いろんな想いがよぎる街だけど、いま、一番好きな人と歩きたい街。
街を創る大手のデベロッパーは、それぞれに個性のある街を創っています。
六本木に、赤坂に、そして、丸の内に、
訪れた美術館は、その丸の内の真ん中にある、三菱一号館美術館
三菱地所の個性が色濃くでた、素敵なオフィス街の一角にあります。
昔の仲通りしか知らない私は、今浦島のような気分です。
訪れた展覧会は、「拝啓 ルノワール先生-梅原龍三郎に息づく師の教え」
梅原だけでなく、日本の洋画家に関心が低いから、興味が無かったけれど、
流れて来たツイートに心惹かれて出かけてみました。
梅原の作品に師の教えが息づいているのか、
正直に言えばとても大きな?がついてしまいます。
なるほど、模写ならばあるかもしれない、
でも、本当の意味でルノワールが息づいていないと感じました。
自らの腕を磨くために、ルノワールの門を叩く、
どこか徒然草150段の「能をつかんとする人」ような話です、
その心意気は素晴らしいと思うのですが、、、、
結局、梅原が残したのは、自らの作品ではなく、
自らが集めた、印象派以降の西洋絵画だったと思うのです。
世界のルノワールと日本の梅原の差は歴然です、
それ以外にも、収集した作品は、見事なものばかりで、彼の審美眼の高さを示し、
それらを見ることにこの作品展の価値があります。
印象派、モネ、ルノアール
ともすれば多すぎる作品展なのですが、
このような視点で作品を集め、作品展を開催する企画力、着眼点に、
改めてこの美術館のソフト面での素晴らしさを感じています。
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