妄想を少しと、好きな物、好きな事を備忘録のように、

好きなもの、好きなこと、
思いついたまま綴っています。

好きの範囲は人それぞれ、お注意下さい。

妄想を少しと、好きな物、好きな事を備忘録のように、

いくつかの叶った夢、 数え切れないほどの忘れ去った夢、 平凡だけど、悪くはなかったと思う日々。 変わりのないことを嘆くのでなく、 変わらないことに安堵する、 でも、目を開ければ、小さな様々なことが変わっていく、 そんな小さな変化を言葉に綴り、 週末には酒を飲み、 日々、恥ずかしい妄想を、写真とともに、更新する。 そんなブログなのです。

「天までとどけ」- 中村中

2007年11月23日 | つぶやき
「天までとどけ」- 中村中

中村中というアーティストをご存知でしょうか。
彼女の名前を知ったのは、アーティストとしてではなく
性同一障害の方であることから、彼女の名前を知り、
そして、彼女の作品に興味を持つようになったのです。

少しハスキーな声、なんとなく、
中島みゆきさんの若いころの声に似ているような、
声だけでなく、曲の雰囲気もまた、
みゆきさんの初期の作品に似ているような趣です。
アルファベット順に再生していると、
彼女のアルバムから、みゆきさんのアルバムに移ったことに
気がつかないほどでした。

きっかけは、性同一障害の歌手の歌という
とても、彼女の作品とは関係ない理由から知ったのですが、
とても、しっとりと心の中に入ってくる、楽曲でした。

Web、ブログ、Mixi

2007年11月14日 | つぶやき
その存在の永さだけがとりえの私のサイトです。
駄文の垂れ流しで、
「便所の落書き」の名に相応しいと思うのです。

永きに渡って続いているとはいえ、
更新が頻繁になされたり、しばらく放置したりと
私の気持ちの濃淡に、とてもよく反映されています。

はるかでない私の忙しさだったり、
SMや女装に対する思い入れだったり、
体験した出来事だったり、
体験を語る動議の強さだったり
興味の対象の変化だったり、
それらツール、それら自体への熱だったり、
さまざまな理由がありました。

すべての時期にわたって
自分の気持ちを伝える楽しさを感じていて、
それに加えて、
ブログについていえば、手軽さ、
Mixiについていえば、日記への反応。
それが、数ヶ月前までの、私の熱だったと思うのです。

少しだけその熱が冷めている、
それが、今の私の気持ちです。
結局のところ、相互のコミュニュケーション
それに勝る面白さは無いと思っているのです。
モニターの上に浮かび上がる文字、
極論すれば、ただそれだけの、ものなのですが、
今の私にとって、その電子的な仮想空間だけが、
はるかがリアルに生き生きと過ごせる場所なのです。
きっと、セカンドライフに足を踏み入れたならば、
永遠にそこから出てこないのではと思うほどです。
リアルでお会いするか、わからない方と
チャットを通じて、主従関係を結ぶ。
感じるはずのない相手の身体の動きに、
反応してしまう、私の身体。
他の楽しみは、もう少し放置されてしまうかもしれません。

物語の視線

2007年11月05日 | 読書
本を読む、それも、小説を読むことは、
未来であったり、過去であったり、
見知らぬ土地での話しかもしれませんが、
読み手を、未知の世界への誘うことだと思うのです。
そればかりでなく、感情や心の動きまでも、
書き手のイメージを一つ一つ言葉に直し、文章を組み立てる。
その完成品としての物語を読むことで、
読者は、その世界を、感情までも共有すること出来るのです。

人のイメージとは、その経験によって育まれるものだと、
そんな言葉が私の心に中にはあります。
書き手が、イメージをどんなに文章にしたとしても、
物語を紡ぐ人の想像力が、経験が限られたものならば
出来上がった物語もまた、深みのないものになってしまうのでは、
そんな気持ちもまた、私にはあるのです。
もちろん、物語の語り手が、すべてを経験し、物語を紡ぐわけではなく、
そこには、知識や伝聞といった情報もまた、含まれるのですが、
やはり、肌で感じた経験に勝るものはない、そう思ってしまうのです。

館淳一の作品をこよなく愛する理由がここにあるのです。
もちろん、著者自身が女装をしているわけではないのですが、
彼の女性の下着への思い入れ、女装者への共感、それぞれが深い故に
彼が描く、女性化、そして、SMへ耽溺は、
まさしく私が感じた、そして、感じたいと思っている気持ちなのです。
その反面、女性の感覚の描写を物足りなく感じているのも事実なのです。
女装者が抱かれるとき、彼らがマゾに堕ちていく心情の延長にすぎない、
そんな風に感じてしまうのです。
ならば、他の作家の、女性の書いたもの、と思うのですが、
私の感覚として、そこに男の視線、読者への媚を感じてしまうのです。

最近、女子大生が書いた官能小説という紹介から惹かれ、
松崎詩織著、「くちづけ」幻冬アウトロー文庫を手にとってみました。
彼女の作品が直接的に男の欲望をそそることは少ないと思います。
ただ、今までに読んだ小説とは違った、雰囲気を感じるのです。
それは、主人公が女性であり、彼女の視線で描かれていることが、
私にとって、新鮮に感じられる理由だと思うのです。

姿を、心もまた、女性でありたいと思っているはるかの気持ちの中に、
女として抱かれたいと思う気持ちがあります。
そのことが、現実のものになるかどうか、それはわかりません。
出来ることならば、女の視線を疑似体験したい、
抱かれ、出来れば、マゾとして弄ばれる、そんな物語を探していました。
この本に収められている、二つの作品は、そんな願いが叶った作品です。