JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

惚れろ惚れろどんどん惚れろ!

2008年04月11日 | y-その他

昼近くなってやっと太陽がチラチラと顔を出しました。ガンガン日が当たっていたときには「花粉が・・・」などと文句を言っていたくせに、しばらく顔を見せなかった太陽にこうして照らされると「ありがたや、ありがたや」。なんとも身勝手なものです。

いつもの喫茶店でランチを食べているとマスターが
「バブさん、福原美穂って知ってる?」
「卓球の愛ちゃんなら知ってるけど、美穂、みほ、みほ・・・・前にここでバイトしてた女の子。」
「ブブー」
なんでも今朝、番組の中で小倉智昭さんが紹介をされていたシンガーなんだそうで、
「ゴスペルを歌ってるっていうから、バブさんなら知ってるかと思ってね」
ちょっとちょっと、あたしゃゴスペルに詳しいわけでも無し、まして日本のシンガーの知識など20年も前からストップしているのでありますよ。

何となく気になったマスターは、さっそくネットで検索したのだとかで
「アメリカの教会でのビデオクリップを見たんだけど、これが良いのよ。バブさんも見てみる」
福原美穂さんのオフィシャルで公開されている「GOSPEL at Brookins Community Church」をヘッドホン付きのPCで聴かされました。

「ほう、上手いねぇ、できればオー・ハピー・ディを通しで聴きたかったけど」
「ねっ、いいっしょ、だからネット注文しちゃったよセリーヌ・ディオンのトリビュート・アルバムも今度発売になるデビュー・シングルも」
「あらま、気が早いこと」

福原美穂さんは若干20才のお嬢さんで、北海道出身。16才の時にたまたま出演したカラオケ大会での歌いっぷりを音楽関係者が偶然見ていてデビューへとつながったのだとかで、地元北海道では名の知れた存在であったのだとか。
以前紹介した清水翔太君もそうでしたが、メジャーデビューの前にこうしてアメリカの有名どころで歌わせる、ソニー・ミュージックの戦略が見え隠れします。
とはいっても、素敵なシンガーには違いないわけで、マスター同様私も注目していこうと思っています。

それにしても、こういったミュージシャンがゾクゾクと生まれ育つ日本という国の音楽環境は、私が小さい頃のそれとは比べものにならないということでもあるのでしょう。(もちろんジャズ・ミュージシャンだって然り)
小さいときから多種多様な音楽に接する事が出来る、音楽があたりまえのように耳に入る、我々の世代に比べ音痴が極端に減ったのもうなずけるところです。
あと足りないのは、ヨーロッパなみの芸術に対する社会意識でしょうか。パトロンが社会的なステータスとなるような、そんな土壌が出来るまではまだまだ時間がかかりそうです。
ともかく、若い才能が日本国内でも大きく開花し世界に羽ばたく、そんな時代も夢物語では無くなっているようで、じつに楽しみです。

「あれ?マスター、この前は沖縄出身の何てったっけ・・・あのこを応援するって言ってなかったっけ?」
「ああ、普天間かおりね。彼女もいいけど、福原美穂ちゃんにも惚れちゃいそうだなぁ」
まぁ、よろしいんじゃないですか。我々オヤジも若いもんに負けずに、いろんな音楽を聴くべきだし、素敵だと思う音楽にどんどん出会うべきですもんね。
「いいぞいいぞ、いろんなシンガーに惚れちゃえ惚れちゃえ!!!!」

さて、今日の一枚は、ジャズからは少し外れてしまいますが、映画『真夏の夜のJAZZ』にも出ていたということでお許し下さい、マハリア・ジャクソンです。
ゴスペルというと彼女を真っ先に頭に浮かべるところからしてゴスペルをあまり知らないということを暴露しているような気もしますが、まぁいいでしょう。

昔『イベント企画』なんていうわけの分からない部署に所属していたときがありまして、クリスマスイブにツリーの前でゴスペル・グループにアカペラで歌ってもらうてな企画を提案したことがありました。今ならゴスペルもそこそこの知名度があるでしょうが、当時は「ゴスペルっちゃなんだ?」てな人も多く、我が上司もそんな感じで、しかたなく私が所有する幾つかのゴスペルを「こんなんです」と聴かせたことがありました。最もウケが良かったのが、このアルバムだったと思います。(笑)

私もマハリア・ジャクソンは大好きなシンガーで、このアルバムもじつによく聴きました。
車の中でガンガンかけていっしょに大声で歌ったりして(もちろん英語はサッパリですので、スキャットの出来損ないみたいな歌ですよ...笑)
聴いているとあの何とも恥ずかしがり屋で、いつもニコニコしているマハリアの顔が頭にド~~ンと浮かんできます。
たまには、こんなんもいいですよね。

MAHALIA JACKSON'S GREATEST HIST
MAHALIA JACKSON(vo)

1.WALK IN JERUSALEM
2.THE UPPER ROOM
3.HE CALMED THE OCEAN
4.IT IS NO SECRET
5.HOW I GOT OVER
6.THEN THE ANSWER CAME
7.JUST OVER THE HILL
8.THA'T WHAT HE'S DONE FOR ME
9.MOVE ON UP A LITTLE HIGER
10.NOBODY KNOWS THE TROUBLE I'VE SEEN

おまけ、
昨晩娘から「雑誌に写真が載ったよ」とのメールがありまして、『管カラフェスティバル』に参加したときの写真で「賞はもらったけど全国大会には行けなかったから、べつに見なくてもいいよ」とのこと、
そう言われても・・・買って来てしまいました。(笑)

ちっちゃい写真でしたけど、なんだか私には見せたこともないようなはしゃいだ顔をしておりまして・・・・・・全国大会には行けなかったもののきっと楽しい演奏が出来たのでしょう。
「音楽は楽しいのが一番だよ」
って、あははははは、まさに親バカですね。
「S君はもう事務所にいないだろうから・・・Mさんに見せに行っちゃおうかなぁ・・・」