JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ブラック・パンサー??

2007年04月21日 | p-r

「バブちゃん、暇してない?」
との電話はMさんからです。
隣の県の同業者さんに届け物があるんだけど、一人だとつまらないから、暇だったら付き合ってくれないかとのこと、まぁやることといえば散歩ぐらいですから、
「いいですよ」
昼食をごちそうしていただけるということもあり、尻尾を振ってついていきました。

日差しは強くはありませんでしたが、暑いくらいの陽気のなか、荒れ気味の太平洋を望みながらのドライブはなかなかのものであります。
「隣がカワイコチャンなら、なおいいんですけどねぇ」
なんて、お互い言いながらも、目的地へ到着・・・・・・

「Mさん、なんですかこの大きな料亭のようなお宅は????」
以前、こちらのIさんとも、酒宴を共にさせていただいたことがありましたので、その渋いお姿は存じておりましたが、こんな豪邸の主でいらっしゃるとは。
だってね、車4台は入ろうかという電動開閉式のガレージでしょ、玄関を入れば土間をかいして、内庭付きの茶室まであるんですよ。
「ひぇ~~~~、風貌にも勝るリッチマンだったんだぁ~~~~~」

「Iさん、せっかくだから、コブラだっけ・・・あの車見せてくださいよ。」
とMさん。
「あっ?コブラじゃなくて、パンサーだろ・・・いいよ、ドライブでもしてこようか?」

ガレージのシャッターが静かに上がると・・・・・・




お尻もプリティ~~~

イギリスの名車『パンサー』です。
カッコイイですよねぇ~~~~

「乗ってみていいよ」 Iさんの暖かいお言葉。
Mさん、私とコックピットへ座らせていただきました。
思ったより、ずいぶん狭い感じで、スマートな(?)私にはハンドル操作もままならないかもしれません。


インパネもいい感じ

 

「Iさん、正直言って、運転はしにくそうですよねぇ」
「そうだね、ハンドルの下の方は握るの大変だからねぇ、窓を開けて肘をかけると、まぁまぁ大丈夫だと思うよ。そのへん運転してきてみたら」
「・・・・・・・・・・!? いやいや、ぶつけたりしたらシャレになりませんから」


こちらはMさん・・・あっ!私も写真撮ってもらえばよかった!

結論ですが、こういった車に乗るには、それに似合った渋さと、充分なリッチさ、人間の大きさが無いとイカンということでしょう。私などにはIさんと同い年になっても、いや一生そなわらないものであります。(トホホ)
あとは三人で、ジャズの話やパイプの話などしながら昼食を食べて帰ってまいりました。
おかげさまで、楽しい時間を過ごすことができました。Iさん、Mさん、ありがとうございました。

さて、今日の一枚は、小児麻痺という身体的不利を克服し、逆にその不自由な右手だからこその特徴まで引き出したピアニスト、ホレス・パーランです。
パウエル派と目された彼ですが、本人曰く「影響を受けたのはパウエルはもちろんであるが、アーマッド・ジャマルにも大きな影響を受けた。」といいます。
ジャマルに影響を受けたといえばマイルスが頭に浮かびますが、空間を意識したその演奏を、右手のハンデから空間を生かさざる得なかったパーランが参考にしたことは、容易に想像がつきます。
そんなことが、単なるハード・バッパーではなく、もっとアーシーな一面を見せる彼の特徴へとつながったのでしょう。

このアルバムは、打楽器を加えることで、彼ならではのユニークなリズムがさらに強調されているというか、じつに個性的な一枚に仕上がっていると思います。

HEADIN' SOUTH / HORACE PARLAN
1960年12月6日録音
HORACE PARLAN(p) GEORGE TUCKER(b) AL HAREWOOD(ds) RAY BARRETTO(perc)
1.HEADIN' SOUTH
2.THE SONG IS ENDED
3.SUMMERTIME
4.LOW DOWN
5.CONGALEGRE
6.PRELUDE TO A KISS
7.JIM LOVES SUE
8.MY MOTHER'S EYES