雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

安楽寺

2007年12月15日 | 京都散策
安楽寺

建永の法難
住蓮上人・安楽上人の悲劇

      

山号寺号は「住蓮山安楽寺」
両名の名を山号寺号にしています

当初は現在地よりも東の地に結ばれた「鹿ケ谷草庵」

当時仏教は権力者だけの特権
それを万人に広めようとしたのが法然上人
当然、既得権者の反感を買い
糾弾を受けることに
そんな時代

住蓮上人・安楽上人はそれでも法然上人の教えを忠実に守ります

  



松虫姫・鈴虫姫

二人が住蓮上人・安楽上人の運命を左右しました

    

    

真の人間解放の道は、阿弥陀仏の絶対他力に求めるほかない
これが二人の姫が辿り着いた結論

    

「哀れ憂きこの世の中のすたり身と 知りつつ捨つる人ぞつれなき」

   

安楽寺を拝観する時
いつも思い出すこの歌

住蓮房は近江国馬渕
安楽房は京都六条河原
そこが彼らの終焉の地

    

「極楽に生まれむことのうれしさに 身をば佛にまかすなりけり」
「今はただ云う言の葉もなかりけり 南無阿弥陀仏のみ名のほかには」

    

二人の上人の辞世の句を思い出しながら安楽寺を後にしました
コメント (2)
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