JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ほっ、可愛いお嬢さん。

2007年08月13日 | j-l

いやいやいや、今日(正確には昨日ですけど)が来てしまいました。
え?何がってですか?・・・・・だから、息子が彼女を連れてくる日なのでありまして・・・
予定では昼頃到着とのこと、
「昼飯は食べないで来いよ。」
てなこと言ってしまった手前、昼食は私が作ることに。

近くの高速インターを降りてすぐに電話が入りましたので、パスタとカルパッチョの仕込みをはじめ、到着時にはまだ料理の最中でした。

不思議ですよね。料理が忙しいふりなんかしちゃって、到着時に彼女の顔をまともに見なかったりするわけですよ(笑)

その心は・・・・・
我が息子は、高校時代から今どきのフリをする子で、ツッパル度胸もないくせに、髪を染めてみたり、ピアスを二つも三つも開けてみたり、最近はまぁ普通のナリにはなったんですけどね。
「おい、耳にピアスならまだしも、鼻ピアスとか、ひょっとして話をしていると口の中に光るものが見えて、えっ?舌ピアス? てな子じゃ無いだろうなぁ~~~~~」
といった、妄想も何処かにあったっちゃあったわけで、初対面が怖いんですよ、ほんと。

それでも昼食の準備が終われば、対面するしかありません。
「頼む、変な子じゃありませんよう~~に」

・・・・・・心配していた派手派手の子ではありませんでした。
年齢は息子と同い年(正確には彼女が早生まれなので、学年が一つ上)、現在、化粧品売り場の販売員をしているそうで、何だかホワンとしているお嬢さん、なかなか可愛いらしい感じの方でした。(ちょっとホッとしたりして)

「おやじ、今年の11月に入籍だけ済ましたいんだけど」
「・・・・・・何何々!!!!!!、ちょっとまて、その前にきちんと話をしよう。」

確認することは山ほどあります。
我がバカ息子が入籍をしなければいけないような事を彼女にしてしまったのか?
彼女のご両親は、どう思っているのか?
結婚する前に、今の仕事に続けていけるという生き甲斐とやり甲斐を感じているのか、でなければ、彼女を幸せになど出来ないことを分かっているのか?
彼女の夢を潰すようなことはしていないのか?
それよりなにより、籍を入れる責任をよくよく二人で考えてみたのか?

「ご両親は、こんなバカ息子に娘さんを任せて良いとおっしゃったの?」
「○△さんもきちんと挨拶に来てくれましたし、反対はしていません。許してもくれています。」

「お父さん(私です)も反対している訳じゃないよ。だいの大人が二人で決めたことだろうから。ただね、急いで入籍する理由がよく分からない。入籍なんて、その気になれば明日にだって出来るんだから、だけど、一度しちゃったら、おいそれと「間違っちゃった」じゃ済まないでしょ、だから、よくよく焦らずに考えて決めて欲しいわけだ。
○○ちゃんにも夢ややりたいこともあるんでしょ、入籍云々は別として、それは諦めたり捨てたりはして欲しくないわけよ。二人が結婚することをとやかく言うつもりはないけど、ただ、後で結婚したから諦めたんだよって二人とも言わないようにだけはして欲しいんだなぁ。本当なら二人は若いんだから、それが一番じゃなくちゃいけないわけじゃん。そんなことをよくよく二人で話し合って、二人の結婚が、それにマイナスにならないなら、逆にプラスになるっていうなら、お父さんはそれでいいから。」

てなわけのわからないことを言って、とりあえず話は終わりました。何を言っても二人にとっては、悩みを「どうしたらいい?」って他人に訊くときのように、すでに結論を出しているのでしょうから糠釘でありましょう。でも、「夫婦になるならお互いの夢を尊重しあえる、そんな夫婦になって欲しい。」これは私の本心であります。

ともかくは、可愛らしいお嬢さんであったこと、そして、うちの息子はダルビィッシュではなかったことに、一つ安心した初対面ではありました。
「ダルビッシュだったら、経済力もあるし安心よ」
「まぁ、そうとも言える。」(笑)

二人がどんな結論を出そうとも、幸せになって欲しいと思うのは、いちおうこんな私でも親だからでしょうかね。

さて、今日の一枚は、久しぶりに親父になった日ですので、ホレス・シルバーの「SONG FOR MY FATHER」にでもしようかと思ったのですが、これはすでに紹介済み。そこでこのアルバムのトランペッター、カーメル・ジョーンズにしてみました。

ぞくに、「クリフォード・ブラウン直系のトランペッター」と呼ばれる人は数多くいます。これは、チャリー・パーカー死後、アルトを吹いている多くのミュージシャンがそう言われたごとく、本人達には「猫も杓子も一緒にすんな!」みたいなものであったでしょう。
ご多忙に盛れず、カーメルもまた、「彼こそがまさにブラウニー直系のトランペッターである」と呼ばれた一人です。
それが辛かったからでは無いでしょうが、カーメンはこのアルバムを録音した後、彼は新天地をヨーロッパに求めました。

たしかに私でも「ブラウニーっぽい」と思える彼の特徴は、端正過ぎるほどの音色にあると思います。私好みのトランペッターですし、このアルバムも好きな一枚です。

JAY HAWK TALK / CARMELL JONES
1965年5月8日録音
CARMELL JONES(tp) JIMMY HEATH(ts) BARRY HARRIS (p) GEORGE TUCKER(b) ROGER HUMPHRIES(ds)

JAY HAWK TALK
2.WILLOW WEEP FOR ME
3.WHAT IS THIS THINGS CALLED LOVE?
4.JUST IN TIME
5.DANCE OF THE NIGHT CHILD
6.BEEPDURPLE