このご時世だから、当然の事だと思うものの、
ちょっと残念な気持ちがあって当たり前、
でも、いくつかの場所と、その人混みを思い浮かべると、
間違えなく、クラスター可能性が高い。
でも、そんな時でも、数少ない美術館が扉を開けている。
ならば、出かけない手はない、
もちろん、他の人に迷惑にならないように、普段以上に気を使うのは当たり前。
感染の不安や心配ではなく、感染を広げる元(スプレッダー)にならないように配慮をする。
それが正しい向かい合い方だと思うから。
出かけたのは、、
春の江戸絵画まつり ふつうの系譜 @ 府中市美術館
「奇想」があるなら「ふつう」もあります
この季節、府中市美術館の企画力が冴える
「春の江戸絵画まつり」が始まりました。
去年が「へそ曲がり」ならば、今年は、「ふつう」
昨今、普通が、直球勝負にならないほど、「奇想」が主流になった感が、
でも、それを産んだのは、奇抜さのない普通の絵画の幅広い裾野があるからこそ、
「誰もが美しいと思える絵画」の存在に焦点を当てた展覧会です。
結果として、江戸時代の日本画の流れの概略を辿ることができます。
いえいえ、そんな難しい事は、出かける前に、パンフレットで予習して、
館内に入ったら、ゆっくりと、美しい絵画を楽しんで下さい。
若冲のため息の出るような繊細さ、又兵衛のおどろおどろしさはありません。
こんなご時世だから、眺めていたい、絵画らしい絵画を楽しむことができます。
多分、「国宝」には、ましてや「重文」にさえ推挙されない絵画。
でも、そんな普通の日常にある絵画が目を喜ばせてくれるのです。
殺伐としたご時世だからこと、「美しい」ものを眺めて、
ひと時だけ、感染の不安、閉塞感を忘れ、癒してくれるはずです。
ついつい夢中になってしまうけれど、
鑑賞中のエチケットは忘れずにお願いします。