JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

穀物だけが酒の種

2005年10月05日 | s-u

昨晩は、飲み始めが遅かったせいもあって、帰宅時間は午前2時をまわっていました。本当にしょうもないバカたれおやじであります。
深く反省し(?)今日は休肝日、まっすぐ帰ってまいりました。

昨晩、飲み屋さんで
「こんな旨いもんを発明してくれた人に感謝しなくちゃなぁ」
と誰かが言っていましたが、アルコール飲料は発明品ではなく、どちらかといえば発見品です。
たとえばブドウを例にとると、約2千年前の地球にはブドウが生息していたことがわかっていますが、当然微生物もいたわけで、自然にブドウの糖がアルコールに分解されていたことは間違いありません。なんでも食らう人間は、のどの渇きや飢えをしのぐためこのアルコール飲料を口にしたのでありました。
「あらら、うめいんでねえかい?」てなわけで、酒と人間のお付き合いが始まったのです。

さてさて、酒が手に入っても、私の大好きな「飲み屋さん」がないと寂しいではないですか。
今のところ世界で一番古い「飲み屋さん」の存在を示すものはなんと、かの「ハンムラビ法典」であります。
”もし、ビール酒場の女が、ビールの代金を穀物で受け取らず、銀で受け取るか、あるいは穀物の分量に比べてビールの分量を減らした場合には、その女は罰せられ、水の中に投げ込まれる”という法律が書かれています。

紀元前1800年前には、すでに代金をボル「悪質飲み屋」まであったということで、すけべおやじが、穀物の入った袋をもって、「飲み屋さん」に出かけ、お姉ちゃんにデレデレしながら、酔っぱらっていたのかと思うと、いかに酔っぱらいおやじが進歩していないかが、哀しいかなわかってしまいます。

もしその時代に私が生きていれば、嫁さんの目を盗んで穀物を持ち出し、「飲み屋さん」にかよったのでしょうね。はぁ~~~~~

さて、今日のアルバムですが、ブルーノートで人気のピアノ・トリオ、スリー・サウンズの一枚です。
このアルバムのジャケット、みょうに色っぽい女性が映っていますが、アルフレッド・ライオンの恋人ルース・メイソン(後に結婚)です。最初は、ルースの片思いだったらしいですが、ブルーノートの広報も担当していた前妻ロレインとは別れ、目の前のこの色っぽい女性にフラフラフラと行ってしまうライオン、これもまた仕方のないことでしょうか。
前妻ロレインも「ヴィレッジ・ヴァンガード」の店主マックス・ゴードンとよろしくやるのですからお互い様ですけど(こちらも再婚)

ともかく、スリー・サウンズの魅力を端的にとらえた一枚です。わかりやすい演奏が信条の彼ら、ミュージック・ボックスの人気者であったというのもうなずける一枚ではないでしょうか。

MOODS / THE THREE SOUNDS
1960年6月28日録音
GENE HARRIS(p) ANDREW SIMPKINS(b) BILL DOWDY(ds)
1.LOVE FOR SALE
2.THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
3.ON GREEN DOLPHIN STREET
4.LOOSE WALK
5.LI'L DARIN'
6.I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
7.TAMMY'S BREEZE
8.SANDU



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バブさん,こんばんわ。 (Unknown)
2005-10-05 23:13:31
アルコールなんて分子式で書くとC2H5OHなんですけどね。なんでおいしいんですかね。不思議です。



それにしてもバブさんは毎日,毎日,いろんな話題がありますね。バブさんのブログのおかげで,僕も<うんちくおじさん>になれそうです。



このアルバムは結構最近買ったアルバムで,RVG edition の紙ジャケで買いました。実は僕はスリー・サウンズが昔はあまり好きじゃなくて,一枚も持ってなかったんですが,最近は少しつづ聴けるようになってきました。これも歳のせいでしょうか。ジーン・ハリスのオリジナル<タミーズ・ブリーズ>のミステリアスな雰囲気がなかなかいいです。
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すみません。 (クリス)
2005-10-05 23:14:33
名前をいれずに送信してしまいました。

上にコメントは私です。
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クリスさん (バブ)
2005-10-06 21:09:17
学生の頃、実験室から生C2H5OHを盗みだし、水で割って飲んだことがありました。(もう時効でしょう)真っ白になるんですよ水入れると(笑)



じつをいうと私もスリー・サウンズはあまり得意じゃなかったんですよ、私の思っていたジャズとはちょっと違うみたいな、偉そうにねぇ

あっと、今は聴きますよ、とんでもなく好きだとは言えませんが。(笑)
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