JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『二日目も酔い』の朝、『昭和の日』を思う

2008年04月29日 | s-u

昨晩は録画を頼まれていたテレビ番組のDVDを持っていつものバーへ出かけましたが、最近少しばかり忙しかったせいでしょうか、いつにも増してアルコールが体にしみちゃって、今朝起きてもしっかり残っていました。といっても私の場合はハイテンションが続いている、つまり、『二日酔い』ならぬ『二日目も酔い』なのでありますけど。

私の『二日目も酔い』の朝は「ぺこぺこのお腹をまずは満たしたい」に始まるわけで、ヘタをすればいつもの倍の飯を食べられるんじゃないかってくらい。考えてみれば昨晩口にした固形物は、ママが「いただいたから」と言って出してくれたブルー・チーズとちょっとしたスナックのみですから、腹が減ってもしかたありませんよね。(笑)

いやいや、私の『二日目も酔い』ばなしはどうでもいいわけで
そんな朝飯を食べていると
「あれ?今日って何で『昭和の日』になったんだっけ?」
「たしか、昭和天皇が亡くなって『天皇誕生日』が・・・・あれ最初『みどりの日』だったんじゃなかったっけ?」
「『みどりの日』は5月4日だよ」
最後に母が
「昔は『天長節』って言ったよな」

これを調べてみるとなかなか面白い。
天皇の誕生日を祝う『天長節』は当然昔からあったわけで、昭和天皇はもちろん4月29日、大正天皇は8月31日、明治天皇は11月3日(旧暦の9月22日)、孝明天皇が旧暦の6月14日、仁孝天皇が旧暦2月21日、光格天皇が・・・・・・・・・
昭和天皇の『天長節』も戦後1949年(昭和24年)に『天皇誕生日』と名を変え、1989年、崩御に伴って『昭和記念日』にしようとの声が上がったものの、左派の反対を受け『みどりの日』に決定。しかし、『昭和の日』の実現を目指す団体等の運動に呼応・共鳴する推進派の国会議員により、2000年に参議院、2002年に衆議院、それぞれに議員立法として提出され、期限切れ廃案、再提出、継続審議、等々を経て、2005年に成立、2007年から施行されたと・・・・・

「ほらみろ、やっぱ『みどりの日』だったジャン」

ところで「『昭和の日』の実現を目指す団体」とは、どんな団体だったのか?
テレコムサービス協会会長ならびにインテックホールディング会長でもある中尾哲雄氏を理事長とする「昭和の日推進国民ネットワーク」で、「祝日名を「みどりの日」から「昭和の日」とし、趣旨として「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日の実現を目指しています。」といったことで活動されていたようです。

私は右派とも左派とも呼べない、ごく一般的な庶民でありますから、休日の呼び名が『みどりの日』であろうと『昭和の日』であろうと(さすがに『天長節』にはちと抵抗がありますが)「休みならいいジャン」的人間です。

だ・け・ど
先日のただただ中国の国旗ばかりが目立った長野での聖火リレーを見ていて思ったのですが、誰がどんな形で呼びかけたにせよ、日本国内であれだけのマンパワーを発揮する中国という国に国という力(言い換えれば『愛国心』なのだろうか?)を見、何処かに驚異すら感じました。
その国特有の文化とか考え方、人となりというのは、歴史観の違い、つまり長い年月をかけて積み重ねられたものとも取れる反面、鳥類の「刷り込み」と同じように、ある時期に与えられた教育・経験が大きく関わってくるものだとも思います。

幾つかの国では報道規正に伴って事実が報道されないということはあるでしょう。しかし、げんに日本国内での報道(これが完全に偏ったものではないとは、言いきれませんが)を見聞きした人達でも、あれだけのマンパワーを発揮できる、これは「刷り込み」の結果そのものではないのか?そしてそれが教育から生まれた『愛国心』というものなら、一つはき違えると大きな悲劇をも生み出す原因にもなるのではないか?

昨今、一方で国際化を進め、他方で『愛国心』を持たせる必要性(?)を訴え、教育の場にこれを持ち込む傾向にある日本。『昭和の日』の命名にはそんな一端も見え隠れするのかなぁ・・・なんてね
この傾向の善し悪しは私には分かりません。ただ、教育が一種の「刷り込み」なら、充分な話し合いと、慎重な選択の上に成り立つべきものだとは思うのです。


これは、先日(3月28日)に告示された学習指導要領のうち、
2月の改訂案公表後、
更に修正された内容を抜粋したものです。  
                      (朝日新聞より)

あらら、あたしゃ何が言いたいんだったっけ?(笑)
え~~と、つ・ま・り
どんな経緯で、どんな主旨で今日が『昭和の日』になったかは別として、そんな『昭和の日』にまつわる話から、自分が思ったことをちょっとだけ言ってみてもいいんじゃないかなぁ~~みたいなことでした。

さて、今日の一枚は、本文とはなんの係わりもないシャーリー・スコットです。
シャーリーというと、もともとオルガンをそれほど好んで聴くことの無かった私にとって、スタンリー・タレンタインの奥様(離婚してしまいましたけど)として、ブルーノートの「DEARLY BELOVED」あたりから耳にしたミュージシャンです。(と言いつつ、「DEARLY BELOVED」ではLITTLE MISS COTTてなわけの分からない名前になっていたわけで、日本語ライナーノーツで名前を覚えたんだろうなきっと)

ジャズ・オルガンというと、どうしても頭に浮かぶのはジミー・スミスであり、スタイルもほとんどが彼の模写みたいなところがありますよね。
ところが彼女シャーリーのオルガンは、少々独自の色を見せているように思います。それはピアノからの転向という経歴にあるのか?それとも彼女なりの確固たる信念があったからなのか?それは私にも分かりませんが、ともかくこういったトリオ演奏を聴くたびに個性を感じさせてくれる女性だと思います。

私の実の姉に幾分顔が似ている点はマイナス面としても、その演奏スタイルは私好みですよ。(笑)

GREAT SCOTT ! / SHIRLEY SCOTT
1958年5月23日録音
SHIRLEY SCOTT(org) GEORGE DUVIVIER(b) ARTHUR EDGEHILL(ds)

1.THE SCOTT
2.ALL OF YOU
3.GOODBYE
4.FOUR
5.NOTHING EVER CHANGES MY LOVE
6.TREES
7.CHEROKEE
8.BRAZIL