JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

フムフムといえば・・・Vol.2

2007年10月02日 | d-f

いやぁ、タイムリーでした。
今日は朝一で歯医者を回ってからの出勤だったので、逆に家を出る時間に余裕が出まして、今週から始まったNHK朝の連続テレビ小説(今もそう言うのかな?)『ちりとてちん』を見ることができました。すると、昨日話題に持ち出した落語『天災』が引用されているではありませんか。
「おっお~~~天災だ天災だぁ」
「何それ?」
「だから、昨日の、落語、天災だよ。」
「?????????」
そりゃ家人が、昨晩我がブログに落語『天災』の話題を出した事など知るわけもないのですから、分からなくて当然なわけで、私一人で盛り上がっておりました。
『ちりとてちん』は女流落語家を目指す女性の物語なのだそうで、「今度は土曜日にBSでまとめ見でもしてみるか」などと思ってしまった朝でした。

BSといえば、
今晩の「巨人対ヤクルト戦」、優勝が決定するやも知れない一戦であるにもかかわらず、地上波でのテレビ放送は無し、我が母など朝からブーブー言ってました。私も
「どうせ放送しないんなら、地上波分の放送権もタダでNHKに渡しちゃえば良かったんだよなぁ」
母がいつも見ているテレビではBSを受信することはかなわず
「だから、(BS)入れてやろうかって言ったジャン」と言っても
「これ以上チャンネル増えるとわけわかんなくなるから」と拒み続けておりまして、今日も
「かあちゃん、どうしても見たかったら、俺の部屋で見てていいよ」と言ったのですが、母にとって我が趣味部屋はけして居心地の良い場所ではないようで、今はラジオを必至に聴いております。
「日テレ!いまさらなんで同じ読売グループの巨人を見捨てるんじゃい!しかも、NHKがBSで放送してるのに、同じBSで放送してなんの意味があるんじゃい!」

読売といえば、
今日の朝日新聞朝刊の一面に「朝日・読売・日経が提携 -ネット共同事業や共同配達-」の記事。(こちらの記事をどうぞ)

私など、朝日と読売・日経といえば正反対のイメージを持っておりましたが、この三社が提携しそれぞれ数億円を出資、今年中に民法上の組合を設立して、ネット配信を行っていくというものだそうです。
私的にちょっと楽しみなのは、主要記事や社説の読み比べが出来るようになるらしいということ、新聞を何紙も取る余裕など無い私にとっては、とらえ方の違う社説を同テーマで読み比べが出来ることはじつにありがたく、興味が湧くのです。できるなら全紙でこれが可能になればいいんですけどね。

比べるといえば、
ジャズの聴き比べというのも、時に面白いものです。
同じ曲を他のアルバムと聴き比べたり、同一ジャズメンを年代別に聴き比べたり、はたまた、ちょっと度が行くとモノラル盤とステレオ盤を聴き比べたり、もっと行っちゃうとオリジナル・マスターと以降のマスターを聴き比べたり、同じマスターでもカット別に聴き比べたり・・・・・・何処までやるかは、本人の耳に対する自身と、再生するオーディオの質と、資金と、なにより本人が何処までこだわるかということにもなるわけですが(私はそこまでのこだわりはありませんけどね。)

さて、そこで今日の一枚です。エラ・フィッツジェラルドの超有名盤です。

あれはいつだったでしょう、知り合いのお宅でこのアルバムを聴く機会がありました。いかにボーカルが不得意分野の私でも、このアルバムは所有しておりましたので、分かったフリして聴いておりましたら、
いつも聴いている私のそれとも、バイト先でたま~にかけていたそれとも、何処か違うのです。
「あれ?ジャケットデザインは確かに私のものと同じだし・・・・あれぇ?」

無知だったんですよねぇ、その時の知り合いが教えてくれましたよ。
「このアルバムはな、最初っからステレオ盤とモノラル盤の収録テイクが違うんだよ。」
「???????」
「こん時の公演は、昼と夜とあったらしくて、片方をステレオで、もう一方をモノラルで出したらしいのよ。しかも先に発売になったのはステレオ盤だっていうんだから、ちょっと面白いよな。いまかけたのはモノラル盤。ステレオ盤も聴いてみる?」
「だったらVol.1、Vol.2かなんか、分かるようにしてくれりぁいいのに・・・・」
「はははははは、でもけっこうこういうの有るよ。チェット・ベーカーの「CHET BAKER SINGS」もモノとステレオでは、収録日まで違う曲があるっていうし」
「へぇ~~~~」

その時ですかねぇ、同じアルバムでもいろんな盤を聴き比べる必要性を感じたのは・・・・・・でも、ほとんどやらずに今に至ってますけどね。(笑)

そんなこんなで、いずれモノラル盤も手に入れようかとも思っていたのですが、未だレコードは、ステレオ盤、しかも国内盤しか持っておりません。
えっ?何故レコードとことわったかって?
世はCD時代ですよ。(私が言うと違和感がありますけど)CD時代になれば一枚のCDにステレオもモノも入っちゃうんで・す・よ。
どちらも収録されたCDが発売されています。そんなLP時代のいきさつでも思い出しながら、今度聴き比べてみてくださいね。

内容については、ここであえて私が語る必要もないでしょう。「シィンキュー・シィンキュー」でありますよ。
今日はステレオ盤での紹介です。

AT THE OPERA HOUS / ELLA FITZGERALD
1957年10月19日[1-7], 10月25日[8,9]録音
ELLA FITZGERALD(vo) OSCAR PETERSON(p) HERB ELLIS(g) RAY BROWM(b) [1-9]
PHILLY JOE JONES(ds) [1-7]
ROY ELDRIDGE(tp) J.J.JOHNSON(tb) LESTER YOUNG, ILLINOIS JACQUET, COLEMAN HAWKINS, STAN GETZ, FLIP PHILLIPS(ts) SONNY STITT(as) CONNIE KAY(ds) [8,9]

1.IT'S ALL RIGHT WITH ME
2.DON'CHA GO 'WAY MAD
3.BEWITCHED
4.THESE FOOLISH THINGS
5.ILL WIND
6.GOODY GOODY
7.MOONLGHT IN VERMONT
8.STOPIN' AT THE SAVOY
9.OH, LADY BE GOOD

おまけ、
ステレオ盤とモノ盤で一曲だけ曲名も違う収録曲があります。9曲目の「OH, LADY BE GOOD」がモノ盤では無くなり、「THEM THERE EYE」が収録されています。
もちろん、他の曲も、長さ、歌いっぷりなどで、二枚が別テイクである事はよく分かります。
ただ、一説によれば4曲目「THESE FOOLISH THINGS」だけは、途中できこえてくるせきばらいが同一なので同じ録音とのこと。真意はみなさんの耳でお確かめ下さい。

なお、本日のお題「フムフムといえば・・・Vol.2」が、どうしてVoL.2かといいますと、以前(今年の3月3日)同様のお題で記事を書いているからであります。よければ記事も比べ読んでみて下さい。(なんじゃそりゃ....笑)