いやぁ、昨夜も いつものバーでやっつけてきてしまいました。
7時半頃から午前1時ぐらいまで、一軒にドーンと腰を据えて・・・・・・
「それでいいのかバブ君」てな感じですね。
まぁ、軽く流れるジャズを聴きながら、当たり障りのないくだらない話をママとして、美味しいウイスキーをいただく、私にはそれだけでじゅうぶん贅沢な時間の過ごし方なのでありまして、けして悪酔いはしませんから許してください。
昨夜帰ってくる頃には、上着を着ていてもどことなく寒さを感じるほど、まさに秋は駆け足で深まっているようです。
『夜遊び』も良いですけど、ススキがおいでおいでと呼ぶ野山に出かける『野遊び』のほうが健康的です。今度の休みには秋の七草でも探しに出かけてみましょうか。おっと、東京JAZZのビデオも観なくちゃいけないけど・・・・
名は知らず草ごとに花あわれなり
秋の花は春や夏のものに比べ質素さを感じます。
萩の花、尾花、葛、撫子、女郎花(藤袴だったりもしますが)、桔梗
どの花も派手さは無いものの「じつは男はこういう奥ゆかしさが、たまらなく好きなんだよなぁ」なんてわけのわからないことを感じるものばかりじゃありませんか?
♪ なでしこの花が咲きました
芙蓉の花は枯れたけど
あなたがとても無口になった秋に
怖くてわたし聞けませんでした
あなたの指の白い包帯
上手に巻いてくれたのは 誰でしょう
風に頼んでも無駄ですか
振り返るのは嫌いですか
どこにもあるようなことですか
わたし髪を切りました ♪
おっと、これはグレープの『追伸』でしたか
誰が巻いてくれたか分からない包帯に嫉妬しても、それを直接問いつめることも出来ずに去っていく女性・・・・・
秋の花にはそんな奥ゆかしき女性像もダブルのです。
一家に遊女も寝たり萩の月
と読んだのは芭蕉でしたよね。秋たればこそ「遊女も寝たり」なんでしょうね。これが春や夏なら「遊女と寝たり」になったんでしょうが、「も」というところに秋を感じてしまいます。秋は男性をも乙女チックでロマンチックに変える季節なのでしょう。
寂しさが求める人恋しさ・・・・・秋だなぁ
「人恋しさのあまり夜遊びばっかりしてると、秋の七草どころか、秋の質草を探さなくちゃいけなくなっちゃうよ!」
ごもっとも。
さて、今日の一枚は、サージ・チャロフです。
サージは33歳という若さでこの世を去ったこともあり、ジェリー・マリガンと対等に渡り合えるバリトン奏者であっにもかかわらず知名度は比較になりません。
もちろん、リーダーアルバム数も少ないのですが、以前紹介した「BLUE SERGE」と今日の一枚は抑えておくべきアルバムだと思います。
このアルバム全曲が秋の夜長に合うかと訊かれれば、「う~ん」と唸ってしまいますが、「WHAT'S NEW」と「BODY AND SOUL」この二曲のバラードは間違いなく合います。
低音の響き、そしてアルトのように軽やかに操るプレイ、マリガンとはまた違った魅力を感じ取れると思いますよ。
今宵、秋の寂しさをほんの少し感じたら、たまに奥様の手でもそっと握ってみたりなんてどうでしょう?「BODY AND SOUL」身も心も感じ合えるのは、やっぱり奥様だけかもしれませんよ。(笑)
BOSTON BLOW UP!/ SERGE CHALOFF
1955年4月録音
HERB POMEROY(tp) BOOTS MUSSULLI(as) SERGE CHALOFF(bs) RAY SANTISI(p) EVERETT EVANS(b) JIMMY ZITANO (ds)
1.BOB, THE ROBIN
2.YESTERDAY'S GARDENIAS
3.SERGICAL
4.WHAT'S NEW
5.MAR-DROS
6.JUNIOR
7.BODY AND SOUL
8.KIP
9.DIANE'S MELODY
10.UNISON
秋が急に深まって、秋といえばなんだなどと考えたり、秋の美しさを見つけたり、本日は東京は天気が悪くこのようには花が美しく見えませんでした。
記事に誘われて聴いています。一時期バリトンを聴きたいと思った時期があっての一枚ですがほとんど聴きません。
バリトンのを聴きたいのに意外とフレーズが軽いように1曲目で思ってしまうのがマイナスですね。4曲目と7曲目を聴いています。“BODY AND SOUL”は人肌みたいにぬくもりがあって、はい秋にあっていますね。
「サージのバリトンはバラードに合う」と勝手に思っている私としては、このアルバムを聴いて、もう少しバラード系の楽曲が欲しいと思ってしまいます。
今晩もこちらは気温が下がりそうです。ぬ・く・も・りが欲し~~い。(笑)