JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

無理矢理分けなくても

2008年05月15日 | a-c

いやあ気持ちいいですねぇ、やっぱり雨でぐずぐずより太陽さんが微笑んでくれたほうがだんぜんよろしいわけでして、寝不足も解消した今日は気分良く過ごすことが出来ました。

ここ何日間かカセットテープの選別やら、そろそろ飽きてきた車内用に使っている携帯プレヤーの曲の入れ替えやらを、お酒飲み飲みやっているので、暇な時間が無くなったというなかなかいい感じなのでありますが、

毎回曲の入れ替えをしながら思うことは、ほら、あのネットを使って自動的に曲名がダウンロードされるサービスがあるじゃないですか、あれあれ、あれのジャンルわけの面白さなんでありまして。
何処のどなたがジャンル決めをされているかは知りませんけど、かなりいいかげんですし、ジャンル分けそのものの無意味さも感じます。

「なになに、チェット・ベーカーの「CHET」は「クール・ウエストコーストジャズ」ふむふむ、アート・ファマーの「ART」は「ジャズ・一般」ね、そんでもってコルトレーンの「SOULTRANE」に、ケニー・ドリューの「THE KENNY DREW TRIO」あたりは「バップ」?まぁハード・バップも含めてってことかな。でも「SONNY CLARK TRIO」は「ジャズ・一般」だなぁ・・・えっ?「RAY BRYANT TRIO」が「ソウル」??????スタンレー・タレンタインの「DEARLY BELOVED」が「フリー・前衛ジャズ」って、オイオイ」

私などはただただ車中で流しっぱなしで、携帯プレーヤーのジャンル分けはほとんど関係ないからいいものの、ジャンル選別で再生されているような方はやはり戸惑うんでしょうね。

こうなってくるといろいろ試してみたくなるもんで、LPでは確認できませんから、CD所有のものを何枚か調べてみました。
スタンリー・タレンタインは他のブルーノート版が「ジャズ・一般」になっていましたから、完全にデータミスでありましょう。
それでも「DEARLY BELOVED」が「フリー・前衛ジャズ」なら、コルトレーンあたりはどのへんからフリー扱いになるのかなぁ、なんて思ったら、あれあれ、ほとんどが「ジャズ・一般」か「バップ」ですねぇ・・・「EXPRESSION」が「バップ」っていうのも笑っちゃうけど
オーネット・コールマンの「FREE JAZZ」が「バップ」だったら大笑いだとやってみましたが、さすがにこれは「フリー・前衛ジャズ」と出てきました。
ドルフィーはほとんどが「フリー・前衛ジャズ」で表示されるようですし、このへんはおそらくはリーダー・ミュージシャンの名前でジャンル分けしているようにも思えます。
「GETZ / GILBERTO」は「ラテン」スタン・ゲッツ場合は「ジャズ・一般」のものもずいぶんありますから、これはミュージシャン名だけで分けているのでは無いようで、ほんじゃキャノンボール・アダレイの「BOOSA NOVA」は?「ジャズ・一般」、
「さて、電化ものはどうかな?」
ハービー・ハンコックの「HEAD HUNTERS」が「フュージョン」、マイルスの「BITHES BREW」なんて何故かDISK1が「ジャズ・一般」、DISK2はこともあろうに「クール・ウエストコーストジャズ」の表示が(ちなみに「DOO-BOP」も「クール・ウエストコーストジャズ」でした。)「クール・ウエストコーストジャズ」とはなんと幅の広いジャンルなのでありましょうか(笑)

そもそもジャンル分けなどというものに無理があるのかもしれません。
例えば、リズムが決まっているとか、決まった音階があるとか、ハッキリしているものはいいですけど、特にジャズなんて定義を探すのが難しいくらいですから、あとは「○○っぽい」で分けるみたいなところがおおいにあって、個人差が生じて当然でありますもんね。
なんだかへんに細かく分け過ぎてんじゃないかなぁ?
何も無理矢理分けなくても、単純に「ジャズ」だけで良いようにも思うし、「おそらくジャズかな」とか「ジャズっぽいよね」みたいなのも「えいやぁ」で「ジャズ」でいいじゃん、みたいな(笑)
それじゃあ、みなさんは納得できないんでしょうかねぇ・・・・・

さて、今日の一枚は、ジーン・アモンズです。
このアルバムは何ていうジャンル表示になるでしょうねぇ?
キャノンボールの「BOOSA NOVA」が「ジャズ・一般」ですから、同じかもしれません。残念ながらCDを所有しておりませんので確認できませんけど。

そんなことを言いつつも、このアルバムはキャノンボールの「BOOSA NOVA」とは少々内容が違うように思います。
ボサノヴァと銘打っているわりには、全てがボサノヴァという雰囲気じゃないし、う~~ん無理矢理ジャンル分けするなら「ラテン」かな?

正直言って、アモンズの野太い粘りけのあるテナーがラテン音楽に合うかというと疑問があります。「ボサノヴァは金になる」といったさもしさが見え隠れするように思うのは私だけでしょうか?
そういった意味でアモンズ好きには物足りない一枚かもしれません。
それでもたまにこうして聴いてみると・・・・・・・・・
わかった、ジャンルは「ちょっといやらしいラテン」だぁ、このジャンルでいけばなかなか良い一枚ですよ。

BAD ! BOSSA NOVA / GENE AMMONS
1962年9月9日録音
GENE AMMONS(ts) BUCKEY PIZZARELLI(g) KENNY BURRELL(g) HANK JONES(p) NORMAN EDGE(b) OLIVER JACKSON(ds) AL HAYES(bongo)

1.PAGAN LOVE SONG
2.CA'PURANGE (JUNGLE SOUL)
3.ANNA
4.CAE CAE
5.MOITO MATO GROSSO
6.YWLLOW BIRD