JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

気づかぬ偏見

2005年10月08日 | m-o

うちの母がテレビで北朝鮮による拉致の番組を見ていた時です。こんなことを言い出しました。
「朝鮮人は怖いわ、やっぱり」
幸い私しか近くにいなかったので
「かあちゃん(我が家では母をこう呼びます)、北朝鮮の体制は怖いかも知れないけど、朝鮮の人が怖いわけじゃないからね、子供の前でそんなこと絶対言わないでくれよ」

母は当然戦争を知る世代ですが、母自体は空爆も遠い彼方の田舎住まいだったため、さほどの影響は受けませんでした。(父は志願し特効の寸前で助かったようですけど)ただあの時代ですから当然貧しい生活は余儀なくされたようです。
そんな母の住んでいた田舎にも、朝鮮から強制的に日本へつれてこられた方はいらしたようで、戦後リヤカーを引きながら歩いていたのを母は良く目にしたそうです。

「その朝鮮人が、なんかわめきながら大げんかすんだよ、それが怖くて怖くて」
その印象が、母の朝鮮の人たちに対する印象の全てになっていたようで、廻りの大人達も「怖いから近づくな!」と言っていたそうです。
「かあちゃんね、あの人達は日本の勝手で連れてこられたんだよ、朝鮮語がキツク聞こえるのもわからなくはないけど、全く見知らぬ土地で言葉も通じず国にも帰れない、そうさせたのは日本なんだから、かあちゃんがそう思っちゃっているのは変えようが無くても、少なくとも子供達にそんな偏見は植え付けないでよ」
母はショボンとしておりました。

以前に、記事の中でふれたこともあったかと思いますが、日本人は差別が存在しないと思いこんでいる、いや思おうとしているだけで、現実は根深い偏見が今も存在しているのだと思います。
ふと、思いだした歌を

♪私の好きな みつるさんが  おじいさんから お店をもらい  
二人でいっしょに 暮らすんだと  嬉しそうに 話してたけど  
私といっしょに なるのだったら
お店をゆずらないと 言われたの  お店をゆずらないと 言われたの

私は彼の 幸せのため  身を引こうと 思っています
二人はいっしょに なれないのなら  死のうとまで 彼は言った
だからすべて 彼にあげたこと
くやんではいない 別れても  くやんではいない 別れても

だけどお父さん お母さん  私は二度と 恋はしない
に生まれた そのことの  どこが悪いの どこがちがうの
暗い手紙に なりました  
だけど私は 書きたかった  だけど私は 書きたかった♪

岡林信康の「手紙」という歌です。
同和問題や差別問題を熱く語るつもりはありません。
ただ、ふつうの考えを持った、差別など考えもしない私たちでも、ふとなにげに差別をしてしまっている、そんな時があるかも知れません。母のなにげない一言に、そんなことを感じてしまいました。

さて、本日の1枚は、話の流れからいってもこの人を取り上げるしかないでしょうか、黒人解放運動にも深く関わりをもったチャールス・ミンガスの問題作です。
彼の音楽には常に怒りがあります。黒人蔑視の恨み、不条理な社会への反抗、ベースがそれを主張しています。メンバーも徹底したディスカッションからミンガスの意図を理解して、一丸となったプレーをくりひろげる、ミンガス・ワークショップを世に知らしめた一枚です。

PITHECANTHROPUS ERECTUS
1956年1月30日録音
CHARLIE MINGUS(b) JACKIE McLEAN(as) J.R.MONTEROSE(ts) MAL WALDRON(p) WILLIE JONES(ds)
1.PITHECANTHROPUS ERECTUS
2.A FOGGY DAY
3.PROFILE OF JACKIE
4.LOVE CHANT

親友とよべる友

2005年10月07日 | p-r

住宅街をなにげに歩いていると、キンモクセイの香りがあちらこちらからただよい、山々も紅葉までにはまだ幾時かありそうですが、それでも秋本番を思わす風情となってまいりました。私が料理担当日の10日のメニューは「栗ご飯」と「戻り鰹」にしようと、密かに決めております。

今年の4月にインドネシアから来日した知り合いが(幸いにもテロ事件で家族等に影響はなかったそうですが)
「○△さん、ちょっと元気ないねぇ」というので
「秋だから物思いにふけってるんだよ、心配ない心配ない」と答えたのですが
「もの思いって何ですか?」「どうして秋だとそうなるんですか?」
南国育ちの彼には、秋の風情も通じるわけもなく、説明するのにしばし時間を取られてしまいました。

ベタですが秋といえば読書、
以前に、読書で自分を磨こうというお話しを記事にしましたが、自分は磨けていないものの、多少の読書を続けております。二日ほど前から読み始めたのが遅ればせながら「ダ・ヴィンチ・コード」、合間に「コルトレーンの生涯」の読み直しをしています。

「コルトレーンの生涯」を読み直しし始めたのは「ROUND ABOUT MIDNIGHT」と「THELONIOUS MONK QUARTET WITH JOHN COLTRANE AT CARNEGIE HALL」2枚のアルバムのせいでしょうか、つい本棚から引っ張り出してきてしまいました。
今日、読んでいたのは1955年あたり、ソニー・ロリンズの話を引用します。

”1950年、ニューヨークで私はトレーンと初めて会った。そこで私たち二人は、たまにマイルスの演奏に参加することができた。私はジョンの演奏を注意深く聴き、この男はどういうつもりでこんな演奏をしているのだろう、いったい彼はどのような方向に進むのだろうかとしばし考えさせられたものだ。彼にそんな質問をしてはいけないと思い、なおも熱心に彼の演奏に耳を傾けているうちに、彼の音楽をよりよく理解できるようになった。その後、私は彼と親友になった。彼から金を借りたこともあった。正直な話、私が借金をたのむことができたのは、コルトレーンとモンクの二人だけだった。”

1950年といえば、マイルスがパーカーの元を離れて間もない頃ではありませんか、この時期にこの3人に接点があったのでしょうか?

ともかく、コルトレーンと二つ年下で5㎝背の高かったロリンズは、無二の親友でありました。音楽的にはまったく違う方向へ進んだ二人ですから、共演が聴けるのは今日のこの一枚、しかも一曲目だけです。

コルトレーンが自分が最も尊敬する四人のミュージシャンにロリンズを加えていたのはもちろんですが、「ライク・ソニー」という曲まで作曲し贈っています。テナー奏者の巨人、二人は強い絆で結ばれていたのでありました。

あら?秋の話が結局コルトレーンの話になってしまいました、まあよろしいじゃないですか、マイルスの「黄金のクインテット」、コルトレーンの代わりにロリンズが加わっていれば、このアルバムの2曲目以降にマイルスが加わった布陣ということになります、想像するのは難しいですけどね。

TENOR MADNESS / SONNY ROLLINS QUARTET
1956年5月24日録音
SONNY ROLLINS(ts) RED GARLAND(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
JOHN COLTRANE(ts) 1のみ
1.TENOR MADNESS
2.WHEN YOUR LOVER HAS GONE
3.PAUL'S PAL
4.MY REVERIE
5.THE MOST BEAUTIFUL GIRL IN THE WORLD

おまけ、
ちなみにこの録音の13日前にはロリンズ以外のメンバーはマイルスのマラソン・セッション1回目、約一ヶ月後にロリンズは「SAXOPHONE COLOSSUS」を録音しています。
親友といえば、明日は親友(悪友ともいいますが)二人と飲み会の予定、馬鹿話が楽しみです。

おねげぇしますだ、お代官様

2005年10月06日 | a-c

                     

音楽好きというのは必ず楽器に一度や二度挑戦した経験があるもので、私の場合も何度かトライしたことがありました。ある時はクラリネットそしてある時はアルト・サックス、はたまたギター。しかし、結局はどれもものにならずこうしてリスナーに徹しているわけですが、かろうじて手元に残っている楽器といえばギターであります。

私の手を人は「ドラえもんの手」と呼びます。何故か
それは、どんな男性の手と比べても、いや、女性であっても、指の長さを比べると私の負け、ところが握り拳を作ると、これがでかいんですねぇ、自慢じゃないけど
だから、他人曰く、「両手を握っていると、まさしくドラえもん!」だそうであります。

さて、ギターを弾く手(指)の理想は、どんなものでしょうか?
「そこで笑っているあなた!そう私の手の真逆が理想なんですよ(どうせ.....)」

ギターを始めて、コードを押さえダラーンダラーンと音を出し、へたくそな歌を歌っていると、最初の大関門がすぐにやってきます、そうFのコードであります。「ドラえもんの手」とさげすまれる我が身には、なおさら大きな関門でありました。

ある日、エレキ・ギター(なんか古くさいけど)を手にした時、さらなる悲劇が私を襲いました。一弦を親指で押さえられないのであります、あな恐ろし「ドラえもんの手」.......

それでも私は、下手なギターとこれまた下手な歌を武器にバンドなんぞを組んだこともあったのだよ........今となっては悲しい悲しい物語でありますが
今や、以前にも書きましたけどギターを持ち出して歌なんか歌っていりゃあ、あーた、「騒音」扱いですわ....はっはっはっはっぁ.....

                   

先日の納戸片付けで、こんな雑誌も3冊出てきました。1975年発行の「Player」であります、笑っちゃうのが値段、なんと一冊100円だったんですね。時代を感じてしまう。
「酒を飲んでちょっと酔いが進んだら、なるだけ静かにやりますから、ギターで一曲ぐらいはお許し下さい、お代官様。」

さて、今日はチェット・ベイカーの「LOVE SONG」にでもしようかと思ったのですが、なにかとても悲しい気分になってしまったので、楽しくなるアルバムにしましょう。
親分(マイルス)の厳しい目を逃れ、伸びやかな演奏を聴かせてくれるこのアルバム、お代官様、たまに伸びやかに私にも弾かせていただけますでしょうか?

CONNONBALL ADDERLEY QUINTET IN CHICAGO
1959年2月2,3日録音
CONNONBALL ADDERLEY(as) JOHN COLTRANE(ts) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)
1.LIMEHOUSE BLUES
2.STARS FELL ON ALABAMA
3.WABASH
4.GRAND CENTRAL
5.YOU'RE A WEAVER OF DREAMS
6.THE SLEEPER


穀物だけが酒の種

2005年10月05日 | s-u

昨晩は、飲み始めが遅かったせいもあって、帰宅時間は午前2時をまわっていました。本当にしょうもないバカたれおやじであります。
深く反省し(?)今日は休肝日、まっすぐ帰ってまいりました。

昨晩、飲み屋さんで
「こんな旨いもんを発明してくれた人に感謝しなくちゃなぁ」
と誰かが言っていましたが、アルコール飲料は発明品ではなく、どちらかといえば発見品です。
たとえばブドウを例にとると、約2千年前の地球にはブドウが生息していたことがわかっていますが、当然微生物もいたわけで、自然にブドウの糖がアルコールに分解されていたことは間違いありません。なんでも食らう人間は、のどの渇きや飢えをしのぐためこのアルコール飲料を口にしたのでありました。
「あらら、うめいんでねえかい?」てなわけで、酒と人間のお付き合いが始まったのです。

さてさて、酒が手に入っても、私の大好きな「飲み屋さん」がないと寂しいではないですか。
今のところ世界で一番古い「飲み屋さん」の存在を示すものはなんと、かの「ハンムラビ法典」であります。
”もし、ビール酒場の女が、ビールの代金を穀物で受け取らず、銀で受け取るか、あるいは穀物の分量に比べてビールの分量を減らした場合には、その女は罰せられ、水の中に投げ込まれる”という法律が書かれています。

紀元前1800年前には、すでに代金をボル「悪質飲み屋」まであったということで、すけべおやじが、穀物の入った袋をもって、「飲み屋さん」に出かけ、お姉ちゃんにデレデレしながら、酔っぱらっていたのかと思うと、いかに酔っぱらいおやじが進歩していないかが、哀しいかなわかってしまいます。

もしその時代に私が生きていれば、嫁さんの目を盗んで穀物を持ち出し、「飲み屋さん」にかよったのでしょうね。はぁ~~~~~

さて、今日のアルバムですが、ブルーノートで人気のピアノ・トリオ、スリー・サウンズの一枚です。
このアルバムのジャケット、みょうに色っぽい女性が映っていますが、アルフレッド・ライオンの恋人ルース・メイソン(後に結婚)です。最初は、ルースの片思いだったらしいですが、ブルーノートの広報も担当していた前妻ロレインとは別れ、目の前のこの色っぽい女性にフラフラフラと行ってしまうライオン、これもまた仕方のないことでしょうか。
前妻ロレインも「ヴィレッジ・ヴァンガード」の店主マックス・ゴードンとよろしくやるのですからお互い様ですけど(こちらも再婚)

ともかく、スリー・サウンズの魅力を端的にとらえた一枚です。わかりやすい演奏が信条の彼ら、ミュージック・ボックスの人気者であったというのもうなずける一枚ではないでしょうか。

MOODS / THE THREE SOUNDS
1960年6月28日録音
GENE HARRIS(p) ANDREW SIMPKINS(b) BILL DOWDY(ds)
1.LOVE FOR SALE
2.THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
3.ON GREEN DOLPHIN STREET
4.LOOSE WALK
5.LI'L DARIN'
6.I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
7.TAMMY'S BREEZE
8.SANDU



うふっ、いつもいっしょだね

2005年10月03日 | d-f

暑くなったり、涼しくなったり、こう極端だと体調を崩す方が多く、私の廻りでも風邪が流行りつつあります。皆様もおきおつけ下さい。

今日、私としては珍しく、大枚1200円も昼食にかけてしまいました。
この店は、以前よく利用していたお寿司屋さんで働いていた板さんが、2年ほど前に独立され、和食のお店として出されたのですが、私には昼食をいただくのには若干高め、お酒をいただくには住宅地すぎるということで、たまに顔を出す程度のお店です。(BGMは、静かにジャズが流れています。)
大将の腕はたしかで、今日は「昼のお勧め弁当」をいただいたのですが、とても満足いくお味と内容でした。

食べ終わって、サービスで出していただいたコーヒーを飲んでいると大将が
「バブさん、あいかわらず飲みに行ってんの?」
「ボチボチね」
「うらやましいなぁ、わたしなんか一人で飲みに行くなんて、ずいぶんありませんよ」

話を聞くと、今のお店が住宅兼店舗(新築で住宅地に立てられました)のため、お客さんとあらためて飲みに出ることも無く、ましてや一人で営業終了後にわざわざタクシーを頼んでまで飲みに行くのも考えてしまう、勉強のため休みに他店に行くにしても、いっしょにお店をやっていらっしゃる奥様が同伴になってしまうとのこと、
(「うーーん、奥さんと飲むのもいいけど、たまにだからいいだけでねぇ」)
「バブさん、24時間、四六時中いっしょなんですよ」
すると奥から奥様がいらして
「えっ?何?」
「んっんんんん、バブさんに、たまにはうちにも飲みに来るように誘ってたの!」

そうか、素敵な奥様と素敵なお店があっても、それなりの悩みはあるものなのですね。

ところで「四六時中」の四六時って、何時間だと思います?
栗(九里)より(四里)旨い、「十三里半」は焼き芋屋の看板、シワが出るのは32才(シハ32)、だから「四六時中」はシロク24、24時間ということ、

大将!「24時間、四六時中いっしょなんですよ」という使い方は、厳密に言うとおかしい使い方ということになってしまいます。(意味が通じるからいいんですけどね。)

ともあれ、好き勝手にちょろちょろ飲みに出かけられる私は、幸せ者かも知れません。

さて、今日のアルバムは、エリック・ドルフィーの初リーダー・アルバムであります。チコ・ハミルトンのグループを抜け、活動の場を西海岸からニューヨークへと移したドルフィー、4年後の死までただただ前へ前へ突き進んで行きました。
今日は、あえてボーナスCD盤をご紹介します。「ダッシュ・ワン」と「ヒア&ゼア」に分散収録された3曲(うち2曲は本編別テイク)がボーナスでプラスされています。

OUTWARD BOUND +3 / ERIC DOLPHY
1960年4月1日録音
ERIC DOLPHY(as,bc,fl) FREDDIE HUBBARD(tp) JACKIE BYARD(p) GEORGE TUCKER(b) ROY HAYNES(ds)
1.G.W.
2.GREEN DOLPHIN STREET]
3.LES
4.245
5.GLAD TO BE UNHAPPY
6.MISS TONI
7.G.W. (alternate take 1)
8.245 (alternate take 1)
9.APRIL FOOL

整理はお宝?を呼ぶⅡ

2005年10月02日 | a-c

                                            

昨日の整理整頓の話からそうなったわけではないのですが、今日は納戸の整理を命じられ、半日の時間を取られてしまいました。
それにしても実家の納戸というのは、まるでタイムカプセルのようで、「何もこんなものまで、とっておかなくても」と思うものが次から次へと出てきます。

そんな中で見覚えのあるお茶箱が出てきました。私が学生時代に使っていたお茶箱です。
実験で使用したボロボロの白衣やサークルでユニフォームのように着ていたアーミー・ジャケット(米軍払い下げ品で、当時500円ぐらいだったと思います。)、輪転機のインクで汚れたジーパン。
「おいおい、このころ俺は27インチのジーパンはいてたのかい?」
今は遠いスリムだったあの頃、時という悪魔は私を長い時間かけて体型までも変えてしまいました。

学祭のパンフにレジメ、サークル員の住所録、大学の黒書(裏白書です)、川本裁判(水俣裁判です)の公判録......出て来るは、出て来るは、今となってはいらないものばかり。

「おや?高校時代のノートではないか」
パラパラめくっていると
「ぎょぎょぎょ!!」
未使用の2枚のチケットが挟まっていました。
「ひえー!万博のチケットだぁ!」
もちろん、愛地球博のチケットではありません、筑波博でもありません、大阪万国博覧会の未使用チケットであります。おもわず大きな声を
「♪こんにちは~こんにちは~ のチケットだよ、しかも未使用、これってお宝じゃない?お宝?」
「そんなもん一銭にもならないわよ」
「そうかなぁ?鑑定団かなんかに出してみようか?」
「馬鹿じゃないの」

                                         

ちょっと調べてみましたが、やはり価値はないようです、でもせっかく残っていてくれたので、大切に取っておくことにしました。
そういえば、中学の時、友人が万博の写真集の表紙をエロ本にかぶせて、学校に持ってきたときがありましたっけ(ハハハハハ)
ともかく、タイムカプセルの整理は、こうして無事終了致しました。

今日のアルバムですが、このブログを開始したとき、聴きながらチラっとご紹介したレイ・ブライアントの一枚です。その時は内容までご紹介できなかったので今日あらためてジャケットも含めご紹介します。
この時のレイ・ブライアントは、オスカー・ピーターソンの代役でしたが、代役とは思えぬノリノリのソロピアノを聴かせてくれます。

RAY BRYANT ALONE AT MONTREUX
1972年6月23日スイス・モントルー・ジャズ・フェスティバルにて録音
RAY BRYANT(p)
1.GOTTA TRAVEL ON
2. a. BLUES #3  b. WILLOW WEEP FOR ME
3.CUBANO CHANT
4.ROCKIN' CHAIR
5.AFTER HOURS
6.SLOW FREIGHT
7.GREENSLEEVES
8.LITTLE SUSIE
9.UNTIL IT'S TIME FOR YOU TO GO
10.BLUES #2
11.LIEBESTRAUM BOOGIE


整理はお宝を呼ぶ

2005年10月01日 | m-o

                  

「整理整頓」は、やっぱり基本ですね。先日、「雨の日はジャズを聴きながら」のクリスさんもCDケースの間から5万円がみっかったそうで、私も写真の整理をしていたら10代のはしのえみさんの生写真が出てきたり(たいしたお宝ではありませんけど)、
おもわぬものが見つかったりするものです。

さて、よくぞ整理をしてくれた、よくぞ見つけてくれた、という音源録音盤が本日到着致しました。先日の「ラウンド・アバウト・ミッドナイト、スーパー・エディション」もわくわくものでしたが、今日届いた「T.モンク・カルテット・ウイズ・J.コルトレーン・イン・カーネギー・ホール」は、私にとってはまちにまった一枚です。

「録音は見つからないだろう」と言われ続け、「ファイブ・スポット」にいたお客様にしか聞くことができなかったという、かの幻のカルテット演奏です。
ナイーマ(コルトレーンの元奥様)がもっていた眉唾ものの録音とは訳がちがいます。「ボイス・オブ・アメリカ」によってきちんとレコーディングされたテープ、アメリカ国会図書館から発見されたというニュースは、それだけでドキドキものでしたが、それがこんなに速くCD化されたのであります。(興奮、興奮!)

                   

3回も連続で聴いてしまいました、
「良い、良い、よ-い!」
1曲目の「モンクス・ムード」もさることながら、「スイート&ラブリー」「ブルー・モンク」「エビストロフィー(インコンプリート)」、ラスト3曲がたまりません。
おもわず、「S.モンク・ウイズ・J.コルトレーン」も、「セロニアス・ヒムセルフ」も、「モンクス・ミュージック」も、聞き直しましたが、
「ライブは良い」「あーこの場にいたかった」
マイルスの「黄金のクインテット」と並び称された「幻のカルテット」、聴いてみてそれが実感できました。

どこがどう良かったか?そんな説明はできませんが、私的には興奮の一枚でありました。

それにしても、コルトレーンがマイルス・グループをクビにならなかったら、モンクと同郷でなかったら、モンクのキャバレー・カードをニカ夫人たちが取り戻してくれなかったら、この幻は姿さえなかったのでしょうね。

話は、コロッと変わりますが、今日はブログもちょっと整理をしてみました。
いままでカテゴリーは決めていなかったのですが、紹介したアルバムを憶えきれず、重複してしまう始末、そこで、リーダーのラスト・ネーム・イニシャルでカテゴリーを分けてみました。

それとそれと、またまたかってに 67camperさんとおさかなさんのブログをブックマークさせていただきました。楽しいブログですので、まだ未訪問の方がいらっしゃれば、ぜひ遊びにいらして下さい。

THELONIOUS MONK QUARTET with JOHN COLTRANE AT CARNEGIE HALL
1957年11月29日録音
THELONIOUS MONK(p) JOHN COLTRANE(ts) AHMED ABDUL-MALIK(b) SHADOW WILSON(ds)
1.MONK'S MOOD
2.EVIDENCE
3.CREPUSCULE WITH NELLIE
4.NUTTY
5.EPISTROPHY
6.BYE-YA
7.SWEET AND LOVELY
8.BLUE MONK
9.EPISTROPHY (incomplete)

おまけ、
このカーネギー・ホールでのコンサートは、とんでもない出演メンバーですよね。もちろん、この「幻のカルテット」もさることながら、ビリー・ホリディ、リー・モーガン&ベニー・ゴルゾンがメンバーにいるガレスピー・オーケストラ、エド・ブラックウェルを従えたレイチャールズ、ソニー・ロリンズのピアノレス・トリオ、
ビリー・ホリディの録音は無かったそうですが、その他はきっちり残っていたとか、聴いてみたいですよね。