雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

大正池の風景

2007年06月30日 | 長野散策
大正池はその名のとおり大正時代にできた池
大正4年に焼岳が大噴火
土砂で梓川の流れがせき止められてできました
池が出来た時は今より面積も大きかったそうですが、長年に渡り土砂が流れ込み年々池は小さくなっています

毎年11月の閉山日近くに浚渫船が池に入り、湖底の土砂を取り除いています
何もしないと10年くらいで池が無くなってしまうらしいです

ボートの桟橋に立って穂高連峰を望みます

    

沢山のカメラマンが湖畔沿いに並んでいるのが判りますか?
上高地エリアの中でも人気の高い撮影スポット
みんなじっくりと朝日が差し込むのを待っていました

この大正池の魅力の一つとして、湖面の美しさがあります
対岸の白樺林と湖面のエメラルドグリーン

    

息を呑む美しさです

湖面に映りこむ木々の緑と、湖のグリーンが絶妙なコラボレーションを作り出しています

    

湖面には枯れ木が立っています
天然記念物に指定されているらしいです

        

心洗われる景色ですよね
湖岸に立ってぼぉっと眺め続けました

カメラマンの列に並んで場所取りをし、穂高連峰を撮影することにしました
時刻は7時少し前
雲の動きが早くなり、もう少しで峰が見えるくらいになってきました

    

このまま、カメラを固定して暫し晴れ間を待つことにしました

まだ、雲が多かったですが連峰が見え始めます

    

雲の躍動的な動きをファインダー越しに確認しながらの撮影です
この景色を見るために上高地にやってきたのです
普段の撮影なら、次の撮影地を求めて移動してしまうのですが、ここはじっくりと待ちます

    

連峰に日差しが当たってきました
晴天よりもいい感じ
やっぱり上高地はいいですね

    

この後もこの場所で粘って何枚も撮影しました
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上高地に向かって

2007年06月29日 | 長野散策
アカンダナ駐車場は午前4時30分から入ることが出来ます
駐車場入り口に着いたのは、午前2時ごろ
駐車場の前には先客が一台
その後ろに並んで駐車して待つことにします

車載の外気温度計は9℃
換気に窓を少し開けて眠ります

自宅から持ち出した毛布が役に立ちました
真冬用の厚手の毛布で首まで包んで就寝です

ところが...
後からやって来た関西系の車がいました
年齢は40歳~50歳くらいの方々
大声で喚きながら、
何で駐車場は開いていないのか?
何で係員が居ないのか?
こんなところで待たせるつもりか?
と口々に言いながら、駐車場の入り口のバーを無理やり押し上げようとしています

最近の若者は...とよく口にする中高年の方々
こういったネイチャーな場所に来る中高年の方々!
あなた達のモラルの方がよっぽど悪いですよ

10分ほど大声で騒いで、あげくに車に戻ったら
最低のエンジンかけっぱなしです
何のための環境保全か解かってらっしゃらないようです
こんな方々は都会のネオンの下で楽しんだほうがよろしいのでは
老婆心ながらそう思いました


よっぽど注意しに行こうかとも思いましたが、寝酒が効いてきたのかそのままぐっすりと眠ってしまいました


翌朝、4時30分にゲートが開きました

駐車場に車を入れ、バスの始発時間まで待機
よっぽど二度寝しようと思いましたが、気分が高揚して眠れません

そそくさと荷物を準備してバス停まで向かうことにしました

    

5時半ごろ始発となるので、まだ30分程度の時間がありました
駐車場からバス停まで下る途中で白樺を撮影

    

白樺を見ると高原に来たのだなという感じになります

雪好きの雪だるま(まんまのネーミングじゃないか、って突っ込まないでください)
白樺を見るとアドレナリンが全開となります
2時間程度しか寝ていないのですが、眠気など吹っ飛びました

アカンダナ駐車場から平湯バスターミナルへのシャトルバスがやってきました
駐車場ではバスの乗車券は買えません
シャトルバスに乗って、バスターミナルへ
バスターミナルで一旦バスを降り、自販機で乗車券を購入して再度同じバスに乗り込むのです
直通便は混雑する夏休み頃からで、普段はこのシステムで上高地へ向かうことになります


大正池でバスを降りました
今回の上高地の目的のひとつが大正池の朝
靄の立ち込める大正池が撮りたかったのです

バスに乗り込んだ人の半分がここで降りました
早朝の一番バスに乗り込む方の目的は一緒のようです

大正池ホテルの脇から湖畔に降りました

    

湖面の緑は色濃く、深淵の様
大正池に漕ぎ出すボートもまだ眠りについていました   

     
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高山夜景

2007年06月28日 | 岐阜散策
雪だるまのとって、毎年初夏の定例となっている上高地訪問
もう、随分と続いていてこれが?回目

例年どおり夜に車を走らせます

上高地に入るには東側からなら「沢渡」
西側からなら「平湯温泉」

雪だるまの家からなら平湯温泉郷から入るのが近道
午後10時過ぎに自宅を出て上高地に向かいます

高山に着いたのはAM1時ごろ

市内のラーメン店を探して食事(は出来なかったです)

市内に路駐(誰も怒らないでしょう)し、撮影タイムとしました

    

大胆にも、古い町並みの道路の真ん中に路駐しての撮影です
昼間は大勢の観光客で賑わうこの道ですが、さすがにこの時間には誰も訪れません
静寂さを味わいながらの撮影となりました

    

途中でタクシーが一度通りかかり、運転手が話しかけてきます
こんな時間に何やってるの?
そりゃそうですよね
傍から見ると変人の域に達していたかも!?

    

普段はあまり夜景を撮ることはないので、バルブ開放時のシャッター時間を模索しながら撮りました
腕時計のストップウォッチとニラメッこ

        





高山陣屋跡の前の中橋付近でも撮影

    

だんだん夜景の撮影方法を思い出してきたので、ようやく開放時間もまともになってきたと思います

ここでも、タクシーの運転手に不思議そうに見られながらの撮影でした

    

夜景でのフォーカスはオートに任せているのですが、あまりに暗くオートフォーカスが機能しないので適当に手合わせ
それでもピントが欲しいので目いっぱい絞って(F22)の撮影でしたので、シャッタースピードは90~150秒

    

手持ち無沙汰な撮影でした

中橋に立って、橋の左右も撮影してみました
川下側は光量もあって撮影しやすいです

    

宮川の朝市方面を向いての撮影でした
川面に石がランダムに配置されていて撮影のアクセントになります
ただ、光量が多いと多いでシャッタースピードは微妙となってしまいます

気づかずに撮影してご覧のとおり

    

ちょっと明るすぎますよね


撮影時間も30分少々となり、そろそろ撤収してアカンダナ駐車場を目指さないと翌日起きれない時間になりそうです
最後に、思いっきり真っ暗な川上側を撮影して本日の夜景撮影を締めくくりました

    
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諸戸氏庭園最終回

2007年06月27日 | 三重散策
諸戸氏庭園の見学も最終回
庭園内にはいくつものスポットがあって、時間を忘れてしまうほど
江戸時代の様式と、明治期以降の様式が相俟って独特の景観を醸し出しているからかもしれません

庭園の南東にはレンガ造りの蔵があります
入り口に入る前に見えたあの三連のレンガの建物です

        

明治時代に立てられた蔵です
創建当時は木造だったそうですが、火災で焼失しその後レンガ造りで再建されたものです
建てられた時はもっと数があったそうですが、戦災で消失し3棟が残っています
米蔵として利用されていたそうです

    

本邸に向かって続く石畳
新潟伊藤家庭園を参考にして造園されたそうです
この散策道も楓のアーチ
ぜったいに秋の公開にも行こうと思います

    

松と楓のコラボがきっと美しい姿を見せてくれるでしょう

石畳を進むと道が二手に分かれています

    

右手側が本邸へ
左手側が洋館へ向かっています

    

本邸東側に大正初期に増築されたものです
松坂屋本店や鶴舞公園噴水塔などを手掛けた名古屋高等工業学校の鈴木禎次教授の設計で造られており、ステンドグラスやイオニア風柱頭を持つサロン風の繊細なデザインの洋館です

写真では判りづらいかもしれませんが、老朽化がかなり進んでいました
屋根が落ちたのか、屋根の上に臨時で被いが造られていますがそれも老朽化していて哀れです
貴重な文化財なので、早急に修復してもらいたいものです

    

比較的老朽化していない部分を選んで撮影
創建当時の華やかさを取り戻して欲しいですよね

最後に推敲亭を見学
江戸時代からある草庵

    

覚々斎原叟の作だそうです

草庵に佇み庭園を眺めながら一服の茶を味わう

        



諸戸氏庭園、大変素晴らしい場所なので近くに行かれた折には訪れることをお勧めします
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諸戸氏庭園3回目

2007年06月26日 | 三重散策
諸戸氏庭園見学も3回目

順路を逆に辿っていたので、最後に山田彦左衛門時代に造られた、飛び石や石橋を配した花菖蒲の池庭の見学をしました

    

春の公開のメインがこの花菖蒲の池庭
そろそろ満開だろうと訪れた訳だったのですが、ご覧のとおりまだ開花していませんでした

一部だけ咲いていいました

    


    

この庭園は、山田彦左衛門が造園した当時の状態を維持しているそうで池を囲むように茶室が配置されています
池の東には大きな藤棚を伴う藤茶屋
西には推敲亭
本邸に付属する伴松軒

まずは藤茶屋から見学
(と言っても逆に辿っていますので、本当は最後の見学となります)

        

藤茶屋という名のとおり、茶室の面前には藤棚が造られています
創建当時の建物は戦災で消失、現在の茶室は昭和43年に再建されたものです

    

雪だるまはこの茶室をイッパツで気に入ってしまいました
藤の咲く季節に茶室に座り、お茶を頂く
一度味わってみたいですね

    

図面等が残っていなかったため、再建は記憶によって行われたそうですが創建当時の雰囲気が出ているような気がします

侘びと錆

藤の季節は終わっていましたが、藤が咲いていたらきっと...
想像して堪能しました

    

すごく気に入ってしまいましたので、何枚も撮影しました

    


庭園の奥にはまだ庭園と茶室がありましたが、ここから先は見学禁止となっていたので全景のみを撮影

    

次回最終です
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諸戸氏庭園2回目

2007年06月25日 | 三重散策
御殿玄関の見学を終え、いよいよ庭園に入ります

庭園に入ると、すぐに左手に御殿が見えます

    

向かって左側に書院、右手が御殿
道なりに進み書院から見学
数寄屋風の質素な造りの書院です

    

財を成し大抵の贅沢は享受できる立場にあった諸戸氏ですが、こういう庶民的な部分を持つ建物も造る
諸戸氏の人となりが窺えますね
室内の見学はできませんが、外から建物を見学

    

10帖の広さを持つ書院




この室戸市庭園はレンガに囲まれています
すぐ隣の六華園の庭園を見学しているときに見えるレンガの壁がそれです
造られてから100年近い歳月が流れており、一部は崩れています

    


屋敷の西と北側を巡っている用水を囲むようにレンガの壁はつづいています
池庭への通水と防備のため御殿と同時に造られたものだそうです

基壇は石積み
上部にレンガが積まれている塀
ちょっと変わっていますね

でも、通常は壁の外に堀があるのではないでしょうか?

パンフレットによると、これは諸戸氏独特の発想だそうです
塀を乗り越えた賊が水路に落ちるというも
発想がちょっと違うようです

    

水を揖斐川から引いているので、入ってきた魚を1ヶ月に1度さらえて使用人にふるまったらしいです

御殿に戻って、庭園を見学
西本願寺風に造られた御殿から庭園を眺めました

松と大きな石が特徴のこの庭園

    

写真では判りづらいですが、池は琵琶湖を模って造られています

庭園を巡るとその大きさが体感できます

    

庭園に配置されている松の多さにびっくり
所狭しと植えられています
空間を上手に利用していますが、造園には宗教色は感じられません
思想よりも、景観を重視して造られているようです

庭園の中央から御殿を撮影しました

    

床が高いです
また、柱が少ない建築様式
大隈重信や山県有朋など著名な政治家もここで宿泊したことがある由緒ある建物です

ここまで回ってふっと気が付いたのですが、どうやら見学順路を逆に辿っていたようです
見学者とすれ違うわけです

    

もう少し続きます...
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諸戸氏庭園

2007年06月24日 | 三重散策
六華園の隣に諸戸氏庭園はあります
春と秋に一般公開される庭園
是非とも訪れたいと考えていた庭園です

見学料は500円

    

運河沿いにあるレンガの倉庫が目印
重厚な門構えが見えてきたらそこが諸戸氏庭園です

    

江戸時代の豪商だった山田彦左衛門の隠居所を諸戸清六が買い取り造園した庭園
基本は江戸時代ですが、ちょっと文明開化のスパイスが効いています

諸戸氏は清六の先代が身代を潰してしまいますが、清六の商才で持ち直し全国でも有数の豪商となります
そんな諸戸清六が手がけた庭園が2003年から一般公開されるようになったのです

    

大門をくぐると楓のアーチがあります
どうです?紅葉の時期に来てみたくなりますよね
広大な馬車回しには幾本もの楓が植えられていて、さぞやと今からワクワクしてしまいます

    

馬車回しを先に進むと御殿玄関が見えてきます

明治23年、妻を亡くし商売も行き詰まり気落ちしていた清六は、佐野常民子爵の助言を受け御殿着工を始めます

        

実直さを感じさせる造りになっていました
派手な装飾はなく、木の性質をよく知っている大工によって建築されたのでしょう
木目の美しさが際立っていました

玄関を下から見上げるかたちで撮影してみました
金箔も飾りもなく、武家の家のようですよね

この玄関から奥は見学禁止

でもこの玄関の寄木張りの床は素晴らしいです
何でも、当時の外務大臣大隈重信の指図で、外務省の大広間を模したそうです

    

玄関の左脇から庭園に入ると、洋館が二つ
向かって左が「玉突場」
いわゆるビリヤード場です
自宅にビリヤード台があるだけでもすごいと思うのに、その為の建物があるのですから豪勢なものです

    

この建物で社交が行われたのでしょう
密談ではないでしょうから良い話です

随分と朽ちていて修繕が必要
常時見学にして、見学料で修繕費を賄ったらと思うのですが

向かって左は、和館に併設された洋館です
こちらも朽ちています

    

続く...
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池泉回遊式庭園を巡りました

2007年06月23日 | 三重散策
    

庭園にでました
前回は小雨交じりで、満足な撮影が出来なかったので今回は足取りも軽く気分も高揚気味

洋館の全景は青空をバックに映えていました

    

先にも書きましたが、この庭園は建物との関係をしっかり理解した上で作庭されています

洋館の前は芝生の広場となっていて、西洋風の庭園に造作されています

    

木々や岩で造作された庭園よりも、芝生のみの開けた場所に立つ洋館の方がらしくて良いですよね
一方で和館の方は、池を配し日本古来の伝統庭園の池泉回遊式庭園が前面にくるように造作されています

それでいて、庭園はひとつの景観をなしている
素晴らしいです

芝生に座って見上げてみました

    

1階のテラスにも立ってみたいものです
テラスは2階で1階はサンルームという構造の洋館を見たことがありますが、どちらが良いのでしょうか
まあ、正解はないのでしょうが




池泉回遊式庭園をゆっくり散策
庭園の面積があるので、造りは全体的には大雑把
箱庭的なイメージはありません
でも、なかなか良いものですよ

木々の間から時々洋館がのぞけます

        

葉っぱに縁取られた洋館
ヨーロッパの国々にでも来た気分になれますよね

    

池も庭園の規模に合わせて大きめ

    

すこし風があって池面が波立っていたのが残念
きれいな逆さ映りが撮れたらステキだったでしょう

    
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六華園の洋館から

2007年06月22日 | 三重散策
六華園の洋館に移動して撮影を続けました
洋館はジョサイア・コンドルの作
でも、どこか和を感じる建物です

        

前にも書きましたが、雪だるまは大正時代が好きです
髪型も髷からザンバラに変え、婦人も日本結からロングを背に流し
でも、服は袴や着物っぽいものを着る
靴も草鞋から革靴に変わったけども、下駄も愛用されている
文化がミックスされていて、どちらも重宝されている
そんな時代

日本の歴史の中で、洋風と初めて出会ったのは安土桃山時代
信長が洋風のマントや鎧を纏ったのが初めて
残念ながら当時の建物は消失しましたが、安土城は和洋折衷のお城
その後、江戸時代になり洋風は消え去りますが明治時代になって再び和洋折衷が復活します

    

生活の基本は和に置きながら、ちょっと洋も嗜みたい
対外的には洋風を前面に出して大正デモクラシーを最先端とします

    

でも、一番変わったのが食事
農作物を中心としたメニューに加え、肉食文化が入ってきます
もちろん、庶民にはまだまだ高嶺の花でしたでしょうが
一部特権階級は好んで洋食を食したことでしょう
ここ六華園洋館のダイニングでも洋食が食卓を飾ったことでしょう

ふと、窓から外を眺めると披露宴に出席される方々が洋館前で記念撮影をしていました
新婦さんの晴れ着が目にまぶしく美しかったです

    



再び戻って洋館の見学
二階に上がりました
二階は書斎を中止に実務的な空間と憩いの空間が混在
四階建ての塔にはちょっとした憩いの空間があります

        

ちょっと時間の空いた昼下がり
たまにはのんびりと
椅子に座ってゆっくりと過ごす
気が付いたら転寝していた

なんて時間の過ごし方ができそうです



こちらは女中部屋

    

女中部屋といっても立派なものです
東京なんかの学生マンションの一室といっても十分通るくらいの広さがありますよね

和洋折衷はここにも
押入れがあるのです
狭いスペースを利用しての建築ですから、押入れは最適でしょう
二段に分かれ襖になっているところが純和風

この女中部屋からは和館の裏庭が見れます

    

窓越しに見てみると、薄汚い壁越しの景色でもなく景観は良好
諸戸家の女中は随分といい待遇だったのでしょう



屋敷の表側、サンテラスに移って庭園を見学

    

見下ろす庭園もまたステキです
朝食を終え一服、昼下がりの陽気で一服
きっと良いでしょうね

雪だるまが幼少の頃住んでいた借家にも小さなサンテラスがありました
もちろん比べることも出来ないほど小さく、景観も特に素晴らしかった記憶はないのですが、昔を思い出しました

    

書斎の全景です
書斎から眺めるサンテラス越しの庭園の緑が美しく、ここで仕事をしたらきっと捗るだろうな?  ...いや転寝してしまうかな?

でもこの景色です
わかる様な気がしませんか?

    


表側からも和館を撮影

    

このアンバランス感がたまりません
一本で二度おいしい...キャンディー
なんて感じでしょうか


ステキなサンテラスで暫し六華園を満喫

        
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六華園に入ります

2007年06月21日 | 三重散策
玄関棟から六華園には入れます

入り口で靴を脱いで入ると、正面には喫茶ルームがあります
喫茶店でくつろぐのは後にして、左へ曲がると渡り廊下を経て六華園の建物に入ることが出来ます

今回は和館から見学することにしました

    

前回は出来なかった広角撮影を楽しむことにします
この和館は手前から、次の間・二の間・次の間・一の間と続いています
前回も紹介しましたが、手前から順に部屋が大きくなっていきます

    

定番となった額縁風撮影
この撮影方法がお気に入り
ちょっとアンダー露出で撮影すると、庭の木々の緑が美しく撮影できます

    

本日は晴天
庭の木々の緑が輝いていました
前回は小雨降る中での訪問でしたので、今回はご満悦
縁側に立って池泉回遊式庭園を眺めました

    

この和館は先にも書きましたが、奥の間へ行くに従って間取が大きくなる構造
だから、縁側も折れ曲がっています
子供のかくれんぼにはいい間取ですよね

        

きっとここの主、諸戸氏の子供達がこの館内でそういった遊びをしたことでしょう
かつての姿が思い浮かびます

この和館から見る庭園は奥ほど景観が良くなるよう設計されています
民主主義と封建社会がミックスされた味付けです

    

一の間は非常に大きいです
前回は標準ズームレンズでしたので、全景の撮影はできませんでした
今回は広角ズームレンズ
めいっぱい引いて全景を撮影

    

こうやって見ると大きさがわかりますか?
大名家ではないので、身分差を示す段差は当然ありませんが格式の違いは判る構造となっています

    

床の間の脇の縁側に立って、洋館側を眺めました

    

庭園は実に計算された造り
洋館の前は芝生の広場となっていて、洋館らしい庭園造り
和館の前は池が配置され、いかにも日本庭園の造り

    

よく考えられた造りです


次回は洋館をアップさせます
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六華園

2007年06月20日 | 三重散策
春先に行った六華園
再び訪れることにしました
訪れた日は、朝から晴天
陽光を浴びた六華園はさぞやいい景観になるだろう
そう思って、訪れることにしたのです

花菖蒲にはまだ早い時期です
せっかくなら季節感がある季節にと思ったのですが、新緑も良いだろうと言う訳です

    

前回のレンズは、24-70mm
建物の中ではもう少し広角の方がいいだろうということで、今回は16-35mm
久しぶりの広角レンズの出番となりました

    

広角で見る六華園はまた違った印象を与えてくれました
やっぱり広角は面白いと再認識

        

四階建ての塔で広角を楽しみました

        

六華園の敷地内にある、レストハウスの庭ではバラが満開
六華園に入る前に、バラの撮影を楽しみます

        

バラって沢山の種類があって、色合いの違いが美しいですよね

    

レストハウスでは、披露宴が行われていましたので手前のバラを撮影
ちょっと奥まで進むのは躊躇われました

    

そういえば、この六華園を訪れる時は必ずといっていいほど披露宴が行われています
縁起がいいのかな?
それとも、連日披露宴があるのかな?

    

バラの撮影を満喫
次回はいよいよ六華園に入りま~す
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近江八幡、八幡堀

2007年06月19日 | 滋賀散策
近江八幡の観光名所として、八幡堀があります

秀次が約400年前に開いた八幡城の水堀としても利用され、水運の拠点としても利用されました
八幡山城と城下町との間にある八幡堀は、琵琶湖と城下町を結ぶ運河として使われ近江八幡の発展を支えたそうです

        

以前、埋め立てが検討されたそうですが地元住民の反対運動により残されたそうです
整備された八幡堀は、現在では有名な観光スポットとなっています

    

花菖蒲の季節
堀沿いに黄色の花が咲き誇っていました

    

この堀は仲間由紀恵主演の「大奥」のロケも行われた場所です
船着場から船に乗って進む絵島のシーンで使われました

    

堀沿いに歩くと、その美しさにロケに使われた理由がわかります
花菖蒲も満開

    

絵を描く人が大抵はいるのですが、本日は何故か一人もみえませんでした
雨が降っているわけではないのに、何故?
三脚を持ったカメラマンの方々はいっぱい居るのに
不思議です

        

橋の向こうは花菖蒲の花園になっていました
ちょっとアンダーぎみでの撮影
黄色を強調してみました

    

この堀には八幡堀めぐりとして、観光船が出ています
「乗船場(かわらミュージァム)→日牟禮八幡宮→新町浜→赤煉瓦工場跡」の往復で30分と少し
料金1,000円と割りとお値打ち

    

ただ、他の観光客の視線が集中しますよ

堀沿いには旧家も立ち並び、歴史の隙間に迷い込んだ気分になれます
土蔵や老朽化した建物と堀

    

ノスタルジックな風景が味わえます

覆い茂るのは桜

    

ここは桜の名所でもあります
雪だるまは桜のシーズンには一度も訪れたことがないのですが、想像するにさぞや美しい景色となるでしょう
来年には来てみようかな?

        

八幡堀めぐりの船が往来しているので、船を入れての撮影が多くなります
なるべく乗っている人のプライバシーに触れないよう、配慮して撮影
一度は乗ってみたいと思います

    

堀も、八幡堀めぐりの乗船場を過ぎると閑散とします

カモものんびりと餌を漁っています
そんなのどかな場所に、うちのワンコが乱入
カモと遊びたいのか、追っかけます

    

慌てて、水面にジャンプ
着いて行けず残念そうなワンコでした

八幡堀を満喫した一日でした

    
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日牟禮八幡宮(と、バームクーヘン)

2007年06月18日 | 滋賀散策
近江八幡に行きました
琵琶湖周辺の散策で紹介していなかった有名スポットです

古くは縄文時代の遺跡が出土するほど、昔から人が住んでいた土地
吉士長丹が遣唐使の重責を果たした功績により宇津呂荘に封戸200戸を与えられた土地

時代は下って、戦国時代
豊臣秀吉の甥の秀次が四国征伐の功により近江20万石が与えられ
八幡山に城を築き城下町となった場所が近江八幡です

秀次の悲運とともに八幡城は廃城となりますが、その城下町は近江商人によって守られていくのです


その近江八幡の中心は 「日牟禮八幡宮」
「ひむれはちまんぐう」と読みます
ちょっと聞きなれない名前です
漢字だけだと読めないですよね

    

應神天皇が近江に行った時、奥津島神社に参詣
少憩した場所に御座所が設けられます
後年、その御座所跡に日輪の形を2つ見るとの奇端があって祠を建てることとなります
最初は「日群之社八幡宮」と名付けられたそうです

691年には藤原不比等が参拝
詠んだ和歌に因んで「比牟礼社」と改められます

一條天皇の勅願により八幡山に社を建て、宇佐八幡宮と称します
そして、豊臣秀次が八幡山に城を築いたときに、八幡宮を麓の比牟礼社に合祀
日牟禮八幡宮となったのです

        

訪れたのは5月でしたので、境内には鯉のぼりが泳いでいました

    

毎年5月には境内に鯉のぼりが泳ぐので、楽しみに訪れている場所です
川面とか、水田などに鯉のぼりが吊られる風景は一般的ですが、社の境内は珍しいので、楽しみにしているのです

境内にはサツキ展もあって多くの観光客の目を楽しませていました

        

昨年訪れた時には、風が吹き荒れていて鯉のぼりが絡まりとても撮影できる状態ではなかったのですが
今年は風もほとんどなく、整列した鯉のぼりを撮ることができました
(でも、ちょっとくらい風に揺られる鯉のぼりの方が良かったかな?)

        

能舞台から、境内奥も参拝

    

近江商人の当時の財力を窺うことができる立派な造りです
年間を通じて多くの観光客が訪れている訳も判る気がしますよね

    

能舞台をぐるっと回って散策

        

振り返ると、鯉のぼりの彩色が美しい
季節感いっぱいの撮影でした

    





さて、この日牟禮八幡宮には「CLUB HARIE」があります

    

滋賀県、和菓子の名門「たねや」の洋菓子部門の店です
日牟禮ヴィレッジと呼ばれ、洋菓子とパンの小売の他カフェもありますよ

ここで一番有名なのは何と言っても「バームクーヘン」
とんねるずの、食わず嫌いのお土産で有名になったあれです

店内に入ると、ガラス越しにバームクーヘンを作っている姿を見ることができます

    

パティシェの方が一つ一つ手作りで作る姿を見ることができますよ
このバームクーヘン
一人の職人がひとつを最後まで作り上げるそうです

    

人の手が変わると、バームクーヘンのあの年輪の幅が変わってしまうのが理由
工場製でない手作り
ひっきりなしに売れていきます
昼過ぎには売り切れ必死
欲しい方は午前中の来店が望ましいですよ

お勧めは、作ったばかりのカット
お土産のバームクーヘンもやわらかいのですが
カットのはシフォンケーキよりもやわらかいバームクーヘンを味わえます

    

外に出て、ワンコと一緒に試食
んんっ~美味しい


        

食べた事がない方、ぜひご堪能ください
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天竜峡

2007年06月17日 | 長野散策
天竜峡といえば、天竜川船下りで有名
じゃあ下ってみようか...

でも、船着場の周辺を散策をすることになりました

というのも、原因はうちのワンコ
もしかしたら乗れるかも?
と思って行ってみたのですが...やっぱり駄目で
付近の散策をすることにしたのです

    

姑射橋という名前の橋が架かっていて、ここから眺める天竜峡は名勝として知られているそうです

    

天竜峡を訪れたのはこれが始めて
勝手が判らないので、観光案内所を訪れてみると
姑射橋から始まって、ぐるっと周囲3キロ程度の散策道があるとのことで、そこを散策してみることにしました

散策道は整備されていて、大変歩きやすくなっています
人がいなかったので、ワンコのリードをはずしてやると木々の間を喜んで走り回っていました

天竜峡の見所のひとつ、龍角峯が見えてきました
観光案内所でもらったパンフレットによると
「天竜川の深渕に棲む龍が、ある時、天に昇った時、その崖に突然できた『龍の化身』と伝えられている」とありました

        

パンフレットを読んでから、改めて龍角峯を見てなるほどと納得
確かに、縦に伸びる一枚岩
想像力豊かにしてみると頷けます

神格化された岩は日本中にあります
八百万の神々に愛された日本という土地
人々の生活の奥深くに浸透した自然崇拝なのでしょう

龍角峯の下には、お宮を乗せた舟がありました

    

八百万の神は至る所にいて、人々の生活を見守っていたのでしょう

昔の人がそれを感じることができて崇めたのか?
現在の人は、文明に感化されすぎてそれを忘れたのか?
それとも、実際は八百万の神はいなくてそれを文明が認識させてくれたのか?

いったいどれが本当なのか?
雪だるまには判らないですが、営々として受け継がれてきたものは大切にしたいものですよね


張出の物見台から振り返ると、楓が風に靡いていました
その中で、楓の葉っぱが季節ボケで紅葉しているのを発見

    




対岸に渡る橋がありました
「つつじ橋」というそうです
金属製のつり橋ですが、これが結構揺れます

        

個人的には塗装は朱塗りがいいな、なんて思ってしまいました
この橋を渡って対岸から出発地に戻ることが出来るとなっていましたので、橋を渡ることにしました

さあ、ワンコよ行っておいで
お尻を押して、橋を渡らせようとしましたが...

        

揺れるのが思いの他怖いのか、尻尾を垂れちっとも進めないワンコでした

それでも、ワンコを無視して先へ進むと置いていかれるほうが怖いのかオズオズとついて来ます

途中で再度、龍角峯を撮影

    

この角度からだと、名前の由来が判らないですよね


橋を渡っている最中に丁度ライン川下りの船がやってきました
そう、あれに乗りたかったのですよ

    


    

うちのワンコと一緒に船を橋から見学しました

    




船には乗りませんでしたが、それなりに天竜峡を満喫しました

       
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徳源院

2007年06月17日 | 滋賀散策
中山道柏原宿
江戸時代には東西13町というから、1.5キロに渡って続いていた大規模な宿場町だった場所

現在では、かつての盛況ぶりを感じることはできなくなった宿場町です

その柏原宿から西へ直線距離で1キロほどいった場所に徳源院はあります

別名は清滝寺
鎌倉中期に近江で勢力を振るっていた京極家歴代の菩提寺です

        

写真でもお分かりのように、楓が多く紅葉シーズンには美しい姿を見せてくれる寺院です


鎌倉時代の弘安9年に、京極氏の初代氏信が建立したのが始まり
朱塗りの三重塔が有名です
江戸時代前期に讃岐丸亀藩主であった京極高豊が建てたもので、県の指定文化財に指定されています
ちょっとマイナーな観光地
訪れる人の少ない、穴場でしょう

三重塔を見学

        

こんな片田舎に...
と唸ってしまうほど立派な三重塔です
京都にある三重塔と比べても遜色ない井出達

柏原宿周辺がかつては交通の要衝であったことを忍ばせているようです

        

京極家といえば、
佐々木信綱が、四人の息子に近江を分けて継がせていますが、四男の氏信が京極家の始まり
江北にある高島、伊香、浅井、坂田、犬上、愛智の六郡の他に、京の京極高辻の館を継いだことから、後に京極氏と呼ばれる様になったそうです

その後幾多の歴史の渦にもまれながらも家系は続き、
関ヶ原の戦いで、戦功をあげ、丹後国一国十二万三千石の大名になった家系です

その京極家の菩提寺なのですから、これくらいのものはあっても不思議ではないのかもしれません

    

でも、徳源院に至る道や立地条件を考えるとやっぱりびっくりすること請け合い

    

寺院内には、歴代の京極家の墓があります
敷地への立ち入りには環境保全協力金として300円の拝観料を、納めて入ります

        

宝篋印塔が18基並んでいますよ

    

秋の紅葉の季節には紅葉コンサートも開かれるそうで、景観を考えると訪れてみたい場所です

        

白壁ともみじ、きっと映えるでしょう
今シーズン、予定が立てば行ってみようと思っています
柏原宿とセットで楽しみたいと、今から思案

寺院外周をぐるっと回ってみると、通用門側の白壁が崩れかけていて撮影意欲をそそります

    

この奥、山に分け入ると石仏郡があるという看板がありました
距離は300メートルと書いてあります
ぱっと見ると本当にあるのかな?
と思ってしまうほどの山道
人の歩いた跡はあるので、思い切って入ってみることにしました

最初は、疑問符が付く状況でしたが、途中からははっきりと道がわかりました
途中枝や地面にピンクの布切れが縛ってあり、道を間違えることはないと思います

急な坂を上っていくと、突然広い空間に出ます

    

吉野桜が植えられており、左右には信者の方が奉納した石仏が整然と並んでいました

    

秋だけでなく、春の桜も美しいでしょう

        

石仏は明治時代頃に奉納されたものもあり、歴史を感じさせてくれます
30体以上の石仏が並んでいます
千手観音が多かったと思いますが、その内の何体かを撮影

        

お参りしてから岐路に着きました

帰り道、先ほどの土塀まで戻ってきました
反対側から見てみると、土塀の荒廃ぶりが際立っています

    

有名な観光地ももちろん良いものですが、自分の足で見つける観光もいいものです
最近では、インターネットでいろんな情報が氾濫しているので、それを利用して自分ならではの観光ルートを作ってみたいものです

オタクのようなマイナースポット探索ではなく、自分の目で見て「いいな」と思える場所を綴っていくような

        

徳源院、素敵な場所でしたよ
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