JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

子供達が揃って

2007年04月29日 | m-o

いやぁ、終わりました父の13回忌。
内々で済ませたとはいえ、我が兄弟、それぞれの子供全てが集まれば普段考えられないほどの騒がしさ、三々五々帰っては行きましたが何だか気が抜けたようで何もする気になれません。特に母は疲れた様子ですので早く寝かせつけました。(笑)

我が愚息と娘も二人揃うのは久しぶりで、それなりに手伝いもしてくれました。こうしてみてみると、そこそこ大人になったのかなぁなんて思えてもきます。

「お兄ちゃん、ネクタイへんなになってるよ。」
小さいときにはあれだけしょっちゅう兄弟喧嘩をしていたくせに、何だかとても仲良くて、娘などちょっとした世話女房のよう。
変身を続けるある意味、女を見るようで、父としては複雑な気分でありました。こうしてどんどん私のところからは、離れていってしまうのでしょうねぇ・・・シクシク

「お兄ちゃんのめんどうをみてるんだからいいでしょ。そのうち他人のめんどうをみるようになるんだよ~~~~~~~」
などと姉に脅され、
「何言ってんの、まだ高校生だよ。」
と真剣に答えてしまう自分が、とてもかわいそうに思えてしまいました。

ともかく、これで父の法事も一段落、
「ほら、とうちゃんもビックリしてるは、みんな大きくなっちゃって、誰が誰だかわかんないんじゃないの」
墓の前で手を合わせる母は、疲れながらもとても嬉しそうでありました。

それにしても、時代は変わりましたねぇ。
みんなが揃うのもそうはないと、全員のスナップやら、食事会のバカ騒ぎまで写真に納めたのですが、それぞれがCD-Rで持ち帰ることに、
甥っ子などは「CD-Rもったいないから、 iPodに入れてくれてもいいよ」
まさにデジタル時代ですね、墓の中の父にはどう説明しても理解してもらえないでしょう。
おもえば、戒名付けも塔婆の印刷もパソコンで行うお坊さんがおられるそうですから、将来、私の13回忌の頃にはどんな時代になっているのか?私には全く想像がつくません。
願わくば、あまり面倒な時代にだけはなって欲しくないものです。
「時代云々よりも、だれもあんたの供養なんかしてくれなかったらどうすんの?」
「・・・・・・・・・・!?」

さて、今日の一枚は、法事でもありますので『高僧』にご出馬願いましょう。
今から47年前の今日録音され、リヴァーサイドでオリン・キープニューズがモンクをプロデュースした最後のアルバムです。

当初、リヴァーサイドはモンクとシェリー・マンの共演を狙っていました。しかし、スタジオ録音はついに実現しなかったのです。そこで、モンクがサンフランシスコのブラック・ホークにゲスト出演している間に、マンとゲスト・ホーン奏者二人を迎えたレコーディングを行うことが決まります。
ところがところが、当時モンク・グループのレギュラー・ドラマー、ビリー・ヒギンズをさしおいてマンがしゃしゃり出ることは、マン自身が許せなかったようで、結果、マンの出演はとりやめ、二人のホーン奏者のみを迎えてのライブ録音となったのです。

ただ、ジョー・ゴードンもハロルド・ランドも、とってつけたように私には感じられます。やはり、チャーリー・ラウズであればこそ、モンクの心がわかるといった気がするのです。
突然のゲストとしてモンクと共演することはゴードンであれ、ランドであれ、あるいは誰であれ、難しいことだったのかもしれません。

このアルバムは、私的には、他のリヴァーサイドに残るモンクのアルバムと比べると、少々低めのランキングになってしまいます。
おっと、けして嫌いだとか悪いという話ではないので、お間違えの無いように。

THELONOUS MONK QUARTET PLUS TWO AT THE BLACKHAWK
1960年4月29日
THELONOUS MONK(p) JOE GORDON(tp) CHARLIE ROUSE, HAROLD LAND(ts) JOHN ORE(b) BILLY HIGGINS(ds)
1.LET'S CALL THIS
2.FOUR IN ONE
3.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
4.WORRY LATER
5.'ROUND MIDNIGHT
6.EPISTROPHY