水曜日、いつも通りの昼食、そして仕事を片付けて、夕方には羽田へ、
金曜日の午前中、かの地で仕事をして、昼ごはん。
残務処理をして、空港へ、
入出国の管理の厳しい国だから、余裕を持っていたけれど、
思いおほか、スムーズ。
海を、国境を越える煩雑さはあるけれど、
それでも、半日で移動可能ってことは、
国内の出張と大差はないけれど、、、
疲労は、移動時間ではなく、移動距離に比例するって実感。
そんな疲れを取るために、、、
宮城県栗原市 萩野酒造株式会社
萩の鶴 純米大吟醸 攻め
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
原料米:山田錦100%
精米歩合:40%
アルコール分:16度
製造年月:2018.4
考えてみれば、久しぶりの純米大吟醸
お酒の体温が上がってくると、
甘みの深さが増してくる、
酸味の恐怖が少ないのが、大吟醸。
かも、
お酒の体温も部屋の温度に近くなってきたけれど、
吟醸酒と違って、酸味の感じ方が少ない、
ちょっとそれがもの足りたいと思うのは、無い物ねだり
今宵は、甘みの深さを楽しみましょう。
都内のあちこちの公園で、バラが見頃を迎えていると、
ならば、、赤坂バラ園もそろそろかと出かけてみると、、、
きれいさっぱりと整地をされていて、バラの苗の一つも無くなっている、
どうしたことかと、港区に問い合わせをしたいところだけれど、、、、、
ご覧になって、お分かりの通り、これは冬の写真。
苗が老齢化したため、植え替えを、その真っ最中の写真、
みるからに、素敵な土。
こんな土に植えられた苗は幸せだろなと思いつつ、
季節は流れ、
これが、今の風景。もちろん、トップの写真も。
こざっぱりとして、まだそれぞれの苗は小さく、
花も可愛らしいけれど、
初夏の日差しの中、きれいに咲いています。
でも、老齢化して、引退した苗はどうしたのだろう、、
老齢化と言うけれど、、去年の秋もきれいに咲いていたのに、、
同じお酒でも、一晩、
ほんの少しの時間寝かせるだけで、
違う表情を見せてくれます、
あるいは、
少しの温度の違いも、その味に影響します。
それに、一緒に味わう肴の味にも、、
でも、味の違いに一番の大きな影響を与えるのは、
ひょっとすると飲み手の体調なのかもしれません。
そう、お酒自体は、悪くもなく、いつだって美味しいのです。
千葉県 いすみ市 木戸泉酒造株式会社
木戸泉 achiba 生
原材料名:米(千葉県産)・米こうじ(千葉県産米)
原料米:五百万石
精米歩合:60%
アルコール度数:16度
製造年月:18.04
昨日とまるで違うお酒の味、
昨夜感じた、日本酒の強さは、今のところ影を潜めて、
隠し味に、ナッツの硬い甘さを感じるのです、
それに、旨味も深まったように感じます。
そう、お酒は、いつだって美味しい。
でも、それを美味しく感じるのは、飲み手次第。
そんな思いを新たにしました。
地図を見ながら思うことがあります。
訪れたことのない県を数えたり、
登った山のルートを記したり、
乗った地下鉄の路線を確認したり、、、
最近では、、
青森なら、田酒に八仙
秋田なら、新政、春霞み
そうして、綴っていって、
山口は、貴、福岡は、若波
熊本は、美少年。
それぞれに、思い入れのあるお酒です。
そして、まだ一人夜会で呑んだことのない県を、
思い浮かべてみる。
外飲みを含めても、初めて頂く千葉のお酒。
千葉県 いすみ市 木戸泉酒造株式会社
木戸泉 achiba 生
原材料名:米(千葉県産)・米こうじ(千葉県産米)
原料米:五百万石
精米歩合:60%
アルコール度数:16度
製造年月:18.04
表示されたアルコール度数以上に、強さを感じる。
それは、ちょっとお疲れの体調ゆえなのか、酔いが早い。
口に含んだ時、木の香りを感じる。
あたかも、樽から直接汲み取った味。
どことなく、古風な日本酒の味わい。
一晩、寝かせてみることにする。
閉め忘れた雨戸を閉める時、
見上げると、明るい星が、
星は星でも、ひょっとして惑星の方かも、
ツイッターに流れて記事に
寝待月と土星のランデブーが、
一晩すぎて、月が上がる時間が代わり、離れ離れに、
それでも、太陽系で二番目に大きい惑星。
自らは光を放っていないけれど、
天空では、一際明るい星。
夜になると、春が戻って来て、
薄雲のフィルター越しにぼんやりと寝待月プラスワンの月。
季節外れのお月見のお供は、
京都市 伏見区 キンシ正宗株式会社
京仕込 特別純米生原酒 金鵄正宗
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
使用米:五百万石100%使用
精米歩合:60%
アルコール度数:17度以上18度未満
製造年月:18・04
澤乃井と比べて、何か品を感じるのは、
伏見とはいえ、京都府のお酒だからでしょうか、
関東の、それも、奥多摩、将門伝説の流域の水と、
伏見の女酒を醸すお水の違いでしょうか、
はたまた、精米比率の違い。
お米を原料としているから、
似たような味を感じるのですが、
舌の上、口の中で遊ばせると、全く違う味わいが、
のど越しは全く違い、合わせる肴との相性も違うようです。
そんな違いを楽しむのが酒呑みのモチベーション。
好みのお酒を探して、日々精進、そして彷徨うものなのです。
今宵のお供の順番を、
美味しいお酒を、美味しく頂きたいから、
それに、次の日のことが気になるから、
もちろん、自分の体調の事と
お酒自身の変化についても。
だから、四合瓶を一晩で飲み干すのではなく、
一合よりも少なくはなく、二合を越える事はない程度に、
ご遠慮することにしている。
そして、三連休の最後の夜、
鮮やかな新緑を思い出しながら、
東京都 青梅市 小沢酒造株式会社
澤乃井 元禄 生原酒
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合:90%
アルコール分:17.3
日本酒度:−8
酸度:2.1
アミノ酸度:1.0
生酒とはいえ、一日、二日で味が変わるはずもなく、
深みのある甘さ、ただ、喉を越えた後、
口の中に戻ってくるお酒の香りと味に気がつく、
注いだ時の、薄い黄金色は、
ほとんで研いでいないお米そのもの色。
いつもは、楽しめない部分をお酒にに醸して頂いている。
この分で行くと、ホリデー快速には乗れそうにないかも。
実際のラベルは、成分を記した表。
それもまた、蔵元さんの心意気を、示している。
気になっていた美術展を見に、少し遠出した帰り、
世界一のターミナル駅で降り、
店舗としては、日本一百貨店へ、
お店を変えることで、いろいろな蔵元さんの銘品と出会える。
その楽しさを覚えて、最近は浮気性。
蔵元の方が出向いて、試飲販売。
そのお話を聞くのも、また楽しい経験。
それに、偶然居合わせたお客様のお話もまた楽しい。
少し、試飲を楽しみすぎたからか、
艶な立ち振る舞いから少し先に進んだお姉様。
きっとここ方の寝起きは、
きっとこんな感じかなと、
さっき見てきた、「鳥居清忠 朝寝髪」を思い出す。
袖振り合うも多生の縁って言葉もあるくらい、
目の前の美味しいお酒を間にするくらいだから、
袖が触れる以上の縁があるのだから、
声をかければ、良かったと、
きっと、小一時間は、お酒のお話で楽しめたはずなのに、
相変わらずの、話下手を反省しながら、
試飲で気に入ったお酒を、お供に、一人夜会。
京都市 伏見区 キンシ正宗株式会社
京仕込 特別純米生原酒 金鵄正宗
原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
使用米:五百万石100%使用
精米歩合:60%
アルコール度数:17度以上18度未満
製造年月:18・04
お姉さまの会話、気になったのは、
京都のお酒は、意外に軟水で醸した蔵元が少ない。
いえいえ、そうでなく、伏見のお酒が「女酒」で軟水なのです、
同じ京都でも、水系が違えば全く水は違う。
京都で一括りにしないほうがいいのではと、、
改めて、このお酒を頂いて思うのです。
まさしく、教科書通りの 女酒。
優しい、まろやかな口当たりで、
お米の、お酒特有の甘さが口の中に広がります。
少しだけアルコール度数が高い分、
あるいは、私の体調からか、酔いの回りも早い、
なるほど、お姉さまが試飲だけで、
いい具合になったのも宜なるかなと、
女酒の由来は、
アルコール度数の高い割に飲みやすい所にもあるのかと、
下衆の勘繰りではありますが。
とはいえ、お公家さんならば、そのくらいの知恵を働かせ、
東男をそそのかすのは、、お手のものかなと、、
いえいえ、きっと京女もまた、
たっぷり新緑の眩しさに浸かり、リフレッシュ。
そして、心地よい筋肉痛、
下山を急いだ理由は、
小沢酒造さんに寄りたかったから、
そして、今夜、ようやくそのお酒を頂ける。
東京都 青梅市 小沢酒造株式会社
澤乃井 元禄 生原酒
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合:90%
アルコール分:17.3
日本酒度:−8
酸度:2.1
アミノ酸度:1.0
口上に曰く、創業(元禄15年)当時の造りを再現したお酒。
注目は、その精米歩合、90%。
精米、お米を磨くことで、雑味が減ると、
磨かない分、雑味を感じるのかと、雑味とは何かが分かるかもと、
そんな変な期待をしていたけれど、
それは見事に裏切られて、
グラスに注ぐと、ほんのりと黄金いろ、
それが、精米歩合の高さの証。
さっぱりとした甘さ。でも、何か強さを感じる甘さ、
その強さが、お米を磨かない効果なのか、
それほど酸味を感じない。
このお酒の味が、和ませ水と共に、体に落ちていき
ゆっくりと全身に広がって行く、
お米、そのものの、「恵み」を頂いているようなお酒。