JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

♪ だれも いない海

2005年10月26日 | a-c

                                

私の家から海岸までは車で15分程度です。
今日は東京からいらした仕事関係のお客様が、帰宅されるのに合わせ、おみやげをという事で、久しぶりに港にまわって来ました。

「秋だ、秋刀魚だ、戻り鰹だ」と騒いでいるうちに、季節は確実に次へと進んでいるようで、おみやげ専門の魚屋でアンコウがすでに売られていました。

                         

我がいなかではアンコウという魚、昔はけして高級魚ではありませんでした。
冬場を迎えると「どぶ汁」がどこでも出てきて、「え~またかい、もういいよ」といった感じ
「あん肝」だって、いくらでもいただけたのに
それが、今じゃどうでしょ、アンコウ様は高級魚へと変身してしまいました。

                         

そういえば、昔なら捨てるような魚が今は高級魚、というのがずいぶんありますね、
「あのころもっと食べてればよかったなぁ~~~」 なんちゃってね。

                         

港に行ったついでに、小さな海岸でちょっと一休み。
海に向かって「バカヤロー!!」とは叫ばないまでも、大きく深呼吸をすると、とても良い気分、
鳥の声と波の音だけ、小さな海岸には私一人です。
「若い頃なら、女の子の肩でも抱いて、ボーっと海を眺めている、それが充実した時間だったりしたけど、今、こうして一人で見つめる海もまたそれはそれで、良いではないか」 なんて一人で納得したりして(さびし~~~~い......)
「近いんだから、これから時々来ようかな」

バリトン・サックスというと、どうしてもジェリー・マリガンが頭に浮かびますが、私はバリトンの音が好きなのか、ブルー・サージやこのペッパー・アダムスもとても好きなアーティストです。ペッパー・アダムスの魅力は野性味、このアルバムでは、それがじゅうぶん楽しめると思います。
それとそれと、このアルバムではエルビン・ジョーンズのドラムがみょうに効いていますね、「HASTINGS STREET BOUNCE 」なんか、ビンビンきますよ。

10 TO 4 AT THE 5SPOT
1958年4月15日録音 
PEPPER ADAMS (bs) DONALD BYRD (tp)  BOBBY TIMMONS (p) DOUG WATKINS (b) ELVIN JONES (ds)
1.'TIS (THEME) 
2.YOU'RE MY THRILL
3.THE LONG TWO FOUR 
4.HASTINGS STREET BOUNCE
5.YOURNA