雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

富田林

2019年07月31日 | 大阪散策
ここが
寺内町として形成され始めたのは戦国時代末期ごろ



興正寺別院を中核として
町が形作られた



江戸時代には在郷町となる



この地で人が暮らした形跡が残されているのは
弥生時代の頃からである



この時代
富田林から石川を挟んだ東北東の山
二上山周辺からサヌカイトが産出
サヌカイトを使用した石器が大量に生産され
交易を通じて近畿地方に広く流通



氏族の首長たちの古墳が多く造営された跡が残されている



時代は下って南北朝時代
楠木正成が山城を造営したほか
応仁の乱の折には
いくつかの山城が築かれ群雄割拠の時代が訪れる



治世が落ち着いたのは永禄年間
京都興正寺門跡第16世証秀上人が
「富田の芝」と呼ばれていた荒地を買い受け
町衆の協力によって寺内町が造営され今日に至る



散策にはもってこいの町並みである

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旧大原家住宅

2019年07月29日 | 岡山散策
倉敷は天領



江戸直轄領であった



古禄
と呼ばれる古い勢力が
代々この地で権威を振るっていたが



町に深く入り込む運河を利用しての水運と



新田
塩田開発で新たな勢力が台頭する



古禄に対し
新禄と呼ばれた勢力の一つが



こちら大原家である





屋敷は
運河の最奥に立地



河岸の両側に邸宅と蔵を構えていたという





大いに盛隆を極め



倉敷の経済発展に貢献した一族



その威光をこちらで感じられる

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倉敷の街並

2019年07月26日 | 岡山散策
岡山県下では2番目に人口の多い都市



その倉敷で人気の観光スポットといえば
運河沿いの景観だが



この街並のほうが美しく感じた
場所は、すぐ傍ら



阿智神社の山裾に沿って東西に伸びる



江戸時代の街並と現代の風景が



この一角では
上手く溶け込んでいる



車も走り
観光客も歩く



運河沿いの風景よりは
お勧めである



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最上稲荷山妙教寺参道

2019年07月24日 | 岡山散策
岡山県で最も初詣客を集める最上稲荷妙教寺





備中高松駅からタクシーで直接境内に乗り付けた





この寺を訪れた
理由が参道





寺から下りながら参道を楽しむ





寺社に関係する土産物屋





飲食店など





木造の屋根に囲われた参道



所々には
屋根のない参道もあり



変化に富んでいる





参道スタート地点に近づくと



飲食店が増える



なんとも懐かしい風景が



ここの参道にはあった

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最上稲荷山妙教寺

2019年07月21日 | 岡山散策
普段は
最上稲荷とか高松稲荷とか呼ばれている



日蓮宗の寺である



報恩大師が
天平勝宝4年というから
西暦752年





孝謙天皇の病気平癒の勅命を受け
吉備山中の八畳岩で修法し
最上位経王大菩薩を感得して天皇は全快したことに始まる



その後脈々と寺暦を重ねるが





豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)による中国進行で戦火に見舞われ燃亡



現在の形で再興したのは
寛保元年
江戸中期の頃である



JR吉備線
備中高松駅が最寄だが



駅から徒歩で40分以上
と、離れた立地



バス路線もない片田舎であるが



新年60万人の初詣客で賑わう
というから驚きである
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ミナイチ

2019年07月18日 | 兵庫散策
神戸電鉄有馬線
湊川駅から



地下を介して入場できた
神戸最古の公設市場



設立は大正7年



太平洋戦争で灰塵に帰すが
昭和23年に湊川市場として再開



昭和45年



地上10階
地下2階の高層ビルが建ち
1階、地下1階、地下2階がミナイチとしてオープンした





冷暖房
エスカレーター
エレベーターを持つ
当時最新の市場だった



高度経済振興で賑わい



地方都市の経済が厳しい今日でも
ミナイチを中心とした東山商店街や湊川市場は賑わっている



しかし
平成最後の31年3月
老朽化を理由に建物が解体された



懐かしい建物がまた一つ消えた



この記事を紹介する現時点で
建物は既に解体され
その後は、神戸市と協議しながらの再開発が行われるそうだ
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ナメラ商店街

2019年07月15日 | 商店街 市場
名前を聞くと
他国の縁の地かと思ってしまう





ナメラ



その語源は
この地の名が滑原というところからきている





滑原
「なめら」



その名を継いだ商店街がこのアーケード





三木市の中央を流れる美嚢川に沿って



神戸電鉄粟生線
三木駅から美嚢川を渡ったところから





神戸電鉄粟生線
三木上の丸駅まで続く



営業してる店舗は僅か
消え行く運命の地方商店街だった

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旭マーケット

2019年07月10日 | 商店街 市場
国土全体もしくは本州
または、その両方を対象として



日本の中心だと訴える市町村は
実は、数多く存在する



旧陸軍参謀本部陸地測量部の計測で



東経135度・北緯35度の交差点が
ここ兵庫県西脇市
西脇市は日本の「へそ」として日本の中心を唱えている



そこにある
レトロな商店街



旭マーケット



木造の全蓋式アーケード
として



現存するなかでは最大規模





マーケットといいつつ
営業している店は皆無



飲食店
スナック
そういった店の看板が幾つか残されており



ここが飲食街でもあったろう事が想像されたが



それ以外
どんな店が並んでいたのかはもはや判別できなかった



観光資源として
市のHPにも記載がある



この風景
後世にまで伝えてほしいものだ
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曼陀羅寺

2019年07月07日 | 愛知散策
西山浄土宗の寺院
曼陀羅寺



元徳元年



後醍醐天皇の命により
叔父の天真乗運を開山として創建されたという



創建当時は
円福寺と称していたと伝えられている



5月初旬



境内に淡い紫の花
藤が咲く



改修を終えた広大な藤棚全てに枝が伸び
美しい風景が復活していた





数年ぶりの訪問
美しい風景を見ることができた

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長岡天満宮2

2019年07月04日 | 京都散策
長岡京造営にあたっては
多くの謎がある



続日本書紀には
桓武天皇と側近の藤原種継との間で交わされた論議が残されている



桓武天皇の遷都の条件は舟運が可能であること
この条件に沿い藤原種継が奏上したのが山背国長岡



既存仏教勢力や
貴族勢力に距離を置くため
と、いうのだが藤原種継の実家が長岡であるという事実のほうが大きいだろう



遷都に際しては
前の京から宮殿などは移築するのが普通なのだが



既存勢力からの反論や反撃を避けるためか
軋轢に対抗するためか
前の京、平城京からではなく
難波京から移築している



朝廷内の序列も藤原種継一派を重用し



敵対勢力排除まであと一歩の
延暦4年9月



藤原種継は暗殺され
長岡京はわずか10年で平安京へと遷都となった



現在、この地には
長岡天満宮が鎮座している
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