新緑と山桜、そしてカタクリの花を愛でに山に行こうと、
少なくとも、新しい祠に戻った狼様にはお目にかかろうと、
そんな日皮算を立てていた連休前。
その為の足慣らしにと思って、エクササイズの強度を上げたら、
それが、まさしく年寄りの冷や水になってしまった。
今までとは違う方の膝が、悲鳴をあげて、
山に登るには、不安がある状態で、断念。
でも、毎日の天気予報を眺めていると、
平地は、五月晴れでも、山の上の天気は不安定、
ひょっとして、下山を導いてくれたあの山の「何か」が、
その山の狼様にお参りするのを延期させる為の膝痛だったのかと、
思い起こせば、その神様が山に戻った昨年の秋も、
風邪をひいて体調不良で断念したっけ、
その時の天気はどうだったか忘れてけれど、
体調を整えて、天気も万全の時に、登っておいでと、
この祠の、この山の神様が導いてくれている気がするのです。
不信心な人だけれど、そんな巡り合わせもあるかなと、
今度登るときは、お神酒を背負って登らないと、
感じられなかった、新緑の空気を思いながら、頂くのは、
奈良県吉野郡 美吉野醸造株式会社
山廃 花巴 うすにごり 30BY
原材料名:米(奈良県産)、米こうじ(奈良県産米)
原料米:吟のさと(奈良県五条市産)
酵母製法:山廃
精米歩合:70%
アルコール分:17%
製造年月 2019.4 (754/932)
一週間寝かせ、封を開けると、勢いの良い音
そして、芳しいお酒の香り。
生原酒でも、造り手の意図はそれぞれにお酒の個性になっている。
昨夜のお酒は、甘さが最初に広がったけれど、
今日は、酸味の中に甘さが隠れている、
そして、喉を下って行ったあと、鼻腔に広がる香り。
一口で、二回美味しさを楽しめる。
このお酒は、酸味と甘みのバランスを楽しむお酒。
先週のように、苺を肴に、酸味を消して楽しむのも
そのままバランスを味わうのも良い。
チョコレートの甘さがシャープに感じるのは、
決して気のせいではなく、
このお酒の酸味が、肴の味を引き立てている。
蔵元さんの釣書のは書いていないけれど、
お酒の酸味って、マリアージュの相手の味を引き立てる。
主役にもなるし、脇役にもなる。
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