雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

長岳寺

2010年05月31日 | 奈良散策
連休の頃
奈良の地を目指した

   

渋滞の中に突入してゆくような旅であった
考えてみれば
遷都1300年祭が催されていたのだから当たり前だったが
普段の倍以上の時間を費やして
ようやくたどり着いたのは
山の辺の道の中継地でもある
長岳寺

   

天長元年
桓武天皇の第七皇子
淳和天皇の勅願で建立された寺

       

弘法大師が
大和神社の神宮寺として
創建している

       

花の寺として有名で
昨年見た
幻想的な風景をもう一度見たくての参拝だった

   

残念ながら
昨年とは開花時期が違い
幻想的な
カキツバタの風景を拝むことは出来なかった

       

それでも
さすがに花の寺

       

咲き始めたツツジは
美しく境内を彩っていた

       

咲き始めた
カキツバタにも
何処かしか
艶やかさがある

  

続く
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水辺

2010年05月28日 | 写真
ビオトープという言葉がある
ドイツで生まれた概念である

   

Biotopとドイツ語では表記するが
これは実は造語
語源はギリシア語で
bioとtoposを合わせて作られている

   

前者は「命」
後者は「場所」という語意

       

つまり生物が住みやすい環境ということになる

       

季節が夏へと向かう頃
水辺の風景は美しく輝く

       

近自然河川工法という工法がる
なるべく自然に近い外観で河川工事を行い
それでいて、水害に対処できるよう
岩や木々、そして堤を配する工法である

   

もちろん日本各地で見られるコンクリートで覆った河川工法と違い
費用は数割余分に必要となる
それでもヨーロッパではこの工法でないと許可が下りないそうだ

      

先に書いたビオトープ
それを町を巡る川でも
出来ないものか
それが近自然河川工法の原点

   

自然との共存
日本でも出来ないものかと

       

水辺で撮影をしていて
ふと思った
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木曽三川公園

2010年05月27日 | 岐阜散策
春の花が満開に咲く頃
木曽三川公園を訪れてみた

       

濃尾平野には
大きな川が三本流れている
木曽川
長良川
揖斐川

   

その三つの大河が
堤を隔てて並ぶ場所が木曽三川公園である

       

かつては
この三つの川は
合流・分流を繰り返しており
長雨や台風が来訪しようものなら
水害は避けられない場所であった

   

治水が始まったのは
江戸時代になってからの事
特に
島津藩が行った
宝暦治水は有名である

       

度重なる幕府の嫌がらせは
抗議の切腹を生み
総勢51人もが腹割
赤痢の流行で
粗末な食事と過酷な労働で体力が弱っていた藩士が33名病死している

   

元々
御手伝普請としての治水事業
治水が目的ではなく
島津藩弱体化が目的だった云われる事業

      

蓑や草履を
安価で売らぬよう地元農民に指示するなどの
あからさまな嫌がらせ
藩元では幕府と一戦交えようとの強硬論まで出る状況で
総勢947名の藩士が御手伝普請に従事したという

   

当時の風景の名残はないものの
春の花が咲き乱れる公園で
当時の藩士の無念を
思わずにはいられなかった

       
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曼荼羅寺2

2010年05月26日 | 愛知散策
曼荼羅寺で藤を愛でるのもこれで何度目かになる

       

初めてこの寺を訪れた時
藤棚の規模は今よりも小さかった

   

      

境内の大部分を公園として市に提供したのは昭和45年の事
昔からの公園らしく
藤棚も円形の散策道のように作られていた

   

今では
休憩スペースを無くし
池を埋めて通路とし
藤棚を広げている

   

まだ、広げた藤棚全体にツタが伸びきるには
数年を必要とするだろう
広げられた藤棚全体が紫に輝く時まで
毎年訪れて経過を観察したいものである

       

昨年よりも枝が広がり
美しくなりつつある藤棚の下を歩き

   

藤の香りを楽しみながらの撮影

   

今年はマクロレンズでの撮影

   

偶には
こういう遊び撮影も面白い
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曼荼羅寺

2010年05月25日 | 愛知散策
藤の花が咲く頃
毎年訪れている愛知県江南市の曼荼羅寺
今年も藤の花を楽しみに出掛けてみた

   

曼荼羅寺は
後醍醐天皇の詔勅によって
創建されたと伝えられている寺である

       

通称「飛保の曼陀羅寺」
と呼ばれ、境内に広大な藤棚を持つ寺として
藤の咲く頃
祭りが開かれる

   

祭りの始まる前の時間帯に訪れ
藤棚の下を歩き
藤の花を楽しんだ

  

万葉集でも
藤の花は多く詠まれている

   

我が宿の時じき藤のめづらしく
    今も見てしか妹が笑まひを

   

藤波の咲き行く見れば霍公鳥
    鳴くべき時に近づきにけり

   

整備が続き
面積を広げた藤棚
年々、枝が広がり
垂れ下がる藤も美しくなってきた

       

藤の花の下を
歩きながら
撮影を楽しむ

       

続く
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牡丹

2010年05月24日 | 愛知散策
牡丹
花の王との代名詞を持つ
中国が原産地の花である

       

学名をPaeonia suffruticosaと書く
大ぶりな大輪が美しい花である

   

元々は薬草で
根の皮を
大黄牡丹皮湯や六味地黄丸
八味丸など漢方薬の材料とされていた

      

しかし
唐の時代
武則天が牡丹の花を愛でたことから
美しい花として
世に伝わるようになった
日本へは
弘法大師がもたらしたとされている

  

武則天は
中国史では唯一の女帝であり
漢代の呂后
清代の西太后とともに
中国三大悪女とされている人物である

       

牡丹の話だった
武則天の話はまた何れの機会にする
牡丹は古来
美しさの代名詞として
歌に詠まれてきた

       

かの李白は
牡丹の美しさを比喩として楊貴妃の美しさを唄っている

  

一枝濃艶露凝香
雲雨巫山枉断腸
借問漢宮誰得似
可憐飛燕倚新粧

       

陽気に誘われるように出掛けた時
牡丹園で撮影を楽しんだ
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堀田家住宅

2010年05月21日 | 愛知散策
江戸時代中期に建築されたと伝えられている
豪商の屋敷
津島の堀田家住宅を訪れた

      

2反ほどの敷地を持ち
国の重要文化財にも指定されている

   

堀田家は武家の一門
寛政重修諸家譜なる書物がある

   

徳川家光の時代に編纂された
寛永諸家系図伝という
大名家
旗本から提出された記録に基づく家系図
その続編である

   

それによると
紀 長谷雄の子孫となっている
紀長谷雄と云われても解らないが
醍醐天皇の侍読を務めた人物で
最後の遣唐使では
副使に任命された人物と云えば何となく理解できる

   

所謂
平安貴族時代の重鎮の子孫という訳だ

  

その堀田家は
関ヶ原の戦い以降に
徳川家に仕えた家系
堀田正吉の時代の事である

       

母方が稲葉正成の先妻との間の子であったという記録が残っているから
稲葉氏の後妻
かの有名な
春日局の支援を受けたことだろう

       

改易などの憂目もみたが
幕末まで
家系を残した一族

       

主屋と3棟の土蔵
主屋は桁行7間半
梁間7間
切妻造重層桟瓦葺
という立派な旧家を
今日まで残している

      
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自宅の花

2010年05月20日 | 写真
ちょっと寝坊した日
でもそういう日に限って
天候が良く、青空が広がっていることがある

       

損をした気分にさせられ
ぼんやりと空を眺めることになる

       

そんな日
久しぶりに
自宅の庭に立ち
花を撮ってみた

       

花を撮るのは好きだが
ガーデニングの趣味は無い
おかげで、雑草の始末をする以外
庭師に任せてしまう庭

   

庭は
生命力に満ち溢れていた

   

手の届かない高さは控えるが
腰の高さならと揃えた木々から
ちらほらと
花が咲きだすのは嬉しいもの

   

自然は動いている
動いているのを気が付かないのは
観察する人の方の
時間に限りがあるから

       

でも
限りある時間で眺めても
動いているのでは?
と、感じさせられるほど
最近は自然変動が激しい気がする

       

自宅の庭
ここはまだ
自然変動は無い

   
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チューリップ2

2010年05月19日 | 三重散策
チューリップの2回目

   

チューリップは人の手によって
さまざまに発展している

   

Florists' Flowerという言葉がある
ヨーロッパ地方の
特にイギリスやベルギーなどの
園芸愛好家たちが
品種改良などを行った
園芸花の総称である

      

カーネーション
オーリキュラ
ラナンキュラス
ヒヤシンス
などが代表的な園芸花で
もちろん、チューリップも含まれる

   

これもそれも
本当にチューリップ?
というくらい
品種改良を行い
球根は今日に伝わっている

       

かつてはチューリップバブル
といわれる
珍しい品種のチューリップの球根が高値で取引される事件もあった

       

デリバティブ取引のひとつ
商品取引は実はチューリップ取引が起源
という面白い事実もある

       

多くの品種を
一度に楽しみながら
晴れた日にふらりと

   

なばなの里でチューリップを楽しんだ

       
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チューリップ

2010年05月18日 | 三重散策
晴天の日

       

空に向かって突き出すように咲く花
チューリップを見に出かけた

   

日本古来種ではないが
最近では多くのチューリップを春の時期に見ることができる
チューリップの花壇
どの公園にも在りそうなくらい

   

日本原産ではないと書いた
チューリップは
中央アジア
パミール高原周辺が原産である

  

チューリップといえばオランダというイメージがあるが
意外や意外
原産地はヨーロッパではなかった

   

次の話題はチューリップという名
そう呼ばれるようになったのには
こんな伝承がある

  

ローマ帝国の時代
オーストリアの大使ブスベックが
ヨーロッパにチューリップをもたらしたと云う
この伝来にあたり
花の名を誤り
チュルバン(ターバン)と伝えた
しれが何時しか
捩ってチューリップとなったとか

   

嘘のような感じもするが
本当の話である

  

でも
もっと知られていないであろう事は
日本での呼び名
「鬱金香」と書く
これで「うこんこう」と読む

   

せっかく和名があるのに
知られていない

   

続く
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道端の花

2010年05月17日 | 三重散策
少し前のことになる
モノクロの世界だった
冬場を終え

       

梅や蝋梅から始まった
世界の彩りが
やがて道端にも広がり

   

       

歩く脇にも
色の帯が出来る

   

春の季節

   

二十四節季でいうと
清明から立夏まで

   

   

七十二候なら
玄鳥至から竹笋生まで

   

いつの間にか
燕が空を飛びまわる風景を見るようになり
葦にも芽が吹き始め
蛙の声が聞こえるようになると
筍が土の中から顔を出し始める

  

あらゆる場所で
生命の輝きが見られ始める頃

   

カメラを片手に出掛けると

美しい花々を撮ることが出来るようになる
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醒井養鱒場2

2010年05月14日 | 滋賀散策
醒井は中仙道の宿

       

江戸から数えて61番目の宿となる
江戸からだと
柏原宿の次
醒井の次は番場宿

   

宿から
霊仙山へ向かって
南へと山へ分け入る
宿からだと3km以上

       

宗谷川に沿って進み
景勝地である醒井渓谷まで進めば
そこが養鱒場

   

ニジマスで40万尾
アマゴ・イワナで60万尾
場内を流れる清水の
川の流れにも
黒々とした
川魚の背を確認できる

   

懐かしい構えの店があり
そこでは
鱒のフライや、刺身、塩焼きなどを食べることが出来る

   

夏などは
清水の涼しさもあり
避暑地的な面影もある養鱒場

        

普段は家族連れで賑うが
桜の頃はひっそりとしていた

   

季節の終わりに

   

桜の最後を愛でに
養鱒場を訪れてみた
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醒井養鱒場

2010年05月13日 | 滋賀散策
創業は明治11年と
随分と歴史のある養鱒場

   

滋賀県と三重県の境に在る山脈
鈴鹿山脈の
北端の山
霊仙山

       

霊仙山の山麓
名も無き鍾乳洞から湧き出る清水で
岩魚やアマゴの養殖をしている

       

ここは隠れた桜の名所
場内には
幾本もの桜が咲く

   

山間の
山桜という雰囲気が美しい

       

養鱒用の養殖池が
場内にはあり
大小約80ある池には
凄い数の淡水魚が養殖されている

       

畔を巡りながら鑑賞
ここは山間にあり
普段でも薄暗い

   

沈むように咲く山桜

   

桜の季節の終わり後の
風景としては
哀愁もあり絶景となる

   

続く
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伊勢神宮

2010年05月12日 | 三重散策
伊勢に参らば
おはらい町を歩き

   

宇治橋を渡って
神域に入ってゆく

       

天照大神は太陽の神
伊勢神宮では
皇大神宮に祀られている
皇大神宮というと判り辛いので
ここでは内宮と表記しよう

   

前の記事で
熱田神宮について記した時、三種の神器について書いた
八咫鏡
八尺瓊勾玉
天叢雲剣
である
このうち
天叢雲剣は熱田神宮に在り
八尺瓊勾玉は御所に在るという

       

   

そしてここ内宮には、八咫鏡が在るとされる
もちろん異説はある
御所に在った鏡は、平家都落ちで持ち出され
壇ノ浦に沈んだという説
壇ノ浦から引き揚げられたという説もあり
本当のところは不明

       

精神的な拠り所と言う事では
それは確かに内宮に在るのかもしれない

   

倭姫命
菟田の篠幡
に祀り
更に還りて近江国に入りて
東の美濃を廻りて
伊勢国に至る

       

倭姫命が
天照大御神を鎮座する地を求め
やがて伊勢に至り
今日まで
神宮は此処に在る

       

参拝は厳粛に行いたいものだ
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おはらい町の食事2

2010年05月11日 | 三重散策
おはらい町の食べ歩き
第2回目

行きも帰りも
身を清める為と
そう、偽りながら
お酒を頂く

   

行きはシュバルツで楽しめば

   

ビールの御供は
牡蠣フライ

雪だるまは基本的に酒が好きなので
酒を中心に食べ歩くが
もちろん
酒を嗜まない人も
色々と楽しめるだろう

   

乾物の海産物は
土産にもなるし
喉が乾けば
ラムネで潤せる

   

そして女性達の楽しみは
やはり甘味

   

流行りのロールケーキも

   

定番のイチゴショートも
五十鈴川を眺めながら
喫茶で頂けるので
行かれた折は忘れずに

でも
やはり
飲んべは

   

ハマグリを焼いてもらったり

       

サンマを食べたり

   

この頃になると
もうビールでは物足りなくなっていて
日本酒が欲しくなる頃




伊勢神宮参拝
本題は次回紹介します
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