さて、デカールを貼り、脚をつけてピトー管をつければ完成ですから簡単です。ところが機首左舷のハインケルのデカールを貼って、乾燥を待ちクリヤーでカバーする待ち時間にピトー管の穴を開けました。すると、手が触ったのかハインケルの文字が剥がれて消えているではありませんか。万事休すです。クリヤーデカールでハインケルの文字をでっち上げしましたが、字の印刷の乗りは悪いし、サイズもフォントも合いません。
そこで、残った右舷のデカールをコピーすればいいことに気づきました。字の乗りの悪さはクリヤーデカールに艶消しのクリヤーを吹くことでカバーします。それで一丁上がり。今度は慎重に待って、クリヤーでカバーします。
この角度から見るとV尾翼が映えます。ちなみにデカールは、V2そのままですからインチキのきわみです。なぜか機首には20mmMGがキットにありましたが、埋めてもいません。デカールは素直で、数秒で台紙からはがれるし、クリヤーを吹いてもシルバリングも起こさずなじみます。
エンジン先端にも錘を入れましたが、 盧だけで機首のだけで十分だったようです。ピトー管はキットのはズンドウだし、資料の図面には、先端の細い棒が線一本引いてあるだけなので、真鍮パイプと棒で適当に仕上げました。だから位置以外はでたらめです。
下面を見ると大変。この機体、P-51のように主脚の出し入れの時だけ主車輪カバーを開けるタイプのようなのです。地上では閉じているはずなのですが、主車輪カバーのモールドがほとんど消えていました。深めに彫り直しておくべきでした。そもそも、主車輪カバーのモールドがあったかすら今では定かではありません。
脚カバーはベロをつけて取り付けるという、実態無視のインチキです。
機首部分だけを見るとMe262にそっくりで、見分けが付きません。
性能的にはHe280の方が良かったと言われていますが、政治的な圧力(軋轢?)に屈した悲運の飛行機と言えるかもしれないですね。もし、こちらが採用されていたら戦局は変わっていたんでしょうか?(まぁ、それは無かったでしょうが…。) 同じキットを私も積んでいるので、製作時の参考にさせて頂きます。早く作りたくなって来ました。