お酒を飲みすぎた翌日、
前日のそれが、良いものだったのか、
そうでなかったのは、
身体は正直に告げてくれます。
質の悪い、安価なお酒だからではなく、
飲み方や、その時の気持ちで、
翌日、
酷い時には、その後あとまで
身体というか、気持ちに悪い影響が残るのです。
気分の良い時、嬉しい時に飲む祝い酒ならば、
お酒に飲まれるようなことはありません。
楽しい気分を高める、飲んでいるうちに笑顔になる。
お酒の神様に感謝し、自分へのご褒美としてのお酒が、
正しいお酒の飲み方だと思うのです。
そうでなく、
思い通りにならないこと、それを紛らわすためだけのお酒は、
見据えなければならない現実から目をそらし、
受け入れたくない事実を見えないようにするために、
お酒の力を借りて意識をなくす、
まったくもって、お酒の神様に失礼な話で、
そんな悪い飲み方をした報いが、二日酔いで、
お酒を飲む前以上に、ネガティブな気持ちに捕らわれる。
まさしく、自業自得とは、このことです。
むろん、この歳になれば、
お酒を飲んで、憂き世を忘れたいこともも知っています。
でも、昨今の私の飲み方は、
思い通りにならない現実から、目をそらすためだけに、
お酒の力、それもダークサイドの力を借りている。
ただの、醜い酔っ払いのおっさんに成り下がっています。
思い通りにならない現実なら、
見たくない風景なら、
寄り道など、遠回りなどせず、
とっととうちに帰って、ふて寝をする。
なぜそれが出来ないのかと、
自らの未熟さが情けない限りです。
悪酔いするのは、
決して、安いお酒だからでなく、
自分の心の弱さだと、
しみじみ思うのです。