妄想を少しと、好きな物、好きな事を備忘録のように、

好きなもの、好きなこと、
思いついたまま綴っています。

好きの範囲は人それぞれ、お注意下さい。

妄想を少しと、好きな物、好きな事を備忘録のように、

いくつかの叶った夢、 数え切れないほどの忘れ去った夢、 平凡だけど、悪くはなかったと思う日々。 変わりのないことを嘆くのでなく、 変わらないことに安堵する、 でも、目を開ければ、小さな様々なことが変わっていく、 そんな小さな変化を言葉に綴り、 週末には酒を飲み、 日々、恥ずかしい妄想を、写真とともに、更新する。 そんなブログなのです。

筋肉痛は、消えてしまったけれど、

2015年11月29日 | QOL

今年最後の三連休の中日、天気がちょっと不安だったけど、

奥多摩は紅葉の盛りだってことだし、

それに、習慣って、大切だと思うから。

せっかく再開した、山登り、春、夏と続けたら、

秋にも行っておかないと、途切れてしまいそうなきがしたので、

今回は、入門編のそれも第一歩、奥多摩の御岳山へ。

 

満員のホリデー快速奥多摩号は、爺婆ばかり、

この先の為に、ケーブルカーを横目に、

武蔵御岳神社の参道をテクテクと足慣らしを兼ねて、

ケーブルカーの山麓の駅のアナウンスを後ろに聞きながら、

気がつけば、駅のアナウンスが前から聞こえ。

歩くこと一時間で、ビジターセンターへ到着(9:30)

ここで、今日の最終コースを確認、

五日市まで金毘羅尾根を下るか、

開通したばかりの白岩の滝へ降りるか、

ネットでは、20日に復旧したとあるけど、その確認の為、

神社本社まで、集落のなかの道を、

盛りを少し過ぎたくらいの紅葉が、

本殿で、山行の無事を祈願し、奥の院へ、

頂上は、雲のなか、

再び社殿下までもどると、

そこには、十月桜の花が、

桜に紅葉なんて、不思議かもしれないけど、

この時期に咲く桜もあるのです。

そして神代欅から、道を分け、日ノ出山へ、

ここからは、ハイキングのコース。

木々に囲まれた尾根道を、

ところどころに紅葉を眺め、カサカサと落葉を蹴る音を楽しみながら、

一時間ほどで、日ノ出山の頂上へ(11:00着)

ここから、うるつる温泉へ下るのがハイキングコースで

多くの人がそのルートへ、

温泉も魅力的だけど、足ならしの為に今回は、金毘羅尾根へ

日ノ出山の頂上への道が幾つかあって、

どの道を下ればいいのか???だったけど、

標識を探して、白岩の滝の分岐へ、

途中、目指す麻生山の山が、

分岐から、巻き道をはずれ、麻生山へ(12:00着)

林の中、丁度東側だけが開けた、静かな山頂。

時間に余裕があるので、次のピークを目指し、アルバイト。

山頂の急坂を、木に巻かれたテープの目印を頼りに降りて、

分りにくい標識の先に、タルクボの頭。

送電線の鉄塔しかない場所。

このままいけば、金毘羅尾根を経て、五日市の駅。

でも、今回は、分岐まで戻り、白岩の滝を目指す。

タルクボの頭を経て分岐まで戻ると、13:15

ここから、林のなかのなだらかな道、

そして植林地のつづら折りの急坂をおりて、沢筋の道へ

最初に出会うのが、

沢の真ん中に鎮座する巨石、小さな家ぐらいある大きさ。

落ちてこないことを祈りながら、

さらに下って行くと、

 

 

いくつかの滝を横に見ながら、

しっかり整備された道をたどって、白岩の滝へ、

二段に分かれた

稜線常の分岐から、ここまで、45分。

通行止めになっていたからか、辿る人も少なくて、

沢筋だけに、少し滑りやすいところがあるけれど、

道は、しっかり整備させて、とておも歩きやすい道。

日ノ出山から直接温泉へ降りてしまうのが、

もったいないほど、気持ちのよい稜線と沢歩き。

五日市の駅へのバス停まではあと少し、

多分、そこからツルツル温泉へもそれほど遠くないはず。

 

秋の奥多摩、紅葉を満喫した山行きでした。

ただ、太ももの前の筋肉が悲鳴をあげて、

しっかり鍛えないと、次のステップに進めないと、反省です。

 

尚、白岩の滝のコースは、日ノ出町のサイトにも紹介されています。


画面全体を覆う色彩は、

2015年11月28日 | QOL

どうしても、もう一度見ておきたかったから、

この展覧会が嚆矢となって、

藤田の戦争画を目にする機会が増えるかもしれないけど、

ただ、すべてが並ぶ事は少ないと思うから。

再び、東京国立近代美術館へ、

 

 

藤田を題材にした映画の公開の後からか、先日に比べ結構な人、

藤田の、それも戦争画に人の注目を集めているみたい。

それでも、出来るだけ邪魔にならないように、

絵の前に立って、細部まで、兵士の一人一人の表情まで、

アッツ島の、あの小さな花を数えるくらいまで、

ゆっくりと、眺めてきました。

 

軍の嘱託としての戦争画ならな、とうぜん戦意高揚の為、

例のアッツ島は、その為に開かれた展覧会と共に、全国を旅したと、

とはいえ、その島で何か起こり、この戦争の結果を知っている者にとって、

これらの絵が、本当に戦意高揚になるのか、疑問なのです。

顔をゆがめた兵士の姿は、獅子奮迅の戦いの象徴なのでしょうか、

私には、決してそうは思えないのです。

目の前に銃剣が、拳銃が付きつけられ、死に直面した人間の恐怖。

累々と重なる、動かなくなった兵士達。

だからと言って、単純に反戦の為に絵だとも思えないのです。

戦場と言う、極限状態のなかの、人間の精神を切り取る。

ただそれだけが、藤田の目指した到達点だと思うのです。

諦観したような表情の兵士、白すぎるほどに白い歯をむき出しにした兵士、

ただただ、生と死がまさし隣り合った瞬間を切り取ることが、

藤田の戦争画の本質だと思うのです。

 

画面のトーンは不気味な赤い色、

その場所で流された兵士達の血が固まったような色。

命のやり取りをしている場だけに、スポットライトを当てたような光。

そこには、乳白色の肌も、愛らしい猫を描いた藤田ではなく、

ひたすらに「命」と向き合った、力強い藤田がいます。


今年一番の、、、

2015年11月26日 | 季節

定かではないけれど、

体感では、今年一番の寒さのような、、

雨あがり、雲の動きが早いから、

空の上では強い風が吹いているのかも、

雲の流れは、南から北、

とはいえ、

濡れた地面とあわせって、

夕方になってから、急に冷え込んで来たみたい。

 

ふと見上げると、真ん丸の白いお月さま。

今日は、満月。

真冬の凍るような白さではないけど、

煌々と輝く満月が、より寒さを感じさせる。


奥多摩の山々では、

2015年11月23日 | 季節

二十四節気のなか、「小雪(しょうせつ)」の節気のはじまり、

天気予報のマークで、時々雪のマークを見かけるようになります。

もちろん、高い山の頂にも、冠雪の知らせが、、、

とはいえ、奥多摩の山々は、雪にはまだ早く、

今は、紅葉が真っ盛りの時期です。

 

昨日出かけてきたのは、御岳山。

奥多摩のハイキングコース。

沢山の人で賑わっていました。

とはいえ、一歩先に行くと、

登山者の世界とはいえないけれど、ハイキングコース、

静かな山道を、カサカサと落葉を蹴りながら足を進めます

あいにくの曇り空、それでも、山の紅葉は見事なもどのです、

休憩で腰を下ろした先には、

 

ガイドブックによれば紅葉が終わると、十月桜が咲くと、

白い桜の背景に、赤や黄色の紅葉、

冬桜のことを知らなければ、ちょっと不思議な取り合わせかもしれません。


早起きして

2015年11月22日 | QOL

もう眠っているはずが、もう少しだけ起きていたくって、

というより、

多分、遠足の前日の小学生みたいなもの、

 

いつもとは違う装備を詰め込んでいるザックが足元に、

春と夏と続いたからには、

習慣にするために、どうしても行きたくって、

幸い、天気も悪くなさそう、でも、ちょっと寒そう。

 

山の上は、週中の雨で落ちてしまったかもしれないけど

ふもとの町役場のフェイスブックでは、紅葉が見ごろとのこと、

願いは、3,000の山々、昔歩いた場所。

高いかた尊いのではなく、今行ける山から、一歩づつ。

意地でも、鉄の血が騒いでも、

ケーブルカーではなく、自分の足で、

雲の上の稜線に吹かれる為に、


冬桜

2015年11月21日 | 季節

昼休みのお散歩、

そろそろかなって、立ち寄ってみると、

小さな白い花が、

初めて見た時は、年明けだったから、

梅の花と間違えたのだけど、

よく見ると、桜の花の形、

十月桜とか、冬桜という種類で、

この時期から、咲き始める桜。

赤や黄色が目立つようになるこの季節。

春の桜に比べて、一回り小さく花が、

ポツンポツンと、枝に咲いています。

 

春の桜の喧騒とはまったく違い

静かに咲いている、可愛らしい花なのです。


もう一度、

2015年11月15日 | QOL

作品の入れ替えもあったし、

前回、あまりの混雑と、臭いの酷さで、ゆっくり見る事が出来なかった春画展。

ようやく最近になって、混み具合も落ち着いてきたようなので、再度、訪問。

一枚一枚の絵の細かなところ、筆遣いまで堪能することが出来ました。

 

それにしても、春画って、美しい。

肌の色、それも、ほんのり薄紅色に染まったそれ、

あるいは、スベスベとした肌触りまでイメージさせるような質感。

着物の文様や色使いを、乱れた髪の一本一本まで、丁寧に再現している。

肉筆画は、デホルメされた性器が描かれていることが気にならないほどに美しい。

版画はといえば、美しさは劣るかもしれないけど、構想や発想で、それを補う、

さわされど、名のある浮世絵師の作品は、気品すら漂わせ、

肉筆画に負けないほどの力を持っています。

なにより、それぞれに描かれている表情が、

時に、切なく、満ちたり、放心した、

人の大切な営みを、豊かに表現しているのです。

 

なぜにあれほどまで局部をデホルメしているのか、

そのままの形と大きさで、微に入り細にわたり描くことは容易いはずなのに、

性別に関係なく、あり得ないほとの大きさで描くことの意味を考えてしまいます。

大きさに対する願望ならば、ただ男性のだけをデホルメするだけで事足ります、

でも、それに合わせて、女性のまでも、そうする意味は、

画面に相応しい大きさで、かつ写実的に描かれた絵を想像するに、

きっと、そんな絵は当時もあったと思うのですが、

なにかとても気持ちの悪いグロテスクなものに堕ちていたように思うのです、

その場所を、デホルメすること、不気味さを強調することで、

絵全体の美しさを引き立てている、

永い時間観賞に耐える為の手法として、

局部をデホルメしたのではないかと思うのです。

確かに、最初に目に飛び込んでくるのは、それなのですが、

眺めているうちに、その存在が消えてしまっているのが不思議なのです。

 

これほど話題になった展覧会を開催するには、

キャパシティーに問題があるとはいえ、

平日の宵なら、苦になるほどの混み方ではなく、

日も落ちて薄暗い木立の中、

行列にならぶことなく、建物に足を向けるのも、

なかなかに風情のあるものです。

やはり、春画は秘する芸術。

部屋に入りきらないほどの人混みの中で見るものではありません。


原点を守り続けた作家

2015年11月14日 | QOL

印象派は、目に飛び込んで来た対象を、

自分の感じたままに、キャンバスの上に写し返る。

それまでの、物語りや空想とは違った、

現実をそのままに、描くことで、新しい世界を造りました。

その後、それぞれの画家の目に、心に響くモノは変わって

画家固有の作風となって展開し、様々な絵が描かれました。

その流れの一つが、モネで、後世の絵画に大きな影響を残したのです。

 

そのなかで、あくまでも、原点に立ち続けたのが、

アルフレッド・シスレー。

その後のモネのような、色と光が混然となることなく、

スーラやピサロのような、限界までそれらを分解することなく

最後まで、ありのままの、風景を描き続けた画家です。

残念ながら、今週末で終わってしまうのですが、

原点に忠実なシスレーの画風を堪能できる展覧会です。

 

シスレーが好んで描いた、セーヌ川の水辺を掘り下げることで、

もうひとつのテーマである川の治水に導き、

この展覧会を催すことは、

区立美術館という、きっと予算的に制約のあるなかで、

苦肉の策とはいえ、なかなか考えられたアプローチで、

企画した、キュレーーターの方の知恵に大拍手です。


花盗人は、

2015年11月11日 | 季節

「花盗人は罪にならない」と言います。

この故事を受けてか、

銭形警部すら、花を盗んだ時、

ルパン三世を追いかけなかった記憶があります。

とはいえ、花を折る人はほんの一握り、

あるがままに姿で愛でるものなのです。

 

木々の葉が色づくこのごろ、

形は見たことがあっても、

こんなふうに枝に着いているのを見たのは初めて、

昼休みのお散歩ルートで見つけたのは、楓の種でした、

見つけたのは、真夏の暑い盛り、

葉っぱと間違えるほど青々として、小さな種でした。

それが、今では、丁度いい具合に育ちました。、

 

さて、問題は、

この種を少しだけ、失敬しようかということ、

もちろん、厳格にいえば、窃盗になるのでしょうけど、

少しだけ、拝借してこようと思いのです、

花盗人が罪にならないのと同じように、

花の元の種ならば、許してくれるかもしれないと、

 

ついでに、その横のアサガオの種も、

丁寧に育てて、花を咲かせて、

再来年の春に種を返すまで、

ちょっとだけ、借りるだけですから。

 

PS もちろん、写真は、ネットでの拾い物です。


冬の始まり

2015年11月08日 | つぶやき

東京は、朝から雨が降っている日曜日、

早いもので今日は立冬、冬の始まりです。

 

春、花が咲く順序と同じに、

秋、木々の葉が色ずき、落葉する、

なにかも、巡り合わせを感じるのです。

木々の葉が落ち、空が広くなって、

冬の柔らかな日差しが地面にまで届くと、

枯れ葉の乾いた匂いが香ります。

 

軒先の「山茶花」がちらほらと咲き始め、

カレンダーに年末らしい行事で埋まって行くと、

今年も、もうすぐ終わってしまうと

しみじみ感じるこのごろです。


昼休みのお散歩

2015年11月07日 | 季節

都会の真ん中、オフィス街のビルに囲まれていると、

季節感が分らないって嘆く人がいます。

本当でしょうか、、、

 

昼休み、ちょっと足を延ばしてみるだけで、

意外なところに、季節を感じさせてくれる場所が見つかるものです。

例えば、公園だったり、神社仏閣や、ビルの敷地のなかにも

小さな自然を見つけることが出来ます。

 

勝手に名付けた、「赤坂バラ園」

正式には、氷川公園。

春と秋に、見事な薔薇を楽しめる公園です。

真向かいには、ちょっとお城(シャトー)っぽい建物がアクセント。

さすがに、11月になると、さびしげな薔薇の花、

それでも、いくつかの株には、蕾が、

中旬過ぎには、今年の最後の薔薇が楽しめそうです。

 

きっとそのころになれば、

目星をつけてある、イチョウの木やカエデの葉も色づくころ、

本格的な冬の始まる前、

ちょっとだけ、街の自然が賑やかになるころです。

 


こんなお酒を飲みました - 日本酒編 BY2015 part4

2015年11月07日 | お酒

お米とお水、そして酵母。 その蔵の空気に、人の手。

「蔵」というより、工場と言った方が良いような

蔵元さんもあるけれど、

基本的に自然の恵みだと思うのです。

もちろん、そこには、

蔵人さんや、杜氏さんの手助けがあって、

より美味しくなるものだと思うのです。

自然の恵みだからこそ、

造った歳、時期によって、味は様々に変わるはず、

封を開けてから、刻々と味は移ろっていくし、

飲む人の、体調、気持ちによっても、

同じ瓶のお酒でも、まったく違う。

週に四合瓶、二本を開けるおやじの備忘録にお付き合いのほど、

2015BYPart1は こちらです。

2015BY Part2 (春の巻)

2015BY Part3 (夏の巻)。

 

明後日、8日日曜日が、立冬。

週末呑んだお酒の備忘録、季節に合わせてと思ったけれど、

最初のころは、関係なく、ページを区切っていたみたい、

読み易さもあるけれど、「春」、「夏」、「秋」と区切るなら、

節気の節目には、新しい項目を立てるべきかなって、

だから、これが、「2015BY秋」の掉尾を飾るお酒。

筑後、長門、越後と北へ上ってきたならば、出羽の国で〆。

日の丸醸造株式会社 秋田県横手市

限定品 MANSAKUNO HANA JUNMAI GINJO


 

アルコール分 : 16度

原材料名    : 米 (国産) 米麹 (国産米) 

原料米      : 亀の尾 100%

精米歩合    :55%

製造年月日  : 2015.10

裏書きによれば、

純米吟醸一度火入れ原酒 亀ラベル2015秋と

確かに、ラベルの「亀」さんも、これを手に取った理由の一つ、

温度が室温に近づくにつれ、

秋田のお酒らしく、ほんのりと、麹の甘さも起ってきて、

甘さとか、うま味も目覚めてくる、好きなタイプのお酒。

甘口っていうと、昔は、ドロドロとして、黄味かかったお酒ばかりだったけど、

こうして、いろんなお酒を呑んでいるうちに、

甘みのある、お酒が好きなんだなって、気がついたのが今年の収穫、

そうなると、辛口のお酒って、いったいどんなお酒なのか、

2015.11.6 記


好きな画家の「睡蓮」の絵を癒され、

画面の三人から、想像できないくらいの小柄さに驚き、

うぶ毛、縄の毛羽の一本一本まで見える写真にため息。

そんな金曜日、最後の〆は、もちろん、お酒。

それも、ちょっとだけ冒険して、初見の蔵元さん

千代の光酒造株式会社 : 新潟県妙高市

純米 千代の光 越淡麗100%

厳選槽場汲み 越淡麗 純米無濾過原酒 瓶火入れ

(写真は、純米酒)

アルコール分 : 17度

原材料名    : 米 (新潟県産-越淡麗) 米麹 (新潟県産米) 

精米歩合    :54%

製造年月日  : 2015.10

アルコールの度数が17度、日本酒にしては、強い方のお酒、

それに故に、しっかりとアルコールが回る。

味も、しっかりと、強い個性のお酒。

だから、チーズのクセにも負けない。

両方の味をしっかりと引き立ててくれる。

きっと、冷やしすぎると、味がぼやけてしまう、

冷蔵庫から出して、一時間、いまが、ちょうど、室温、

強さのなかに、甘さが加わったのは、酵母さんが目覚めたから?

室温か、それより熱い方が美味しく呑めるお酒。

もちろん、一人深夜に呑むお酒でなく、美味しい料理に呑むお酒。

多分、この時期なら、脂ののり始めた寒ブリの照り焼きなんか、

2015.10.30記


売らんが為の、広告の文句に踊らされたくはないけれど、

でも、折々の節目をきっかけにするのは、悪いことでなく、

お気に入りの蔵元のお酒を呑む、定点観測のようなもの、

正々堂々、

「十月一日は日本酒の日、貴冷おろし解禁」と

この潔さも、良いと思う。

で、今年の「ひやおろし」定点観測、第二弾は、

株式会社 永山本家酒造場 : 山口県宇部市

ひやおろし 特別純米 貴

アルコール分 : 15度以上 16度未満

原材料名    : 米 (国産) 米麹 (国産米) 

精米歩合    :60%

製造年月日  : H27.09A

冷蔵庫から出して半時、

酵母さんがお目覚めになるには、ちょっと早いかも、

舌の上で転がすと、さっぱりとした甘さが広がる、

口の中に、香りが、広がる。

時間が経つにつれ、甘さが立ってくる。

まだまだ、お付き合いは短いし、

それほどの量を呑んでいるわけでないけれど

記憶に残っている味と変わらない。

良いお酒と、そのお酒を造った蔵元さんに出会えたことを感謝、感謝。

はは、先週も、若波の時と同じ終わり方だ、、、、

2015.10.16記


四季それぞれ、その季節にしか飲めないお酒が、、、

この季節なら、いわゆる「ひやおろし」とか「秋上がり」。

そんな名前に関係なく、季節ごとに呑みたい蔵元さんが幾つか、

その中の一つが、

若波酒造合名会社 : 福岡県大川市

若波 純米吟醸 寿限無 

 

アルコール分 : 16度

原材料名    : 米 (国産) 米麹 (国産米) 

精米歩合    :55%

製造年月日  : 15.9.

少し甘めの、寿限無。

たしかこのお酒は、この時期にだけ呑める銘柄。

他の蔵元さんの「ひやおろし」に交じって、

10月1日が解禁日になっているし、

店主さんも、そう言っていた。

ログは残っていないけど、

確か、去年も、この甘さに感激した記憶が、

こうして、夏を越えた「若波」さんのお酒を、

こうして呑めることに、感謝。

来年も、こうして美味しいお酒が頂けますように。

名前のように、「寿」限り無しとはいかないけれど、

2015.10.9記


四連休のイブ、四ッ谷尾張町の女将に勧められ、

手に取った残りの一本に、ようやく手を伸ばす。

そらには、「更待月 -ふけまちづき- 」

いざよい(十六夜)、立待、寝待までは、覚えていたけど、

ここまでは、知らなかったかも、

そんな夜に、

成龍酒造株式会社 愛媛県西条市

しずく媛 純米原酒 「月見純米 SEIRYO TSUKIMI」 

アルコール分 :15度以上16度未満

原料米     :しずく姫 100%

原料名     :米(国産)・米麹(国産米)

精米歩合    :60%

製造年月日   :2015年9月

アルコール分 :17度以上18度未満

冷蔵庫から出し、外気に馴染ませる。

お休みしていた、お酒の妖精を目覚めさえるために、

口に含むと、甘さが広がり、お酒の味が、口いっぱいに広がり

呑む込むと、体温に温められ、酔精達が体のなかで踊り始める。

一週間の、世間の垢を、洗い流し、週末の始まり、

ラベルの稲穂が、秋を感じさせ、

心は早、今年の新酒へと、

でも、夏を越し、成熟したお酒の妖精を味わうのが、

この季節の楽しみ。

2015.10.2 記


カレンダーを見ると、赤い数字が4つ並んでいる。

とはいえ、その通りに休める訳ではないけど、

そそのかされれ、二本四合瓶をぶら下げて帰ってきた。

多分、この酒蔵さんのお酒は飲んだことがあるはず、

でも、それはそれ、今夜は、今夜。

有限会社 仙頭酒造場 高知県安芸郡

日本酒 美潮(みしお) 純米吟醸 雄町 2015

 

アルコール分 :15度以上16度未満

原料名     :米(国産)・米麹(国産米)

原料米     :岡山県産雄町 100%、

精米歩合    :59%

製造年月日   :2015年9月

冷蔵庫から出して、しばらく放置プレイ、

甘さがかるく口の中に広がると、思わず、ニッコリ。

喉越しも軽く、呑み易い。

嫌みのない後味が、舌の上に残り、

次の一杯、チェイサー、あるいは、肴が来るのを待っている。

お酒も、肴も進む、良いお酒、

それに、季節もちょうどお酒を楽しむには程良い温度。

冷たいお酒を水のように呑むのではなく、

チビチビと、時間をかけて、ゆっくりと、秋の夜長を楽しもう。

2015.9.18

追記

趣向を変えて、直前まで冷蔵庫で保管。

程よい甘さが口の中にフワっと広がるのは同じ、

でも、冷えているぶんだけ、キリッとして、より爽やかな味。

ラベルに、果実のようなってあるけれど、

本当に、お米が、くだもののような甘さに育っている。

2015.9.20


ひやおろしが勢ぞろいした棚。

まだ味わったことのない蔵元さんのお酒にしようか、

美味しいと思ったお酒にの「ひやおろし」にするか悩んだ結果が、

何度か、味わったことのあるお酒、ちょっと安全策。

冒険心に欠けると自省しながらの帰り道でした、

こんどは、チャレンジしてみよう。

で、選んだのは、

 

岡崎酒造株式会社 長野県上田市

信州 亀齢 ひとごこち 純米吟醸 (ひやおろし)

アルコール分 :15度

原料名     :米・米麹

使用米     :長野県産 ひとごこち 100%

精米歩合    :59%

製造年月日   :H27.4

蔵元出荷年月  :H27.9

サラサラと、軽快な喉越し、ちょっと甘いかな、

いろいろ話しをしてみて、

意外に好きなタイプのお酒が甘口が多いことに気づいたこのごろ、

このお酒も、そのまま、好みのお酒。

透きとおったお酒、一目見て、このお酒は好きになりそうな予感、

そして、その予感は、正解。

好きな教科が、古文・漢文、地理、地学。

後の二つが、30年の時をへて役に立っているのは、

また別の機会に、まずは、亀の歳まで、お酒を飲めますように。

2015.9.11記


そろそろ、秋のお酒、「ひやおろし」をみかけること、

どちらにしようかと、悩んでいると、目に入ったのが、

きになっていたお酒

美吉野醸造株式会社 奈良県吉野郡

花巴 山廃純米酒 雄町  

 

 

アルコール分 :16%

原料名     :米(岡山県産)・米麹(岡山県産米)

使用米     :雄町

精米歩合    :65%

製造年月日   :27.8

製造は27.8となっているけど、 23(2011)BYの熟成

黄色いお酒は、混ざり物がっていうけれど、

熟成の故か、精米歩合が高いからか、濃い黄金色。

前回書いたのと同じコメント。

お米は違うけど、雄町との違いが分らないけど、

 

酸味っていうか、ちょっとピリッとする辛さが、

お酒を受け止める準備の為に、体を目覚めさせ、

そして、酔いが体の隅々まで、心地よく染みて来る。

時間が経つにつれ、香りも目覚め、ほのかな木の香り、

 

飲みすぎないように、きをつけよう。

2015.8.28記

一夜明け、少し趣を変えて、飲んでみる。

冷やしておいたお酒を、室温に馴染ませてから、一口。

樽酒のような、舌にピリッと刺激が、

アルコール度数が16%って表示されているけど、

もう少し強いようにかんじる。

4年の熟成が、お酒に力を与えたのかな

2015.8.29記


暑さはひと段落、とはいえ、湿度が高いこのごろ、

なぜか、あまくて、さっぱりしたお酒が恋しくて、

あたりを付けたのは、越後のお酒、

そう思って探していると、ありました。

赤坂福吉町の酒屋さんに、

合名会社 渡辺酒造店 新潟県 糸魚川市

根知男山 純米吟醸

アルコール分 :15度以上16度未満

原料名     :米(新潟県産)、米麹(新潟県産米)

原料米     :あきた酒こまち(酒米) 100%使用

精米歩合   : 55%

製造年月   : 15.7

曰く、

その甘味はよりソフトで滑らかさを感じます。酸味はジューシーさを感じさせます。

口に含んだ時の清らかさと、旨みと酸味のバランスが良く、後口は綺麗に収まります。

綺麗で味わいの芯の通ったお酒。

この口上が、まさしく「今」飲みたかったタイプのお酒、

そして、その通りの味。

冷蔵庫から出したばかりのころ、酸味とうま味????って感じ

でも、求めていた「さっぱりした甘さ」に、ひとめぼれ。

時間が経って、温度が上がってくると、違う味わいが、

大好きなタイプのお酒に、

また一つ、追いかけるお酒を見つけました。

2015.8.21記


涼を求めて、シュワシュワとした飲み物が欲しいこの季節、

日本酒でシュワシュワとしたお酒は限られているのですが、

わたしにとっての定番、

新政酒造株式会社 秋田県 秋田市

Spark 亜麻猫

アルコール分 :15度

原料名     :米(秋田県産)、米麹(秋田県産米)

原料米     :あきた酒こまち(酒米) 100%使用

精米歩合   : 麹米40% 掛米 60%

製造年月   : 2015.05

平成二十六、酒造年度 二〇一四

去年の失敗は、二度と、繰り返さない。

元気のいい、亜麻猫ちゃんの酵母のご機嫌をとりつつ、

ゆっくりと、時間をかけて、封を切る、

ちょっと甘めの、濁り酒。 舌の上で、二酸化炭素が踊っている。

夏のお疲れ気味の体に、酵母さんの醸しだした滋味が染み渡って、

体と、心を元気にしてくれる。

新政さんのお酒は、冷え冷えよりも、

ちょと、「ぬるい」くらいの方が方が、お酒の味わいが増す。

舌と、喉で、味わうお酒。

2015.8.7 記


モネの生きる力

2015年11月01日 | QOL

見る力を奪われることは、画家にとって、

ましてや、煌めく光の中の色彩をキャンバスの写したモネにとって、

命を奪われることに等しいほどの恐怖だったに違いありません。

その恐怖に抗いながら、最晩年の彼は筆をとり、キャンパスに向かい、

彼の目に見える、あるいは、見えていた色と光を写し続けます。

見えているのは、いないのか、作品として完成したのか、そうでないのか、

最晩年の作品の前に立つと、そんな些細なことは気になりません。

ただ、彼自身の、そして、作品の命の力強さだけが、際立っているのです。

 

初めは、目にしたものを、そのままに、キャンバスに残しています。

そして、彼の目に飛び込んできた、光を、色を、写します。

さらに、感じた空気がそれに加わり、躍動感という新しい命がふきこまれ、

辿りつたのは、モネというフィルターによって、漉され、

そこには、目にしたであろう、形はありません。

ただ、光彩、虹彩、気彩だけが、キャンパスの上に残っているだけです。

ところが、更にもう一つの要素が最後に加わりました。

それが、「力」、命の力といってもいいかもしれません。

特徴であった、柔らかさ、優しさが消え、力が湧き出でて来たのです。

 

年代順に彼の作品を辿り、最晩年に辿りつくことで、

モネが見た世界を辿ることになります。

その面白さが、「マルモッタン・モネ美術館所蔵・モネ展」の面白さです、

「印象、日の出」の公開は、上野の美術館では終了していますが、

今公開されている、「ヨーロッパ橋、サン=ラザール」も

蒸気機関車の匂いや、蒸気の熱さまで感じる作品で、

その活力は、最晩年の作品の力に通じるものがあります。