昨夜遅くから降り出した雨も、今日の午前中にはほぼあがり、一日中雨の日曜日を覚悟していた私には、良かったのか?悪かったのか?
「午前中の内に、買い物行っちゃおうね」
って、やっぱり買い物行かなくちゃいけないわけね・・・・・
目も耳も ただだが口は 高くつき
目で青葉を見るのも、耳で時鳥の鳴き声をきくのも、どちらも無料だけど、口で味わう初鰹だけはとんだ高いものにつく、という「目に青葉 山時鳥 初鰹」を江戸庶民がパロった句でありますが
昨今の食品の値段にもビックリしてしまいます。
このあたりでは、この季節になると、近くの漁港にもどんどん鰹が水揚げされますから、鰹自体の値段はどんどん下がり、秋の秋刀魚なみに食卓に上る機会が増えてきます。
それはいいんですが、薬味にする食材のあの値段、「ありぁなんざんしょ」って感じですよね。
「なになに、鰹四半身が約400円か、ふむふむ、えっ?ニンニク一個298円って、これに茗荷でも買ったら鰹本体より高けぇじゃん。」
ほんと、「店員さぁ~ん、ニンニク粒売りして」って言いたくなるようです。
「俺は別に中国産でもかまわねぇんだけどなぁ・・・・・・」
もちろんニンニクだけではありません、諸々の値上げは確実に家計を直撃していますよね。
「だれでもいいから、なんとかしてくれよぉ」
なんだか寂し~~~い気持ちになってしまいますので話題を変えましょう。
買い物に付き合った後は、先日借りてきていた本を返しに図書館へ出かけました。
いつものように、また何冊か暇つぶし用の本を借り、豊富すぎる(イヤミですよ)DVDライブラリーも覗いてみることに
確かに数は少ないものの、ドキュメンタリーものなどは借りても良いかなってものがチラホラあって
「ん?んんん?」
なんと、「ザ・ブルース・ムービー・プロジェクト・シリーズ」が一巻だけポロッと置いてあるではないですか!!・・・・おっと、一人で盛り上がってしまいました。
「ザ・ブルース・ムービー・プロジェクト・シリーズ」というのは、ブルース生誕100年を記念して、2003年に全米のテレビ、CD、ラジオ、書籍など様々なメディアで展開された記念事業の最終目玉として、パブリック・ブロードキャスティング・サービス(PBS)にて7夜連続で放送された長編ドキュメンタリーのことでありまして、『ラスト・ワルツ』のマーティン・スコセッシ製作総指揮のもと、ヴィム・ヴェンダース、マイク・フィッギス、リチャード・ピアース、チャールズ・バーネット、マーティン・スコセッシ、マーク・レヴィン、クリント・イーストウッドという総勢たる7名の監督が、ブルースへの想い、情熱を込めて一夜ずつを担当したという、じつに面白いシリーズ作品なのであります。(日本では日活配給の元、幾つかの劇場で映画として上映されたのですが、当然、我が田舎ではございませんでした。)
このブログでも三年前に、レンタル屋さんにDVDがあったことをきっかけに、なん作品か紹介したことがありました。
ところが、ところがです。そのレンタル屋さんに全てが揃っていなかったこともあって、私は二夜分、二作品を未だ見ていなかったのです。
それがあ~た、その内の一作品イーストウッドの「ピアノ・ブルース」が、我が市立図書館が誇る豊富なライブラリー(しつこい!)の中にあったのですよ。
もち、即座に借りてまいりました。(一度WOWOWで放送されたようですが、これも見逃しておりました。)
珈琲を飲みながら堪能いたしましたよ。
レイ・チャールズ、デイヴ・ブルーベック、マーシャル・ボール、パイントップ・パーキンス、ドクター・ジョン、ピート・ジョリー、ヘンリー・グレイ・・・・ジェイ・マクシャンなんて、あ~た、1940年代前半に若かりしチャーリー・パーカーが演奏していたバンドのリーダーですよ。その爺が、いや、その御大が演奏までして、インタビューしているイーストウッドがただただ楽しそうで、うらやましいぞ!
パイントップ・パーキンスやジェイ・マクシャンの前でなんか、イーストウッドも小僧っ子ですね。
インタビューの合間に流れる古い映像もたまらんですねぇ
全盛期のオスカー・ピーターソンの左手、ありゃ何でしょう?
おー!私の大好きなフィニアス・ニューボーン・Jr.がピアノ弾いてるよ。(って、サックス吹いてるわけないんですが...笑)
オーティス・スパンなんて、たまらんですよ。
アルバート・アモンズ、ドロシー・ドネガン、ビック・ジョー・タイナー、デューク・エリントン、カウント・ベーシー、ナット・キング・コール、アート・テイタム、マディ・ウォーターズ、ウィリー・ディクソン、プロフェッサー・ロングヘア、セロニアス・モンク・・・・・・
最後に、レイ・チャールズの「アメリカ・ザ・ビューティフル」が映し出されるあたりは、いかにも「アメリカの記念事業の一環だぞう~~~~!」的なところはありましたが、じつに内容の濃い96分だったように思います。
思わぬ長文になってしまいましたが、一本のDVDのおかげで、なんだか楽しい一日になったように感じます。
タダで借りてきたDVDが、ニンニクの値段の高さをちょっとだけ忘れさせてくれた、そんな日曜日でした。
さて、今日の一枚は、そのジェイ・マクシャンのバンドにパーカーが参加していた頃の録音ものです。
私がここで紹介してきたアルバムとは、完全に一線を画す一枚ではありますが、今日の楽しさを受けてということでご勘弁下さい。
ですから、細かな説明は専門家に任せるとして、
私は「そうかぁ1940年代前半に、バードはこんな演奏をしてたのね」といった、素直な気持ちで楽しむ一枚とだけ紹介しておきましょう。
もちろん、私がレコードを持っているわけもなく、再発盤CDでの紹介です。
「ブルースと他の音楽を区別したことはない。どの音楽も親戚で、いとこやはとこみたいなものさ」
「ピアノ・ブルース」の中で、ジェイ・マクシャンがこんなことを言ってました。
カッコイイなぁ・・・
EARLIEST BIRD / JAY McSHANN & CHARLIE PARKER
1940年11月30日, 12月2日, 1942年1~3月録音
JAY McSHANN(p) CHARLIE PARKER(as)
BUDDY ANDERSON, ORVILLE MINOR, UNKNOWN(tp) BOB GOULD(tb,vln) WILLIAM J. SCOTT, BOB MABANE(ts) AL TINNEY(p) GENE RAMEY, EBENEZER PAUL(b) GUS JOHNSON(ds) CLARK MONROE(vo)
1.I FOUND A NEW BABY
2.BODY AND SOUL
3.MOTENSWING
4.COQUETTE
5.LADY BE GOOD
6.BLUES
7.HONEYSUCKLE ROSE
8.CHEROKEE
9.YOU SAY FORWARD, I'LL MARCH
10.LENELY BOY BLUES
11.VINE STREET BOOGIE
12.JUMP THE BLUES AWAY
13.ONE O'CLOCK JUMP
14.BOTTLE IT
15.SWEET GEORGIA BROWN
16.WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS
17.ONE O'CLOCK JUMP
おまけ、
日曜日ですので『料理当番、本日の一品』
まずは、本文にも書いたように鰹ですけど、今日はたたき風の漬けにして、新玉葱、アスパラ、レタスをタップリ敷いた上へのせ、大葉を散らしてみました。
新玉葱は水にさらして、オレンジドレッシング(オレンジの絞り汁をベースに、塩、ワインオイル、ワインビネガーを加えました。)に和えました。これが思った以上に美味しくて、生ものダメ組の母用、鮭のムニエルにも添えたのですが、好評でありました。