JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

風邪もいいかも

2007年04月07日 | m-o

やはりというか、当然というか・・・・バチが当たりました。
昨晩、ほんのちょっと喉が痛いかなぁなんて思っていたら、完全に風邪っぴきです。朝から熱も少々あるようですし、喉は痛いし、鼻はヅルヅル、「土曜日は花見だーい!!」と楽しみにしていた計画もみごとに崩壊してしまいました。

「あれだけ、不摂生していて、今まで風邪もひかずにいたのが不思議なくらいなんだから、今日は薬でも飲んで寝てれば」
乾ききった冷たい言葉にも文句も言えず、寝ているしかありません。おかげで昼過ぎには、そこそこの気分に。
「公園にでも行ってこようかなぁ~~~????」
「なにバカ言ってんの」

しかたありません。レコードでも聴きながらダラダラしていましょう。
「・・・・・・・・・・!?」
これって、ひょっとして、この時間の過ごし方は、理想の休日?????

災い転じて何とかですよ。昨晩引っ張り出した『志ん生半生記 なめくじ艦隊』はもちろん、志ん生の次男、古今亭志ん朝の『志ん朝のあまから暦』まで読むことができました。

ある日ある時、花見に来たお嬢さんたちが、川に背を向けて、楽しそうに、桜餅を葉っぱごと食べようとした。たまたまそこに通りがかった親切なおじさんが言いました。
「ね、お嬢ちゃんたち。桜餅はね、皮むいて食べるもんなんだよ」
するとお嬢さんたち、それまで背を向けていた川の方へ、くるりといっせいに向き直って、そのまま桜餅を食べ始めたんですね。・・・・・

まっ、これは「皮をむく」と「川を向く」間違えたというお話であります。
みなさんは桜餅の葉っぱを食べますか?食べませんか?
どちらが正解ということは無いのでしょうけど、甘いものがあまり得意でない私は、あの葉っぱのしょっぱさが、一つの救いになるものですから、食べる派ですね。

「えっ、バブさんあんな堅い葉っぱ食べちゃうんですか?」
昔、とある女の子にこんなことを言われたことがありました。
「堅い?????」
これは、柏餅と桜餅を彼女が間違えたというお話です。(笑)

ともかく、本日は久しぶりに風邪をひいたおかげで、ゆっくり休日を過ごせたという、「風邪もたまには良いもんだ」お話でありました。

さて、今日の一枚は、ハンク・モブレーです。
もともと、ブルーノート1574番は、1957年8月1日にケニー・ドーハム、ソニー・クラーク、ジョージ・ジョイナー、アート・テイラーとともに録音した音源のために用意された番号でした。ところが、この録音はお蔵入り、1984年に「HANK MOBLEY QUINTET (BNJ-61006)」として発表されるまで日の目をみることはありませんでした。
それでも、アルフレッド・ライオンは、1574番を欠番にはせず、1958年に新録音したこの演奏をあてたのでした。


これがBNJ-61006です。
えっ?1560の「HANK」にそっくりだって?
まぁまぁ・・・・・・

「ペッキン」とは、かつてジョージ・ウォーリントンが発明した、短いノートを「突っつき合う(ペック)」奏法のこと、でもここでのモブレー、リー・モーガン、いわゆる「M&M」の二人が聴かせてくれるのは、それとはちょっと違うように思います。
やがてメッセンジャーズへと続くこのコンビ、双頭に近いセッティングで、なかなかのインタープレイを聴かせてくれます。

ところで、赤い鞄に「取り扱い注意(Handle with care)」の文字、何をどう注意したら良いんでしょう?

PECKIN' TIME / HANK MOBLEY
1958年2月9日録音
HANK MOBLEY(ts) LEE MORGAN(tp) WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) CHARLIE PERSIP(ds)

1.HIGH AND FLIGHTY
2.SPEAK LOW
3.PECKIN' TIME
4.STRETCHIN' OUT
5.GIT-GO BLUES