芒種(ぼうしゅ)

　芒種は、24節気の一つで太陽暦では6月5日ごろに当たる。芒(のぎ)は、稲麦等の実の外側の端の硬い毛(籾殻にあるとげのような突起)で、稲・麦など芒(のぎ)をもった穀物の種をまく時期とされた。
　沖縄県では、小満から芒種が梅雨の時期に当たり、梅雨のことを沖縄方言で「小満芒種(スーマンボースー)」と言うそうだ。
　初夏らしさから蒸し暑さを感じる時期になり、同時に梅雨入りをする頃で、紫陽花が咲き、梅の実が青から黄色に色付き、百舌鳥が鳴き始めるのも芒種の時期あたりと言われている。梅雨と書くのは梅の実が熟す時期に降る雨だからと言われる。
　鵙(もず)百舌・百舌鳥とも書くが、「キィー、キイ―」と鋭い声で鳴くので百舌の名は、このやかましい鳴き声からついたといわれる。モズ科で日本では全国に分布し、繁殖している。繁殖期以外は、一羽ずつ離れて住み縄張りをつくる。昆虫・ネズミ・トカゲなどの小動物を餌としているが、捕えた獲物を木の枝などに串刺しにする習性があり、これを「鵙の早贄(はやにえ)」という。写真はアルパーク東棟の本日のスナップ。