JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

良妻、口に甘し

2008年05月17日 | g-i

今日は風も気持ちの良い爽やかな一日でした。
午前中は珍しく仕事なんぞをして、帰宅後はいつもの土曜日のごとく趣味部屋の掃除。でもなんだかそれだけではもったいないような天気なので、水遊びよろしく水槽掃除も兼ねて久しぶりにカメ太と遊びました。(笑)

あいかわらず甲羅をこすり洗いすると「キーキー」反抗するんですが、それでも私を追いかけてきたり(私に馴れているということでは無いのですよ)、そこそこ遊び相手になってくれます。ひょっとして今我が家で、まともに私に付き合ってくれるのはこいつだけかもしれませんね。

そういえば、恒例の『サラリーマン川柳』のトップテンが発表され、
「今帰る」 妻から返信 「まだいいよ」 えむ
なんてぇのが第二位に選ばれてました。オヤジの悲哀はいずこも同じ、しみじみと伝わってきます。
私の場合は
帰っても 待っているのは カメ太だけ
てなところでしょうか。

それにしても毎年素晴らしい作品のオンパレード、ただただ感服するばかりです。
一位ではありませんでしたけど
減っていく・・・ボーナス・年金・髪・愛情  ピュアレディ
とか
国民の 年金、損なの 関係ねぇ  官僚
なんて、いかにもといった句で、特に後の句の作者が「官僚」てのが洒落てますよね。

円満は 見ざる言わざる 逆らわず  ソクラテス
なんてぇのも作者名が洒落てます。恐妻家の代表選手ソクラテスの域までこの方は達したのでありましょう。涙が出てしまいますねぇ、ほんと。(笑)

ともかく、トップテンはもちろん、それを逃した作品も秀作ばかりです。第一生命のHPで公開されていますから、みなさんも楽しんでみて下さい。


今年も庭のテッセンが満開です。

恐妻家の話が出ましたが、私の理想とする奥様像を言わせていただくと、そうですねぇセロニアス・モンクの妻、ネイリーあたりでしょうか。
夫のためならどんな犠牲もいとわない、モンクがどんなに悩みの時にあっても夫を支え、時には母のようにあまえにこたえる。最大の理解者であり協力者であり続ける。少なくとも家庭において変人モンクが人間らしく過ごせた最大の功績者、それが妻ネイリーであったことは間違いがありませんもん。
・・・・・・だけど、今どきこんな奥様像ははやんないんだろうなぁ
それでも、「良妻、口に甘し」そうあって欲し~~~い、なんてね。

さて、今日の一枚は、そんな流れでモンク、といってもリーダーはコールマン・ホーキンスです。
正規録音としては、モンクの初レコーディングが納められたCDということになります。(あくまで、ライブを突発的に録音したとか、レコード化を目的としなかった録音とかいうものを除いてということ(参照 http://blog.goo.ne.jp/h-babu0717/e/a6736b8943d48e7a63b5ed6194b16b42

1963年頃から『ミントンズ・プレイ・ハウス』への出演もめっきり減って、さらには、個性的であるが故にメンバーとしてのお誘いもほとんど無かったモンクを、1944年にレギュラー・ピアニストとして迎えてくれた恩人、それがコールマン・ホーキンスでした。
これにはモンクもよほど感謝していたのでしょう、後の「MONK'S MUSIC」での共演、そして、1969年すでに死を待つばかりとなっていたホーキンスの世話を、自ら買って出たりと、生涯この恩を忘れることは無かったようです。

このCDにはそのグループでの録音、「ON THE BEAN」「RECOLLECTIONS」「FLYIN' HAWK」「DRIFTING ON A REED」の四曲が納められています。(レイ・ブライアント、ハンク・ジョーンズ、クライド・ハートらとは明らかに違うピアノは、曲名をあげるまでも無いかもしれませんが)
ここでのモンクは、かなりホーキンスに気を遣いながら演奏していると思いますよ。それでも特徴が出てしまうモンク、う~ん、他のミュージシャンからお声がかかりにくかったのも納得がいくところでしょうか。

こうしてまだまだ、モンクの不遇時代は長く続くのでありました。
だ・か・ら、それを支えたネイリーは凄いって・・・・・・・(しつこい)

BEAN AND THE BOYS / COLEMAN HAWKINS
1944~1959年録音 (モンク参加セッションは1944年10月19日)
モンク参加セッション・メンバー
COLEMAN HAWKINS(ts) THELONIOUS MONK(p) ED ROBINSON(b) DENZIL BEST(ds)
他のメンバー
PEPPER ADAMS(bs) RAY BRYANT(p) MILT JACKSON(vib) JONAH JONES(tp) PIERRE MICHELOT(b) FATS NAVARRO(tp) JEROME RICHARDSON(fl,as) MAX ROACH(ds) EDDIE BAREFIELD(cl,as) COZY COLE(ds) ROY GAINES(g) WALTER BOLDEN(ds) KENNY CLARKE(ds) HUBERT FOL(as) CLYDE HART(p) MILT HINTON(b) HILTON JEFFERSON(as) J.J. JOHNSON(tb) PORTER KILBERT(as) WENDELLMARSHALL(b) NAT PECK(tb) CURLY RUSSELL(b) IDREES SULIEMAN(tp) WALTER THOMAS(ts) WALTER FOOTS THOMAS(ts)

1.IN THE HUSH OF THE NIGHT
2.OUT TO LUNCH
3.EVERY MAN FOR HIMSELF
4.LOOK OUT JACK !
5.ON THE BEAN
6.RECOLLECTIONS
7.FLYIN' HAWK
8.DRIFTING ON A REED
9.I MEAN YOU
10.BEAN AND THE BOYS (Take 1)
11.BEAN AND THE BOYS (Take 2)
12.COCKTAILS FOR TWO
13.YOU GO TO MY HEAD
14.STASCH
15.TRUST IN ME
16.ROLL 'EM PETE
17.SKROUK Skrouk
18.SINCE I FELL FOR YOU
19.MY BABE