JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

お仕事ご苦労様です

2007年08月26日 | a-c

「あっそうだ、今日午後から停電だから」
「えっ????????」
送電線張り替えのために午後1時から2時間ほど停電になるのだそうで
「え~~~~~一番暑いときじゃぁぁぁぁん、何も日曜日にやんなくても・・・・」

昨晩飲み過ぎたせいで、一日ゴロゴロしていよう思っていた私にとって、午後1時からの停電はちと痛い
「茶店にでも行って本でも読んでこようかなぁ」

予定通り1時に電気は止まり、工事が始まりました。何て言うんですか?あのゴンドラがグーンって伸びる車、ともかくあれが何台もやってきて、そこら中の電柱で一斉に作業を始めたのです。

「あれ?茶店行くんじゃなかったの?」
「えっ?いや・・・・あの人達暑いだろうねぇ・・・・」

作業着、ヘルメットに身を包み、炎天下の中電柱の上での作業は楽なものではないでしょう。しかも日曜日、他の人は自宅でのんびりしている時間帯に大汗流して働いているのですから、たいしたものです。
「あんなん見ちゃうと、何で日曜日にやるんだとか、暑い時間帯にとか、言えねぇなぁ。」
しばらく作業を見守りながら、甘えてないで暑くても部屋で我慢しようと茶店に行くことは止めてしまいました。

ダラダラ流れる汗を拭きながら読んでいたのがこの本。
若き日に新右翼に身を投じた中山治氏、好き嫌いはあえて申しませんが、毛嫌いして読まないというのもおかしな話ですから読みましたよ。(笑)
すると、予定より30分程早く工事が終わり、停電も終了です。
「どれ、クーラーでも・・・・・・・・いや、止めた! 暑いおもいをして作業してくれた彼らのことを思えば、動かないでいる私がクーラーに頼っちゃいけない!」

バカですよねぇ、素直にスイッチ入れりゃあいいのに
「済まないけど、レコードだけはかけさせていただくよ。」
って、誰に言ってんだか分かりませんが。
しかも、
「よし、レコードも禁断のあの一枚をかけよう」

さて、ということで今日の一枚です。
アルバート・アイラーのリーダー・アルバムを紹介するのは初めてではないでしょうか。というより、私はアルバート・アイラーをほとんど聴かないのでありまして・・・
ですから、このアルバムも数年ぶりに引っ張り出したというわけ、フリーを毛嫌いしない私が何故にアイラーは耳にしないのか?
それは、一にも二にもこのアルバムを始めて聴いたときの印象にあるかもしれません。
耳鳴りがしたんです、ガンガンガンガン(笑)。叫びなのか何なのか分かりませんが、途中でピー音まで入るし、最後まで耐えることが出来ませんでした。

それが、昨日ちょっと話に出てきた自由ヶ丘「アルフィー」でのことです。「アルフィー」ではリクエストすると、どんなに強烈なアルバムでもA・B面しっかりとかけてくれるお店だったので、ある日これをリクエストした人がいたんですよ。
私としては「げげげ!」てなものですよね。
・・・・・・・・だけど、その時はけっこう聴けたんですよねぇ・・・店の雰囲気だったのかなぁ?
以後、耳鳴りはしなくなりました。

ともかく、自宅で聴くときには細心の注意をはらってターンテーブルに乗せるようにしています。ボリュームを上げすぎれば、間違いなく家人が怒鳴り込んでくるでしょうし、かといって小さな音で聴くアルバムじゃないでしょ。ヘッドホンじゃ耳鳴りが戻ってきそうだし・・・・・
「なにも、そんなおもいして聴かなくても」
そう思います?それがねぇ、一種の麻薬みたいなものなのでしょうか、そこまでしてでも何年かに一度、聴いてみたくなっちゃったりするわけですよ。(笑)

「1970年11月25日に起きた、三島由紀夫と「楯の会」の全員四名による東京市ヶ谷の自衛隊乱入事件によって日本学生同盟は再び大きく揺らぐことになる。・・・・・・・」

今日読んだ『誇りれ持って戦争から逃げろ!』の冒頭、中山氏の新右翼時代の回顧部分の一節です。

そう、アルバート・アイラーは、三島由紀夫が自決したその日に亡くなったのでしたよね。

SPIRITUAL UNITY / ALBERT AYLER
1964年7月録音
ALBERT AYLER(ts) GARY PEACOCK(b) SUNNY MURRAY(ds)

1.GHOSTS : FIRST VERSION
2.THE WIZARD
3.SPIRITS
2.GHOSTS : SECOND VERSION

おまけ、
『料理当番、今日の一品』

昨晩飲み過ぎたので、今日は完全休肝日です。いつもは食べない私も、ネギトロ丼をかっ込みました。

生ものダメ人間には、厚揚げ入りハンバーグです。ビールを飲むんだったらこっちが正解でしょうけどね。