行雲流水

ボランティア活動を中心に記録する

泰山木の花

2020-05-31 11:32:45 | 日記
 拙宅の向こう側屋根先に泰山木の花が咲いている。広辞苑には「モクレン科の常緑喬木、高さ10m内外。北米東南部の原産で観賞用に栽培、葉は大型革質で長楕円形、表面は滑らかで光沢があり、裏面には茶褐色の毛が多い。初夏、白色で芳香のある6~12片の大輪花を開く。果実は卵型、種子は赤色、漢名洋玉蘭」とある。
 その昔には、妻の運転で冠山へオオヤマレンゲ(大山蓮華)を見に出かけている。こちらはモクレン科モクレン属の落葉広葉樹の低木。花の寿命は4~5日程度、花径は5~10cm位あって大形、香りの良い白い花を下向きにつける。生育地は山林の林の中、大きさ高さは2~4m位。
 コロナ禍のご時世だが、4月にはお隣の桜存分に楽しませていただいた。こちらの娘さん1年前大学を卒業され帰郷、地元でダンスの勉強をされていて、先日は自宅前で自主トレに励んでおられた。姉の方はアメリカ留学中でこのご時世で苦労されていないか心配だ。

ウイルスと共生する覚悟 朝日新聞より

2020-05-29 10:23:21 | 日記
 現代は「移動の世紀」、多くの新興国でよりよい生活を求めて地方から大都市へ多くの人が移り住み、さらに仕事や観光のために外国に向かう人の流れが生まれている。高速で大量に運ぶ交通網も発達して人類の移動範囲が拡大し、同時にウイルスが拡散する地域も広がった。
 特に密集した都市部はウイルスの温床になりやすい。感染予防のため避けるべき「密閉」「密集」「密接」の3蜜は、まさに私たちの社会そのもの、新型コロナはその弱点に付け込んでいる。残念ながらこれまでの歴史で人間が世界的な大流行を防いだ例はない。
 3月米トランプ大統領は、新型コロナの感染拡大に対し「私はこの戦争に勝つ」と宣言しましたが、ウイルスの大きさは100ナノメートル(1万分の1ミリ)。ウイルスの侵入をマスクで防ごうとしても、サッカーのゴールネットに米粒大のボールをシュートしているようなもので、そんな小さな敵に対して、私たちの武器は手洗いとマスク、免疫力を高めてダメージを最小限にすることくらいだ。
 移動の自由で喜びを得た当然の副作用として、人類はウイルスとの共生を覚悟する必要がある。

感染症と社会の変質 朝日新聞より

2020-05-27 10:34:27 | 日記
 中世の西ヨーロッパは神に対して敬虔(けいけん)でした。ところが14世紀にパンデミックを起こした黒死病と呼ばれるペストで、人口の3分の1がバタバタと死んでいく。そうすると「神様はいないのでは・・」「どうせ死ぬなら好き勝手に」となります。「十日物語」には、修道院長が露骨に性交を迫る場面があり、近代小説の始まりとされた。ペストは従来の価値観に大きな変化をもたらした。これがルネサンスです。
 経済面でも、中世西ヨーロッパでは農村は共同体でした。畑には柵がなく、みんなで働いて、領主に年貢を納めた残りをみんなで分け合った。しかしペストによる大量死が労働力不足をもたらし、領主はそれぞれに土地を貸し出す、麦を植えるとか、羊を飼うとか自分で考え行動、その成果も失敗も自信が受け入れるこれが資本主義・自由主義の始まりになった。
 現在に当てはめれば、新型コロナウィールスによる外出自粛は、テレワークやネット授業を急速に普及させている。
 大流行した感染症の中で根絶できたのは天然痘だけだ。「被害を抑えながら多くの人が免疫を得るのを待つ点では、新型コロナも他の感染症と同じ。いかに共生する社会をつくるかが問われる」