JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

マイコン?パソコン?

2007年08月27日 | s-u

新内閣の閣僚も決まり何かが変わるのかどうか、政治のことに関して何か言うつもりもありませんが、何だかここ何日かのように「涼しくなると言いながら、夏はぜんぜん終わらないじゃん」みたいに、こっちもそうかな?なんて思ってしまうのはひねくれた考えでしょうかね。まぁ、日本のために皆さん頑張っていただきたいものです。

入社時は棚に鍵かけ仕舞いたるタイガー計算機古物屋に見つ

今日の朝日新聞の『歌壇・俳句』に選歌されていた一句です。
さすがに私もハンドルグルグルのタイガー計算機は使用した世代ではあのませんが、大学時代に学科の都合で多機能電卓(いわゆる関数電卓です)を買うように支持され、その値段の高さに目玉が飛び出しそうになって、バイト代が間に合わないと親に電話をしたことを思いだしてしまいました。たしか万(へたすりゃ数万?)はしたと思うんですよねぇ・・・当時の万は今の万とわけが違いますから。


これは大学時代に買ったものではありませんが、
このボタンがあるだけでえらい値段がしたんですよ。
しかも、大学の時に買ったのは、こんなゴムのボタ
ンみたいのじゃなくて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「パソコン」がまだ「マイコン」と呼ばれていた時期、というより見たこともない時代でした。始めて目にしたのは数学研究会でNECの「TK-80E」かなんかを買ったから見に来てみろといわれた時だったと思います。見に行ったものの何がこれで出来るのか良く理解できなかったじゃなかったかなぁ。その値段も確か7万円近くした高級品だったはずです。

それがあなた、10年もしないうちに、電卓はもちろん「マイコン」が「パソコン」になって、高価ではあったもののスペックもあれよあれよと高性能になり、それからまた10年だったら、昔のあれは何だったんだって・・・・・・・・

今やこうして自宅で気軽にパソコンのキーボードを打っているんですから、ある意味恐ろしい話です。
ちなみに私が始めて手にした「マイコン」?「パソコン」?は、NECのPC-8801(たしかRAMが64KBだったと思います。)が買えずに、PC-6001(こっちは16KB)でした。(おもちゃです。おもちゃ)
マシン語なるものを一字も間違えないように入れて「テニスゲームが出来た!」みたいな。いやいや、「足し算の答えが出た!」って喜んでたんでしたっけ。(笑)記録媒体だってフロッピーさえもなくて、カセット・テープに記録してたんですから「それっていつの時代?」って感じですよね。

でも考えてみると、あのまま続けていれば(もちろん機械は変えながらですよ。)今「パソコン」でこんなに苦労していなかったでしょうねぇ、ははははは途中で止めちゃっから

ともかく、そんなことを思いだした一句でした。
皆さんは、始めて手にしたのは「マイコン」でした?「パソコン」でした?

さて、今日の一枚は、マッコイ・タイナーの「INCEPTION」に続く二枚目のリーダー・アルバムです。


INCEPTION

タイトル曲はいかにも当時のマッコイらしい、コルトレーンのモード手法に沿ったもので、これが良いと言いたいところなんですが、私は二曲目「GOODBYE」の方が好きかも知れません。(マッコイらしいのはタイトル曲の方ですよ)
優しさ溢れる美しいフレーズ、好きですねぇ・・・こういったマッコイも間違いなく彼の魅力だと思います。

前日のコルトレーン・カルテットでの「BALLADS」の録音が影響していると言う方もいますが、やっぱりそうなんですかね?

ロイ・ヘインズのドラムもエルビンとはまた違った味を出しています。面白いかも。
ともかく「優しいマッコイ」いいでしょ。

REACHING FOURTH / McCOY TYNER
1962年11月14日録音
McCOY TYNER(p) HENRY GRIMES(b) ROY HAYNES(ds)
Rec. Nov, 14, 1962.
1.REACHING FOURTH
2.GOODBYE
3.THEME FOR ERNIE
4.BLUE BACK
5.OLD DEVIL MOON
6.HAVE YOU MET MISS JONES