JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

重陽ならぬちょっと老の節句

2007年10月19日 | g-i

本当に朝晩、涼しいを通り越して寒くなってきました。昨晩は昼間布団を干してくれたようで、あのなんとも言えない太陽の香りというんでしょうか、干した布団の良い匂いを感じながら温々・・・・なんだかいい感じです。

「いやぁ、肩こったなぁ・・」
今週初めあたりからやたら肩がこります。おそらくは眼精疲労から来ているのでしょう、中年眼精疲労の強い味方『サンテ40V』を盛んに差してみましたが、あまり効果は無いようです。
「眼鏡が合わなくなってきたんじゃないの」
「バカ言っちゃイカン!老眼はそんなに進んじゃいないし、近眼も進んじゃいないんだから・・・」
嘘です。完全に嘘です。老眼は確実に進み、新聞ですら眼鏡を完全に外して読むようになってしまいましたから・・・・また眼鏡を作り替えなくちゃいけませんかねぇ。
前歯が無くなり、老眼が進み・・・・・・・
エ~~~ン、いよいよ老人ジャ~~~ン、やだようぉ、まだ早いよぉ、もっと遊んでからにしてほしいよぉ、悪いこと(?)もしたいよぉぉぉぉ~~~!!!!!!

いやいや、弱気は禁物です。目だって、歯だって、脳だって、もちろん体力だって、まだまだ老け込んじゃいませんよ。これから一花も二花も、百花も咲かせるんだから
そのためには・・・・・
まずは眼精疲労をなんとかせにゃいけませんね。
??????そうだ、ポリフェノール、ポリフェノール、赤ワインでもガボガボ飲もうか??????ブルーベリーかブルーベリー、いややっぱアルコールが入っているほうがいいなぁ??????おう!今日は『菊の節句(重陽の節句)』、目には菊花酒だよ菊花酒、ようし
「お~~い、これから毎晩飲むから菊花酒もってきて!」
「そんなもん有るわけないでしょ!」

ははははは、バカ話は別として、今晩は本もテレビも見ないで、更新後はパソコンも中止、明日、なるべく遠くを見ながら散歩することで、少し目を休ませてあげましょう。
私にとって今日は『重陽(ちょうよう)の節句』ではなくて、『ちょっと老の節句』かもしれませんね。

それにしても、この肩こりなんとかなりませんかねぇ、そこの優しいあなた、ちょっと揉んじゃぁくれやせんかねぇ?

さて、今日の一枚は、アート・ペッパーと並ぶ白人アルト奏者、ハーブ・ゲラーです。
エマーシーには、彼のリーダー作がたしか3作残されていると思います。「THE GELLERS」「HERB GELLER SEXTET」そして今日のアルバム、この3枚だったと思いますが、間違っていたらごめんなさい。(笑)
そんな中、私が最も聴くのが今日のワン・ホーン・アルバムだと思います。

アート・ペッパーと並ぶなどと言ってしまいましたけど、二人を比べるとゲラーは、まさに白人アルトそのものといった感じがします。ペッパーより陰がないというか、音色が白いというか、
かくいう私もどういうのが黒人ぽくて、どういうのが白人ぽいかなんて分かっちゃいないのかもしれません。ただ、ゲラーのアルトに関しては、間違いなく白人を感じるのです。

いわゆるウエスト・コースト・ジャズを趣味としない方にはお勧めしません。でも好きな方でしたら一聴下さい、いけると思いますよ。

このアルバムの魅力を引き上げているのは、間違いなく奥様ロレインのピアノです。30歳という若さで亡くなってしまった彼女、生きていれば必ずや名を成した女性ピアニストになっていたと思います。ちなみに、オーネット・コールマンの「TOMORROW IS THE QUESTION」に収められた「LORRAINE」は、彼女の死をいたんで演奏されたものです。

HERB GELLER PLAYS
1954年8月6, 9日 1955年8月14日録音
HERB GELLER(as) LORRAINE GELLER(p) CURTIS COUNCE(b) LEROY VINNEGAR(b) LAWRENCE MARABLE(ds) ELDRIDGE FREEMAN(ds)

1.LOVE IS LIKE A TURTLE
2.SWEET VINEGAR
3.SLEIGH RIDE
4.SILVER RAIN
5.ALONE TOGETHER
6.HAPPY GO LUCKY
7.DAYS I NEVER KNEW
8.DOMESTIC HARMONY
9.BREAKING THROUGH THE SOUND BARRIER
10.KAHAGON
11.YOU STEPPED OUT OF A DREAM
12.A ROOM WITH A VIEW

追伸、
本日『菊の節句(重陽の節句)』と書きましたが、旧暦でいくとでありまして、新暦では9月9日が『重陽の節句』です。
五節句、つまり『人日の節句(七草がゆを食べる1月7日です。)』『上巳の節句(お雛様)』『端午の節句(こどもの日)』『七夕の節句』『重陽の節句』のうち、前の3つはほとんど新暦で、後の二つは新旧いろいろ、かなりいい加減になってますが、その中でも『重陽の節句』はあまり聞かなくなってしまいましたよね。どうしてなんでしょ?
菊花酒を飲みながら月をめでる日なんですよ。(だけど外は雨、残念...笑)


キレてないっすよ

2007年10月18日 | m-o

今日は午後2時過ぎ頃までは綺麗な秋晴れでしたが、徐々に雲が空をおおい今はすっかり曇り空です。(真っ暗なのでたぶんそうだという話ですが...笑)

ここ2,3日、人間の死に係わるニュース以外で話題なのは、先日の世界タイトル戦以来の『亀田一家』でしょうか。
以前はボクシングもよく観たりしていたのですが、最近はサッパリ、この「内藤VS亀田」も私は観ておりませんでした。しかし、いかんせんこれだけ話題になると問題のシーンの幾つかはニュース等々で目に入ってきますし、当然、以前から『亀田一家』についても知らなかったわけではありません。
「やっぱりなぁ、どうにもこの親子は気にくわなかった」とは母の弁。
私の場合は「子供たちは若いが故としても、オヤジまでも薄っぺらでガキみたいなイキガリをする連中だ。」ぐらいにしか思っていませんでしたが、それにしても昨日の会見はちとお粗末すぎましたねぇ。

今日の朝日新聞にアカデミー男優ジェイミー・フォックスのインタビュー記事が載っていました。(もちろん映画『キンダム 見えざる敵』の宣伝活動の一環)
その中で「僕は米国を愛している。自由があって恵まれた国だからこそ、知性をもった素晴らしい判断をしなくてはならない。そして、間違いを間違いと認める勇気が必要なんだ。」とのことば。もちろん、テロを扱った映画でもあり、また昨今のイラク政策に対しての意見とも取れるわけですが、「間違いを間違いと認める勇気」まさにこの勇気が時に一番大切なものなのかもしれません。

昨日の『亀田一家』の会見にも、この勇気が欠けていたのでしょう。間違いを真に間違いと認め頭を下げれば、それなりに伝わってくるものがあろうというものですけど、あの会見にそれは感じられなかったですものね。

『亀田一家』だけではありません。沖縄の集団自決、従軍慰安婦、ets.ets. 間違っていたことはきちんと間違いだと認めた上で前に進まないと・・・・・
いやいや、人にばかり言ってられませんよね。私だって起こした間違いは数知れず、全てを間違いだと認めてきたかと訊かれれば、とうてい「はい」とは答えられませんから

「反省だけなら、猿でも出来る」

まさにそうですね。「間違いを間違いと認める勇気」を少しでももてるように、悔い改めましょう。

そんなこんなで、新聞ネタをもう一つ。
同じ朝日新聞に、昨日と今日の二回に分けて『キレる大人たち』と題された記事が載っていました。
「大人たちがキレている。口論の仲裁に入った駅員を突然殴ったり、デパートで店員を怒鳴り散らしたり。怒りをコントロールできず爆発させるのは、いまや若者だけでの現象ではない。男性も女性も、中高年がなぜキレる?」
との前文に始まるこの記事、興味深く読ませていただきました。

昨日の記事で
キレる原因は、抑圧された職場等で一種のあきらめムードが漂い、そこに起きた不満を、地域や公共の場で爆発させてしまうからではないかと東京メンタルヘルス・アカデミーの所長はおっしゃっていますが、この記事に
「仕事に抑圧などまったく感じていない私でも(笑)、最近、運転中の他車への文句が以上に増えてきたように感じるので、原因がそれだけだとも思えんなぁ。」
てなこと言っていたら。今日の記事です。

生物学的には怒りなどを抑制する脳機能は30歳ごろをピークに徐々に落ちてくる。との諏訪東京理科大篠原教授のお話。さらに
会社や家庭も思うようにならない、というコントロール感のなさ、むなしさが根底にある。との早稲田加藤教授。さらにさらに
携帯やネットを使いこなす若者に対し、理解し難いという『異物感』、価値観のギャップ、そしてリストラや成果主義の導入など、企業社会の激変から来る孤立感、個々に原因がある。と評論家宮崎哲弥氏。

「なにぃ!生物学的にもどんどん抑制できなくなって、さらに起因も増えるんじゃ防ぎようねぇじゃねぇかよぉぉぉぉぉぉ・・・・」
「ほら、そこからキレるが始まるんだから」
「ごもっとも」
「K田家の皆さんのように、しょっちゅうプッツリプッツリ切れてると、あなたもK田父さんみたいになっちゃうよ!」
「・・・・・・・」

『怒りのコントロール法』なるものが掲載されていましたので、御参考になさってみて下さい。

さて、今日の一枚は、レッド・ノーヴォです。
バイブ、ギター、ベースという少々変わったトリオの演奏ですが、基本的にはタル・ファロウとノーヴァのコラボレーションを楽しむアルバムということになるでしょうか。
ただ、そこはチャールス・ミンガス、ときおり見せる鋭い突っ込みはいかにもといった感じです。

ノーヴァのバイブは楽しさはあるものの、いくぶんシンプルすぎる感は拭えません。むしろ私としては、タルのギターに耳が行ってしまいます。

あまり話題に上がらない一枚かもしれませんが、一聴の価値はあると思いますよ。

MOVE ! / RED NORVO
1950, 1951年録音
RED NORVO(vib) TAL FALOW(g) CHARLES MINGUS(b)

1.MOVE
2.I CAN'T BELIEVE THAT YOU'RE IN LOVE WITH ME
3.I'LL REMEMBER APRIL
4.SEPTEMBER SONG
5.ZING WENT THE STRINGS OF MY HEART
6.I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN
7.I GET A KLCK OUT OF YOU
8.IF I HAD YOU
9.GODCHILD
10.THIS CAN'T BE OVE
11.CHEEK TO CHEEK
12.SWEDISH PASTRY

追伸、
キレるで私が最も心配しなければいけないのは酒の席ですね。今のところ酒に呑まれてやっかいを起こす事はなんとかありませんが、怒りの抑制機能が年々落ちることを考えれば、酒量に気をつけなければなりません。
そこで、最後にこんな笑い話を一つ。

スペイン川で、とあるイギリス紳士が鮭釣りをしておりました。ところが鮭はいっこうに釣れず、それを近くで見ていた農夫がヤキモキしながらイギリス紳士に話しかけました。
「だんな、餌は何を使ってなさる?」
「ミミズだ」
「いっこうに釣れぬようですが?」
「なに!私の腕が悪いと喧嘩でも売りに来たか!」とイギリス紳士。
すると農夫は
「いえいえ、キレちゃいけませんやね。とっておきの方法をお教えしようかと思いやしてね。」と言って、ポケットからスキットルを取り出し、餌のミミズにタップリとウイスキーをかけました。
イギリス紳士が半信半疑そのミミズを餌に釣りを始めるとすぐにあたりが
「これは凄い!鮭が酔っぱらったミミズを咥えたぞ!」
するとすかさず農夫が
「いいや、そうじゃねぇ、メメズが鮭をくわえ込んだんでさぁ」

はははははは、キレたのは紳士じゃなくてミミズだったと・・・・酒は恐ろしい。


雁首さらしやがれ!

2007年10月17日 | m-o

またいやな事件が起きてしまいました。
訳もなく小学校二年生の女の子を刺し殺すというヤツはどういうヤカラなのか?
公園で遊んでいて、「もう暗くなったから帰りなさいよ」と友達のお母さんに声をかけられ、急いで自宅に戻ったのでしょう。
振り返れば、私が小さい頃も、暗くなるのを忘れて遊んでいると、誰それの親とはいわず大人が「もう暗くなって危ないから、早く家に帰れよ」と注意をしてくれたものでした。
ここまでは「ああ、今でもそんなになるまで公園で元気に遊ぶ子供たちがいるんだ」と、ちょっと嬉しくなるような話。
それが何ですか、一生懸命楽しく遊んで、お母さんの作った晩ご飯を楽しみに帰ってきた女の子を、自宅の真ん前で刺し殺す??????言葉も出ません。

こんな事件が起きると、暗くなるまで友達どうし楽しく遊ぶなんていう、一番子供らしいことが出来なくなっちゃうじゃありませんか。
朝から晩まで親に監視されながら遊ばなくちゃ、監視しながら遊ばせなけりゃいけない?
そうして育った子供たちがいずれ大人になり子供を育てる・・・・・・・・どんどん、どんどん悪い方向へ進むだけのように思えてしかたがありません。

以前起きた栃木の女子誘拐殺人(遺体は茨城で発見されましたが)、あの犯人だってまだ捕まってない、そんなヤカラが、何処かで子供たちを狙っていると思うと、親としては何らかの自己防衛策を考えるしかありませんもんね。
この負のスパイラルを、もう止めることは出来ないのでしょうか?

「包丁で手を切るといけないから、子供には包丁を持たせない」
例は悪いですが、そうして包丁も使えない大人になってしまう。全てがそんなふうにならないように、夕方まで安心して子供たちが遊べる日常を、なんとか社会全体で構築しなければいけないのでしょう。
それにしても、「この野郎、女の子に手を出したバカ大人、いや私もバカ大人だから・・・・・バカ以下大人!さっさと世間に雁首さらしやがれ!」であります。

いつもの喫茶店での昼食時の話題も、今日はもっぱらこの話でした。
「こりゃ、これから子供を育てようと思ったら、海外にでも逃げてくっきゃないか?」
「えー?・・・・・・でも、日本って国は本来そういう面で安心して子育てが出来る国であったはずなんですけどねぇ」
「ところでバブさん、海外に逃げるで思い出したけど、この前T君が、バブさんのところで聴いて気に入ったからって、ケニー・ドリューのなんだかを買ったんだってさ。そしたら「マスター、どうしてこの頃の人はみんなヨーロッパに住み着いちゃったんですかねぇ?」って、だから、俺が知るわけねぇだろう、バブさんにでも訊いてみろって言っといたから」
「あらら、さようで」

T君といえば、以前レコードを聴かせて欲しいと、ビール持参で遊びに来た彼です。あの時はたしかブッカー・リトルを気に入ったと言っていたはずですが・・・・・・
まぁいいや、彼もこのブログを読んでいてくれますので、私の知ってる範囲で説明しましょう。

まず第一には、アメリカで60年代に吹き荒れたロック・ムーブメントがジャズにも大きな影響を及ぼしていたということがあると思います。
多くのジャズ・クラブが閉鎖され、職場を失ったミュージシャンが新天地を求めたということでしょう。

第二に、なぜそれがヨーロッパだったかですが、もともとジャズを一つのアート、芸術として受け止める気運はヨーロッパから起きたと言っても過言ではないわけで、これは人種をめぐる色眼鏡がヨーロッパでは弱かったゆえでもあります。
映画「バード」で、ヨーロッパ・ツアーに行ったパーカーがパリ公演の後
「仕事は1年に10ヵ月やれば、いやもっとある、ベルギー、オランダ、スウェーデン、お前もそうできるさ。・・・・なにより人として扱ってくれる・・・ジャズを生業にしては、アメリカでは生きていけない。」と、パリに留まることを進められるシーンがありました。
映画「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」なんかでもかいま見られますよね。
つまり、50年代からすでにそういった意味でヨーロッパに渡るジャズミュージシャンも少なからずいたということです。

第三に、60年代から70年代にかけてのアメリカでのジャズ・シーンの変化があると思います。つまり、この時の中心的ジャズ・シーンは、小泉チルドレンならぬ、マイルスとマイルス・チルドレン達が主導するエレクトリック・ジャズによる変革期を迎えていた時期であったわけで、ある意味これが古い(私はそうは思いませんが)ミュージシャンの海外への流出を加速させた原因でもあったと思われるからです。

これに合わせ、ヨーロッパでの地元ミュージシャン達の台頭、さらには次々に立ち上げられた新レーベル(ECM、エンヤ、スティープルチェイスなど)が、彼らのヨーロッパ定住を手助けしたことも間違いないでしょう。

T君、私の乏しい知識ではこの程度の説明しか出来ませんが、よろしいでしょうか?

さて、ということで今日はスティープルチェイスの記念すべき第一作、ジャッキー・マクリーンです。

デンマークのジャズ研究家、ニールス・ウィンターは、コペンハーゲンのジャズ・クラブ「カフェ・モンマルトル」へ足げく通い続けていました。
そうしているうちに、ケニー・ドリューをはじめとする多くのミュージシャンと親しくなり、クラブに録音機材を持ち込んで記録するまでになります。
ある日、半ば引退状態であったジャッキー・マクリーンに「カフェ・モンマルトル」への出演を依頼し、これを録音。このアルバムの発売へとつなげました。

約5年もの間、引退状態であったマクリーンは何をしてたんでしょうねぇ(笑)、それでもこの誘いによくぞ乗ってくれました。マクリーン、ケニー・ドリューというハード・バッパーは、確実にこの地で生き残っていたのです。
4曲という少ない曲数ではありますが、それ故にマクリーンのソロをじゅうぶんに堪能できますし、思い出したように吹き始める「SMILE」、パーカーのナンバーもいい、休んでいようとマクリーンはマクリーンだったのでした。

以降スティープルチェイスというレーベルは、スタートがそうであったからでしょうか、ECM、エンヤとは一線を画す、いずれ本国アメリカにも波及する「ハード・バップ・リバイバル」の先駆的レーベルとして、進んでいくことになります。

LIVE AT MONTMARTRE / JACKIE McLEAN
1972年8月5日録音
JACKIE McLEAN(as) KENNY DREW(p) BO STIEF(b) ALEX RIEL(d)

1.SMILE
2.DAS DAT
3.PARKER'S MOOD
4.CLOSING


秋風に人恋し

2007年10月16日 | a-c

いやぁ、昨夜も いつものバーでやっつけてきてしまいました。
7時半頃から午前1時ぐらいまで、一軒にドーンと腰を据えて・・・・・・
「それでいいのかバブ君」てな感じですね。
まぁ、軽く流れるジャズを聴きながら、当たり障りのないくだらない話をママとして、美味しいウイスキーをいただく、私にはそれだけでじゅうぶん贅沢な時間の過ごし方なのでありまして、けして悪酔いはしませんから許してください。

昨夜帰ってくる頃には、上着を着ていてもどことなく寒さを感じるほど、まさに秋は駆け足で深まっているようです。
『夜遊び』も良いですけど、ススキがおいでおいでと呼ぶ野山に出かける『野遊び』のほうが健康的です。今度の休みには秋の七草でも探しに出かけてみましょうか。おっと、東京JAZZのビデオも観なくちゃいけないけど・・・・

名は知らず草ごとに花あわれなり

秋の花は春や夏のものに比べ質素さを感じます。
萩の花、尾花、葛、撫子、女郎花(藤袴だったりもしますが)、桔梗
どの花も派手さは無いものの「じつは男はこういう奥ゆかしさが、たまらなく好きなんだよなぁ」なんてわけのわからないことを感じるものばかりじゃありませんか?



♪ なでしこの花が咲きました
  芙蓉の花は枯れたけど
  あなたがとても無口になった秋に
  怖くてわたし聞けませんでした
  あなたの指の白い包帯
  上手に巻いてくれたのは 誰でしょう
  風に頼んでも無駄ですか 
  振り返るのは嫌いですか
  どこにもあるようなことですか
  わたし髪を切りました ♪

おっと、これはグレープの『追伸』でしたか
誰が巻いてくれたか分からない包帯に嫉妬しても、それを直接問いつめることも出来ずに去っていく女性・・・・・
秋の花にはそんな奥ゆかしき女性像もダブルのです。

一家に遊女も寝たり萩の月

と読んだのは芭蕉でしたよね。秋たればこそ「遊女も寝たり」なんでしょうね。これが春や夏なら「遊女と寝たり」になったんでしょうが、「も」というところに秋を感じてしまいます。秋は男性をも乙女チックでロマンチックに変える季節なのでしょう。
寂しさが求める人恋しさ・・・・・秋だなぁ

「人恋しさのあまり夜遊びばっかりしてると、秋の七草どころか、秋の質草を探さなくちゃいけなくなっちゃうよ!」
ごもっとも。

さて、今日の一枚は、サージ・チャロフです。
サージは33歳という若さでこの世を去ったこともあり、ジェリー・マリガンと対等に渡り合えるバリトン奏者であっにもかかわらず知名度は比較になりません。
もちろん、リーダーアルバム数も少ないのですが、以前紹介した「BLUE SERGE」と今日の一枚は抑えておくべきアルバムだと思います。

このアルバム全曲が秋の夜長に合うかと訊かれれば、「う~ん」と唸ってしまいますが、「WHAT'S NEW」と「BODY AND SOUL」この二曲のバラードは間違いなく合います。
低音の響き、そしてアルトのように軽やかに操るプレイ、マリガンとはまた違った魅力を感じ取れると思いますよ。

今宵、秋の寂しさをほんの少し感じたら、たまに奥様の手でもそっと握ってみたりなんてどうでしょう?「BODY AND SOUL」身も心も感じ合えるのは、やっぱり奥様だけかもしれませんよ。(笑)

BOSTON BLOW UP!/ SERGE CHALOFF
1955年4月録音
HERB POMEROY(tp) BOOTS MUSSULLI(as) SERGE CHALOFF(bs) RAY SANTISI(p)  EVERETT EVANS(b) JIMMY ZITANO (ds)

1.BOB, THE ROBIN
2.YESTERDAY'S GARDENIAS
3.SERGICAL
4.WHAT'S NEW
5.MAR-DROS
6.JUNIOR
7.BODY AND SOUL
8.KIP
9.DIANE'S MELODY
10.UNISON


宣伝二題

2007年10月14日 | s-u

なんだか、最近またネットがらみの犯罪が世を騒がせることが増えてきたように思います。
ブログへの書き込みをきっかけに、小学校6年生の女の子を誘う20歳の容疑者、その誘いに乗ってしまう女の子・・・・・・・・いったいどうなっちゃってんでしょ、このまま理解できない事が常識になんてなってしまったらどうします?
同じネット利用者として何かそういったものの防止に協力できることは無いのでしょうかねぇ、もし、何かご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただきたいと思います。

え~と、今日はですねぇ
我が友人がらみの宣伝を二つほどしたいと思います。

まずは一つ目、
夕方、大学時代の友人チャリンコから久しぶりにメールが入りまして「イベントに参加するので見に来い!」とのこと、遊びに行きたいのはやまやまなのですが、私はどうもいけそうもありませんので、そのイベントの紹介です。

イベント名:横浜国際フェスタ2007
日時:2007年10月27日(土)・28日(日) 10:30~17:00
会場:パシフィコ横浜 展示ホール (横浜市西区みなとみらい1-1-1)
内容:
・出展団体・出展企業などによる活動紹介・セミナー
・世界の民芸品・フェアトレードグッズ販売、エスニックフード販売
・横浜市および近郊地域での国際交流・国際協力事例などの紹介
・国際理解企画(ワークショップ、各種アトラクションなど)
・エコ・ゾーン
・アフリカ・キャンペーン・ゾーン
・世界のことば広場
・留学生ゾーン
・NGO/NPOスクエア(情報相談コーナー、セミナー、パネル展など)

その中でチャリンコは、10月28日(日)16:30から、展示ホールB屋内ステージで、『Wyarihita』という団体の一員として、バリの踊りを披露するようでありまして。
お近くの方、お時間のある方は、ぜひとも足をお運びいただければと思います。

もう一つは、
こちらも我が大学時代の友人、井上尚登の新刊が発売となりましたので、その紹介。

じつは私もまだ読んでおりません。
尚登には悪いけど、なんだか表紙的にちょっと買いにくそうな気もしますが
「見習いシェフは、名探偵!?数多くの名シェフを生み続ける名門料理学院SWAT。超落ちこぼれ生徒の理恵には、二つのヒミツがあった。合気道の達人であること、そして、元警察官であること――。料理より推理??学院に今日も珍事件が巻き起こる!痛快キッチン・ミステリーの誕生!」
といったキャッチだそうで、
「「T.R.Y.」あたりとは、いくぶん毛色が違うのかなぁ」なんて思いながらも、ともかく私は買って読もうと思います。
みなさんもよろしければ、井上尚登著『厨房ガール』をお買い求め頂き、お読みいただければありがたいのですが。
なお、読んで感想、文句(笑)があるようでしたら、このブログにコメントいただければ、尚登に確実に伝えますのでふるってどうぞ(笑)

さて、宣伝も終わりましたので今日の一枚、スタンリー・タレンタイン夫妻のアルバムにしました。
先日、マックス・ローチの訃報に際して紹介したように、タレンタインが脚光を浴びたのもローチのグループに参加したことがきっかけでした。(それ以前は、レイ・チャールズのバンド・メンバーとしても活躍していたこともありましたよね。)

これまでも、ブルーノート時代のタレンタインは何回か紹介してきましたが、インパルスのこのアルバムも、彼のワンホーンものとしては代表的な一枚です。
じつに乗りの良いソウルフルなテナーは、タレンタインたればこそ、シャーリー・スコットとのオシドリ・コンビもバッチリで、お勧めの一枚です。

LET IT GO / STANLEY TURRENTINE
1966年4月6日、15日録音
STANLEY TURRENTINE(ts) SHIRLEY SCOTT(org) RON CARTER(b) MACK SIMPKINS (ds)

1.LET IT GO
2.ON A CLEAR DAY YOU CAN SEE FOREVER
3.CIAO, CIAO
4.'TAIN'T WHAT YOU DO
5.GOOD LOOKIN' OUT
6.SURE AS YOU'RE BORN
7.DEEP PURPLE

おまけ、
日曜日ですので『料理当番、今日の一品』
まずは「肉巻き」です。中身は、人参、アスパラ、ゴボウ。ソースはバターソースにしました。

今日の秋刀魚価格(笑)、一尾48円!
とはいうものの、もう秋刀魚我ねぇ・・・・・・・・でも昨日8尾もまたいただいたんですよぉ、あ~あ、秋刀魚さんには申し訳ないのですが、今日は煮物のダシに使っちゃいました。

これに「もみ漬け」「シーチキン・スパサラ」「味噌汁」で終了。

追伸、追伸、(尚登ごめん)
もう一冊、新刊がありました。『小説宝石』に掲載していた『クロスカウンター』が単行本化されていました。

「元大手外資系証券会社アナリストの七森恵子は、ある事件をきっかけにフリーの金融探偵に転身した。数々の潜入調査のなかで、ひとりの天才詐欺師の存在に気づいた恵子は…。」
てなキャッチ、こちらもよろしくお願いします。


家系図?

2007年10月13日 | j-l

昨晩はMさんのところへCDを返しに行って、帰宅後ガッチしアルコールを補充する予定でしたが、
「バブちゃん、ちょっと行っちゃう?」
とのMさんの誘いに、尾っぽフリフリついて行ってしまいました。(笑)
結局最後はカラオケで大騒ぎ、午前3時までやっつけてしまいました。(えーと、言い訳になりますが、飲み始めが10時過ぎからですから、しかたないですよね???)

飲みに行く前に
「バブちゃん、ネットで徳川家の系図なんて、見られんかな?」
すぐに有るもんですねぇ、家康から慶喜、家達までしっかり出ておりました。
やれ、誰それには子供がいなかったのかとか、やれ家康には何人の子がいたのかとか、スケベ家斉は、いったい毎日どんなセックスライフをおくっていたのかとか、家康は女好きだったけど美人嫌いだったんだろうとか、本当に家光は男色だったのかとか、吉宗は将軍になるために刺客を使ったのか・・・・・・・・・あげくは平家を名乗っていた家康がどうして源氏に切り替わったのかの話まで、家系図一つでけっこう話題が拡がるものです。

「ところでバブちゃん、バブちゃんのとこには、家系図なんて残ってんの?」
なぜだかMさん、最近、家系図に興味を持ち始めたのだそうで
(はぁ、それで徳川家の系図ねぇ)
「俺も今度、家系図を作ってもらおうかなんて思ったりしてね。」

そんなんで、さっきちょっとだけ調べてみたんですけどね
「・・・・・えっ!155,400円で作成?!!!!!!!表紙 系統図 家系図 桐箱 和凧のセット?なんじゅそりゃ?なになに、家系図制作ソフト?しかも値段がわかんねぇし・・・・・家系図制作ソフトを買ってって、家系図って何度も作るもんか????」

ところで皆さんのお宅には『家系図』なるものはございますか?
我が家は、昔、父の実家には残っているなんてこと聞いたこともありましたが、自分のルーツを知ったところで、名のある武将やお公家さんが出てくるわけもありませんし、徳川家のように話題が拡がるとも思えません。

Mさん、Mさんのところも我が家と大差ないんだから、大枚支払って家系図なんて作るんだったら、私を飲みに連れて行った方が、お金を活かせますよ。(笑)

さて、今日の一枚は、リー・コニッツです。

クール・スクールの優等生コニッツは、レニー・トリスターノとの出会いから、いわゆる無調音楽やアブストラクト演奏を追求していったわけですけど、このアルバムあたりからでしょうか、一辺倒のこだわりというものからは少しずつ脱却していっるように感じます。
悪く言えば無防備?良く言えば素直?そんなコニッツの姿を、このアルバムでは感じ取れるように思います。好きなアルバムです。

INSIDE HI-FI / LEE KONITZ
1956年録音
LEE KONITZ(as, ts)
BILLY BAUER(g) ARNOLD FISHKIND(b) DICK SCOTT(ds)
SAL MOSCA(p) PETER IND(b) DICK SCOTT(ds)

1.KARY'S TRANCE
2.EVERYTHING HAPPENS TO ME
3.SWEET AND LOVELY
4.CORK' N' BIB
5.ALL OF ME
6.STAR EYES
7.NESUHI'S INSTANT
8.INDIANA

追伸、
アブストラクト演奏とは、目に見える世界、音楽をそのままには表現せず、自由な構成で非具象的な演奏をするといったような意味。
無調音楽とは、クラシックでいうバロックのような昔からの音組織を調性のないものに変化させるといった音楽概念。
ドイツの作曲家アルノルト・シェーンベルクが理論化して、『十二音技法』という作曲方法を開発して・・・・・・・・・

いゃあ、音楽の基礎の基礎も知らない私には、トリスターノ理論というものはまったく理解できません。(笑)
そんな私は「SUBCONSCIOUS-LEE」あたりと今日の一枚を聴き比べてみて、なんとなく違うところを探すほうが良いと思っています。


男は不要?!

2007年10月12日 | a-c

いっきに秋らしくなって、朝方寒くて目が覚めるようになってきました。今晩は気温がさらに下がるとか、何をかけて寝ようか迷っています。

今日の昼食はじつに久しぶりに海の見える公園でのコンビニ弁当でした。
いいですねぇ、暑くもなく寒くもなく、ちょっと寂しいコンビニ弁当も、まるで美しい御夫人の手作り弁当のように美味しくいただくことが出来ました。(笑)

昼食を済ませ、爽やかな風を感じながら缶コーヒー片手に家から持ちだした新聞を読む、じつにじじ臭い一時ですが、これがなかなか良いんです。
「なんか面白い記事はあるかなぁ~~~」
なんて見ていると、爆笑問題の太田光と立川談志との対談や、筑紫哲也と若宮啓文の対談てな来週から始まる『新聞週間』に合わせた記事もなかなか面白かったですし、『彼女の詩を自分の音に』なんていうハービー・ハンコックの記事もありました。
ニュースだけを拾うんだったらネットの方が便利ですが、こんな記事を読んでいると、新聞はやはり捨てがたいですね。

そんな中『「卵子だけ生殖」時代 ~男は不要?生き残るには』なる記事が、
これは、先日『東京農大の河野友宏教授らが、母二匹の遺伝情報を受け継いだマウスの胎児を卵子を操作することで効率よく誕生させることに成功、専門誌に発表した』とのニュースを受け、ジャーナリスト速水由希子、京大教授菅原和孝、東大教授佐倉統、脳科学者茂木健一郎、京大教授伊藤公雄らの意見をまとめた記事でした。

昔、「おまえねぇ、そもそも、女は男より高貴な生き物なんだから、染色体を見ても、男は一本たんないY、へたすりゃ男なんか無くたって子供はできるかもしんないんだよ。そもそも男ってぇのは、一本たんない半端もんだから、バカばっかやるんだよな、しょうもねぇ」てなこと言って、「まるで男が下劣なのはしょうがない、高貴な女性はこれを理解して許すべきだ。」なんて主張していたことがありました。(笑)

・・・・・・笑い事じゃないですねぇ、
悲しいもので女性は男性無しでも生きていけそうに思える反面、男は女性無しでは絶対に生きていけない生物でありますから、生殖活動に男性が必要なくなったら・・・・・
恐ろしい話です。

 人間など動物のオスは胎児の初期段階ではみんな「メス」だが、母体内での成長過程で「オス」の特徴が現れてくる。
「遺伝子のスイッチが次々に入り、ホルモンのシャワーがガーっとかかる。オスはいわば無理して造っている。そこまで不自然な存在が進化の過程で消えなかったのは合理的な理由があるはずだ」

佐倉教授はそうおっしゃっていますが、未だその理由は見つかっていないのだそうで、
ということはですよ。男という生き物は本来淘汰されてしかるべき性であって、ひょっとしたら女性の優しさで、いや哀れみで消されずにいる生き物なのかも・・・・・・

茂木先生は、今後の男が生き残るためには
「遺伝子を残すのはあきらめ、過去の文化を受け継ぎながら新たな文化を創造し、後世に残すことを目指す生き方です。」
つまり、本能からある程度独立した「一つの情報系」を生きる「探求者」になろう。
と言うのですが、そんなんで男が本当に存在する意味になるのか、私はちょっと理解できません。

この記事は最後に、伊藤教授のこんな言葉で締められていました。
「 <前略> 女性と本当の意味で対等に対話する力だ。結論を押しつけず、話をじっくりと聞き、気持ちに寄り添い、共感を示すのが大事だ」と。

う~~~ん、結局この記事に、男がいなくても良い時代が来た時、男はどう生き残るかの結論は出ていませんでした。
まぁ、なんとか私が生きている間にはそんな時代も来ずに済みそうですが、仕事力においてもすでに男女の差が無くなろうとしている現代、今後、人類存続にさえ男が必要じゃなくなったら・・・・あ~あ、つくづくそんな時代に生まれなくて良かったと思う私でした。

「あんたは、今でも必要のない男だと思うよ」
「そんなぁ・・・・」

さて、今日の一枚は、ケニー・バレルのギター・トリオがアーゴ(カデット)に残した人気ロングセラー盤です。
いかにもバレルといったブルージーな演奏が、心地よいアルバムですよね。

秋の夜長にこんなアルバムを聴きながらグラスを傾ければ、「男が必要なくなる」といった記事に、寂し~~い気分になっても、やっぱり女性が恋しくなってしまう・・・・・やっぱり男は淘汰されるべきバカな生き物なのですねぇ(トホホ)
特に3曲目「I'M A FOOL TO WANT YOU」なんて、まさにピッタリの題名でしょ(笑)

でも、「そんなの関係ねぇ!」って、たくましく生きていきましょうよ。ねっ!世の男性諸氏。
ようし、今晩もMさんにCDを返しに行って、その後、飲むどぉぉぉぉぉぉぉ!

A NIGHT AT THE VANGUARD / KENNY BURRELL
1959年9月16, 17日録音
KENNY BURRELL(g) RICHARD DAVIS(b) ROY HAYNES(ds)

1.ALL NIGHT LONG
2.WILL YOU STILL BE MINE
3.I'M A FOOL TO WANT YOU
4.TRIO
5.BROADWAY
6.SOFT WINDS
7.JUST A-SITTIN' AND A-ROCKIN'
8.WELL, YOU NEEDN'T


また、力を頂きました。

2007年10月10日 | m-o

いやぁ、まさに秋晴れ、日本晴れ、気持ちの良い一日でした。・・・・とか言いながら、今日は一歩も表に出られない室内の仕事、ついてませんねぇ、昨日のラッキーはどこに行ってしまったのでしょうか。
「ちくしょ!公園でランチしたかったよぉ~~~」

話は昨晩に戻りますが、ブログの更新を終わり、前回も涙涙で見させていただき、我がブログでも取り上げたTBSテレビ系番組『いのちの輝きSP 難病と闘う子供たち・・・』の第二弾が放映されるということで、ティッシュ片手に趣味部屋にこもらさせていただきました。

今回取り上げられていたのは、『ジュベール症候群』『ハラーマン・ストライフ症候群』『骨形成不全症』『大理石骨病』と、それぞれの難病と闘う子供たち、そして御家族でした。
毎回この手の番組を見て思うのは、私の知らない病気がこんなにもあるものかということです。それと同時にそれらの病気と闘う子供たちに対して、ある日突然何処かで出会ったら、知らないが故に異星人にでも出会ったがごとく無意識の差別をしてしまうのではないかという不安も感じます。
それ故、こういった番組をとおして多種の難病を知ることも、大事なことのように思えるのです。
また、一種『お涙ちょうだい』的な演出もテレビであればこそとも思いますが、それ以上に彼ら彼女達が生きようとする力、そしてそれを信じて支える家族の姿に、我々健常者が大きな力を与えてもらえる、今回もそれをさらに感じながら拝見しました。

ちょっと前に『ガリバント』というイギリス映画を観たことがあります。アンドリュー・コッティングというこの映画の監督には、番組でも紹介されていた『ジュベール症候群』を患ったエデンという娘がいます。アンドリューは、そんな娘のために「元気なうちに、何か楽しい思い出を作ってあげたい。」と考え、旅をさせることを決心しました。
そしてエデンのパートナーとして選んだのが、アンドリューの祖母、つまりエデンのひいおばぁちゃん、グラディス、85歳。
そんな、ほとんど初対面と言っていい二人のグレートブリテン島一周の旅を描いた、ほぼノンフェクションのドキュメント映画です。

話し好きのグラディスは、ちょっとだけ歩行とおしゃべりに障害のあるエデンにも、おおいに話しかけ、エデンも障害があるとは思えないほど明るい女の子なのでこれに答える。
グラディスには最初理解できなかったエデンの手話も、旅の終わりには分かるようになり、
淡々と進むその旅が自然で、普通で、それがとてもいい映画でした。

「素敵な機会を作ってくれてありがとう。まさかこの歳になって、あんなに楽しい旅ができるなんて思ってもみなかったわ。エデンと旅ができて、本当に良かった!」

旅が終わって、数日後にグラディスから届いた手紙です。

「普通に、自然に」その中には健常者も障害者も分かつものなど、本当は無いのだと思います。変な言い方ですが「生きる思い」を無くした健常者は立派な障害者であり、「生きる力」を信じる障害者は立派な健常者・・・・違う違う、みんなが健常者であり障害者なのでしょう。
不運にも難病にかかってしまった子供たちも、その子供たちを苦悩しながら支える家族も、ノホホンと暮らす酔っぱらいおやじ(まさしく私のこと・・・恥ずかしいですね)も『生きる』という共通項を持った仲間なのでしょう。
しかるに、簡単に人の命をあやめるような思い、行動こそが、最も醜く、それこそさげすまれるべき障害なのだと感じます。
精一杯生きようとする仲間の姿を見て、まさに命の尊さ重さをみんなが学ぶべきなのです。

最近は、コメントも残さず失礼をしておりますが、以前にも紹介した『ミトコンドリア病』という難病を患う稜真君を、毎日お母さんとして支えているMITOKONさんは、今も闘い続けておられます。
また、昨晩テレビでもその頑張っている姿をみせてくれた『大理石骨病』と闘い続ける華ちゃんのお母様okaacanさんもブログを開設されています。
お時間があれば、彼女達のブログを覗いてみて下さい。必ずや『生きる力』をいただけると思いますよ。

あ~~~、また何が言いたいのか、わけのわからない文章になってしまいました。
ともかく、小さな子供達が「生きようとする力」で病魔と闘っているんです。我々も頑張らなくちゃいけませんよね。

さて、今日の一枚は、宇宙物理学のホーキング博士が闘った難病『筋萎縮性側索硬化症(ALS)』と同じく晩年闘ったチャールス・ミンガスです。

ミンガス自身は「これは、オレのベスト作」と言い続けながら、なぜか発売までに5年もかかってしまったというアルバムです。

妻に先立たれたミンガスが、ティファナでの感傷旅行を綴ったという作品。
「YSABEL'S TABLE DANCE」などは、ロニー・エルダーのボイスとイザベル・モレルのカスタネットによるフラメンコをフューチャーして、いかにもそんなミンガスのブルーになっている気持ちを吹っ切ろう的なイメージがあります。

そして、メロディーを大切にするミンガスといったイメージを強く感じ取れる、そんなアルバムだと思います。

TIJUANA MOODS / CHARLIE MINGUS
1957年7月18日, 8月6日録音
CHARLIE MINGUS(b) JIMMY KNEPPER(tb) CURTIS PORTER(as) CLARENCE SHAW(tp) BILL TRIGLIA(p) DANNY RICHMOND(ds) FRANKIE DUNLOP(perc) YSABEL MOREL(castinets) LONNIE ELDER(voices)

1.DIZZY MOODS
2.YSABEL'S TABLE DANCE
3.TIJUANA GIFT SHOP
4.LOS MARIACHIS
5.FLAMINGO

追伸、
映画『太陽のうた』でご存じの方も多いと思う難病『XP(色素性乾皮症)』が、難病指定されていないという記事を以前に書きました。これが、署名運動等の成果でしょうか難病指定を受けたそうです。
これによって患者さんへの支援はもちろん、病気に対する調査研究も国として取り組む体制が強化されることを祈るとともに、未だ支援体制が整わない『難病』に苦しまれている多くの方々がいることも忘れてはいけないと、さらに思ったバブ君でありました。


ほんとにラッキー?

2007年10月09日 | y-その他

みなさん、やりました!
明日、オータムジャンボ宝くじを買ってこようかと思います。はずれる気がしません。
ついでにパチンコにも挑戦しようかと思っています。損する気がしません。
競輪、競馬、競艇・・・・・・・・全部やっちゃいましょうか。負ける気がしません。

えっ?どうしたのかって?
だっははははは、出ちゃったんですよ『ラッキーカール』
私はこの手のものに遭遇するのは始めてなんです。
いえね、たまにエビスビールを買うときには鯛の数を気にしたりするんですけど、お菓子関係のこういったものには、頻度からいって遭遇する事は無いと思っていました。(なにしろ口にする機会がほとんどないんですから)
それがあ~た、たまたま家に残っていた食べかけのカール・チーズ味をつまみ食いしたら、入ってたんですよ。

見たい?ねぇねぇ、見たいでしょ?
どうしようかなぁ~~~、なんだか見せるのもったいないなぁ~~~~(笑)
しょうがない、特別ですよ。
カールのラッキーアイテム、カールおじさんを見たい方は、下の写真を「ポチットナ」ってしてみてください。

     
     この写真をポチット

見ました?しっかり見ました?
・・・・・・・・・でも、まてよ。
私がカールを食べること自体珍しいわけですから、よく食べる方にとっては、わりと頻繁に出るアイテムだったりして・・・・・・・・・・!?

どうなんでしょう?
よくスナック菓子を食べる方がいらっしゃいましたら、『ラッキーカール』って珍しいものなのかどうか教えていただけませんでしょうか。
それによって、宝くじを買うかどうか決めたいんですけど(笑)

ともかく、始めて駄菓子屋のクジに当たったような嬉しい気分です。きっと何かいいことがありますよね。

さて、今日の一枚は夫婦ボーカル・ディオ、ジャッキー & ロイです。

ロイ・クラールがジャッキー・ケインに出会ったのは、除隊後シカゴでジョージ・デイビス・カルテットで働いていた1946年でした。二人が結婚したのは1949年6月、独特の軽快でユーモアを持ったバップ風のボーカリーズで人気を博しました。・・・・・・・

なんてね、知ってるようなこと書いちゃいましたけど、このアルバムを聴くまでジャッキー & ロイの事などほとんど何も知らなかったのでありまして、このアルバム自体、バーニー・ケッセルのギター目的で何気に手に入れたアルバムでした。(だって、これにレイ・ブラウンが加われば「ザ・ポール・ウイナーズ」ですもんね。)あまり期待もせずに。

だけど、聴いてみるととても親しみやすくて、粋で、気楽に聴くにはもってこいのアルバムでした。
クリフォード・ブラウンの「LAZY AFTERNOON」や、ビル・ホルマンの「BILL'S BIT」この2曲あたりが聴き所かな。
ある意味、『ラッキーカール』ではありませんけど、「当たり」だったと思っているアルバムです。

JACKIE AND ROY STORYVILLE PRESENTS
1955年5月録音
JACKIE KRAL(vo) ROY KRAL(p,vo) BARNEY KESSEL(g) RED MITCHELL(b) SHELLY MANNE(ds)

1.SAYS MY HEART
2.LET'S TAKE A WALK AROUND THE BLOCK
3.SPRING CAN REALLY HANG YOY UP THE MOST
4.MINE
5.BILL'S BIT
6.LOVER
7.TINY TOLD ME
8.YOU SMELL SO GOOD
9.LAZY AFTERNOON
10.DAHUUD
11.LISTEN LITTLE GIRL
12.I WISH I WERE IN LOVE AGAIN


おやじ化進行中

2007年10月08日 | s-u

昨日の話の続きですが、
「なに?え~酒ないのぉ?」
とガッカリしていたのは夜の8時まで、母に頼まれた届け物を持って家を出てしまえばこちらのものです。(笑)
届け物を済ませ、そのままいつものバーへ

「ママ・・・・・・・というわけで、酒を飲めなかったのよ。シドイと思わない?」
「なら、どっかで買って帰ればいいのに」
「なにそれ、まるで来ないほうが良かったみたいじゃん(笑)」

まずは『とりあえずビール』で喉を潤し、ハーパー・・・・・
「日本酒が飲みたかったんでしょ」
「えへへへへへ」
バーで日本酒というのもなかなかよろしいもので、コップ酒を3杯?4杯????
結局、今日が休みなのをいいことに、2時過ぎまでやっつけてきてしまいました。

帰宅すれば当然家の中は真っ暗、そうっと音も立てずに布団にもぐり込みましたが、
「さっさと起きなよ!!」
「えっ?えっ?今日はお・や・す・み・・・・・」
7時ですよ、7時。
まぁ、ちょっとしたお届け物に6時間以上かかれば、この程度の仕打ちはしかたがないですかね。
「天気が良ければ、障子の張り替えやら何やら、やってもらうことがいっぱいあったんだけど・・・・」
今日ばかりは、お天気の神様に感謝でありました。

午前中は寝ているつもりでおりましたのに、そのおかげで思わぬ時間ができました。冷たい目を逃れるためにも早々に家を飛び出し、久しぶりにバッティング・センターに行っちゃいまして、汗とともにアルコールを抜いてきましたよ。
カッキ~~ン!  
嘘です嘘、まぁみごとに前に飛んでくれません。しかもすぐに息は切れるわ、手は痛くなるわ、なんとか前に飛ぶようになった頃には、体中ビキビキ言っておりました。
でもまぁ、早起きのおかげで『体育の日』を私なりに満喫できたように思います。
「うん、これも朝たたき起こされたおかげ、つまりもとをたどれば、昨夜飲んだおかげだな。うん。」
「それは違うから」

ところで、今日10月8日は、『レーザーディスクの日』だって知ってました?
1981年、昭和56年の今日、パイオニアがレーザーディスクの販売を始めたのだそうです。
今では、どこのメーカーも製造を行っていないそうですから、すでに過去の媒体になってしまったのですよね。
思えば画像媒体も変化というか進歩がとんでもなく早く、VHSとベータの争いなど「そんなことあったっけ?」みたいになっちゃって、DVDを経て、ブルーレイとHDとの戦いになっているでしょ。

私が初めてビデオデッキを買った時だって「高い金出してもハイファイが良い」なんて言って、えらい散財をした覚えがありますし、レーザーディスクも友人から安く譲ってもらったときには嬉しくて、安くないソフトをいさんで買いに行きましたっけ・・・・・
ははははは、そのソフトも今手元に残っているのは「MINGUS JAZZ WORKSHOP FEATURING ERIC DOLPHY」一枚だけになってしまいました。(レーザーディスク本体がイカレテますので、それ以上あっても困るんですけどね。)

音の媒体だって、レコードがCDになって、録音機器も友人の部屋にあったアカイのオープンリールをよだれ垂らして見ていたのが、カセット、DAT、MDとアナログからデジタルに変わり、今やDAT、MDも過去のものですものね。

デジタル化が進む現代、これからどんなものが出てくるんでしょうか?
「もうこれ以上のものはいらないんじゃない」
なんて思うのは、やっぱりついて行けなくなっているおじさんの言い分でしょうかね。
いずれにしても、バットをちょっと振っただけで体中が痛くなったり、技術の進歩に頭がついていかなかったり、私のおじさん化加速はさらに速度を増しているようです。

さて、今日の一枚は、アート・ペッパーと並ぶウエストコースト、アルトの雄、バド・シャンクです。
よく歌う美しいフレージングは、これぞウエストコーストの神髄といったところでしょうか。ピアノのクロード・ウィリアムソンも何処か愁いのあるバドに良くあい、とってもいい感じ、休日の午後、なれない運動でグッタリしたおじさんには、ピッタリの一枚だと思います。

そういえば、今なお健在なバドは、今月末に来日して「CONCORD JAZZ FESTIVAL」に出演されるようですので、生のバドをお聴きになる方は、ご報告をお待ちしています。

THE BUD SHANK QUARTET
1956年1月25日録音
BUD SHANK(as,fl) CLAUCK WILLIAMSON(p) DON PRELL(b) CHUCK FLORES(ds)

1.BAG OF BLUES
2.NATURE BOY
3.ALL THIS AND HEAVEN TOO
4.JUBILATION
5.DO NOTHIN' TILL YOU HEAR FROM ME
6.NOCTUNE FOR FLUTE
7.WALKIN'
8.CARIOCA