JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

音楽・珈琲・文庫本

2008年04月13日 | d-f

せっかくの春らしい天気も昨日一日だけ、今日はまたも寒くて暗い空が戻ってきてしまいました。

1988年4月13日、東京は下谷上野西黒門町(現在の台東区上野2丁目)に喫茶店『可否茶館(かひいさかん、つまりコーヒーを可否とあてたわけですね)』が開店しました。

ということで今日は『喫茶店の日』なんだそうであります。
この日本の喫茶店第一号とされる『可否茶館』を開店したのは、中国語の通訳をしていた外交官鄭永寧の次男として長崎に生まれ、アメリカのエール大学に留学、病気のために思い半ばで帰国とはなったものの大蔵省に入省するという、超エリート鄭永慶でした。
しかし、「庶民のために」と始めたものの、珈琲一杯が1銭5厘、一杯のかけそばが8厘という時代だったそうですから、かなりお高い。さらには『武士の商法』よろしく、鄭永慶は笑顔で「いらっしゃいませ」も言えないお人だったそうで大赤字が続き、借金まみれ、アメリカはシアトルに逃亡せしも7年後には病死をしてしまうという・・・・・
今も昔も水商売は大変なのであります。
とはいうものの、かの『鹿鳴館』がオープンして4年半後の開店ですから、喫茶店のスタートとは思う以上に早いものであったのですよね。(早すぎて失敗したとも言えるわけですが)

ジャズ喫茶もそうですけど、喫茶店そのものもずいぶんと数が減ってしまいました。
このあたりは一時「対人口比で喫茶店の数が最も多い街」「犬も歩けば喫茶店に当たる」てな事も言われたほど喫茶店が多かったところで、私が高校生の頃は「誰しもが行きつけの喫茶店を持っている」そんな感じでした。それが今じゃ探すのに苦労する状況ですもんね。
喫茶店の種類もずいぶんいろいろありましたよ。『純喫茶』なんて何が純だか分からない店から、『珈琲専門店』(?)『名画喫茶』写真を飾った『フォト喫茶』なんてぇのもありました。『同伴喫茶』はちょっといかがわしいかな、音楽関係でも『ジャズ喫茶』に『名曲喫茶』、『ロック喫茶』・・・・ともう何でも喫茶を付ければいいみたいな。今思えば、喫茶に名を借りた飲み屋みたいなところも沢山ありましたしね。
彼女とのデートといえば(私は無かったですが)「映画を観て喫茶店にしけ込む」定番でしたっけ。(笑)

地元を離れても友人との待ち合わせは、喫茶店かサウナ(笑)でした。新宿の『スカラ座』でI君と待ち合わせしてゴールデン街に消えるとか・・・けっこうありました。

『ジャズ喫茶』をたまに離れて、渋谷の、え~~と何でしたっけ、ほら、『名曲喫茶』・・・・そうそう『ライオン』(『スカラ座』もいちおう『名曲喫茶』でしたよね)。あそこで『ジャズ喫茶』と同じように何冊かの文庫本を持ち込んで粘ったことがありましたが、私には『ジャズ喫茶』のようなわけにはいかなかったような記憶があります。(笑)

『喫茶店の日』かぁ・・・・たまには「珈琲をゆっくり読みながら、落ち着いた喫茶店で本を読む」そんな時間を過ごしても良いかもしれませんね。「音楽・珈琲・文庫本」これは青春の「三種の神器」だったかな。

さて、今日の一枚は、ルー・ドナルドソンです。
珈琲はもちろん良いんですが、やっぱり私はアルコール、こんなん聴きながら一杯飲むのもなかなかよろしいでしょ?
こりゃやっぱり、日本酒じゃなくバーボンかな?ソウルフルに、ブルージーに、ファンキーに、いっちゃいますよ。(笑)

前後に初リーダー録音をするグラント・グリーン、ベイビー・フェイス・ウォレットを従えての「ドナルドソン、ソウル宣言!」みたいな一枚です。以降、ドナルドソンはバックにオルガンを従えるようになります。この流れは「ALLIGATOR BOGALOO」へと続いていくわけですね。(あれ?!まだ「ALLIGATOR BOGALOO」は紹介してなかったんですねぇ、そのうち改めて紹介します。)

HERE 'TIS / LOU DONALDSON
1961年1月23日録音
LOU DONALDSON(as) GRANT GREEN(g) BABY FACE WILETTE(org) DAVE BAILEY(ds)

1.A FOGGY DAY
2.HERE 'TIS
3.COOL BLUES
4.WATUSI JUMP
5.WALK WID ME

おまけ、
日曜日ですのでいつものように『料理当番、今日の一品』

まずは、夕食じゃなく昼食です。先日いっしょに飲んだ□□さんが「私もラーメンにはこだわりがあって自分で作るんですよ」とおっしゃっておりまして、対抗してではないのですが「オヤジ特製味噌ラーメン」を作りました。ニンニクと豆板醤が良い感じ、そこらのラーメン屋には負けませんよ。(嘘、嘘)
改めて夕飯です。

メインは「ホタテのゴマ焼き」と「豆腐のチーズ・大葉はさみ焼き」

こちらは「ムキ海老と焼きネギのヌタ喜び」味噌、マヨネーズ、バルサミコ酢、砂糖(ほんの少し)で作ったヌタもどきは、なかなかのお味でした。