雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

胡宮神社2

2010年01月31日 | 滋賀散策
胡宮神社の2回目

       

胡宮神社は
先の記事でも書いたとおり
寿福・延命の神社である

   

   

ただ
この神社
元は敏満寺
という寺の鎮守社であった

      

この敏満寺
聖徳太子が開基の天台宗の寺院で

  

かつては
湖東三山を凌ぐほどの寺領を有する
大寺院であったという記録もある

      

しかし
その後の兵火で焼失し
再建される事は叶わなかった

   

鎮守社である
胡宮神社のみが再建されている
その敏満寺の名残として
残っている社務所には
観賞式林泉園が残っている

  

幾つかの季節に
ここの庭園を紹介してきたが
秋の紅葉の風景を紹介するのは初めて

   

天候にも恵まれた日に
此処を訪れる事が出来た

   

あまり知られていない神社ではあるが
近くまで足を運んだ折には
立ち寄り
眺めてもらいたい神社である

   
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胡宮神社

2010年01月28日 | 滋賀散策
あまり有名とはいえないが
湖東三山のひとつ
西明寺より
少し北へと行った地に
胡宮神社という神社が在る

       

「このみやじんじゃ」と読む

   

寿福・延命に対し
御利益があると伝えられている神社である

   

この神社
実は名神高速道路
多賀サービスエリアからも歩いて訪れる事が出来る神社である

   

ここは紅葉が美しい
隠れた名所である

  

胡宮神社の北東北約600mには
多賀大社が鎮座しており
年間を通じて多くの参拝客が訪れているが

       

多賀大社と同じ
伊邪那岐命と伊邪那美命を祭神として祀る
ここ胡宮神社を訪れる人は少ない

   

ハッとする風景が広がる境内

  

人の居ない参道の坂道を
頭上の輝くように紅葉した風景を眺めながら

      

歩くのがここの楽しみ方だろう

  

続く
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西明寺2

2010年01月27日 | 滋賀散策
西明寺の2回目

   

西明寺は
三修上人が開基した寺である

   

この三修上人
実は伝説的な人物である
西明寺からほど近い場所に
伊吹山という標高1400m弱の山があるが

       

この伊吹山
霊山として知られている
霊山として開山したのも三修上人であると伝えられている

  

仁明天皇の治世の折
三修上人は
琵琶湖の西岸
現在の高島市の辺りにて修行していたと云う

   

ある日
対岸の空が紫色に光っているのを見止め
なんと一飛びで対岸まで渡り
そこに薬師如来像を発見
この像を祀る為
西明寺を開山したという

       

笑うこと無かれ
当時はこういう奇談が数多い

   

西明寺という寺の名前が
この伝説を語っている
紫の光は西に向って光っていたから
西明寺と名付けたのだ

   

伝説的な修験者によって開山された
湖東三山の一つ
西明寺

   

寺を去る前
門前の楓が
真っ赤に光っていた

       
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西明寺

2010年01月26日 | 滋賀散策
湖東三山の最後の寺
西明寺を紹介

   

西明寺は
天台宗の寺院である

  

湖東三山といっても
三山それぞれに
創建時期
開基
などの繋がりは無い

       

秋の頃
紅葉が美しい湖東の山寺
比較的近くにあった
天台宗の寺院を総称でそう呼んだのが始まりのようだ

      

今回最後に紹介する西明寺
順番に撮影して行ったのだが
この最後の西明寺でようやく晴れ間が見え始めていた

       

湖東三山はいづれも山寺
参道は木々に覆われ
常緑樹の間にある
楓の紅葉は
独特の美しさを見せてくれる

       

西明寺はまた
苔が美しい事でも知られている

  

見上げて

   

見下ろして

      

楽しんだ

   

続く
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金剛輪寺3

2010年01月25日 | 滋賀散策
金剛輪寺の3回目

       

先の記事で
金剛輪寺は奈良時代の創建と書いた

   

創建は行基
中興の祖は円仁

       

金剛輪寺の歴史は
中興後
余り定かではなくなる
歴史のヒダに
埋没する

      

その金剛輪寺が再び
歴史の表舞台に登場するのは
図らずも
織田信長との縁による

   

       

戦国時代
この周辺は六角氏の所領だった
六角氏は織田信長と対立
兵火はこの寺にも及んでいる

      

先に紹介した百済寺はこの兵火で全焼
金剛輪寺は本堂と三重塔を残し
兵火で焼け落ちている

   

残されたのではなく
寺院の奥行きが深く
見落とされたのではないか
とも云われている

   

血染めの紅葉
金剛輪寺

   

秋の時期
訪れてみては如何
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金剛輪寺2

2010年01月23日 | 滋賀散策
金剛輪寺の2回目

       

金剛輪寺は
奈良時代に創建されている

  

開基は行基と伝えられ
天平13年というから
西暦741年の創建である

   

聖武天皇の勅願で開山された金剛輪寺
行基がこの地を訪れたのは
実は遡る事4年前

   

この地に座し
本尊の聖観世音菩薩を一刀三礼で
彫ったそうである

   

聖観世音菩薩は秘仏
粗彫のままの仏だと云う

   

これは
行基が彫っている最中
木肌から
一筋の生血が流れ落ち
これを見た行基が
仏が宿ったとして
彫るのを中止
粗彫のまま
祀った為だと云う

   

本堂までの
長い石段は
左右から
地蔵様に見守られながら登る事になる

       

紅葉した風景と
地蔵様

       

愛でながら
登る石段は
それほど辛いものではなかった

      

続く
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金剛輪寺

2010年01月21日 | 滋賀散策
湖東三山は
百済寺
金剛輪寺
西明寺と
みっつの寺院を総称してそう呼んでいるが

   

その三つの寺院の真ん中の位置に
佇んでいるのが金剛輪寺である

   

紅葉の時期
金剛輪寺は真っ赤に染まる

       

「血染めのもみじ」

   

金剛輪寺の紅葉はそう呼ばれている

   

名勝庭園として知られる
明寿院前の庭園では
染まり始めの紅葉を堪能

   

縁側には
紅葉三兄弟

   

ここの庭園
安土桃山時代から
江戸時代初期にかけて造作されたと
伝えられている

      

見るほどに

   

ここの庭園は美しかったのだが
今回は紅葉に注目しての撮影だった

  

続く
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百済寺2

2010年01月20日 | 滋賀散策
湖東三山
百済寺の2回目

   

庭園本坊を出た後
真直ぐと続く石段の参道を
本堂へ向けて歩く

      

   

木々に覆われ
真夏でも直射日光が入り込むことが少ない
山中の参道

       

薄っすらと紅葉した
楓の木々が参道を行く人の
目を楽しませてくれる

   

庭園本坊から本堂まで
石段の中間地点にあるのが仁王門

   

この仁王門
紅葉の時期は特に美しい

   

この日
紅葉は黄色に色付いていた

   

今回は仁王門に注目
三間二間で
一対の金剛力士像が向きあう門

 

仁王門には巨大な草鞋が飾ってある
身体健康
無病長寿のご利益があると
昔から語られている
大草鞋に触れ

      

百済寺の風景を楽しんだ
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百済寺

2010年01月19日 | 滋賀散策
毎年
京都の秋を撮っていたのだが
偶には、違う場所もと
滋賀県の紅葉の名所
湖東三山を訪れる事にした

   

最初は
百済寺から紹介してゆこう

   

長い参道を登った先にある
山寺
百済寺

       

天台宗の寺院である
山号は釈迦山

   

ここの見所の一つは
庭園本坊
昭和15年の本坊移築に際し
増改築された庭園である

  

巨石を多く配した庭園

   

池泉回遊式としてだけではなく
本坊からの観賞式の様式も加えた
独特の庭園である

  

晴れていなかったのが残念ではあるが
庭園の大部分を占める
池の畔から眺める
紅葉した風景は美しかった

   

早朝の
まだ、多くの観光客が訪れる前の
ほんの一瞬の静けさが漂う
庭園本坊

   

わずかな時間を使って
切り取る事が出来た

   

続く
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錦市場

2010年01月15日 | そうだお金を使わずに京都を巡ろう
そうだお金を使わずに京都を巡ろう






   

何度目かの紹介になる
京都の台所
錦市場

   

   

ここは食材の宝庫

   

素通りするもよし
店先から店先へと

   

   

ふらりふらりと
巡りながら

   

気に入った食材を求めたり
その場で食したり
ここでの楽しみ方は色々だ

       

あれも
これも
欲しいものばかり

   

お腹が鳴るほどに
食べてみたいものが沢山

   

ポケットから取り出した
財布を仕舞う暇も無いほどに

       

食べ歩く錦市場

   

秋の京都
最後の締め括りは
錦市場でお腹を満たした
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来迎院2

2010年01月14日 | そうだお金を使わずに京都を巡ろう
そうだお金を使わずに京都を巡ろう






来迎院の2回目

  

この来迎院
実は弘法大師空海所縁の寺でもある

   

弘法大師空海は唐で修行をしたが
その折
幾つかの仏具と出会っている

      

帰国の時
数多くの仏具を持ち帰っているが
その内の一つ
荒神像

 

それを祀って開山されたのが

       

ここ
来迎院である

       

他の寺院の辿った道と同じく
この来迎院も
兵火等で荒廃

  

中興は
戦国時代に入ってからだった
織田信長によって与えられた財で復興

   

あの前田利家も諸堂を寄贈
その後
徳川家も寄贈を行い
経済的な基盤も揃い
復興を果たした塔頭寺院

  

秋に訪れたい寺院である
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来迎院

2010年01月13日 | そうだお金を使わずに京都を巡ろう
そうだお金を使わずに京都を巡ろう






月輪山の山麓に
泉涌寺という
真言宗の寺がある

   

東大路通りから
長い参道を進むと
見えてくる皇室所縁の寺院

       

その泉涌寺の脇に
ひっそりと佇むのが

  

泉涌寺の塔頭寺院
来迎院

       

御寺別当来迎院とも称される

       

境内は自由散策
ここは
静かに秋を楽しめる場所である

   

訪れる人も疎らな来迎院であるが
見れる景色は
絶景

      

ここはまた
大石内蔵助とも縁深い
赤穂を辞した後
大石家の外戚であった
来迎院長老を頼り
この地で生活している

       

さて

   

かの
大石も
この絶景を見たのだろうか

   

続く
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光明院

2010年01月12日 | 京都散策
秋の紅葉の時期
東福寺を訪れたのなら
境内から一度外へ出て
ほんの少し南下した位置に佇む
光明院へも足を運びたい

   

金山明昶が創建した
東福寺塔頭である

       

ここには
重森三玲作庭の
波心庭がある

   

虹の苔寺
そんな別名も持つ光明院

   

州浜型の枯池が一際目立つ波心庭
縁側に座し
静かに庭園を眺める人が
数多く

       

   

そんな人達を
三尊石組が
出迎えてくれる

   

ほっこりとしたいのなら
書院側の縁側で
日差しが温かく
秋の時期は
ここで抹茶も頂ける

       

紅葉と
見事な苔庭をしばし眺め

  

ここの風景のお別れには
吉野窓から見える風景が
良いのかもしれない
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龍吟庵

2010年01月09日 | 京都 特別公開
先日は東福寺塔頭でも一番ひっそりとした即宗院を紹介したが
今回はその直ぐ隣に位置する塔頭
龍吟庵を紹介

       

こちらも
秋の頃
特別公開する
通常非公開の塔頭である

       

聖一国師円爾(しょういちこくしえんに)
が東福寺の開山である

   

   

円爾から下る事三代目住持
無関普門が住居として設けたのが
ここ龍吟庵と伝えられている

   

ここの庭は独特
昭和39年と作庭は新しい

   

作庭家は重森三玲
それぞれ
無の庭
龍門の庭
不離の庭
と呼ばれる庭園である

   

庭園は新しいが
方丈は古い
現存最古の方丈であり
室町時代初期から此処に在る

   

秋の一時
年に一度の逢瀬のように

   

今年も
龍吟庵を訪れた

       
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即宗院

2010年01月07日 | 京都 特別公開
東福寺の塔頭の中でも
一際、ひっそりと佇むのが即宗院

  

通常は非公開であるが
秋の頃、特別公開する

   

即宗院には
入口の山門からは想像できないくらい美しい名勝庭園がある
作庭は平安時代末期と伝えられている
東福寺建立以前の事である

   

元々は
藤原忠道が御所の東御堂として建立したものである

   

それを
忠道の子
兼実が月輪殿と称し
山荘とし

   

この月輪殿に寝殿風庭園を造営したものが今日伝わっている

   

この即宗院
西郷隆盛と清水寺成就院の僧月照が
倒幕の密議をした場所である事でも知られている

 

院の奥
木々に覆われた散策道を進むと
島津藩士の顕彰碑が立っている

   

秋の頃
特別公開する塔頭なので
訪れた際は
庭園だけでなく
その先まで進んでみると良いと思う

   

美しい風景を見せてくれること請け合いである

       
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