JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

今日は反戦歌?

2008年05月03日 | m-o

昨夜から降り出した雨も昼前にはやみ、ふと空を見上げればいつの間にかの青空、かと思えば夕方からは霧に包まれるという、まったく忙しい空模様でした。連休初日、みなさんはどんな過ごし方をされたのでしょうか?

昨晩は先日発掘された(笑)24年物の梅酒を手土産にS君の事務所へ、すると
「バブ、30年物、飲みに行っちゃう?」
とのありがたいお誘い、断る理由など何処にあるものですか
「いこいこ」

まずは腹に何か入れなくちゃいけないと(私は別に良いんですけどね)旬の鰹の刺身をつまみながらビールで乾杯(いやぁ、旨い鰹でした)
「あんまり飲み過ぎないようにして30年物を味わおうよ」
と、二合どっくり二本で打ち止め、いかがわしいお店の誘いを振り払いつつ、目的の店へ

なるほど、30年物がボトルでキープされておりました。しかも三分の二以上残っています。
「どれどれ、ほんじゃま早速。」
もちろんストレートでいただきましたが、たしかに口当たりはまろやかで、バランタインですから当然のごとく癖もなく、何杯でも飲めそうです。
「どうする、何杯か飲んで、違うボトル入れようか?」
あはははは、これは儀礼的な気遣いというやつで、結局、ほとんどを飲み干してしまい、良い気分になった私達は
「よし、今度は癖のあるウイスキーを飲みにいくぞう!!」
とばかりいつものバーへ、ラガブーにマッカラン、おきまりのハーパーと「明日から連休だ!!」という気楽さがあったんでしょうね、また、飲み過ぎてしまいました。(笑)

そんな相変わらずの酔っぱらい、連休初日は何をしていたかといえば、昨晩ペロペロになっている間に録画しておいた「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」を見ていました。

ボブ・ディランといえば『風に吹かれて (BLOWIN' IN THE WIND)』と『時代は変わる (THE TIMES THEY ARE A-CHANGIN)』くらいしか知らない私が、へんに一生懸命見てしまいました。
さらには、ちょうしこいてギターまで引っ張り出したりしちゃって、

♪ How many roads must a man walk down
  Before you call him a man ?
  Yes, 'n' how many seas must a white dove sail
  Before she sleeps in the sand ?
  Yes, 'n' how many times must the cannon balls fly
  Before they're forever banned ?
  The answer, my friend, is blowin' in the wind,
  The answer is blowin' in the wind. ♪

よし、ギターを出したついでだ、私が英語で歌うのはそもそも無理があるわけですから、日本の歌を

 ♪ もう随分昔の話 大東亜戦争の頃
    日本空襲花盛り 大日本帝国苦戦中
     沈黙続けていた、一人の男
     神国大和の国のため もう我慢できぬと馬に乗り
     全国各地をかけめぐる
     空襲逃れたおもちゃ屋で 花火をたくさん買い集め
     花火の火薬を抜き取って 大きな爆弾二個作る
     大日本帝国救う道、もはやこれしかないんだと
     大きな爆弾二個担ぎ、太平洋を泳ぎだした
             -中略-
     これは大日本帝国の勝利と正義ひたすら信じ
     真実一路に歩み続けた 勇敢な男の物語
     日本国民政府の皆様 貴方の夫や子供や親の死を
     犬死にさせないためにも 今こそ立ち上がるときです
     今すぐ戦争の用意をしましょう 今すぐアメリカを攻めましょう
     戦闘開始しましょう そしてそしてアメリカに勝ちましょう ♪
                     (加川良『戦争をしましょう』)

「続きまして、同じ加川良の曲で『教訓』、さらには高田渡の『自衛隊に入ろう』、二曲続けてどうぞ・・・・♪ 命は一つ 人生は一回 だから命を捨てないようにね・・・・」って誰にいってんだか分からないMCまで付けて歌ってしまいました。

こうして『憲法記念日』に反戦歌を大声で歌う「これもまた意味があるかな」なんて思っているのは・・・・・私だけでしょうね。(笑)
一昨日の『メーデー』といい今日といい、何をやってるんでしょ、あたしゃ

さて、今日の一枚は、大好きなフィニアス・ニューボーン・ジュニアです。
デビュー・アルバム「HERE IS PHINEAS」中復帰(?)の「HARLEM BLUES」は紹介しましたので、今日は復帰第一弾のこのアルバムを選んでみました。

ソロ・ピアノというと、私はどうも飽きやすいアルバムも多くて(誰のとは言いませんが...笑)、CDでLPのA・B面を連続して聴くのはしんどいなんてのもあったりします。
その点、モンクの何枚かのソロ演奏、レイ・ブライアントの「ALONE AT MONTREUX」、そして今日のこのアルバムあたりは、飽きずに最後まで聴き通せるアルバムだと思っています。

いわゆる「アート・テイタムの再来」といわれた卓越したテクニックは、闘病生活がそうさせたのか、絶頂期のそれとは比べものにならないかもしれません。でも、私はこのアルバムに「味がある」と感じるのです。
人間味があるというか、私がソロ・ピアノに望むものは、そういった何処かに漂う雰囲気にあるのかもしれません。好きなアルバムです。
それにしても、このジャケ・デザインはどうにかならんものだったのでしょうかねぇ、意味が分からん。

SOLO PIANO / PHINEAS NEWBORN Jr.
1974年1月録音
PHINEAS NEWBORN Jr.(p)

1.TOGETHER AGAIN
2.SERENADE IN BLUE / WHERE IS THE LOVE
3.LORRAIN'S WALK / WILLOW WEEP FOR LOVE
4.NICA'S DREAM
5.GOODBYE / FLAMINGO
6.LIVE AND LOVE / ONE FOR HORACE
7.BOUNCING WITH BUD
8.MERMPHIS BLUES
9.THE MIDNIGHT SUN NEVER SETS
10.OUT OF THIS WORLD
11.GIANT STEPS / EVERYTHING I HAVE IS YOURS / REPRISE