日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています
北野異人館街の象徴
風見鶏
それはこの屋敷の屋根
赤レンガと尖塔の上の
風見鶏に他ならない
異人館のシンボル的建物
設計は
ドイツ人建築家
G.de Lalande
発注したのは
同じくドイツ人貿易商
G・Thomas
公開されている異人館の中で
最大級の建築物
個人的には
実に捉え処が難しい異人館で
撮影で一番苦労させられる
この時も
どう切り取ったらよいものかと
思案しつつの撮影となった
異人館撮影なのか
調度撮影なのか
そこは
聞かぬが花である
神戸の異人館のなかで
最初に公開されたのが
こちら
うろこの家
うろことは
建物外壁の
天然石スレートが
魚のうろこに似ているという
なんとも安直ネーミング
豪華な陶磁器
アンティーク家具
この屋敷を豪華に感じさせてくれる調度の数々
ロイヤル・コペンハーゲン
ペインテッド・フルーツ
マイセン
ガレ
ティファニー
名だたる名品が
妖しく光る様に
ついカメラを向けてしまう
撮影し甲斐のある
異人館だ
ここは彫刻美術館?
そう聞きたくなるほどの
彫刻の数々
ナルキッソス
自刻像
裸婦
といった
近代彫刻家の作品が
惜しげもなく並べられた屋内
壁にも
レンブラント
デューラー
ホーガース
などの版画が飾られている
驚くことなかれ
ここは
神戸異人館
明治時代後期に建てられた
旧サンセン邸が
今日
山手八番館として公開されているのだ
毎年
5月には日本各地で
こいのぼりが空に泳ぐ
恒例になった
長浜市の高時川のこいのぼり
桜並木でも有名な
川沿いの小路に
竹竿がしなり
こいのぼりが泳ぐ
五月の空の下
雄大に泳ぐこいのぼり
その姿に感動すら覚える
先に紹介した杭瀬の商店街のすぐ東側の地域
住所でいうと
杭瀬本町1丁目周辺には
杭瀬の商店街のもう一つの顔がある
杭瀬昭和ショッピングロードがそれだ
シャッター通りとなってしまった場所もあるが
以外にも活気に満ちた商店街である
手作り感満載の屋根
昭和の香りが漂う雰囲気
細い裏路地のような通りもあり
懐かしさを味わうのなら
こちらの通りを歩くことをお勧めする
所々にある
寂れた雰囲気も
良いアクセントになっている
古き良き時代を彷彿とさせる風景
良い風景を見つけた
最近
とある事件で
尼崎が注目されてしまった
この商店街も
多くの取材陣が殺到したと聞く
そんなことはともかくとして
こちら
商店街名に英字を入れた
最初の商店街であるらしい
県道74号線側から商店街に入り
西側から東へと通りを歩いた
閉店したシャッター街から始まり
やがて活気を帯び
細い通りが
一気に広くなったあたりで
往来も激しくなる
路上には
駐輪の自転車がずらりと並び
歩き辛くなる
尼崎は兵庫県だが
文化としては
大阪の下町そのもの
大阪の下町と
同じ匂いがした
記念館に再訪
五条坂の
民家の中に
稀代の陶芸家の記念館が在る
中国・朝鮮の陶磁の名作に倣い
かつ
科学的研究を取り入れた
技巧華やかな作品を
世に紹介した作家
どの作家にもある
自身の作品との葛藤を経て
作風は
実用的な陶器制作へと移ってゆく
実用的で簡素な造形
そこに加わる
釉薬の技術
美しい発色の器は
当時の人々の心を射止めたと云う
現在在る記念館は
室戸台風で損壊した自宅改装の折
登り窯ような構造をした窯を併設し
1937年に完成させたものである
通りからは想像できない
記念館の中にある窯
何度も訪れたくなる記念館である
家隆山光明遍照院石像寺
正式にはそう呼ぶべきであるが
地元では
釘抜地蔵さんの愛称で知られている
その名の通り
境内には
釘と
釘抜きがあちこちに
絵馬も
実物大の
五寸釘と
釘抜き
苦を抜く
(釘を抜く)
ダジャレのような
本気の話
境内には
苦を払いたいと
毎日、多くの人が訪れている
京都の西陣には
静かに桜を愛でられる寺院がある
今出川通から
智恵光院通りに沿って北上
300mも歩けば
この寺院にたどり着ける
西陣聖天さんと
地元では呼ばれ
親しまれている寺院
創建は弘仁12年
弘法大師空海が
六臂の歓喜天を
安置し
嵯峨天皇の病気平癒を祈願した
大聖歓喜寺の一部だったらしい
大聖歓喜寺は
その後の応仁の乱で
堂宇尽く焼失したが
当院のみが
天正年間に再建されたという
ふらりと訪れ
桜を愛でた
平安京が造営されたのは
桓武天皇の遷都による
それまでの都だった平城京で
今木神
久度神
古開神
が祀られていたが
遷都に伴い
遷座
勧請されたのが
平野神社である
延喜式神名帳には
山城国葛野郡
平野祭神四社
との記載がある
神紋が
桜模様のこの神社
桜の時期には
境内が
ピンク色に染まる
平安時代中期
花山天皇によって
境内に数千本の桜が植えられたのが起源らしい
京都で一番桜が美しい場所
立地
交通事情
入場料
訪問難易度は高いが
それだけの価値は十分にある
普段は盆地の住宅街が
春の季節
賑わいをみせる
シャトルバス
タクシーが
次から次へと人を原谷へと運ぶ
園内は桜色のシャワー
散り始めの頃訪れたため
桜吹雪が舞い
風に乗って
すき焼きの匂いも漂う
こちら予約すれば
屋内で飲食が楽しめる
手軽に楽しむのなら
園内の至る所にある
床几席で
花より団子も楽しめる
今年は
満開と晴天を逃したが
存分に楽しめた
京都のへそ
六角堂には
美しい桜が咲く
御幸桜
そう呼ばれている
咲き始めは
白
やがて
ピンクに色づき
落花する
訪れた時は咲き始め
六角堂と同様に
六角の傘で支えられた枝から
白い花びらが淡く
切なく
咲いていた
京都御苑の桜といえば
先に紹介した
近衛邸跡の糸桜が
つとに有名であるが
同じ糸桜でも
個人的には
出水口付近
出水の小川の向かいにある
一本の糸桜のほうが
好みである
孤高の桜
周囲には常緑樹
向かいには桃園
周辺をものともせず
ただ一本
艶やかに咲き誇る
桜とは
こうあるべきだ