本格的にここのブログを始めてから10年目。
そして、もうそろそろ、誕生日。
何か気の利いたことをブログにしておこうなんて、思うのだけど、
思えば思うほど、何も浮かばないのが、凡人たる所以。
「継続が力なり」って、いうけど、それだけで生き延びられないのは、
それを広告にした予備校で実証済み。
とはいえ、とりあえずは、今年もまた一つ歳だけは増える事になりました。
大台に乗った時には気にならなかったけど、
51回目の冬を迎えて、やはり体の、気持ちの其処此処に、
ガタが来たというか、変化を感じるこのごろで、
改めて現実を突き詰められることが多いこの頃なのです。
「若くはないと。」
まあ、ぼちぼちと、新しい現実と折り合っていくしかないのでしょう、
それが、事実で、間違っているといったところで、変わりはしないのだから。
まさしく、「50の手習い」になるけれど、、
何か新しいことでも、今年も始めてみましょうか。
先日飲んだ、〆張り鶴のラベルにあった、白楽天の五言古詩。
記されていたのは、「一盃復兩盃」からの節。
朝亦獨醉歌 朝も亦獨り醉うて歌ひ
暮亦獨醉睡 暮も亦獨り醉うて睡る。
未盡一壺酒 未だ一壺の酒を盡さず
已成三獨醉 已に三獨醉を成す。
勿嫌飮太少 飮の太だ少きを嫌ふ勿らん
且喜歡易致 且く喜ぶ歡の致し易きを。
一盃復兩盃 一盃復た兩盃
多不過三四 多くも三四を過ぎず。
便得心中適 便ち心中の適を得て
盡忘身外事 盡く身外の事を忘る。
更復強一盃 更に復た一盃を強ふれば
陶然遺萬累 陶然として萬累を遺る。
一飮一石者 一飮一石者は
徒以多爲貴 徒だ多きを以て貴しと爲す。
及其酩酊時 其の酩酊の時に及んでは
與我亦無異 我與亦た異る無し。
笑謝多飮者 笑うて謝す多飮者は
酒錢徒自費 酒錢徒だ自ら費す。
(白楽天『效陶潜體詩』其三)
朝も、晩も、一人で、お酒を飲んでいるけど、
量は、そんなに多く飲んでいないのですと、
でも、こうしてちょくちょく飲めるのが良いと、
チビチビと、やりながら、心地よい気分になる。
数えても、三、四盃で、 丁度よいほろ酔い加減。
最後の一盃で、ただの酔っ払いに。
気分は大酒飲みと同じくらいの酔い気分。
別に多く飲んだからって、偉い訳じゃないし、
ただの銭失いだって分っているから。
こんな感じでしょうか、
白楽天って人、お酒飲みだったのでしょうね、
それも、きっと大酒飲み。
酒飲みの気持ちが良く分っている。
其の三とあるから他にもあるのだと、、
興味があれば、ここに、
向かい酒のボルドーを飲みながら、、、
正月、三が日も終わり。
すでに、お仕事始まった人もいると思うけど。
私は、明日からは、お仕事、「御用始め」。
仕事は半日って、会社もあるかもしれないけど、
きっと、明日から全力でお仕事しなくっちゃいけない。
且つ、最初から5日の出勤日。
お正月の休みって、
お年玉とか、夜更かしとか、
子どもの頃は楽しみだったけど、
大人になると、雑用やら、大人の都合やらで、
休んだって感じがしないもので、
あっという間に5日が過ぎてしまうものです。
普段以上に、TUMBLRのリブログしてれば、
同じかなって、きもするけど、
なんとなく、お正月ぐらいは、
悶々として気分で過ごしたくなかったから、
妄想の更新はしなかったけど、明日からは、それも再開、
リブログした写真に、妄想が足されると、
想像力が削がれるかもしれないけど。
それも含めて、お付き合いのほど、お願いいたします。
そう、ふと、調べてみると、
本格的にこのブログになって、
この一月で10年、
登録したのは、もっと前だけど、
前のサイトを止めて、ブログ形式にして、
そんな年月が過ぎてしまいました。
まあ、よくも続けたものです。
この数年、様々な理由を付けて、
足が遠のいていた場所へ、お正月のあいさつへ、
帰省ラッシュの人混みに巻き込まれながらも、
「ひかり」は西へ。
そして、今戻ってきたところ。
雪が酷かったらしく、20分以上の遅れだった昨日に比べ、
すっきりと晴れた今日、それでも少し遅れている。
ふと、昔の聞いた小話を思い出す。
音よりも早いものが光。
光よりも早いものは、、、、
自然法則には、光が最速だけど、
それ以上に早いものがあって、
それを、最速の新幹線の名前にしたそうな、
新年二日。
年始の挨拶なのか、人通りもちらほら、
百貨店の大きな紙袋を持った人は、
初売り、福袋をゲットした帰りなのでしょう、
すこしづつ街が動き始めています。
とはいえ、まだまだ、眠りの中、
大学生のサークルは子どもで賑わっている公園も、
からっぽのまま、
陽の光が穏やかに明るく差しています。
繁華街のイチョウの街路樹には、
まだ、黄色い葉がまだらに残っていますが、
公園の木々は、潔く丸坊主。
人の少なさと相まって、より明るく感じる午後でした。
もう四半世紀以上、初詣は、神田明神へ、、
お守りとお札を納め、新しいそれを頂きに、、
帰りには、参道の屋台で、
カルメヤキだったり、ベビーカステラを手に、
元日の恒例行事。
この数年、とくに、震災以降かな、
初詣の人が多くなった。
昔なら、元日の午後でも、参道の鳥居ぐらいまでの列、
今年は車道一車線分を仕切って、
明神下の交差点の方まで、列が伸びている、
あいにくの曇り空、
底冷えのする境内で待つこと一時間、
お参りを済ませ、おみくじを引き、
今年もまたお土産を買って帰る。
今年もまた、ベビーカステラ。
袋から取り出して、つまみ食い。
出来たてのホカホカが、冷えた体を温めてくれる。
この甘さも、お正月の味。
神田明神って、
厄除け、商売繁昌は勿論だけど、
縁結びの神さまでもあるんだよね。
今年も、良い「人との縁」が沢山あると良いな。
年明け最初のツイートに、「ある意味一人」と書いたけど
実際には、年越し蕎麦を食べる家族がいて、
隣の部屋からテレビの音が聞こえてくる。
そんななかでも、
いつも通り、微かに除夜の鐘が聞こえ始める。
年を越したくらいから、風が強まってきて、
電線が鳴きはじめていて、
予報通り、荒れた天気のお正月になるのかと思っていたけど。、
でも、いまのところ、東京は、静かな元旦です。
新年、明けましておめでとうございます。
昨年中から、
ロングテールの、それも尻尾の先っぽにあるブログにお付き合いのほど、
ありがとうございます。
今年も、ぼちぼちと、
妄想やら、季節の移り変わりやら、
飲んだお酒の話も含めて、
記していきたいと思います。
お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。