雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

落柿舎

2007年12月26日 | 京都散策
蕉門十哲

松尾芭蕉の弟子の中で、特に優れた高弟10人のこと

俳諧の鬼才、松尾芭蕉
彼の弟子の一人は蕉門十哲となり
嵯峨の地に庵を結びます





その彼を訪ねました

    

おやおや庵の名ともなった柿が実ってある
そろそろ食べごろかいな?

おっとそれよりも去来先生は在宅かいな

        

ああ
蓑と笠が玄関に吊ってある
よかった、去来先生はご在宅でんな

去来先生
居はりまっか

おや、声をかけても先生の返事があらへん

    

書院にいらっしゃるのかいな

先生

おや、書院にもいはらへん

それじゃあ離れの方かいな

       

先生居てはりまっか

はて、離れも居はらへん

    

先生
門徒の皆はんが、精一杯の力作を用意しはって
先生の講義
待ってはりますけど...

        

何処に行ってもたん

ちょっと先生
かくれんぼしてはるのでっか

    

こりゃ
蓑と笠を仕舞い忘れはったようですな

先生
いつも
在宅の折は、蓑と笠を出しておくって言わはったけど
仕舞うの忘れはったら意味ないがな




はて
柿の下に伝言が

「落柿の頃、戻ってきます」

    
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする