決勝トーナメント、ブラジルとチリの試合が始まります。
残念ながら、サッカーの中継が得意でないテレビ局の中継です。
スポーツの中継をするべきでない局ではないのが、
不幸中の幸いですが。
普段、「マスゴミ」と呼んでいる報道の内容を、
こと、スポーツになると、どうしてここまで信用して、盛り上がるのか。
不思議でならないのです、
ひょっとすると、七〇年前もこんな感じだったのでしょうか、
彼我の差を、適切に把握し、分析する。
孫子に曰く、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
このことを、忘れてしまう国民性は
七〇年の歳月を経て、また、復活しているかもと思うのです。
「マスゴミ」と呼んで、すべてを否定するのか、盲目的に、信じるのか、、、
そのどちらでもないと思うのです、
自分で考える、考えるための材料を集めることが、
報道とか、評論家との付き合い方だと思うのです。
サッカーを、スポーツだけでなく、すべてのことにおいて、
そんな姿勢が、求められると思うのです。
事実を報道し、現実を理解し、評価する、
順位予想の正確さを競うのではなく、
ましてや、個人的な物語を語るのでもなく、
彼我の差を、世界の流れを、伝え、分析する、
そんな立場で、マスコミや評論家を評価し、選択することも
一般ピープルが、W杯で優勝するために出来ることだと思うのです。
サッカー以外のアスリートのコメントもまた、示唆に富むものです、
昨日の朝日新聞の夕刊、
スピードスケートの金メダリスト清水宏保氏のコラム、
「上半身のフィジカル(運動能力)の強化」。
サッカーの報道のなかに、こんなコラムを潜り込ませるセンスは、
とかく問題の多い新聞のなかでも、
サッカーについての紙面は、評価できると思うのです。
勝った、負けたならば、FIFAのサイトで刻々とアップデートされるのですから、
それ以上の質のものを報道とか、評論に求めていくことが、
トロフィーを掲げるために出来ることがと思うのです。
次の監督が誰になるのではなく、
なぜこの人を選んだのか、
どんなプランを、どんな思想を持っているのか、
それは、どうしてなのか?
気持ちを選手や監督に聞くのは、
国技館の花道と東京ドームの一塁側だけにしてほしい。