右:豚もも部位自動除骨ロボット)

日本機械工業連合会会長賞の受賞ロボットは、パナソニックヘルスケア/パナソニックの「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」で、注射薬払出ロボットと自律搬送ロボットからなるサービスロボットです。中小企業基盤整備機構理事長賞の受賞ロボットは、ハイボット/東京工業大学/関西電力/かんでんエンジニアリング/ジェイ・パワーシステムの「超高圧送電線の活線点検ロボット(エクスプライナー)」で、わが国の高圧線4導体方式ケーブルに、前方と後方のプーリを電線上で回転させ、その先端にバッテリーなどで構成したアームを吊り下げて走行させ高圧電線を点検する公共・フロンティアロボットです。日本化学未来館館長賞の受賞ロボットは、宇宙開発研究機構/日本電気の「きぼうロボットアーム」で、国際宇宙ステーションの日本実験棟に設置され、全長約10m、質量760kgの6自由度アームで、宇宙飛行士の船外活動を支援・代行する公共・フロンティアロボットです。

 ロボット大賞ゾーンコーナー2(左:超高圧送電線の活線点検ロボット、右:きぼうロボットアーム)

優秀賞は7ロボットが受賞し、その1は川崎重工業の「細胞自動培養ロボットシステム」で、創薬向けの最初にロボットを使った培養作業で、容器のハンドリングを汎用ロボットが行い、液体のハンドリングは専用機械で行い、世界初のiPS細胞の自動培養に成功しました。2つ目は農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定特定産業技術研究支援センター/シブヤ精機の「イチゴ収穫ロボット」で、マニュピュレータ、マシンビジョン、採果ハンド、トレイ収容部、走行部で構成され、イチゴハウスを移動しながら赤いイチゴを自動収穫します。3つ目は産業技術総合研究所の「サイバネティックヒューマンHRP-4C」で、世界で最も人間に近い容姿を備えた2足歩行ヒューマノイドロボットで、人間の歩行動作や全身動作を実現し、人の動作を手本に歌声の自動生成や顔動作の自動生成とCGキャラクタ-の動作を作成する多様な振る舞いを簡単に作成するソフトウェアの技術開発を進めています。

 産総研のサイバネティックヒューマンHRP-4C(左:、右:サイバネティックヒューマン)

優秀賞4つ目のロボットは、東京農工大学/ニッシン自動車工業の「ジョイスティック式自動車運転システム」で、車いすを使用する重度の障害者の自動車運転を行うための運転支援システムで、ジョイスティックを操作することでハンドルとアクセル・ブレーキペダルを電気モータで作動させて運転でき、車両後部には電動ハッチとリフトを備え、車いすのまま運転席に移動できます。5つ目は、ファナックの「ゲンコツ・ロボットシリーズ」で、人の手と指の微細な作業をこなすロボットで、精密機器の組立や部品配列に適したゲンコツ・ロボット1号と、広い作業スペースと大容量の可搬能力があり食品などの搬送や整列を高速にこなすゲンコツ・ロボット3号は、様々な分野でのロボット化に適しています。6つ目は、三菱電機特機システム/消防庁消防大学校消防研究センターの「消防用偵察ロボットFRIGO-M」で、遠隔操縦により人に代わって情報収集を行い消防隊員を支援するロボットで、情報収集の他ストレッチャー牽引、マニュピレータや作業支援ロボットとして人命救助っへの応用など幅広い活用が期待されます。7つ目は、D3基盤技術の「サービスロボットの安全を保障するD3モジュール」で、D3モジュールが提供する共通基盤技術を使えば、使用企業は安全認証済の通信基盤の上にミドルウェアや自社のアプリケーションを構築することができ、サービスロボットの利用ができます。

 ロボット大賞ゾーン3(左:ゲンコツ・ロボット、右:消防用偵察ロボット)

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ITと技術 2011国際ロボット展 隔年開催のロボット展で第4回ロボット大賞の受賞ロボットが合同展示その1

2011年11月21日 | ITと技術
kan-haru blog 2011 ファナックの大ロボット  
    
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2011国際ロボット展
2年に1度開催される世界最大規模の「2011国際ロボット展」が東京ビックサイトの東1~3ホールで11月9~12日間にわたり、社団法人日本ロボット工業会と日刊工業新聞社の主催で、後援が経済産業省、厚生労働省、国土交通省、文部科学省、日本商工会議所、日本貿易振興機構(JETRO)、日本放送協会(NHK)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)で、協賛が日本産業機械工業会、日本工作機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本金属プレス工業協会、日本フルードパワー工業会、日本電機工業会、日本自動機器工業会、日本電気計測器工業会、日本電気制御機器工業会、日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、日本機械工業連合会、製造科学技術センター、日本ロボット学会、マイクロマシンセンター他、17団体により開催され、入場料は一般が1,000円で、学生・団体500円であり、事前登録者および招待券持参者は無料でしたので、事前にインターネットから登録して、11月9日に見に行きました。

 2011国際ロボット展オフィシャルガイドブック

2011国際ロボット展示会の4日間の来場者は102,361人で、前回「2009国際ロボット展」(「ITと技術 2008「今年のロボット」大賞 2009国際ロボット展で合同展示その1、2」参照)の入場者をやや上まわり、出展者数および小間数は、前回の256社・856小間に対し272社・1,085小間と大幅に増加し、過去最大規模での開催となりました。
新橋からゆりかごめで国際展示場正門前に着いたのは、12時となり東京ビックサイトで昼食をすませてから、事前登録書を東1ホールの登録所で入場証と引き換えて入ると、初日の午後のロボット展は入場者で結構込み合っていました。

 2011国際ロボット展会場(写真拡大)

・ロボットシミュレーション&ビジョンシステムゾーン
東1ホールから会場の入り口を入ると、通路の右側はロボットシミュレーション&ビジョンシステムゾーンの展示場で、14企業の13小間が出展しており、出展企業のオムロンがSysmacオートメーションプラットフォームのコンセプトとその技術を展示し、東京都立産業技術研究センターではモーションキャプチャーシステムのデモが行われており、ワコーテックでは静電容量型6軸力覚センサーや小型力覚センサーなどを出展していました。

 ロボットシミュレーション&ビジョンシステムゾーン展示場(:オムロンブース、:都産技研ブース、:ワコーテックブース)

・産業用ロボットゾーン
産業用ロボットゾーンは、ロボット展のメインの展示ゾーンでロボットシミュレーション&ビジョンシステムゾーンの展示場を除いた、その左方側と後方側の東1ホールと東2ホールと最大のスペースを占めて105企業の90小間が出展しており、超大型から小型までの各種産業ロボットが展示してあります。東1ホールの入り口通路から産業用ロボットゾーンを進むと、射出成形機用取出ロボットメーカのユーシン精機が半導体製造装置やプロセステスト機を出品し、SUSコーナーの横を入るとTOHOKUものづくりパビリオンがあり、モノ作り300社に選ばれた東北管内98社のパネル展示と企業のショートムービーが上映されていました。ものづくりパビリオンを奥に進むとメインの大型産業ロボットの展示コーナーです。

 産業用ロボットゾーン展示コーナー1(:ユーシンセイキとSUSコーナー、:TOHOKUものづくりパビリオン、:大型産業ロボットコーナー)

東1ホール右側の産業用ロボットゾーン3番目の広さの最奥のスペースは、不二越コーナーで新型スポット溶接用ロボットや高速搬送のプレス間搬送ロボット、ロボットオペレーションを簡単する対話型ティチングシステムなどを出展しています。

 不二越コーナー(写真拡大)

不二越コーナーの左隣のファナックコーナーでは、会場の最も大きなスペースに出展した産業ロボットのエースで、大ロボットの超重量ワークの搬送や、知能ロボットによる高速バラ積み取り出し、学習ロボットによるロボットの高速化技術などを展示しています。

 ファナックコーナー(写真拡大)

ファナックコーナー手前のデンソーウエーブコーナーでは、Technology & Humannity をコンセプトにしたVSシリーズロボット、オーダメイト型ロボットを出展しています。デンソーの隣のヤマハ発動機コーナーでは、30年以上の歴史を持つスカラロボットや次世代ロボットなどを展示しています。ヤマハの奥の川崎重工業コーナーでは、物流工程の自動化システムを中心にセンサー技術、ティチング・プログラミングの支援ツールなどを出品しています。

 産業用ロボットゾーン展示コーナー2(:デンソーウェーブコーナー、:ヤマハ発動機コーナー、:川崎重工業コーナー)

川崎重工業隣の安川電機コーナーは、ファナックと同じ広さのスペースに展示しており、グリーンイノベーションをコンセプトに人とロボットの共同作業を実現する生産設備と、食品・化粧品・医薬品分野向け各種ロボットとロボットソリューションなどを展示しています。

 安川電機コーナー(左上中上右上左下中下右下写真拡大)

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ITと技術 鉄道模型造り 1年6か月をかけて完成の里山ジオラマを見る

2011年04月21日 | ITと技術
kan-haru blog 2011静止画・動画差し替え20120201 里山ジオラマ 
    
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町会の老人クラブの会長からジオラマを造ったから見に来てとのお誘いがあり、早速4月16日に見てきました。

里山ジオラマ
制作のジオラマは、講談社「鉄道模型少年時代」Nゲージジオラマで、創刊号は2009年9月10日に刊行され、最終版の75号は2011年3月10日刊行まで毎週ジオラマのパーツが届きます。創刊号でのジオラマのパーツは、里山交通キハ1001形ディーゼルカーと、誌名入り特製台座でディーゼルカーの組立から開始です。

 講談社「鉄道模型少年時代」Nゲージジオラマ(左:「鉄道模型少年時代」創刊号、中:里山交通キハ1001形ディーゼルカー、右:「鉄道模型少年時代」75号)

2、3号でのパーツは里山駅の駅舎とホームでジオラマの鉄道模型の組立となり、4、21、22号でレールセットが組立てられ、線路上に手動でディーゼルカーを走らせられます。レールは、単純な周回軌道の形態です。
19、20号でトンネルシェード、アーチ橋、橋脚土台や鉄橋のパーツが揃いジオラマは一歩前進し、23~25号でコントローラーキットと動力ユニットが配布され、ディーゼルカーを電池で走らせられるようになりました。

 里山ジオラマのパーツ1(:コントローラ、:トンネルと鉄橋、:里山駅)

32、33号でミニスピーカーと照明&サウンドメカユニットが配られ、発車音、警笛、警報音、神輿担ぎ掛け声などの音響が出せるようになり、ここでジオラマに露天が5店並びました。
50号までには、川、河原、砂利、道路、踏切、石碑・墓地などの情景パーツが揃い、神社建物、分校、駅前雑貨店と旅館などの建物パーツも揃い、ジオラマも徐々に建てこんできました。また、50号までの購読者には、キハ2001形ディーゼルカーがプレゼントされ車両が2輌揃いました。

 里山ジオラマのパーツ2(:神社建物、:分校、:駅前雑貨店) 

74号までには、樹木、電柱、街頭、灯篭、神輿、屋台と背景版などの情景パーツと、自動車、オートバイ、トラック、自転車と人々がジオラマに配置されました。また、コントローラー用ACアダプターが配布され、車両の運転や照明には交流が使えるようになり、パワーがアップし列車がスムースに高速・低速で連続した運転できるようになりました。

 里山ジオラマのパーツ2(:自動車、:樹木・植物、:人物)

75号では、里山交通キハ1501形ディーゼルカーが配布され、合計3両の車両が揃い里山ジオラマの完成です。ジオラマの模型のサイズは横60cm×奥行45cmです。

 里山交通キハ1501形ディーゼルカー

作者のプロフィールは、1921年(大正10年)生まれの90歳であり、プラモデルなどの精密な物造りを得意として、2008年開催の大田区老人クラブ連合会第22回文芸作品展には「薬師寺三重塔模型」を出展(「大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2008.11.11)」参照)しました。
作者は1年半にわたり毎日夜間に組立を行い、毎晩午前1時頃までジオラマの鉄道模型の製作にかかり、時には午前3時を過ぎることもあったそうです。なお、製作者は鉄道模型のファンでは無く、深く模型鉄道の知識は持っていないとのことです。ただ、作者の若き時代の職業は、電気通信業者において電気関連の技術者として活躍されたようです。
里山ジオラマの静止画画面の観賞は、画面中央のボタンをクリックすると見られます。静止画画面から戻るときはブラウザ左上の「←」キーを押すと現画面に戻ります。

里山ジオラマ静止画(音楽)編.wmv

{里山ジオラマ静止画編(音楽入り) 差替え20120201]

完成した里山ジオラマを見せて頂き、動画と静止画を撮らせて頂きましたが、作者の年代で1年半もの長期にわたり、非常に繊細で細かいパーツに塗装を施しながらコツコツと組立られた気力には、ただただ感心するのみです。
しかも、提供されたパーツには、さらに使いやすくするため、使用を変更して加工を加わえたりして、照明ランプも追加して朝日、真昼間、夕刻の情景を加えるなど大変な工夫と努力がみられます。
里山ジオラマのオリジナル部分の原価は、創刊号が790円で、以降は各号1,590円ですが、特別号は別価格であり、合計12万円ほどですが、加工を加えたりで15万円は超えています。
里山ジオラマのビデオの観賞は、画面中央のボタンをクリックすると見られます。ビデオから戻るときはブラウザ左上の「←」キーを押すと現画面に戻ります。

里山ジオラマ動画編

[里山ジオラマ動画編 差替え20120201]

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ITと技術 日本の宇宙技術 講演と宇宙展を見て小惑星物質を持ち帰ったはやぶさの技術に誇りその3

2011年02月12日 | ITと技術
kan-haru blog 2011 太陽の力で推進する宇宙ヨット「イカロス」(JAXA公開)
       
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日本が誇る宇宙技術
・世界で初めて小惑星の粒子を持ち帰った「はやぶさ」
日本の宇宙技術の素晴らしさをJAXAが見せてくれたのは、2003年に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が、小惑星イトカワに着陸して粒子を世界で初めてカプセルに採取して持ち帰り、7年をかかって昨年6月に予定したオーストラリアに帰還させ、その偉業には日本国民に大きな感動を与えてくれました。

 カプセルから掻き出しヘラの電子顕微鏡写真(JAXA公開)

・世界最初の宇宙帆船「イカロス」
昨年5月21日に「あかつき」との相乗りで打ち上げられた宇宙帆船イカロスは、世界で初めて厚さが7.5μmのポリイミドフイルムの膜面で、一辺の長さが14mで帆の重さが15kgの大型の帆面に、厚さが25μmの薄膜太陽電池と、宇宙塵計測装置、電源ON/OFFで帆の向きを制御する液晶薄膜(その2参照)、が張られています。

 液晶デバイスによる姿勢制御のイメージ(JAXA公開)

イカロスの帆の中央には四角い窓が設けられており、ここには直径1.6m、高さ0.8mの円筒形の船体があり、この船体に帆を帯状に折り畳み、外周に巻き付けた形で収納した、JAXA固有のユニークな世界初の宇宙帆船です。

 イカロスの帆の膜面・形状配置説明図(JAXA公開)

宇宙ヨットの構想は1919年、ロシアのツィオルコフスキーらにより提案され、1963年SF作家のアーサー・C・クラークが、地球上空から月に向かう宇宙ヨットレースを描いた短編「太陽からの風」に登場して知られるようになり、JAXAのイカロスによって実証されたことになります。

 イカロスの実証行程(JAXA公開)

宇宙帆船イカロスは、太陽光を受けて燃料なしで推進する世界初めての実証機で、金星に向かう軌道に送り出され、同年12月8日に金星に最接近しました。

 イカロス打ち上げ軌道(JAXA公開)

イカロス宇宙船の実証任務は、先ず第1番として、円筒形の船体に巻き付けられた大型膜面の展開・展張と展張状態の評価は、同5月26日に先端マスを分離して、同6月2~8日に一時展開して、同9日に二展開を実施して、その後もスピンにより展張状態を維持して事前予測とおおむね一致し目的が達成されました。

 大型膜面の展開・展張(JAXA公開)

第2番目には、セイル上に搭載された薄膜太陽電池を、6月10日に発電して確認し、電池データの特性を把握し達成しました。
第3番目には、ソーラーセイルによる加速効果を、軌道決定により光子加速の効果を確認し、力が設計値とほぼ一致することを確認し、光学特性を考慮した姿勢軌道ダイナミクスを構築し、学パラメータ同定法を確立し、道計画系へ反映させました。

 帆による加速(JAXA公開)

第4番目には、ソーラーセイルによる航行技術の獲得では光子加速モデルを構築し、ラッキングを含む実運用に耐える軌道決定手法を確立し、セイル姿勢状態を制御することで想定通りの軌道制御ができることを用いた航法誘導技術を確認しました。

 液晶による帆の制御
 
JAXAでは2011年1月26日に、小型ソーラー電力セイル実証機(IKAROS)の定常運用終了報告書を出して、定常運用を終了しました。

・小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」ビデオ
JAXAが2010年04月01日に作成した、『小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」』ビデオは、実証機の開発期間中に作成されたもので、イカロスの詳しい解説から、打ち上げ後のミッションシーケンスの内容などを、解りやすく13分27秒のビデオに編集されており、Youtubeのおすすめ動画に登録されたものです。クリックしてご覧下さい。

小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」


「はやぶさ」の感動よ いま一度!
『空と宇宙展~飛べ!100年の夢~』の展示会場(マップ参照)のイカロスコーナーの隣は、はやぶさコーナーです。コーナーには、2010年6月13日に日本中を沸かせて地球に帰還して、大気圏に突入して飛散した「はやぶさ」の実物大の模型が展示してあります。

 はやぶさ模型(写真拡大)

「はやぶさ」のミッションシナリオは、2003年5月9日にM-Vロケット5号機によって打ち上げられ、小惑星「イトカワ」に向かって出発し、2004年5月に地球スウィングバイを行なって、2005年9月に小惑星イトカワに到着しました。
この目的のため、「はやぶさ」の推進機構のひとつに電気推進エンジンがあり、この電気推進エンジンは、まず、マイクロ波によって推進剤のキセノンをイオンに電離します。次に生成したイオンを強力な電場で加速、高速で噴射させ、その反動を利用して推進力を得ます。電気推進エンジンは、従来の化学推進エンジンと比べて、燃料の効率が良いことが知られています。その一方で、その推進力は極めて小さいため、化学推進エンジンと同じだけの軌道変更を行うためには、非常に長い時間、連続して作動させなければなりません。

 はやぶさの推進エンジンにはイオンスラスターを持つ

また、イトカワへ着陸して、試料を採収して持ち帰るためのサンプル採集装置と12基の化学エンジンを装備してあります。2005年11月26日には小惑星イトカワへの降下着陸を行い、試料採取のためのタッチダウンに成功しました。

 はやぶさにはサンプル採集装置・イオンエンジン・化学エンジンを装備(:イトカワでのサンプル採集装置、・右:イオンスラスター4基と化学ラスタが12基装備)

「はやぶさ」は、遠く離れた小惑星に探査機が自ら判断して近づく「自律航法」、小惑星の表面に小さな玉を打ち込んで、はねかえるかけらを採集する「微小重力下での試料採取法」、採集した試料を地球に届けるため耐熱設計された「帰還カプセル」などのいろいろな技術を使用しています。

 はやぶさはいろいろな技術を駆使しています(JAXA公開)

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ITと技術 日本の宇宙技術 講演と宇宙展を見て小惑星物質を持ち帰ったはやぶさの技術に誇りその2

2011年02月10日 | ITと技術
kan-haru blog 2011 イカロスJAXA提供      
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日本航空機の100年
『空と宇宙展~飛べ!100年の夢~』の展示会場を、国内100年前の初飛行から見て回り、戦後の再開した後の空への進展は素晴らしく発展しました。時計回りに会場を進み、日本航空機変遷の資料や天井に吊るされている風洞模型の飛行機を見ながら、わが国100年間の空の歴史を辿ることができました。最終日の6日は日曜日で、「はやぶさ」の地球への見事帰還の感激もあり、小さい子と一緒の親子ずれの見学者も多く入場者は混雑しており、日本経済新聞の発表によると期間中の入場者数は約15万7千人と発表しています。

 空と宇宙展会場風景(左上中上右上左下中下右下写真拡大)

羽田に近い大森町に移って着た当時(1938年)には、愛称が「あかとんぼ」と呼ばれたオレンジ色の複葉の練習機が街上を飛び回っていたのも、今では懐かしい想い出です。
展示会場右隅端の突き当りを回廊(マップ参照)にでると飛行機図面コーナーがあり、ここでは、1910年より1935年ごろまでに撮影された航空機の手彩色の写真約90枚が、戦前に日本陸軍の展示が行われたものを、国立科学博物館が秘蔵していた写真を航空・宇宙100年を記念して初公開されました。手彩色写真は、カラー写真が無かった時代の白黒の陸軍機の写真を、手で彩色した貴重なものです。

 科博秘蔵の航空機の手彩色写真(写真拡大)

日本の空の100年の歴史は宇宙開発に広がる
・日本の宇宙開発
1910年に日本の空を初めて飛行機が飛んで、45年後の1955年に糸川英夫教授がひきいたチームがペンシル・ロケットの水平発射を行い、ロケット開発の幕開けとなりました。1970年にはラムダロケットにより、初の人工衛星「おおすみ」が誕生しました。1974年には日本独自の個体燃料Mロケットで「たんせい」などを打ち上げました。1997年には世界最大級の3段個体燃料のM-Vロケットにより「のぞみ」、「はやぶさ」などの惑星探査や天文観測の人工衛星を打ち上げました。
また、同時にH-Ⅰ国産ロケットが実用化して、1986年から6年間に3段式ロケットで「きく5号」、「さくら3号」、「ひまわり4号」などの多数の衛星を上げ、3衛星同時打ち上げの成功など成果が結びました。2段式全国産技術によるH-Ⅱロケットの開発は、苦闘のすえ1994年に「すいせい」、「みょうじょう」などの衛星が打ちあげられました。現在、「あかつき」、「IKAROS(イカロス)」、「みちびき」などを2010年に打ち上げて、活躍しているH-ⅡAロケットは、打ち上げコストをH-Ⅱロケットの約1/2におさえることに成功しています。
さらに、国内最大規模を誇るH-ⅡBロケットは、国際宇宙ステーション(ISS)へ、宇宙飛行士の生活に必要な物資や定期交換機器、実験装置、実験サンプルを運ぶ宇宙ステーション補給機(HTV)が、2009年から1号機、2号機と打ち上げられ、スペースシャトルが引退後には、国際宇宙ステーションの活動に必要な補給機となり、世界から期待されています。

 日本の宇宙開発の衛星(:準天候衛星みちびき、:宇宙ステーション補給機(HTV)、:ISS宇宙空間の有人活動施設「きぼう」)

・世界初の宇宙帆船「IKAROS」
展示会場の右隅端の突き当りを出た回廊の壁面には、陸軍の手彩色の写真が展示してあり、そのコーナースペースにはイカロス映像コーナーがあり、イカロスの解説画面を観賞していました。

 陸軍の手彩色写真展示とイカロス映像コーナー(写真拡大)

イカロス映像コーナーを先に進むと反対側に出入り口があり、展示会場に入れます。会場に入るとイカロスコーナーで、実物大のイカロスの帆が展示されています。イカロスとは、小型ソーラー電力セイル実証機のことで、太陽の光を膜面の帆に受けて、推進力を世界で最初の宇宙帆船(ソーラーセイル)で、2010年5月21日にH-ⅡAロケットで、金星探査機「あかつき」と相乗りで打ち上げられました。

 膜面の一辺が14mのイカロスの帆(:イカロスの帆の膜面外観、:液晶デバイスをONにした状態、:液晶デバイスをOFFにした状態)

ソーラー電力セイルは、太陽からの光の圧力で推進するので、燃料なしで飛ぶことができます。イカロスの膜面面積は、200㎡ですので、太陽光を直角に受けてすべてが反射した場合には、約0.2gの力しか得られませんが、金星に到着の半年間で100m/sの加速が得られます。
イカロスが太陽から大きな推進力を得るには軽くする必要があり、膜の厚さは7.5マイクロメートルのポリイミド樹脂を使用しています。一般に髪の毛の太さは約100マイクロメートルありますので、その薄さがわかります。また、膜面には太陽光を良く反射するように、アルミ箔を蒸着させてあります。イカロスの膜面には、薄幕太陽電池、液晶デバイス、膜面ハーネスト等が張り付けてあります。イカロスの膜面の面積は、畳の120畳以上ありますが、膜面に張り付けた搭載品を含めて重量は僅かに15kgです。

 イカロス構造部品・材料(:イカロス構成部品機器、:イカロス膜面の現物材料)

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ITと技術 日本の宇宙技術 講演と宇宙展を見て小惑星物質を持ち帰ったはやぶさの技術に誇りその1

2011年02月08日 | ITと技術
kan-haru blog 2011 戦後初めて飛んだ霧ヶ峰式鷹7号グライダー     

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おおた工業フェアで「はやぶさ」の基調講演
第15回おおた工業フェアが、大田区産業プラザPIOで2月3~5日に開催されましたので、最終日の14時に見に行きました。

 第15回おおた工業フェア(写真拡大)

工業フェアの受付前で係員が、基調講演が始まっていますので4階コンベンションホールに行くようにと案内していました。案内ポスターによると基調講演は、講師がJAXAの宇宙科学研究所・宇宙輸送工学研究系の国中均教授による、『イオンエンジンを駆る「はやぶさ」小惑星探査機の宇宙往復航海』の講演が始まったところです。そこで工業フェアの展示見学は諦めて、はやぶさが感動と夢を与えてくれた、日本独自の発想で創り出された「マイクロ波放電式イオンエンジン」の技術について知りたいと思い、イオンエンジンの開発者の講演を聞きに会場に入りました。

 第15回おおた工業フェアJAXA国中講師の基調講演(写真拡大)

なお、はやぶさに関する講演の聴講はこれで2回目で、最初は私の所属している会の開催によるもので、講師がJAXA 宇宙科学研究所 宇宙輸送工学研究系 研究の細田聡史氏の『「はやぶさ」を地球にかえすまで』を、昨年の9月4日にも聞いています。

 所属会合でのJAXA細田講師の「はやぶさ」講演(写真拡大)

科学博物館 空と宇宙展で「はやぶさ」の展示
はやぶさに関する講演を聞いたので、国立科学博物館と日本経済新聞社が主催する『空と宇宙展~飛べ!100年の夢~』が、2010年10月26日から2011年2月6日まで開催していることを思い出し、最終日の午後上野の国立科学博物館に見に行きました。

 科学博物館 空と宇宙展(写真拡大)

科学博物館(台東区上野公園7-20)の特別展示の入場料は、一般・大学生が1300円で、小・中・高校生が500円で常設展も見られます。

 「空と宇宙展」入場券

「空と宇宙展-飛べ!100年の夢」の開催は上記2社の主催で、後援が国土交通省、経済産業省、文部科学省、 (財)日本航空協会、(社)日本航空宇宙工業会と、特別協力が宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、協力が愛知県、日経サイエンス社ならびに、協賛がIHI/IHIエアロスペース、NEC、川崎重工業、清水建設、東レ、三菱重工業、三菱電機の他、展示協力が新明和工業、ブリヂストン、三菱航空機などが広範に携わって開催されています。
「空と宇宙展」では、日本初の動力飛行が実現してから100周年となり、航空史上に残る貴重な写真・模型などの資料と、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大モデルなどを展示し、空や宇宙へと挑む日本の科学技術姿や、未来への展望を示す夢と力にまで触れています。

展示会場(マップ参照)は、入り口を入るとまず「前史:鳥のように空を飛ぶ夢」のコーナーでは、江戸期の飛行船の記録、滑空記録や、明治初期の工部大学校や陸海軍による気球開発、二宮忠八の烏模型「飛行器」など、知られざる航空界の先駆者を紹介しています。
会場を奥に進むと「飛行機時代の幕開け」のコーナーがあり、1910年に国内初の飛行に成功し、フランスに留学した徳川好敏はフランス製のアンリ・ファルマン複葉機で、ドイツに留学した日野熊蔵はドイツ製のハンス・グラーデ単葉機に搭乗しました。

 鳥のように飛たい思いの模型飛行機と初飛行時代のプロペラ(:烏型模型飛行機、:玉虫型模型飛行機、:日本初の動力飛行時代のプロペラ)

「歩み始めた自立への道/自主開発力の開花」のコーナーでは、大正期から第二次世界大戦終了までの、世界記録へ挑戦した日本の科学者・技術者の努力の記録や、他国を凌ぐ高い水準の航空機設計・製造を果たした記録を紹介し、現代まで連綿と続く航空機開発の歴史を展示しています。

 1910~45年の日本の航空機(左上:日本の航空100年の歩み年表ボード、中上:1910~25年時代の複葉機、右上:1925~35年時代の自立飛行機、左下:、中下:、右下:1935~45年時代の自主開発飛行機)

「再開した空へ」のコーナーでは、1945年8月15日、敗戦を迎えた日本はGHQの占領下に入り、航空禁止令が布告され、あらゆる航空研究が禁止されました。世界最高峰を誇った日本の航空技術は、GHQ主導のもと、一切が排除されました。1957年に日本企業による飛行機の運航や製造の禁止が全面解除となり、1962年に日本初の国産旅客機となる「YS-11」が初飛行し、戦後日本の航空開発の夜明けとなりました。
「国際共同開発と新たな空へ向けて」のコーナーでは、1985年には航空宇宙技術研究所(現在のJAXA)で開発されたSTOL(短距離離着陸)飛行実験機「飛鳥(あすか)」が初飛行し、また、遭難救難機USシリーズなど世界に類を見ない特殊航空機を開発しています。

 戦中・戦後の自主国産飛行機(:日本初の国産旅客機YS-11(1962年)、:二式大型飛行艇(1941年)、:川西九七式飛行艇(1938年))

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ITと技術 プライベ-トクラウド ブログ機能で簡易なクラウド的活用の個人情報共有の試み第2回

2010年03月25日 | ITと技術
kan-haru blog 2010

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プライベ-トクラウド第2回の記述は、10年以上前から続いている異業種交流会分化会のIT応用研究会で行った、グループ間で個人または企業提供のIT情報を雲に置き、情報の共有が容易に実現できるクラウド的活用の試みを紹介します。

雲の中の情報スペース
同研究会では、以前から個人や企業内でITを効果的に活用する方法を探り、最近ではクラウドの勉強を進めてきました。同会では以前から、Yahooの簡易グループウエア「Yahoo!グループ」を使用して、WebでのIT活用の共有を行ってきました。また、グループのドキュメントの共有は、「Googleドキュメント」を使用していますが、共有に適したOffice 2010の登場も間近いと聞いていますので、マイクロソフトの「Office Live」での共有利用も調査を進めています。
最近では無料で25GBの大容量のファイルのアップができる、マイクロソフト「Windows Live」のSkyDriveを使用して、技術情報や記録写真などの各種情報の共有も行っています。
これらの共有リソースはどこかのWebの雲の中に置かれていますが、情報の保管はかなりの信頼性が高く、今までに情報が失われてことがありません。スペースの保存容量もかなり大きく、むしろ個人所有のPCより信頼性が高いように思われますので、将来は情報保存のスペースとしての活用を考えています。雲の中のスペースのリソースのアクセスは、何時でも、何処からでも、情報アクセス許可者のみが利用できる素晴らしい機能を有していることです。

 雲の中の情報スペース

雲の中のIE情報
次に、Internet Explorer ブラウザ表示形式の情報を個人・企業で作成し、それを既存ベンダー社のブログ機能を活用して雲の中に置き、グループで共有する実験テストを3月23日の定例研究会で行って見ました。
IE表示形式情報の共有の実験は、gooブログで標準に具備されている機能の「パスワード設定」を適用した閲覧方式を使用することにより、メンバーにはパスワードを入力して閲覧することにより、指定のブログ情報を共有して利用でき、何時でも、何処からでも、パスワードを使用できる特定の指定メンバーのみでの利用ができます。これは、非常に簡便でインターネットのブログを単に使用した、個人間または複数企業間の情報交換または情報活用で有効に使用できます。
ブログの機能を活用して作成したインターネットのIE表示形式情報は、在来ドキュメントの情報形態とは異なる動画や静止画を挿入したり、外部にある各種情報とのリンクもとれ、リッチな情報の作成ができます。また、ブラウザによる表示情報であるので、共有メンバーの所有するパソコンやソフトの種類およびネットワークの形態には関係なく、雲にある情報を一歩前進した形のクラウドコンピューテイング的な活用ができます。

 ブログを活用した情報提供の共有実験システム

ブログ活用の情報共有システム
実験に供したブログ活用の情報共有システムは、本ブログのNTTレゾナントグループ会社のgooブログの具備する機能の、クラウド用共有記事のカテゴリーを「パスワード設定」による公開として設定し、利用者にはパスワードを指定して、アクセス場所を指定します。
これにより、指定のグループや取引企業単位に共有する情報の公開ができます。ブログツールを利用した共有情報は、動画・静止画、音声情報や外部にある情報とリンクしてリッチな情報を簡単に作成することができ、グループ、取引企業間に有効な情報提供が簡単にできますので、個人、グループ、中小企業でのクラウド活用の一歩として利用をお勧めします。
まずは、お試しに図を参照しながら実験システム触れて、雲の中の情報を見てみましょう。
(1) このブログ記事の左欄にある「カテゴリー」の看板の最終行の「テスト」文字上を左クリック(図左)します。
(2) 画面のトップに「パスワード」の入力欄が表示されますので、小文字で test と入力して、「OK」ボタン(図右上)を押します。
(3) テスト用に作成した記事が表示(図右下)されます。
これが、どこかの雲の中にある情報です。一般のブログ記事閲覧とは異なり、URLを指定しなくても情報が閲覧できますが、パスワードが無いと見られません。

 ブログ情報提供の共有実験お試しシステム  

おわりに
この実験の試みは、一般に提供しているブログの機能を単純に利用して行ったものです。そのため、このテストの雲の中の情報は、SkyDriveやGoogleドキュメントの雲とは信頼性や品質は低いことであるのは止むおえません。一般ブログでは、保守・点検のため停止したり、異常障害でアクセスできないことも生じますが、4年間のブログを運用中に情報の紛失は1回もありませんでした。また、セキュリティなども完全ではありません。しかし、ブログの持つ情報作成のツールは、容易にリッチな情報生成に有力な機能を備えています。したがって、使用目的の用途によっては、十分活用が可能な範囲もありますので、運用での使い分けを行えばかなりの利用価値はあるのではないかと思います。

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ITと技術 宇宙からブログの場所を見る 情報センターJAXAiと「地球観測画像特別展」(その2)

2010年03月23日 | ITと技術
kan-haru blog 2010 丸の内地球市民ギャラリー

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衛星利用
宇宙航空研究開発機構では、衛星利用推進の一環として国内の実利用機関、国際機関などと協力して、社会に役立つ人工衛星の利用と促進に取組んでおり、地球観測衛星のデータを利用した環境問題や地図作成への取組の支援や、災害防止の防災システムの構築・運用を推進して国内外の大規模災害時に緊急対応など様々な分野での衛星利用を推進するための活動を行なっています。

地球観測画像特別展
同機構では、情報センターJAXAiから通じる東京駅地下通路の丸の内地球市民ギャラリー会場において、Ⅲ期に分けて陸域観測技術衛星「だいち」が写した宇宙から見る日本の「地球観測画像特別展」を開催してきました。同展のテーマは第Ⅰ期が「地球遺産(環境) ~宇宙から見る、私たちの宝物~」(091224開催)で、第Ⅱ期が「躍動惑星(健康)~宇宙から見る、人とだいちのいぶき~」(100220開催)で、第Ⅲ期が「日本空訪(観光)~宇宙から見る、美しい国 日本~」(100312開催中)が行われましたので、3月20日に見てきました。

 宇宙から日本空訪展の展示場(写真拡大)

第Ⅲ期開催の展示の内容は、日本各地の観光地、グリーン/エコツーリズム、まちづくりに焦点をあてた宇宙からの画像で、「歴史、伝統文化」に焦点を当てた「アート」や「情報」と、「時間の変化」(四季変化、経年変化)の表現をテーマにした画像が紹介されています。
地球観測衛星からの日本の画像を見ると、撮影時のリアルなそのままの風景が写され、四季の変化や経年変化の姿を比較して表現できる素晴らしい画像システムであると感心しました。

 宇宙から日本を空訪する(:宇宙から見た西日本、:宇宙から見た東北、:宇宙から見た北海道)

宇宙から見た日本は小さな島国で、美しい自然に恵まれた観光立国ですが、時には地震や台風などの自然災害などの被害に脅かされる環境にあります。

 宇宙から見た日本は観光の島国(:宇宙から見た沖縄、:宇宙から見た富土山、:宇宙から見た知床)

宇宙から京都を見ると、京都府京都市・宇治市、滋賀県大津市に点在する17の寺社が世界遺産に登録されている歴史の古都で、これらの寺社を辿ると8世紀から17世紀の間に宗教・非宗教建築と庭園設計の中心地で日本の文化的伝統の創出地で歴史が見えます。
宇宙から東京を見ると、今から407年前の1603年3月24日(慶長8年2月12日)に徳川家康が征夷大将軍に任官されて江戸幕府が始まりました。江戸にはさまざまな祭がありましたが、幕府によりその行列が江戸城に入ることを許された祭は「天下祭」と呼ばれ、その代表的なものが神田祭と山王祭で華麗な装飾を競う山車を連ねての順行は、素晴らしい光景であったと伝えられていました。天下祭は、1889年(明治22年)を最後に、電線が妨げとなり行われなくなりました。
江戸幕府を開いて丁度400年となる2003年(平成15年)11月に江戸天下祭が開かれ、2年に一度開かれるようになりました(「イベント 江戸天下祭 江戸の風情と粋な山車と神輿が丸の内を巡行 その1、2」参照)。

 宇宙から歴史が見える(:宇宙から見た京都、:宇宙から見た東京、:宇宙から江戸天下祭を見る)

その他の展示品には、「だいち」からの情報により作成された地球儀や3次元表示立体模型の他、高精度デジタルの鉄道地図帳などが見られました。

 衛星データを使用した地表の立体模型、地図、地球儀(写真拡大)

地形図
・国土地理院1/25,000地形図
国土地理院の1/25,000地形図は精密で私たちの生活のあらゆるところで活用されており、日々変化する都市の様子や国土環境の変化などに応じて地図は更新されています。その更新の手法は、高度3~4.5kmの高さから航空機で数年毎に撮影した詳細な空中写真とともに、高度700kmから撮影する「だいち」の画像は広範囲なものですが、撮影頻度が46日に1回同じところを撮影できるため、都市の開発状況が継続して観測できます。そこで、国土地理院とJAXAでは迅速な修正作業を行うため、「だいち」のデータの利用研究を行って、最近では変化した部分のみを迅速に更新し、インターネットで配信されるようになってきましたので、今後は「だいち」のデジタル情報は大いに役立てられるものと思われます。

 だいち撮影東京都心部映像から大田区西部拡大抜粋「(C) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」

・ポータルサイトgoo地図
JAXAによるとポータルサイトのgoo地図では、「だいち」のセンサーAVNIR-2(アヴニール-2)、PRISM(プリズム)の画像をつなぎ合わせた日本列島の画像を利用しています。そこで、京急高架化工事で都市開発が進む大森町駅付近の地図を、各社地図を比較し列挙して見ました。
3社の地図ではgoo地図の更新が最も新しく、平和島第5踏切南から大森町駅までの高架橋の架設が見られ、大森町駅東側には新築マンションが示されています。この地図の状況から更新の時期は、2009年年初以降の頃と思われます。

 大森町駅付近goo地図

・google地図
google地図は、京浜急行大森町駅が地上ホームの状態ですが、上り線ホームの中ほどに朝だけ使用の臨時改札口(「大森町界隈あれこれ 京浜急行の高架化 大森町駅付近(第6回)」参照)が見られます。下り線ホームの東側のマンションは建設前の状態であり、西側のほのぼの通りの旧恵ゑびす市場跡は更地になっているので、更新は2007年6月以降の頃と思われます。

 大森町駅付近google地図

・Yahoo地図
Yahoo地図は、大森町駅東口が改造前の形態であり、ゑびす市場跡の建屋や商店店舗と大森町商店街取壊し第1号のラーメン店舗(「大森町界隈あれこれ 大森町商店街 京急高架化で大変貌 ラーメン屋さん閉店第一号」参照)が存在しており、下り線ホームの東側には旧来のアパート建屋が見え、2006年10月以前の頃の地形図です。

 大森町駅付近Yahoo地図

都市開発が進んでいる地域では日々刻々と地形の変化が見られ、3社の地図を見ると変化の変遷が明確にわかります。印刷地図には発行の年月が記されており便利に活用できます。ポータル地図にも更新情報の記載をして頂ければとの希望があります。

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ITと技術 宇宙からブログの場所を見る 情報センターJAXAiと「地球観測画像特別展」(その1)

2010年03月21日 | ITと技術
kan-haru blog 2010 「だいち」が写した大森町東部周辺「(C) JAXA」

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宇宙航空研究開発機構
現在、わが国では国際宇宙ステーション(ISS)に野口聡一宇宙飛行士が2009年12月21日にロシアのソユーズTMA-17宇宙船(21S)により打ち上げられ、同23日にISSへドッキングしてから約5ケ月間滞在の予定で、宇宙環境利用の作業の組立てが完了した「きぼう」日本実験棟で活動を行っています。日本の宇宙戦略は独立行政法人宇宙航空研究開発機構が担っており、ISSの実験棟「きぼう」の宇宙ステーションやH-II型ロケット等の開発・打ち上げなどを行っているほか、国民生活に欠かせない通信、測位、地球観測などの実用衛星と、地球や宇宙の起源などを探求するための科学衛星や探査機などを開発・運用しています。

 筑波宇宙センターにて(左:H-II型ロケット、右:きぼう船内実験室20071017)

これらの研究開発の現状の一端を身近に知るには、丸の内オアゾにある情報センターJAXAi(千代田区丸の内1-6-4)に展示場があり、宇宙から見た地球の映像、本物のロケットエンジンや宇宙服のレプリカなどを展示してあります。また、関連のイベントとして東京駅地下通路の丸の内地球市民ギャラリーでは、「地球観測画像特別展」第三期の「地球遺産・躍動惑星・日本空訪」展を開催(3月12日から31日まで)しており、「だいち」等の地球観測衛星が観測した、世界各地の様子を宇宙から捉えた衛星画像や、これらの画像を利用して作られた製品などが展示されていますので、3月20日に見てきました。なお、研究開発機構の一環施設の筑波宇宙センター(茨城県つくば市千現2-1-1)には、2007年に所属する会で開催の見学会に参加(「ITと技術 筑波宇宙センターとサイエンス・スクエアつくば見学 その1」参照)しました。

情報センターJAXAi
情報センターJAXA iへは、JR東京駅丸の内北口を出て横断歩道を渡ると日本生命ビルの先が丸の内オアゾで中央に玄関があります。

 情報センターJAXAiと丸の内地球市民ギャラリー展示会場地図

エントランスを入ると左側にイベント広場があり、その先の階段を上がると情報センターの入り口です。

 丸の内オアゾ(:丸の内オアゾ入り口、:丸の内オアゾ広場、:情報センターJAXAi入り口)

情報センターの展示場のフロワーはL字状になっており、入った左右の壁面には資料展示のコーナーで、突き当りにはロケットエンジンが展示されています。かぎ型のフロワーを右に曲がるとミニシアターやJAXAのミッションコーナーとなっています。

 情報センターフロワー図

入口のすぐ下の床には陸域観測技術衛星「だいち」が上空700kmから写した巨大な東京周辺の写真パネルが置かれてあり、その先には宇宙服のレプリカが展示されています。

 情報センターJAXAi の展示場1(:会場の床には「だいち」が写した巨大な写真パネルが、:「だいち」が写した東京南東部周辺、:)

情報センターの展示場の広さはこじんまりとしていますが、会場の場所がらによるのか、親子連やいろいろな層の方が見学に訪れており、係り員が丁寧に展示物の解説を行っております。

 情報センターJAXAi の展示場2(: LE7ロケットエンジンの実物展示、:展示会場の場所がらか小児も熱心にロケットの勉強)

現在、宇宙航空研究開発機構が運用中の人工衛星・探査機には、上空700kmから写した世界最大級の地球観測衛星「だいち」の他地球観測衛星などが6衛星、通信・測位・技術試験衛星が5衛星、天文観測衛星が3衛星、月・惑星探査機が1衛星もの数多くの衛星が運用中で宇宙を羽ばたいています。
特に、「だいち」は2006年1月24日に打ち上げられ、災害時の緊急観測を初め、地図作成や海氷観測、森林観測等、多くの場面で活用されてきました。今後、後期の利用として2年間運用を継続し、社会・公共インフラとして衛星が国民生活に貢献できるよう、衛星利用の定着・拡大を図り、新たな利用開拓を行っていくようです。

 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)「(C) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」

「だいち」のセンサは地形情報を正確に取得することが可能であり、基準点などを頼らずに地形データ収集を行えるので2万5000分の1の地図の作成ができるので、鉄道の高架工事や都市開発などで地形の変化の激しい場所の地図の修正が短期に行えることを期待して、関連ブログの地図の正しい掲載を行っていきたいと思っています。

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ITと技術 プライベ-トクラウド Windows 7とXP PCによるクラウド活用第1回

2010年02月22日 | ITと技術
kan-haru blog 2010 Microsoft Visio 2010 での作図例

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昨年までの IT の装備は、Windows Vista 実装パソコンとWindows XP 実装の2台のデスクトップPC により、 Web への接続は NTT 東日本の光フレッツを利用してシステムを構築して活用していました。
今年に入り D 社製のWindows Vista PCのハードの故障のため、H 社製に乗り換えてWindows 7 デスクトップPC 本体のみを購入し、ディスプレイはD 社の Vista マシンで使用していたものを利用して、新年初頭にIT システムの更新を行いました。

 プラウイベートクラウド構成のハード機器

プライベートクラウドの構築
昨今ではIT の業界ではクラウドが盛んにもてはやされていますので、新 OS を導入しましたので、これを契機として IT システムをプライベートクライドが活用できる様に、構築を行ってみました。

 プライベートクラウド構成

・システム運用データの保存
IT システムをプライベートクライドで活用するためのシステム構築には、特に在来の2台の PC 運用システムとはハードの周辺機器の構成には何らの変更の必要は無く、故障したVista PCのハードを新規購入の PC 本体部のみを交換するだけです。
なお、在来の IT システムの構成では、システムアプリケーションでのデータ保存場所には、内臓ハードデスクを使用しないで外付きの USB 接続のハードデスクを使用して運用してきました。その理由は、ハードの信頼性面ではハードデスクが他のハードに比し低いことと、システム運用の重要データの保存は複数の媒体に行うことが安全であるとの観点で実施してきました。そのため、Windows 7 のPC にも外付きUSB 接続のハードデスクを新たに準備して、Vista PC で使用していた外付きハードデスクに保存されている運用データはそのまま残して保管し、適宜に応じてパソコンに接続してデータの二重保存を行っています。

・システムの周辺機器
2台のパソコンシステムの周辺機器には、複数のプリンタ(モノクロ・カラー用)、スキャナ-、スマートカードリーダ(公共機関への申請登録用)やデジタルカメラ等がありますが、PC との接続は全てUSB により何れのパソコンにもつなげられます。
その他、IT システムには直接関係がありませんが、ルーターに接続の光回線の図示していない 050 IP 電話も使用しています。

 スマートカードリーダとUSBスイッチ

・Windows 7 の導入
在来システムで使用の周辺機器類は、以前から使用継続のもので殆どが5~6年前に購入したものであり、当然Windows 7 の OS には対応されていません。先ずは、B 社製のルーターはインターネットのプロバイダーとは回線接続ができなくなりましたで、同社のインターネットからWindows 7 用の対応ドライバを見つけてダウンロードして、ルーターを買い替えをせずにWeb との接続は可能となりました。Windows 7 PC を起動すると、関係のないはずのIP 電話も通話途中で切断されましたが、ドライバの更新により電話の方も正常に動作をするようになりました。

次に、C 社製のカラープリンタはWindows 7 でドライバが対応していますが、モノクロのレーザプリンタの方はかなり古いタイプであり、 インターネットからドライバをダウンロードして使用可となりました。
スマートカードリーダは、2年前に購入したH社製ものですが、Windows 7で型番が認識されていますが、ドライバは時間がとれないので確定申告作成時までは暫く設定を保留にしています。

 Excel 2010 データの活用例

最近のパソコンは廉価になっているので、ハードが省略されパソコンのUSB の実装数が4個しかありません。キーボードとマウスに外付きハードデスクを常時接続使用すると空きは1個のみで、USB 接続利用の構築システムでは数が足りません。そこで、B 社製の4ポートのUSB を持つWindows 7対応ドライバのスイッチを購入して使用しました。

・プライベートの活用
プライベートクライドの活用を意識して、Windows 7 PC ではOffice 2010 BETA 版をインストールして使用しています。昔は、BETA 版は実運用での利用を敬遠していましたが、最近では完全ではありませんが殆ど実用に耐えられています。アプリケーションの使用の状況では、OSとOfficeの組み合わせでおよそ20%程度の生産性が上がったように感じられます。

 Windows Live (SkyDrive)共有フォルダ

先ずは、プライベートクライドの活用は、BETA 版の不備を Windows XP PC との併用運用により作成のデータを、雲内に共有しながら運用を始めております。システムのデータの保存をハードデスク以外の雲の領域を使用することにより、安全信頼性が増してクラウド利用の効果がでてきます。また、クラウドのリソースは、構築システムの PC と共に外部のどこのパソコンからも利用できますので、利便性が顕著に増します。

 OfficeLive Workspace

さらにクラウドの活用は、異業種グループ間でも Windows Live などによりデータの共有を行って利用を初めています。

 Googleドキュメント


プライベートクライドの活用により、個人 PC 間、特定グループ間や不特定のユーザ間とのコラボレーションが図られ、IT 活用の範囲が広がります。
今後、Google、Yahoo や Amazon などのツールでプライベートクラウドを活用していく予定でおり、Windows Azure Platform の活用も視野に入れていきたいと思っています。

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