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H11メトロの忘年会
異業種交流会H11メトロは、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターが異業種交流事業として募集した、東京都異業種交流会グループの中の平成11年に発足したグループの一つで、毎月例会を開催しており12月には忘年会を行っております。
今年は、往年の元大関霧島の直営店のちゃんこ霧島両国本店(墨田区両国2–13–7)で、H11メトロの忘年会を、赤穂浪士の討ち入りを果した翌日の12月16日に開催しました。
両国周辺地図
・両国の歴史
両国とは、隅田川(当時の大川)が下総国と武蔵国の国境であり、大橋(両国橋)はその両方の国に跨っていたので両国橋の名称の由来となっています。両国の名前が全国に知られているのは両国国技館によるもので、辰野金吾と葛西万司の設計により1909年に完成し1944年まで使用された旧両国国技館は、両国二丁目の回向院の旧境内にありました。旧国技館は1983年に解体されるまで日大講堂として使用され、解体後の旧国技館跡地(「小さな旅 史蹟の散歩 振袖火事や大震災の災害を受け吉良邸跡の古い歴史を持つ両国を散策する その3」参照)は現在オフィス・住宅・劇場・レストランなどからなる複合ビル施設の両国シティコアとなっています。
現「両国シティコア」の旧国技館跡(左:旧国技館跡は現在「両国シティコア」、中:旧国技館跡の高札、右:旧国技館跡の説明板)再掲
その後、蔵前国技館への移転を経て、1985年に新しく完成した現両国国技館は、両国駅の北側の墨田区横網に位置しています。このような背景から、両国は多くの相撲部屋やちゃんこ店が居を構える相撲の町としての顔も持っています。
1703年(元禄15年12月14日)の深夜に赤穂浪士の討ち入りで知られる吉良屋敷は本所松坂町(現在の両国2丁目から両国3丁目にかけての一帯)にありました。現在はそのごく一部が吉良邸跡(「小さな旅 史蹟の散歩 振袖火事や大震災の災害を受け吉良邸跡の古い歴史を持つ両国を散策する その3」参照)として保存されており、区立本所松坂町公園となっています。
吉良邸跡 吉良邸跡(左:吉良邸跡入り口、中:赤穂義士遺跡吉良邸跡石碑、右:本所松坂町公園由来説明版)再掲
両国駅(「小さな旅 史蹟の散歩 振袖火事や大震災の災害を受け吉良邸跡の古い歴史を持つ両国を散策する その1」参照)は、1894年(明治27年)に私鉄の総武鉄道が、佐倉駅と本所(錦糸町)駅間が開通し、本所から両国橋までの沿線は既に市街地になっており高架線が条件で、結局煉瓦造りの橋脚の上に鉄桁を載せた形状の高架橋を約1.5 kmに渡って建設して、日本の鉄道で最初の単線の高架区間で両国橋駅を開業する事になり、1906年(明治39年)に複線化されました。1907年(明治40年)には、総武鉄道が国有化されて国鉄となり、1931年(昭和6年)に正式に「両国駅」(墨田区横網1-3)へ改称されました。
両国駅(左・中・右写真拡大)再掲
・両国ゆかりの人物
・勝海舟
幕末の三舟の一人で、本所亀沢町(現在の両国4丁目)に生まれ、区立両国公園内に「勝海舟生誕之地」の石碑が残っています(「小さな旅 史蹟の散歩 振袖火事や大震災の災害を受け吉良邸跡の古い歴史を持つ両国を散策する その4」参照)。
勝海舟生誕之地(左:勝海舟生誕之地の碑、中:由来碑、右:勝海舟生誕の地説明板)再掲
・芥川龍之介
1910年代-1920年代に活躍した、日本を代表する短編作家の一人で、京橋区入船町(現在の中央区明石町)に生まれ、本所小泉町(現在の両国3丁目)に育ち、同地には「芥川龍之介生育の地」の碑が立っています。碑が立っている両国小学校は、芥川龍之介が通った学校です。(「小さな旅 史蹟の散歩 振袖火事や大震災の災害を受け吉良邸跡の古い歴史を持つ両国を散策する その4」参照)。
芥川龍之介文学碑(左・中:文学碑、右:両国小学校を訪れた日は授業参観日でした)再掲
・ちゃんこ鍋
ちゃんこ鍋とは、主に大相撲の力士が食べる鍋料理であり、力士の食事全般を指します。なお「ちゃんこ」とは本来、力士の食事全般を指します。鍋だけがちゃんこと思われがちですが、それは誤りです。しかしながら、力士の食事は、相撲を行うための体格を身につけるために、鍋料理を食べることが多く、それが広く知れ渡ったのがちゃんこ料理であります。力士の食事は、鍋料理を食べることが多く、それが広く知れ渡ったのがちゃんこ鍋です。鍋料理としての「ちゃんこ」が確立されたのは明治時代であり、常陸山谷右エ門が所属していた頃の出羽海部屋において入門者が大量に集まり、一般的な配膳では食事に支障をきたすまでになったため、効率的な面から大きな鍋で作ったものを大勢で共に食べるようになり、これがやがて力士の常食になったと言われています。(Wikepediaから)
両国駅周辺には、数十件のちゃんこ鍋料理やがあり、食べログ(Google)両国周辺ちゃんこ鍋マップをリンクしましました.図中のAはちゃんこ巴潟、Bはちゃんこ霧島、Cはちゃんこ川崎、Dは相撲茶屋 ちゃんこ 江戸沢 東京総本店、Eはちゃんこ照国、Fは割烹かりや、Gは相撲茶屋寺尾、HはChanko Dining 安美 両国総本店、Iはちゃんこ道場 両国駅前店、J相撲茶屋横綱の各店です。
両国ちゃんこ料理マップ合成
・ちゃんこ霧島両国本店
ちゃんこ霧島両国本店(墨田区両国2-13-7)は、元大関霧島(現、陸奥親方)のお店として知らない人がいないほどの有名店です。JR両国の駅を出て総武線ガードを潜り横綱通りを渡ったところにあり、マクドナルドのすぐ左隣の8階ビルです。
ちゃんこ料理霧島前の横綱通り(左・中:ちゃんこ霧島前の横綱通りの相撲銅像、右:忘年会当日のちゃんこ霧島前の横綱通り)
霧島両国本店での忘年会は、午後7時からで霧島コースでちゃんこ鍋を堪能しました。
ちゃんこ霧島両国本店(左・中・右写真拡大)
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