雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

無鄰菴庭園

2007年12月19日 | 京都散策
無鄰菴

南禅寺から西へ
琵琶湖疏水記念館を横目に見ながら
その先
有名な料亭「瓢亭」のすぐ隣に無鄰菴はあります

    

知らなければ通過してしまう場所
表通りでも裏通りでもなく、瓢亭との間の路地に入口はあります

        

ここは山縣有朋の別荘だったことで有名
作庭は小川治兵衛

   

東山を借景にした池泉遊式庭園
芝生が明治期以降の作庭であることを感じさせてくれます

そんな庭園の片隅には木造の母屋と茶室

壺庭の趣きにも味があります

    

    

茶室に座り
お茶をいただきながら眺める庭園も乙なもの

でも折角回遊式の庭園ですから
ちょっと散策してみましょう

    

庭園内を流れる水は、琵琶湖疏水を引き入れたもの
遣り水をくねらせることで庭園内にはせせらぎの音が響いています

      

    

紅葉のシーズンは人でごったがえしますが、普段は物静かな庭園
ここは新緑の時期が一番いいかも

疎水から引き入れられた豊富な水量
それを生かした庭園

  

訪れるたび

      

静寂に包まれた庭園が
何かを語ってくれそう



さてここ無鄰菴
歴史的な場所でもあります

明治期
日露戦争に踏み切るかどうかという歴史的な会合がここで行われています

場所は庭園内の洋館

    

その二階にあがると

        

ここが会合場所

    

歴史の営み
大抵は
こんな場所で為政者たちによって決められ
多くの人の人生を左右する

        

プロレタリアートかブルジョワジーか
歴史を動かすのはいつもブルジョワジー
でも歴史を歩いているのはプロレタリアート




この日の京都紀行もここまで

  

夕闇が迫ってきています
そろそろ帰宅の時間

   
コメント (2)
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